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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

506名も無きAAのようです:2016/04/20(水) 18:26:42 ID:f3BgqBeU0

▼・ェ・▼ 「よくわかったな」


 とりあえず話を合わせてやる。
 吸血鬼であるとばれたところで問題は無い。
 既にここはホテルの一室。鍵の閉じられた密室だ。
 仮に既に通報されていたとして、どうとでもなる。

 いま、この街の杭持ちは些事に構う余裕はない。
 売女まがいの女の通報で駆け付ける人員など、下っ端の雑魚程度だろう。


∬*‘ ヮ‘) 「むかし付き合ってた男が杭持ちでさ、教えてもらったのよ、吸血鬼の見分け方」

▼・ェ・▼ 「ほう。どこをどう見る?」

∬*‘ ヮ‘) 「見るってより、感じるの。吸血鬼に会うと、首筋のあたりがぞっとする」


 なるほどな、と納得する。
 人を襲う獣は数あれど、人間を主食とし、人間を襲うことを生業とする獣はそういない。
 本能が、感じるのだろう。目の前に立つ“捕食者”の脅威を。
 すべての人間に備わった感性では無いのだろうが、それの分かる種がいるのはむしろ自然だ。


▼・ェ・▼ 「わかっていてついてきたのか」

∬*‘ ヮ‘) 「この街の人間ならみんな知ってるわ。吸血鬼は確かに怖いけれど、無為に人を殺したりしない。そうでしょ?」

▼・ェ・▼ 「……最近はそうでないものも多いがな」

∬*^ ヮ^)「貴方がそんな“理性的でない”吸血鬼だとは思えないもの」


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