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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

493名も無きAAのようです:2016/02/21(日) 02:42:51 ID:K0Dfv0VQ0

 いつか彼女に、別れを告げる日も来るだろう。
 永遠に一緒に居るなんて、迂闊なことは言えないから。

 それでも、今は共にある。
 触れあい。舐めあい。侵しあい。赦しあう。
 刹那で去ってゆくこの時間を、悔いの一片も残さずに貪りつくす。


  「…………どう、ですか?」

  「……そうゆうこと、一々聞かないの」

  「仕方がありません。あなたがお手本なんですから」

  「…………っ」

  「声、上げないんですか」

  「生意気」


 頭の中に咲いた白い花の香りに酔いながら、掌に触れる髪を撫でて。
 あばらの檻に閉じ込められた心臓が打つ鼓動を数えて。
 擦れ合う肌から一つに融けるような錯覚に惚けて。

 この空気に、心地に、干渉に酔って溺れる自分たちの体を強く強く結びつけ合う。
 依存してしまうことを恐れない。傷つけあうことも恐れない。
 血流にのって全身を侵すこの麻薬のような感傷を受け入れる。

 どうせ足掻いたところで、絡まった糸が解れることはないのだから。
 共に抱いた蓮の花が散るまでの短い生涯を、精々美しく生きるしかないのだから。


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