[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ
488
:
名も無きAAのようです
:2016/02/21(日) 02:37:23 ID:K0Dfv0VQ0
幸福な微睡だった。
頬に、腕に、胸に感じる、自分とは違う体温。
はっきりしない意識で、少し強く抱きしめる。
静かに続く寝息に、「んん」と声が混じった。
もぞもぞと動く。
これ以上ないというくらいにひっついているのに、さらに近づこうとする。
肌が擦れ合う。堪らなく愛おしく、彼女の頭に顔を押し付けた。
人の臭い。
シャンプーの残り香と、汗と皮脂の混じった、ほんのり塩気と苦みのある甘い香り。
幸せが胸の中にじわじわと広がってゆく。
薄い毛布が一枚。
少し肌寒い、雨模様の夏の朝。
服を纏わない互いの体の熱が、めまいがしそうなほどに心地いい。
掌で体を撫でてやる。
瑞々しい肌。触れているこちらの方が気持ちよくなってしまう。
この柔らかい幸せの塊を、壊さないよう、傷つけないよう優しく。優しく撫でる。
孤独を融かし尽くして、柔らかな日だまりを思い出させてくれる彼女を、
自分からすれば刹那の間に老い朽ちる彼女を、少しでも長く傍らに置けるよう。
「ミセリ」
小さな声が、胸元で紡がれた。
寝ぼけている。軽やかな鈴のような声に少女の甘さが混じっている。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板