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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ
473
:
名も無きAAのようです
:2015/01/25(日) 02:39:27 ID:fIZnY.bU0
「じゃ、要件が済んだなら、私は帰るわよ」
一通りの話が済み、荷物を手早くまとめ、立ち上がるわかば。
ハイヒールのせいもあってか、思っていたよりも身長が高い。
「ああ、応じてもらって感謝する」
「感謝してるなら、もっと媚びた声出してもらえないかしら。せっかく可愛い顔してるんだから。ね」
「ね、と言われましても」
不意に話を振られ、ついクールの顔を見た。
俺に他人の顔面をとやかく語る美的な感性は存在しないが、ほとんどの人間がこの顔を美しいと賞する。
中身を知っている俺にとっては、外面などどうでもいい。
いくら美しい拵えが施されていようと、刃物は刃物。
肉を裂き魂を刈り取る死神の鎌に「可愛い」などとのたまわれるほど、俺は剛毅な質でない。
「素直さんが他人に媚びるところは見て見たい気もしますね」
じろりと、クールの視線が刺さる。
白を切ってわかばに目を戻すと、いかにもわざとらしいため息が聞こえた。
続いて、決心したように深く息を吸い込む音。
「ありがとお、わかばちゃあん」
一瞬、俺とわかばの動きが止まった。
たまたま見合わせていた彼女の瞳孔が開くのが分かる。
恐らく俺も同じような状態だろう。
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