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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

439名も無きAAのようです:2015/01/03(土) 14:48:57 ID:tDoD0cvc0

 百々の隣に立っていた少女、小山内(おさない)リリはテコテコと屋上の入口付近まで下がる。

 それを合図に、百々は前へ。
 長く逞しい足を活かし、瞬く間に棺桶死に肉薄。
 走る勢いを殺さぬまま拳と杭を叩き付ける。

 打撃と、金属を引っ掻くけたたましい音が連続する。
 棺桶死は背負っていた棺桶を前に出し、百々の杭を受けたのだ。
 百々は続けて逆の拳を、あえて棺桶に打ち込む。
 剛力に蓋が軋み、棺桶死の体が僅かに揺らいだ。

 この一瞬の隙に百々は横へ体を潜り込ませる。
 見えたのは棺桶死の脇腹。
 がら空きのそこへ、フックの容量で拳を振るう。

 杭の先端が棺桶死の肉を捉えるかと思ったその寸前、棺桶死の身体が霧散した。
 黒い霧の塊へと変貌した棺桶死は、百々から距離を取った位置で再び人の姿へ戻る。

【+  】ゞ゚) 「やれやれ……流石、人間とは思えない」

 棺桶死が手放していった棺の蓋は、大きく窪んでいた。
 鉄製である。
 そう簡単に歪むものでは無い。

【+  】ゞ゚) 「大天福や素直嬢とは全く違う強さだ。彼らは人間的な部分をより特化しているが、君は」

 言葉の途中で銃声が鳴り響き、棺桶死の頭が横に弾かれた。
 耳のやや上から血飛沫が吹き出し、夜空に立ち上る煙となる。


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