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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

391名も無きAAのようです:2014/08/24(日) 15:02:28 ID:vmDd.ruE0

 慌てて帰った部屋に、ミセリの姿は無かった。
 靴が一組と、彼女が好んで着るブラウスとそれに似合うウィッグも無くなっている。
 テーブルの上には、メモを破った置手紙があった。



 『トソンへ。日用品の買い出しに行ってくる。昼までには帰る。』


 間違いなくミセリの字で、走り書きされていた。
 彼女のことだ、一度家を出ようとしてから思い出し、慌てて書いたのだろう。
 電話をかけてみる。
 無機質な電子音が、ベッドの枕元から鳴り響いた。

(゚、゚;トソン 「……携帯電話を、携帯しなくてどうするんですか……!」

 電話を切って、一旦ベッドに座る。
 落ち着こう。
 ミセリがいつの間にか部屋を空けるなんていつものことだ。
 置手紙をしていっただけいつもよりもマシとすら思える。

 いや。

(゚、゚;トソン (……普段しないことを、なんでこういう時に限ってするんです)

 余計に不安が煽られる。
 大学のカフェで聞いた、殺された女の吸血鬼の話。
 それがミセリである可能性は低いと思う。ミセリは、そう簡単に殺されるような吸血鬼では無い。

 でも、頭をよぎるのはいくらか前の、血を失い、仮死寸前まで消耗した彼女の姿。


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