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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

371名も無きAAのようです:2014/08/08(金) 22:49:51 ID:JUgNWWnY0

 確かにデレの食事は今も昔も、インスタント食品や缶詰、惣菜のパンのような物ばかりだった。
 最優先すべきはお父様のお食事、つまり血液だ。
 サプリメントやドリンクでバランスを保ち、良質な血を作ればそれで良い。

 デレ自身の満足など不要だ。
 せめて空腹が紛れればそれで充分であった。

 でも。

  _
( ゚∀゚) 「ネタバレすっとさ、ドクオに頼まれたんだよね。デレちゃんに美味い物食わせてやってくれってさ」

ζ(゚、 ゚*ζ 「お父様が……」
  _
( ゚∀゚) 「んで俺も、デレちゃんの食事はどうかと思ってたのもあって、一肌脱いだってわけ」
  _
( ^∀^) 「だから、これは俺からじゃなくてドクオから、だからさ、俺が作ったとかは気にせず食いなよ」


 そんなことを言われては、もったいなくて逆に食べられない。
 お父様は、優しすぎる。
 ぶっきらぼうで、触れることすら滅多に赦してくれなくて、面と向かって手を差し伸べてくれることなどほとんどないのだけど。
 デレが何もしてあげられずにいる中で、いろんなことをデレにしてくれている。
 最近、やっとそれに気付けた気がする。なぜ気付けなかったのか分からないけれど、最近はちゃんと分かる。

 だから、怖いのだ。
 自分の存在価値がまったく無いような。
 お父様に対して何もできていないこの現状が、手足がしびれるほど恐ろしい。
 幸福なのに恐ろしい。この体の中で起きる矛盾の軋轢が、デレの憂鬱を強く大きなものとしている。


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