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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

359名も無きAAのようです:2014/08/08(金) 21:43:55 ID:JUgNWWnY0

('A`) 「お前らはきっと、ここ数回俺が逃した杭持ちの話から、あれが俺のスタイルだと思ったんだろ?」

('A`) 「だから、『蠍』。毒の尻尾っぽいしな。お役所派生にしちゃセンスあるよ」

 ドクオは、いかにも目立つ触手を囮に、僅かな隙を狙って毒針を撃っていたのだ。
 針は極小。致死性とは縁遠いものだが、戦闘不能にするには十分な量だった。
 見ればギヤンは剣を持つ親指の付け根に、アザムは顎のすぐ下に、虫刺されのような跡がある。

('A`) 「過去に針で殺した奴はいないしな。触手で戦う吸血鬼と勘違いしてもらえてうれしいよ」

 ドクオは切り落とされ、地面にこべりついた血に人差し指をつける。
 渇いておらず、酸化もしていない一部の血だけを集め、指先に長い爪を作り出す。

('A`) 「……ここまで話したし、ま、話すまでもなく気づいただろうけど、もうしばらく俺に楽をさせてくれ」

〈 十〉 「くッ……」

 もはや剣を持つことすらできなくなったギヤンにドクオが近づく。
 撒いた餌の効果を維持するには、針に気付いた者は殺さねばならない。

(,,゚Д゚) 「待て、志納」

('A`) 「……さっきの話、乗ってやる。がお前の傘下に入るわけじゃない。命令は聞かん」

(,,゚Д゚) 「分かっている。だから礼代わりにここは俺に任せてくれ」


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