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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

358名も無きAAのようです:2014/08/08(金) 21:42:31 ID:JUgNWWnY0

〈 十〉 「くッ……アザム!なにをしている!!」

( ‐=ll=-) 「……済まない、ギヤン……」

〈 十〉 「何ィ?!」

 川の中から銃撃による後方支援をしていたもう一人、アザムが銃を落とす。
 どこか不安定な視線と、川の流れの中立つのが精一杯の下半身。
 ギヤンと同じ毒のようだが、症状はより進んでいる。

〈 十〉 「いつの、間に……!」

('A`) 「……」

 立ち上がり、服に付いた汚れを払うドクオ。
 勝負はついたのだ。解毒剤を持たなければ、この状態からの回復は不可能。
 偶然見かけて追跡していたのならば、そんな物は持ち合わせていないだろう。

('A`) 「……御大層に『蠍』なんてあだ名をつけてくれたんだ。使わねえ理由はねえだろ」

 そう言いながら、ドクオは自分の指を舐めた。
 爪で浅く切り裂いた跡がある。唾液が触れたことですぐに塞がったが、周囲には血が残っていた。

('A`) 「杭持ちに対策を練られてるのは、自覚していた。だから、ちょっとブラフを立てさせてもらった」

〈 十〉 「……そう言う、ことか」

 ギヤンが歯ぎしりを立てた。
 理解したのだろう。自分たちがそもそも勘違いさせられたことに。


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