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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

355名も無きAAのようです:2014/08/08(金) 21:38:35 ID:JUgNWWnY0

( ‐=ll=-) 「ギヤン、血刑には気をつけろよ

〈 十〉 「分かり切ったことを」

 一人が構えるのは短機関銃。拳銃よりも連射性に優れ、近接戦闘に置いては驚異的な優位性を誇る。
 吸血鬼が人間よりも頑丈とはいえ、あれを格闘戦に盛り込まれると非常に辛い。
 もう一方、ギヤンと呼ばれた方が背中から引き抜いたのは、剣のような長杭。
 通常の杭と異なり、肉厚の両刃。鍔が椀状の西洋のサーベルを思わせる拵えだ。
 逆の手には、丸いブリキ張りの盾を備えている。吸血鬼狩りと言うよりも剣闘士のようだ。

 どちらの装備も杭持ちの標準とは異なる。
 こういった装備が許されるということはつまり、この二人がそれだけ実力を認められているということ。

〈 十〉 「行くぞ、『蠍』!!」

 水から飛び出すギヤン。
 抵抗の大きい中から飛んだとは思えぬ大きな跳躍でドクオに飛び掛かる。
 腕を畳んだ構えから、鋭い突きを放つ。

 ドクオは大きく後退して回避。
 しかし、その体を銃弾の群れが襲う。
 二発がドクオの腹を穿った。腹筋で止め出血は微小。
 衝撃で体がよろける。

 着地したギヤンは、水で残像が出来るほどの速さで前へ。
 盾を前に出し、反撃を封じながらの突進だ。
 ドクオは倒れるように横へ逃れる。
 地面に手を付き、覗き込むような形から、血の触手をギヤンの脇腹へ。


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