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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

336名も無きAAのようです:2014/07/15(火) 22:53:58 ID:UfHVjZBo0

 一陣の風の如く、大天福が再び中へ。
 音速の剣技。しかしその刃は全て目に見えぬ力に防がれ、逆に横殴りの衝撃波を受け吹き飛ばされる。
 俺よりも激しく資料棚に突っ込んだが、まだ動けるようだ。
 落ちた杭を取ろうとした大天福の腕に棚の鉄柱が絡みつく。
 そのまま軋む音を立てて大天福の体を巻き込み、完全に動きを封じる。 
 この隙に扉に体を隠し銃を撃つモララー。
 弾は命中するが、霧に変化した棺桶死を素通りする。
 白樺の指が横に動くと同時、銃が弾かれ、モララーは廊下の壁に打ち付けられた。

「やれやれ。まあ、これで斬られて何もせずに帰ったなどと言う噂は立たんだろう。な、クール嬢」

 クールが棺桶死を睨む。
 その手の中の銃は、既に限界まで分解されていた。

「私も難しい立場でね。侮られては意味が無いのだ。分かっておくれ」

 腕が離れ、俺も解放された。
 脳がうっ血しているのが分かる。全身の感覚が鈍い。

「ではな、杭持ちの諸君。娘のことを、くれぐれもよろしく頼むよ」

 棺桶死の体が霧の如く消えた。
 ため息が漏れる。
 身体的にダメージを受け。予定していた作業は著しく妨害され。
 挙句の果てにはこの有様だ。あの上司のことだから始末書で済めば運が良いくらいだろう。

「素直さん。減俸になったら、毎昼食奢ってくださいね」

「流石くん、君はもう少し動揺というものを覚え給え」


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