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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

330名も無きAAのようです:2014/07/15(火) 22:38:45 ID:UfHVjZBo0

「その様子では、まだあまり具体的なことはわかっていない様だね」

 図星だ。
 乙鳥ロミスの屋敷を捜索してからしばらく、人員も増やし調査を行っているが、進展はほとんど無い。
 人間だったころまで遡っても、地雷女とロミスの間にどんな因縁があったのかは不明だ。

「地雷女は、一体なぜ、この街にいるのでしょう」

「それを私が答えると思うかね」

「いえ。ですが、何らかの目的を持って現れたのならば、こちらの要求も多少は聞いていただけるかと」

「クール嬢。本当にいい拾い物をしたな。どうだ、この男と娘をこさえて、私に養子として差し出してみないか」

「あいにくだが、私はこれでも乙女な気質だ。好きでもない男と、吸血鬼にさせるための子供なぞ作らん」

 「乙女」のあたりで棺桶死がまた快活に笑った。
 当のクールは、無様な姿のまま平常時の無感情さを取り戻している。
 目の前のコーヒーが妙な構図だ。
 もう少し余裕があれば父の形見の銀塩を持ち出してシャッターを切っていただろう。

「いいだろう流石くん、君の質問に答えよう」

 棺桶死はコーヒーを一口啜る。
 旨そうにも見えないが、吸血鬼が血以外の物を口にしているのを初めて見た。

「娘は、ある吸血鬼を殺そうとしている」

「それは、乙鳥ロミスですか」


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