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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

327名も無きAAのようです:2014/07/15(火) 22:32:06 ID:UfHVjZBo0

 クールが黙り込む。
 一方の棺桶死は自らが訊ねた言葉への返答を、聞くまでも無く理解しているようだ。
 穏やかに、悪ぶる子供を見つめるような目でクールを見ている。
 圧倒的優位を自覚してい無ければ、こんな態度は取られないだろう。気分が良いものでは無い。

 「あまり手荒な真似は控えたいが、やむなしか」

 その時、俺は目を疑った。
 俺の、金縛りによって固定された視野には、倒れる棺桶死と、馬乗りになるクールが写っていたはずだ。
 それが、ほんの瞬きの間に逆になっている。

 腕を逆手に取られ、うつ伏せで抑え込まれるクールと。
 その腰に足を組んで座る棺桶死。
 一体何が起きたのか、全く分からない。

 ただ、この男が俺たちよりもはるかに上位に立っていることだけは、確認が出来た。

「やあ、流石くんと言ったかな」

「はい。お初にお目にかかります、ミスター」

「どけ、棺桶死」

「クール嬢の相棒には何人か会ってきたが、君は中々見込みがありそうだ」

「それはどうも、複雑な心境ですね」

 快活に笑う棺桶死。
 その下でもがくクールの姿はいつになく滑稽なのだが、状況が状況なので嗤えない。


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