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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

324名も無きAAのようです:2014/07/15(火) 22:28:05 ID:UfHVjZBo0

「これはこれはクール嬢。熱烈な歓迎を感謝するよ」

 その男は、白い歯を見せ、笑って見せた。
 初老の紳士だ。夏場であるにも関わらず、礼服にロングのコートを羽織っている。
 室内は確かに冷房のため肌寒いくらいではあるが、冬服を着込むほどでは無い。

「何をしに来た、棺桶死」

 対するクールの声は、珍しく熱を持っているように聞こえた。
 困惑と焦りと、ほんの少しの畏怖、と言ったところか。
 滲ませる程度とはいえ、この女が感情を露わにするのは珍しい。
 てっきり、感情の類を一切失っているのだとばかり思っていた。

 だが同時に、この状況では仕方ないと納得もしている。

「流石くん、人を呼べ、ベストは大天福とモララーだ。最悪杭持ちなら役職者でも管理者でもなんでもいい」

「すいません、クールさん。もう暗示で動けません」

「今日の流石くんはあまり流石ではないな」

 硬直する俺の目の前。
 クールは、倒れた老紳士に馬乗りになり、その眉間に銃を突き付けていた。
 脅しでは無いのが、銃を握る手からも伝わってくる。
 むしろ乱射癖のある彼女が良く撃たずに我慢しているものだ。感心する。


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