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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

297名も無きAAのようです:2014/04/29(火) 18:40:54 ID:bz.gAPiE0

 「病室を抜けだしてきた」と簡潔かつ理解しがたい言葉を吐いてツンは僕のベッドに腰を掛ける。
 顔を見て安心した。催眠を受けた後遺症のようなものは一切無い様だ。
 むしろぐっすり眠って元気いっぱいですらある。

ξ゚⊿゚)ξ 正直記憶は飛んでるんだけど、枕元に部長の置いてったメモがあったから大体は把握しているわ。

 そう言って、ツンは僕の鼻に、自分の鼻を突きつける。
 どきりと心臓が跳ねて、傷がずくりと痛んだ。

ξ゚⊿゚)ξ 怪我の具合は、どうなの?

( ;^ω^) 大したことは無いみたいです。激しい運動しないでいれば、一か月かそこらで治るって。

ξ゚⊿゚)ξ ……そう。

 安心したように、ツンは僕から離れる。
 心配してくれていたのだろうか。

ξ゚⊿゚)ξ 悪かったわ、迂闊にも吸血鬼に攫われるなんて。

( ^ω^) それは、僕のセリフです。むざむざ先輩を危険な目に……

ξ゚⊿゚)ξ それでも、怪我をしてまで助けてくれたじゃない。

 「怪我をしたのは自業自得だし、そもそも真の意味であなたを救ったのは僕では無く大天福さんです」と、言わなかった。
 少しだけ、彼女に感謝されるという、あり得ない恩恵を味わいたい欲が出た。
 彼女の言葉は僕を締め付けていた後悔と自責の念を、次へ繋がる力に変えてくれる。


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