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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

262名も無きAAのようです:2014/03/29(土) 23:56:09 ID:gpa8a09A0

 「行くぞ」とクールの唇が動く。
 俺は銃と懐中電灯を構え、頷いた。
 クールが扉をゆっくりと開け、俺が銃を差し込むように中へ。
 まず見えたのは石造りの壁と、壁に飾られた造花。
 階段よりもさらに冷たい空気が、頬を撫でる。
 背筋が震えた。単純な寒さでない何かを感じる。

 現在視認できる範囲には誰もいない。
 クールが勢いよく扉を開け、自分も銃を構えた。
 二人で銃と懐中電灯を突き出し、部屋をぐるぐると見渡して、同じ一点で動きが止まる。

「流石くん、どう思う」

「まず真っ先に、悪趣味だな、と」

 地下室は、壁を飾る造花だけでなく、床には派手な色の絨毯が引かれていた。
 所々、真鍮の冷たさを造花で隠した燭台が置かれている。
 そうか。ここは。俺は、胸の内で納得する。
 同時に、どこかぼやけてはっきりしない乙鳥ロミスという存在の片鱗を見た気がした。

 電燈の光の先には、棺を模した、小さなベッドが二つあった。
 模した、というのは、この場合不適切になるやもしれない。

 そこには、各一つずつ、白骨化した死体が寝かされている。


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