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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

26名も無きAAのようです:2014/02/16(日) 14:22:19 ID:FUwnuIG.0

「ったくよぉ、クーちゃん、街中で殺すなって言ってんだろ。車が寄せられねえじゃねえか」

「君たちがそんなことを我々に要求するから、『杭持ちは街中では殺しをしない』などという
 莫迦らしい噂が吸血鬼の間ではやるんだ。一発撃ち損じて見ろ。奴らは必ず市街地へ逃げる」

「だから、逃がす前に殺せってんだ。またこんなに無駄弾ぶち込みやがって」

 折りたたんだ担架を担いだその男は、クールの顔を見るなり眉間にしわを寄せてそういった。
 死体処理の専門班、咲名プギャー。
 男としてもかなりの大柄で、武器を持たせれば俺よりも吸血鬼殺しが似合いそうな見てくれをしている。

 咲名が現れたのはクールが吸血鬼に止めを刺してから5分ほど経ってからのこと。
 言葉の通り業務用の車両を傍まで乗り入れることが出来ず、用具を持って走ってやってきた。
 汗をかき僅かな息切れを見せながらの、手馴れた作業。
 死体を真っ先に専用の袋に入れ、担架で運び。
 地面に着いた血は土ごと削り取り除染。
 舗装された地面は専用の薬剤を使って洗浄し特殊なポリマーで吸着、箒で掃き集めて袋に詰める。
 いつ見ても感心する速さだ。凄惨な殺人現場だった公園は、すっかり元の長閑な空気を取り戻している。

「次はもっと楽な所で殺せよ」

「ああ、君たちの部署まで連れて行ってから弾をぶち込むようにしよう」

 悪態に皮肉を返され、ケッと唾を吐き捨て咲名は去って行った。
 巨体がずんずんと地面を歩くその姿は、洋画でみた巨大ロボットが闊歩するシーンに似ている。


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