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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

256名も無きAAのようです:2014/03/29(土) 23:44:43 ID:gpa8a09A0

「では、地雷女と戦ったのは別の誰かであると、君は思うのかい」

「地雷女の目的が乙鳥ロミスであったことは、聞き込みの結果からして確実です。
 何らかの情報を仕入れ、ここにたどり着き、ロミスと戦闘になった。そこまでは納得がいきます。
 しかし、それにしてもこの有様に繋がる物でしょうか。
 資料に辛うじて名前が載っていた程度の吸血鬼が、地雷相手にそこまで善戦できたというのがどうにも腑に落ちない」

 資料のみならず、吸血鬼たちへの聞き込みでも、ロミスが力自慢の吸血鬼で無かったことはわかっている。 
 常に杭持ちや人間の迫害を恐れ、人目を避けて歩く。
 それが多くの口から語られるロミスのイメージだ。
 謎が多く、それらの情報が全てではないだろうが、武闘派であるような印象は一切無かった。

「よほど巧妙に力を隠していたか、別の協力者がいたか、あるいは」

 言葉を切る。
 クールの目が鈍く光った。

「既に名の知れた吸血鬼が偽名を騙っていた、と」

「可能性は無いことも無いかと。ただ、乙鳥ロミス、という「人間」は実在しました。
 回収された死体は、乙鳥ロミスが吸血鬼化したものであると確認されています。
 なので、実在する乙鳥を隠れ蓑にしていた別の吸血鬼が居た、と言ったところでしょうか」

「少々突飛な発想の気もするが。乙鳥が隠れた実力を持っていたと考える方が自然じゃないか」

「ええ。ただ乙鳥ロミスは3年前に吸血鬼になったばかりの、新参です」

 窓ガラスが割れていた部屋へ。
 やはり荒れている。


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