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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

25名も無きAAのようです:2014/02/16(日) 14:19:59 ID:FUwnuIG.0

 クールは背広の内側、脇に取り付けられたホルスターに銃を収めた。
 街中で銃を扱う機会の多い俺たちのために作られた、サプレッサーをつけたまま収納が可能な特注のもの。
 銃も本来よりも銃身を切り詰め、消音機を取り付ける前提の元で設計されている。

 吸血鬼を殺す武器と言えば、杭が印象的であると思う。
 現に俺たちも杭と呼ばれる剣を扱うことが多々ある。
 しかし、あくまで主力となる武器は銃だ。
 文明の利器。神が非力な人間に与えた、悪鬼から身を守るための漆黒の撃鉄。
 実際、杭持ちという組織の発足から最も吸血鬼を屠ったのは、杭では無く鉛の弾丸なのである。

「さて、手がかりがさっぱりなくなってしまった。新しく情報を持っていそうな吸血鬼でも探してみるか」

「崎山がやられた件は、吸血鬼の界隈にも広がっているはずです
 我々が動くことは向こうも想定して動いているでしょうし、まず捕まらないでしょうね。
 仮に捕まえられたとしても、吸血鬼のコミュニティから締め出されたコイツ程度の無能くらいかと」

「まったく、身内を殺されたというのに歯がゆい話だ」

 先ほど駅前のロータリーで受け取ったポケットティッシュでクールは靴に着いた血を拭った。
 人間の者よりも黒が濃く、彼らが異種であることが一目でわかる。
 臭いも、人間の物とは少々異なる。生臭さは弱く、代わりに鉄の臭いが強くなるのが特徴だ。


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