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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

24名も無きAAのようです:2014/02/16(日) 14:17:55 ID:FUwnuIG.0

「この街にいる吸血鬼なら、知っていると思ったんだがな」

 やれやれ、とクールは男の頭部に二発、心臓に二発弾丸を撃ち込んだ。
 男は、何をされたか理解できなかったのか、突然消えた体の痛みに戸惑った表情のまま、絶命する。
 あっけない。俺は携帯端末を取り出し、担当者に簡潔なメールを送った。

「奴らの中では、それほど有名でもないのか」

「此奴がよそ者なんじゃないですか。この街の吸血鬼なら、個人で血の取引をするような杜撰なマネはしないと思います」

「ま、なんにせよ結局収穫はゼロというわけだ」

 たった今吸血鬼の屠殺に成功したことは収穫では無いらしい。
 道に転がる小石を蹴って避けた程度のことでしかないということだ。

「処理班は?」

「もう呼んでおきました。エミナさんですし、すぐに来るかと」

「流石、流石くんなだけはある」

 言葉は満足気。
 しかし表情とトーンは相変わらずの無感動。
 彼女の下について三か月。やっとこのちぐはぐな感覚になれた。


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