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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

200名も無きAAのようです:2014/03/15(土) 23:38:19 ID:MIBYgXtM0

 サンダルをつっかけて、家を出た。
 歩いて10分もかからないコンビニ。
 ミセリを雑誌のコーナーに待たせ、適当な夕飯を選ぶ。
 いざ楽をするといっても、沁み込んだ貧乏性は抜けきらないもので、何とも地味な品々になった。

ミセ*゚ー゚)リ 「何買ったの?」

(゚、゚トソン 「サンドイッチと、野菜ジュースです」

ミセ*゚ ,゚)リ 「もっと栄養あるもの食えばいいのに。お金の心配なんかしないでさ」

(゚、゚トソン 「人のお金で贅沢するほど私は図々しくありません」

ミセ*゚ ,゚)リ 「だから、私がもらってる血やらなんやらの対価なんだから、堂々と受け取れっての。頑固だな」

 解せない、と表情でぼやきながら、ミセリが先を行く。
 ミセリにはわからない、私の小さな意地だ。
 彼女との関係を飼い主と家畜然としたものから、少しでも遠ざけるための最低限の抵抗。

 少しだけ離れたミセリとの距離を、小走りで詰める。
 見た目こそ、私と同じくらいの小柄な少女だけれど、仮にも吸血鬼だ。
 力では筋骨隆々の男を簡単に組み伏せるし、走力では、原動機付自転車くらいならたぶん勝てる。
 彼女自身は普通に歩いているつもりでも、私にはかなり速いペースなのだ。

ミセ*゚ー゚)リ 「ん、ごめん、速かった?」

(゚、゚トソン 「少しだけ」

 息が切れ、体に汗が滲むのがわかった。
 風が心地よい。それ以上に、空気が温い。


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