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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

11名も無きAAのようです:2014/02/16(日) 00:58:03 ID:FUwnuIG.0

ミセ*゚ー゚)リσ 「はい、Ban!!」

 反射的に抑えた手ごと、杭持ちの傷口が血煙を吹き出した。
 打ちこんだ血を爆発させたんだ。
 ミセリの血の爆発は、 爆竹に数本毛が生えた程度らしいけれど、それでも密閉された傷の中で起きればどうなるか。

 杭持ちは痛みに耐えて、また前へ。
 恐ろしい執念だと思う。賞賛なんかよりも、理解できない気味悪さを感じる。

 杭持ちの目は獣そのもので、刺し違えてでもミセリを殺すつもりだ。
 ミセリは呑気に、再び手を傷の中へ。たっぷりと血を掬い取る。

ミセ*゚ -゚)リ 「私に怪我を負わせることが危険だって、教わらなかった?」

 耳を劈くほどの爆音が、裏路地に響き渡る。
 何が起きたのか、5秒くらい分からなかった。
 簡単だ。銃撃に始まった一連の攻撃で飛び散った血を、ミセリが全て爆発させたんだ。

 杭持ちの目が閉じる。当然だ。
 二度に渡ってその衝撃を体感した彼には、私以上の明確な痛みのイメージがあるはず。
 つい大げさに反応してしまうことは、臆病とか、そういうことでは無いと思う。

 それでも、致命的なミスであることは、代わらないけれど。

ミセ*゚Д゚)リ 「はあ〜あ」

 するりと、ミセリが杭持ちの前へ。
 たっぷりと手に取った自分の血を、彼の顔にべったりと塗り付ける。


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