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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

107名も無きAAのようです:2014/03/01(土) 00:35:26 ID:jHk0pOPc0

「調べてみる必要はありそうですね。まだ目的があるなら、そこをついて漁夫の利を狙える」

「やれやれ、この間の帽子の女もそうだし、調べることばかりが増えていくな」

 わざとらしいため息。
 相変わらず感情は見て取れない。
 そもそも俺に全て押し付けるつもりなので、むしろ無感情なのが自然ともいえる。

「流石くんは、流石だからな。調べ物は君を頼りにしているよ」

 表情を読まれたのか、クールが口の端を上げた。
 この女に任せていると、言葉を聞き出す前にj情報源の相手を永眠させかねないのは事実だが、やはり腑に落ちない。
 俺もどちらかと言えば前に立つ側の人間である。
 捜査仕事も苦手では無いが、何も考えずに銃を握っている方が楽だ。
 クールと組んでからは、引金を引くよりも書類に印鑑を押すことの方が増えた。
 しかも、問題の事後処理の類がほとんどだ。
 今までこの女とコンビを組んだ杭持ちが軒並み薄毛に悩まされているのは、恐らく偶然では無い。

「他に地雷女について知っていることは本当に無いのか」

「それだけだ。あとは、あんたらの仲間があの女に殺されたせいで、警戒が厳しくなったとか、そんな」

「予想以上に実りが無かったな」

「だから言ったでしょう。どうせ役には立ちませんって」

 この男からの嘘の情報提供があった際、俺は確かに反対した。
 罠であることは明白で、態々掛かってやるほどの利益も見込めない。
 しかし、それを押し切りクールはここに来た。
 僅かな可能性にかけたなどというものでは無い。
 ただ単に、挑んできた吸血鬼を返り討ちにせずにいられなかっただけだ。


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