('A`)マーケティング・レンタルコミックス～～19 years later～

84：>>1：2016/02/21(日) 22:16:25 ID:lhrW3cVA0: 土曜日、Y.M.C.Aにて

( ^ω^)「とーちゃん！！遊びに行って来るお！！」

(　＾ω＾)「おー、気ぃつけろよー」

昼の営業を終え、玄関に『準備中』の看板を下げたホライゾンの脇を、小学二年生の息子『ブーン』が走り抜けた
母親は滅多に家へ訪れることが無く、片親も同然の為、多くの時間を店で過ごす
また、ホライゾンが遠方への仕事に赴き、何日も家を空ける時には、ドクオの家族が面倒を見ている
ブーンにとって、Y.M.C.Aは第二の家であり、そしてドクオは、第二の父でもあった

(#ﾟ;;-ﾟ)「お使いに、行ってきます」

(　＾ω＾)「行ってらっしゃい。変態に遭ったらすぐに逃げろよ」

(#ﾟ;;-ﾟ)「大丈夫。パパが一瞬で飛んでくる」

(　＾ω＾)「変態が逃げろ」

ドクオの娘である小学五年生の『でぃ』も同じだ。自宅の隣に店が出来てから、彼女の食卓はこの場所であった
何かと破天荒な父親に似ず、大人しく内向的な彼女は、休日もあまり外に出歩かない子供だった
代わりに、ドクオの手伝いをしたり、店内にあるスクリーンで映画のDVDなどを観て過ごしている
そしていつしか、小さな看板娘の存在は、この店が支持される理由の一つにまでなった

(　＾ω＾)「っふぅう～……」

店内に戻ったホライゾンは、コーヒーを二杯淹れアイドルタイムの一息をつく
昔の渾名は息子の名前に授け、今はドクオからも本名で呼ばれている

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