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今のブーン系にはエロが足りないようです

636名も無きAAのようです:2015/09/26(土) 01:21:42 ID:7Hhzibug0
恋をする、という事は付き合いたい、という事だ。僕は今まで恋というものをした事がなかった。
御曹司である以上、きっと父のように見合い結婚で伴侶を得るのだと思う。
しかし学生である間の恋愛は、恐らく自由なのではないだろうか。
学生の恋愛というものはやはりその場限りのものが多いようだ。
今の高校生から大学という新たなステージへ進むと高校時代の関係は急に色褪せる。
鮮明な新しい人間関係が否応なく支配するため仕方のない事なのだと昨春に卒業した先輩が言っていた。
今の高校での交際関係は卒業までの限られた三年間を楽しむためのものだ。

しかし僕は恋をしたもののどうすれば良いのか分からない。
まして僕は男であり、こういう類のものにはやはり疎いのだ。
それならば女である彼女の方が成通しているのかもしれない。
そう思い立って彼女に訊いてみようと思った。

( ・∀・)「お前は一目惚れをした事があるか」

僕が問うと紅茶を注ごうとしていた彼女は顔を上げた。

川 ゚ -゚)「一目惚れですか」

( ・∀・)「あぁ」

素っ頓狂な事を訊くものだと思っているのかもしれない。
しかし彼女の表情は冷静を保っている。彼女は常に落ち着いており動じる事はない。
普段から積極的に話さない性格であるし従者はそうあるべきと教わっているのだ。

川 ゚ -゚)「ありません」

( ・∀・)「そうか」

彼女は静かにカップに紅茶を注ぐ。
父はコーヒーが好きだが僕は紅茶の方が好きだ。これは母から引き継いだものである。
遺伝というのは当然の事ながら両者のものを引き継ぐのだ。
その比率は両者の日常におけるパワー・バランスとは比例しない。

( ・∀・)「どうやら僕は一目惚れをしたらしい」

ダージリンがカップに注がれレモンが静かに落とされる。
母はアッサムの方が好きであるし、ミルクを足したものをよく飲んでいる。
いくら遺伝とはいえ好みは完全に合致しないものだ。




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