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【祝福祭り】ブーン系創作板クリスマス・短編投稿祭

166名も無きAAのようです:2013/12/24(火) 21:39:59 ID:fWilX0bEO

川 ゚ -゚)「私はな、思うんだ。
     この世界の全ての恋が、少女漫画や恋愛小説のような激しいものばかりではないんじゃないかって」

好きな人を取られたことが殺意に繋がることは実際あるのかもしれない。
しかし実際、この国で起きる殺人事件のほとんどは身内によるものだ。
つまりフィクションの世界では普通のことも、現実ではそう起こりえないことなのだろう。

そもそも私の気持ちは、ついさっき気付いた程度の淡いものだ。
私にとってはきっと、天秤にかける余地もない。

ノパ⊿゚)「あのー……ねーちゃん?」

川 ゚ -゚)「なんだ、ヒート」

ノハ;゚⊿゚)「ねーちゃんってさ、すごく偏った恋愛ものばっか見てきたんじゃない?」

ヒートは気まずそうに言った。

ノパ⊿゚)「少女漫画だってさ、中には親友のために好きな人を諦める女の子はいるよ。
     みんながみんな恋愛しか考えてないわけじゃないし……」

川 ゚ -゚)「そうなのか……?」

ノハ;゚⊿゚)「そうだよ! 初恋だって甘酸っぱい思い出に変わるんだよ!?」

ここで私は、改めて自分の嗜好を振り返ってみた。
私は実はわりて高齢の女性向けの「嫁姑、血なまぐさい女のバトル!」みたいな漫画が好きである
ついでに正真正銘の恋愛小説は読んだことがない。
恋愛要素のあるサスペンスが好きなのだ。

川 ゚ -゚)「そうか……どうやら私の認識は間違っていたようだ……」

ノパ⊿゚)「ねーちゃんの恋愛観こえーよ」

とにもかくにも、こうして私は自分の思いを整理し区切りをつけることができたのだった。
ヒートにはただ感謝するばかりである。
今度彼女の大好物のハンバーグを作ってやるとしよう。


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