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('A`)百物語、のようです

131名も無きAAのようです:2013/08/18(日) 23:39:31 ID:fHkiEV2U0


暗い部屋には沈黙が横たわっている。
今度こそ誰もが、口を開こうとはしなかった。


川  - )「……話し終えたら、蝋燭を消すんだったな」


それを遮ったのは、クー自身の声だった。
クーは先程までの怒りが嘘の様に静かな声で言った。
そこにはもう、激しい感情の名残は見えない。


(;'A`)「あ、ああ」

( ゚д゚ )「蝋燭は、二つ向こうの和室にある。
     ふすまは開いているから、明るい方に進んでくれ」

川  - )「わかった」


ミルナの声が途切れると同時に、人が立ち上がる気配がした。
クーの着ている白いブラウスが動くのがぼんやりと見える。
足元を確かめるように、クーはゆっくりと部屋の外へとむけて進んでいく。


川 ゚ -゚)「――また、な」


――そして彼女は、開け放たれた襖の向こうへと消えた。


.


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