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('A`)百物語、のようです

101名も無きAAのようです:2013/08/18(日) 22:36:28 ID:fHkiEV2U0

私が、彼女の家に到着したのはちょうどその頃だ。

私とキュートの家はそう遠くない。同じ武雲市内だから、自転車でも行き来できるし。車ならばもっと早い。
何も知らない私は、カラマロスとの追いかけっこに興じるキュートに向けて、気楽に話しかけた。


川 ゚ -゚)「キュート、遊びに来てやったぞ」

o川; − )o「――っ」


しかし、彼女は私の声に返事を返さなかった。
私に目をくれることもないまま、カラマロスが逃げた方にむけて走りだした。

  _,
川 ゚ -゚)「……どうしたんだ、あの子は?」


血相を変えて走る彼女の姿に、私は「ああ、暑いのにキュートもよくやるな」と脳天気なことを考えていたような気がする。
私は馬鹿だった。
もっと彼女の顔を真剣に見ていれば、ただ事ではないとすぐに気付けたはずだったのに。


川 ゚ -゚)「まあ、いいか」


――だけど、その時の私は何も考えなかった。
キュートの家にお邪魔して、涼しい部屋で伯母さんと話しながらキュートのことを待った。
……馬鹿だと言ってくれて構わない。私はキュートの助けにはなれなかったのだ。


.


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