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( ^ω^) 剣と魔法と大五郎のようです

448名も無きAAのようです:2014/09/14(日) 23:14:47 ID:28fNLYgo0

 拳の打ち終り、ヨコホリは体を引かず、そのまま指を開いた。
 掌にぱっくりと空いた魔法の射出口が、ィシの胸を向く。

 即座に魔法が発動。
 超至近距離から魔法弾が放たれる。

 反射的に下がるィシ。一発目、二発目は辛うじてシーンが分解した。
 分解が間に合うか怪しかった三発目は、咄嗟に薙いだ右足で腕を左に弾いて回避。
 しかし安心している間は皆無。
 やや崩れた体勢の脇腹目がけて、風を纏ったヨコホリの左手が振るわれる。

 雷光の如き逡巡。
 シーンの対応は、早く、正確だった。
 指五本全部の消去は間に合わないと即座に判断し、減衰させる方向で分解を開始。
 ィシ本体は蹴った体勢からそのまま上半身で勢いをつけ、背を向けながら後方へ体を逸らす。

 風の刃は本来の威力を失い、向けられたィシの背中を引き裂いた。
 血飛沫が吹き出し、木片が宙に舞う。
 決して楽観できるダメージでは無い。だが、真面に喰らうよりははるかにマシ。

 ィシは回避の流れのまま両手を地面に突き、体を持ち上げ後転。
 一気に距離を取る。
 当然追ってきた魔法弾は全て分解し、傷を瞬く間に治癒させる。

(//‰ ゚) 「キリがねえな、大人しくさっさと死ね!!」

 ヨコホリの周囲に風が渦巻く。
 舞い上がった木の葉が一瞬で木端微塵になるのをツンは見た。
 魔力が大量に注がれた鎌鼬の魔法。
 それが、数え切れないほど大量に、まるで普通の風のように揺らめき渦を巻く。




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