[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
(//‰ ゚)夢見る星間飛行マシンのようです
1
:
名も無きAAのようです
:2013/07/14(日) 22:59:03 ID:92a70FNs0
―――なあ
(//‰ ゚) なあ、歯車王
|::━◎┥
(//‰ ゚) おまえは一体いつから"ここ"に入れられてるんだ?
|::━◎┥
438
:
名も無きAAのようです
:2013/10/09(水) 08:24:25 ID:kBVJVAL.0
楽しみにしてるー
439
:
名も無きAAのようです
:2013/10/09(水) 09:06:19 ID:oUly5Mpg0
続き来てたのか待ってた甲斐があったぜ!乙!!
投下はある程度の長さなら5レスとかでいいんでない?
毎回けっこう密度あるし気にならないと思う
440
:
名も無きAAのようです
:2013/10/13(日) 00:02:48 ID:F.9dKoxM0
イボ太郎!イボ太郎じゃないか!
441
:
名も無きAAのようです
:2013/11/02(土) 03:19:23 ID:plnSJncQ0
カムバック
442
:
名も無きAAのようです
:2013/11/20(水) 21:38:12 ID:ZzYL8QCM0
まだかなー
443
:
名も無きAAのようです
:2013/11/27(水) 18:09:27 ID:wDJfHopM0
こい!!!
444
:
名も無きAAのようです
:2013/12/22(日) 16:57:21 ID:pw4UEIqs0
今年おわっちゃうよぉ
445
:
名も無きAAのようです
:2014/01/11(土) 13:13:37 ID:MsQe4gNY0
マダカナー
446
:
名も無きAAのようです
:2014/02/09(日) 15:02:47 ID:5aCmF7wM0
期待あげ
447
:
名も無きAAのようです
:2014/07/20(日) 09:50:10 ID:w2vvqNT.0
投下はよ
448
:
名も無きAAのようです
:2014/10/05(日) 21:58:35 ID:zR.W/Lqs0
カモーン
449
:
名も無きAAのようです
:2014/10/11(土) 03:40:44 ID:r8fIcnXo0
どのくらいの時間が経ったのダロウ
機械の体にナってから 時間の感覚が以前と違うヨウになった
イヤ 単純ニ 通常ノ 人間ヨリ長く 意識を 保ッテイルカラ
相対的ニ 時間ノ 流れる 感覚ガ 変ワッテイル ダケダロウ
僕たちが使ってから 今何日が経過したかわかるカ?
オオヨソ 683時間 ダナ
450
:
名も無きAAのようです
:2014/10/11(土) 03:45:58 ID:r8fIcnXo0
(//‰ ゚) 僕たちの旅はここで終わってしまうんだろうカ
[ ㊤皿㊤] モウ 終ワッタモ 同然ダロウ
(//‰ ゚) やはり、そうなのかナ……
(//‰ ゚) ……歯車王の
[ ㊤皿㊤] 禁じられたギア ヲ 使ッテ コノ ローヤヲ 脱出スルトカ
低学歴ナ 考え方ハ ヤメテクレヨナ
(//‰ ゚) 嫌なヤツ。本当に君は嫌なヤツ!
[ ㊤皿㊤] 歯車王ガ 禁じられたギア ヲ 使エタノハ 彼女ガ 工業用ロボットダッタカラダ
ソレデモ 一度使ウト オーバーホールガ 必要ナ クライ 扱いガ 非常ニ 難シイモノダッタ
[ ㊤皿㊤] 君ガ 使エバ スグニ ばらばらニ ナルゾ
(//‰ ゚) 嫌なヤツ
[ ㊤皿㊤] ダメナノ ワカッテテ ワザワザ 口ニスル ソノ ココロハ?
451
:
名も無きAAのようです
:2014/10/11(土) 04:08:51 ID:o4mhuFHw0
きたか待ってたぞ支援
452
:
名も無きAAのようです
:2014/10/11(土) 09:06:37 ID:wfLg5zsg0
射精した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
453
:
名も無きAAのようです
:2014/10/11(土) 20:20:18 ID:q8BGKTps0
待ってた!
454
:
名も無きAAのようです
:2014/10/11(土) 23:07:51 ID:wfLg5zsg0
前の投下からそんな経って無いと思ったら
455
:
名も無きAAのようです
:2014/10/12(日) 03:12:49 ID:UusM42jc0
(//‰ ゚) 嫌なヤツ……
[ ㊤皿㊤]
[ ㊤皿㊤] 時々 羨マシク感ジル
(//‰ ゚) ……?
[ ㊤皿㊤]
(//‰ ゚) どういう意味だい?
[ ㊤皿㊤] 私ノ スペック ガ 君より 高イ ッテコトダヨ
(//‰ ゚) 嫌なヤツ!
――――――――――――――――閃光――――――――――――――――
456
:
名も無きAAのようです
:2014/10/12(日) 03:14:20 ID:UusM42jc0
「―――――――――!!!!?????」
光 光
壁 光 鉄クズ 光
光 ロキア
光 壁 光 床 光
光 光
――――――そして衝撃――――――
457
:
名も無きAAのようです
:2014/10/12(日) 03:18:57 ID:UusM42jc0
大きな大きなエネルギーの衝突を感じ取った。
バランサーが崩壊したロキアは、素っ頓狂な声をあげて床を転がり回っている。
横堀は緩慢な思考回路の中で、宇宙船そのものが揺れていることだけ、理解した。
(//‰ ゚) 何が起こった!?
(((([ ㊤皿㊤] マワル〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
!!!!〜〜〜〜〜〜〜〜ルワマガ界世 [㊤皿㊤ ]))))
[ ㊤皿㊤ ] ド根性!!!
(//‰ ゚) 隕石か!?それとも小惑星の内機性爆発か!?
[ ㊤皿㊤] ナア 今ノ 見タカ? 私ノ 華麗ナ スピン ト 立ち直りヲ
(//‰ ゚) まだ宇宙船は震えてるぞ!次が来るかも!?
458
:
名も無きAAのようです
:2014/10/12(日) 03:23:17 ID:UusM42jc0
< おい!早くしろ!
< レーザーガンは何処だよ!
< 倉庫だろ!早く!
(//‰ ゚)
[ ㊤皿㊤]
分厚いガラスの壁を突き破って喧噪が届いてくる。
何かが起こっている。
船員たちが慌ただしく走り回る音が、彼らの緊張を伝えていた。
何かが起こっている。
何が?
459
:
名も無きAAのようです
:2014/10/12(日) 03:28:54 ID:UusM42jc0
/**
第五章 宇宙海賊の物語*/ あらため
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ごきげんよう、虫けらの諸君
/**
第五章 連邦軍第7機動艦隊の物語*/ はじまりはじまり〜 (パチパチパチ)
460
:
名も無きAAのようです
:2014/10/13(月) 01:24:50 ID:uOOu7QqY0
銃撃戦の音が、ほんの一瞬だけ聞こえた。
続いて、なだれ込む者たちの足音、怒声。
争いが起こり、それが即座に鎮圧されたのを、音だけで感じ取った。
(//‰ ゚) また海賊か…?
[ ㊤皿㊤] イヤ カナリ 統率サレタ 動き ダッタ マルデ 軍隊の ソレダ
(//‰ ゚) 君の聴覚センサは僕よりも性能がいいのかい?
[ ㊤皿㊤] チョクチョク アップデート シテタカラナ
間もなく、横堀たちが捕らえられている牢屋の前に、数人の男たちが現れた。
体にぴったりと吸い付くような深い青色のスーツは、電子制御された、いわゆるパワードスーツの一種だ。
軍人だとすぐに理解した。
「捕まってるやつがいるぞ。ん、ロボット?」
「廃棄用ロボの格納庫じゃないか?」
461
:
名も無きAAのようです
:2014/10/13(月) 01:35:15 ID:uOOu7QqY0
(//‰ ゚) 僕はロボットじゃない!
「ふーむ……ヒューマンシンドロームか」
「アンチウィルスのアップデートをしなかったんだろう」
(//‰ ゚) ああ、何てことだ!人が人と認識されない世界!こんなにも悲しい世界!
僕はそれでも叫び続けるぞ!僕ハ人間だって!
「ははは。面白いな、こいつ」
「渋澤大尉に報告しなくてもいいか?」
「いずれにしろ、一応押収品の一つとして捕獲しておかないとな。見たところ武装もしていないし、連れだそう」
[ ㊤皿㊤] ドウヤラ ココカラ 出してクレソウダゾ
(//‰ ゚) 何だか納得いかないが、まあ出してくれるなら従おうか…
「いやに人間くさいロボットだなあ」
462
:
名も無きAAのようです
:2014/10/13(月) 01:43:51 ID:uOOu7QqY0
両肩を挟まれるようにして、横堀たちは連行されていった。
フォックス盗賊団の宇宙船は、どうやら既に捕まっていたようだ。
連れられるがままに宇宙船を下りると、そこはさらに大きな宇宙船の格納庫であった。
わかりやすい解説
フォックス宇宙船 → 。 さらにでっかい宇宙船 → 【 】
今こんな感じ → 【 。 】
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ……む
「大尉!宇宙船内にいたロボットを収容しました!」
(//‰ ゚) だから僕は人間ダと何度言ったらわかるか!
_、_
( ,_ノ` )y━・~ (あれは………………)
463
:
名も無きAAのようです
:2014/10/13(月) 01:47:16 ID:uOOu7QqY0
「これらは押収品とは別に保管しておきます!」
_、_
( ,_ノ` )y━・~ …………まあ、待て
「はっ?」
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 名前、あるか?
(//‰ ゚) ……?
[ ㊤皿㊤] ?
_、_
( ,_ノ` )y━・~ おまえたちに聞いている。名前だ
(//‰ ゚) 僕は横堀だ
[ ㊤皿㊤] ROKIA32-A1932デス 3サイズは 上から 120 120 120…
「横堀って、どこかで聞いたことあるような……」
_、_
( ,_ノ` )y━・~ フッ、ふふふふ。フハハハハハハハハ!
(//‰ ゚) 何か急に笑い出したぞ。大丈夫かな、この人
[ ㊤皿㊤] 人間ハ 起動時間ガ 長スギルト 笑いノ 沸点ガ 下がる バグ ガ 起コルラシイゾ
(//‰ ゚) そういうもんか
464
:
名も無きAAのようです
:2014/10/13(月) 01:52:28 ID:uOOu7QqY0
_、_
( ,_ノ` )y━・~ まさか、生きていたとは……!ということは、ブーン博士も…!
(//‰ ゚)
(//‰ ゚) 博士は死んだよ
[ ㊤皿㊤] タブン バラバラノ コナゴナノ コナミジン
(//‰ ゚) 一応息子の僕の前でそういう表現はやめてくれないか
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ………少し聞きたいことがある。おまえたちは席を外せ
「あ……は、は!」
(//‰ ゚) 聞きたいことって何だ。ロキアのスリーサイズならさっき話した通りだ
[ ㊤皿㊤] (マサカ ウェストを さば読ンダ ノガ バレタカ?)
465
:
名も無きAAのようです
:2014/10/13(月) 02:04:42 ID:uOOu7QqY0
今日はこの辺で。誰も上げてくれないから上げる(´・ω・`)
466
:
名も無きAAのようです
:2014/10/13(月) 03:43:45 ID:ApDUKmPU0
生きとったんかワレェ!
467
:
名も無きAAのようです
:2014/10/13(月) 03:54:05 ID:NaQ5rywI0
読んでるよ!乙です
468
:
名も無きAAのようです
:2014/10/13(月) 10:52:20 ID:.r1.tOSY0
まじで帰ってきたのかおつ
469
:
名も無きAAのようです
:2014/10/13(月) 11:10:38 ID:wtbIJumQ0
おかえりー!
470
:
名も無きAAのようです
:2014/10/13(月) 13:29:57 ID:p/YONijM0
おつ
あげてよかったのかw
471
:
名も無きAAのようです
:2014/10/14(火) 18:23:25 ID:Q.1Vg6fw0
うおおおおおおおおおお!!! 待ってたよ!
472
:
名も無きAAのようです
:2014/10/18(土) 23:54:50 ID:UulHI6QE0
_、_
( ,_ノ` )y━・~ さあ、何から話そう。まあ座ってくれ
横堀たちは長机が横断する部屋に通された。
おそらく会議か何かで使われるだろうその部屋は、3人で使うには少し広すぎる部屋だった。
_、_
( ,_ノ` )y━・~ まず……そうだな、おおよそ400年前だったか
ブーン博士がサイボーグ工学の第一人者として活躍していたのは
(//‰ ゚) ああ。それくらいのはずだ。よく知ってるな
_、_
( ,_ノ` )y━・~ まあ、一応大学では工学系の専攻だったもんでね。その辺の歴史はかじる程度は知ってる
だから、お前のことも知っているんだ、横堀。知ってるか?サイボーグ工学の歴史書には、必ずお前のことが載ってる
473
:
名も無きAAのようです
:2014/10/18(土) 23:59:47 ID:UulHI6QE0
<(//‰ ^)
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 何の顔だ、それ
[ ㊤皿㊤] イヤア ソレホドデモ トイウ 顔の ヨウダゾ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ まあ、何だ。結構有名人なんだよ、その道の人間にとってはな
_、_
( ,_ノ` )y━・~ で、だ。ブーン博士について、聞きたい。本当に彼は死んだんだな
(//‰ ゚) くどいゾ。彼は死んだ。というか、普通に考えたら…
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 寿命で死ぬ、ということだろ?だがな、もしかしたら、実はまだ生きているんじゃないかと、疑ってるんだ
横堀。君を見てからそう思い始めた。そう、普通なら死んでるはずなんだ。普通なら…
(//‰ ゚) ……!
[ ㊤皿㊤] ツマリ コウ言イイタイ ンダナ
474
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 00:03:25 ID:2SngMLPI0
[ ㊤皿㊤] 彼ガ 自分自身ヲ 改造シ サイボーグ トナリ 今も 生きながらえている 可能性ガ アルト
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ああ、そういうこと
(//‰ ゚) ……………
(//‰ ゚) ないだろうな
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ……
(//‰ ゚) 万に一つもない。彼は自分自身を改造しようなんて考えていなかった。というか、不可能だ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ …理由は
(//‰ ゚) 寿命を長くするレベルの人体改造とは、すなわち僕のような全身サイボーグにするってことだ
その技術を有していたのは、ほかならぬブーン博士のみ…
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ま…………そうだろうな
(//‰ ゚) わからない。どうしていまさらブーン博士のことを聞くんだ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ん……
475
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 00:08:37 ID:2SngMLPI0
(//‰ ゚) いくらサイボーグ工学の第一人者といっても、あれから400年近く経っているんだ
ブーン博士に匹敵する科学者やエンジニアは、今の時代珍しくもないだろう
_、_
( ,_ノ` )y━・~ フ…ところがな、今の時代においても、彼ほどの技術を持った科学者はいないそうだ
(//‰ ゚) え…
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 息子ゆえに、知らなかったかもしれないが、彼は間違いなく天才だった
彼がいたおかげで、サイボーグ工学のみならず、工学全体、果ては医療分野まで
目覚しく発展したのだ
(//‰ ゚) …………
_、_
( ,_ノ` )y━・~ あれほどの天才は、この先1000年は現れないだろうって話だぜ。惜しい人を亡くしたものだ
(//‰ ゚) (あの親父がそんなすごい人だったなんて…)
[ ㊤皿㊤] デ ソレガ 何カ?
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ああ…そうそう、まだ本題に入っていなかったな
476
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 00:13:17 ID:2SngMLPI0
(//‰ ゚) その前に、この状況とか、いろいろと説明してもらいたいことがあるんだ!
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ん…まだ話してなかったっけか?
(//‰ ゚) 何も聞いてないぞ!それから、直してほしいロボットがいるんだ!
[ ㊤皿㊤] ア ソウイエバ ソウダ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ それは、君たちの船内に散らばってる、あのGRANシリーズのことか
(//‰ ゚) そ……そうだ!彼女を…
_、_
( ,_ノ` )y━・~ それだけは、真っ先に答えておく。無理だ
(//‰ ゚) [ ㊤皿㊤]
_、_
( ,_ノ` )y━・~ あれはもう、無理だ。すまない
477
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 00:18:00 ID:2SngMLPI0
(//‰ ゚) ……そうか
_、_
( ,_ノ` )y━・~ すまないな
(//‰ ゚) いや……
_、_
( ,_ノ` )y━・~ それじゃあ、まずは、この宇宙船のことだ
ここは連邦軍第7機動艦隊の234番船。居住エリアがあるメイン船だな
(//‰ ゚) 連邦軍…やはりか
[ ㊤皿㊤] 第7起動艦隊トイウト アノ 凶悪犯罪ヲ 取り締まる 専門ノ?
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 詳しいじゃないか。その艦隊を指揮しているのが俺だ。渋沢という
(//‰ ゚) 渋沢…
_、_
( ,_ノ` )y━・~ そして、俺たちは今、あるテロリストたちを追っている
478
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 00:23:07 ID:2SngMLPI0
(十)
|-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚|
〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕
|_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚||
[ :゚皿゚] [ :゚皿゚] [ :゚皿゚] [ :゚皿゚] [ :゚皿゚] [ :゚皿゚] [ :゚皿゚] [ :゚皿゚] [ :゚皿゚] [ :゚皿゚] [ :゚皿゚] [ :゚皿゚]
└[.@:゚≡゚)└[.@:゚≡゚) └[.@:゚≡゚)└[.@:゚≡゚) └[.@:゚≡゚)└[.@:゚≡゚) └[.@:゚≡゚)└[.@:゚≡゚) └[.@:゚≡゚)└[.@:゚≡゚)
( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚) ( ゚目゚)
{*゚一゚*} {*゚一゚*} {*゚一゚*} {*゚一゚*} {*゚一゚*} {*゚一゚*} {*゚一゚*} {*゚一゚*} {*゚一゚*} {*゚一゚*} {*゚一゚*} {*゚一゚*}
<[*゚〜゚*]> <[*゚〜゚*]> <[*゚〜゚*]> <[*゚〜゚*]><[*゚〜゚*]> <[*゚〜゚*]><[*゚〜゚*]> <[*゚〜゚*]><[*゚〜゚*]> <[*゚〜゚*]>
(゚ハ◎ ) (゚ハ◎ ) (゚ハ◎ ) (゚ハ◎ ) (゚ハ◎ ) (゚ハ◎ ) (゚ハ◎ ) (゚ハ◎ ) (゚ハ◎ ) (゚ハ◎ ) (゚ハ◎ ) (゚ハ◎ )
┗(´▽`)┛ ┗(´▽`)┛ ┗(´▽`)┛ ┗(´▽`)┛┗(´▽`)┛ ┗(´▽`)┛┗(´▽`)┛ ┗(´▽`)┛
(.. ゚≡゚) (.. ゚≡゚) (.. ゚≡゚) (.. ゚≡゚) (.. ゚≡゚) (.. ゚≡゚) (.. ゚≡゚) (.. ゚≡゚) (.. ゚≡゚) (.. ゚≡゚) (.. ゚≡゚) (.. ゚≡゚)
479
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 00:29:40 ID:2SngMLPI0
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ロボット解放同盟軍、ノアをな
(//‰ ゚) し、知ってる。"りんご"を組み込んだロボットたちだろ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ あのテロ以降、ほとんどの星で"りんご"システムの製造は中止となった
だがテロリストたちは、どういう訳かあの技術を自分たちで構築し始めた
ロボットが心を生み、そして新たに仲間を増やし、今も星々で蜂起を繰り返している
_、_
( ,_ノ` )y━・~ いまや全宇宙で指名手配となっている、危険指定Aクラスのテロリスト集団だ
[ ㊤皿㊤] "りんご"ヲ 生み出シタノハ ブーン博士ダ ダカラ サッキ ブーン博士ノ コトヲ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ああ。だが実は、俺が聞きたいのは別の人物についてだ
(//‰ ゚) 誰だ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ノアたちに"りんご"システムの機構を提供した博士がいる
我々はノアと同時に、その博士の足取りを追っているんだ
(//‰ ゚) "りんご"は、組み込むだけなら簡単だけど、0から作るのは不可能に近いはず
誰もソースを解読できていないんだろ?
480
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 00:43:51 ID:2SngMLPI0
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 0から作るのは不可能だ。だが、彼ならあるいは、と思ってしまう
かつてブーンの側近として働いていた経歴のある、彼ならと
(//‰ ゚) ……え
_、_
( ,_ノ` )y━・~ あさぴー博士だ。知っているだろう
(//‰ ゚) 無理だ…
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 普通なら、な
(//‰ ゚) あさぴー博士は、だって…人間だ!それも、400年前の時点で、結構おじいちゃんだったような…
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 普通なら、死んでる。死んでるはずなんだ。だがね、彼の目撃情報は、最新のもので半年前
辺鄙な星で宇宙船のエネルギー補給を行ったログが見つかった
彼は生きてる!そしてノアに"りんご"システムを与え、今も宇宙のどこかにいる!
(//‰ ゚) ありえない!
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 彼も、全身サイボーグであるという可能性は?
(//‰ ゚) いや…………ない、と…思うけど、わからない……
481
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 00:49:03 ID:2SngMLPI0
_、_
( ,_ノ` )y━・~ あさぴーの居場所を突き止め、"りんご"システムの脆弱性さえ突き止めれば
ノアたちのキリングウィルスを作成できるかもしれない。そうすれば、やつらは一網打尽だ
(//‰ ゚) あさぴー…博士が…
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 知らないか?
(//‰ ゚) 知らない…何も…
_、_
( ,_ノ` )y━・~ …………
[ ㊤皿㊤] トコロデ フォックス 盗賊団 トヤラハ 今 ドウシテルンダ?
_、_
( ,_ノ` )y━・~ んあ?ああ…あいつらね。捕まえてるよ。適正な判決が行えるターミナル星に引き渡すさ
流刑か、懲役か。まあ、いずれにしろ、死ぬまで恒星の温かみを感じることはないだろうな
[ ㊤皿㊤] フフン イイ ザマダゼ
482
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 00:54:00 ID:2SngMLPI0
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 君らの処遇は心配するな。一応、禁じられたギア等の違反システムがないか調べて
何もなければすぐに釈放するよ。君らの宇宙船は少し壊れていたが、何かの縁だ
我々のエンジニアで直してみせよう
[ ㊤皿㊤] ワタリテツヤ トハ コノコトダゼ
(//‰ ゚) 渡りに船だろ…
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 君らの船には壊れたロボットが相当数あったが、あれは何だい?
(//‰ ゚) 友達だよ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ まさか、ノアみたいな組織を作ろうなんて考えてないよな
(//‰ ゚) 少なくともテロは起こさない
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ふ…冗談さ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ロボットが人の上に立とうなんて、土台無理な話だからな
(//‰ ゚)
[ ㊤皿㊤] ムム…
483
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 00:58:31 ID:2SngMLPI0
_、_
( ,_ノ` )y━・~ おっと…君はロボットだったか。すまないね。あまりに人間くさくて、忘れそうだった
[ ㊤皿㊤] ロボットヲ 馬鹿ニ スルナヨ 円周率 10万桁 言エルノカ?
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 馬鹿になどしていない。ただそれが、自然の摂理だという話だ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 世界は清く正しく生きる"人間"のものだ!
大気は星のためにある!
土や海は世界を浄化するためにある!
草木は全て 清く正しく生きる草食動物たちのためにある!
草食動物たちは肉食動物を支えるために存在している!
世界は全て誰かのために作られ 世界は全て誰かのために命を全うする
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ではロボットは誰に作られ、誰のために動いているか?…人間さ
484
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:04:44 ID:2SngMLPI0
(//‰ ゚) じゃあ、意思は…ロボットたちの意思はどうなる!尊い、何よりも尊いはずの、魂は!
_、_
( ,_ノ` )y━・~ まがい物だ!
ロボットの意思など それすらも 作られたものに過ぎん!
もしも魂を人工で作れるなら それこそ 人間は神であるということだ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 神であるなら、ロボットより上なのは、言うまでもないだろう?
(//‰ ゚) 関係各所から批判が来そうな物言いだな
[ ㊤皿㊤] コウイウ コト 言い出すヤツハ 死亡フラグ 立ッテルンダ ソウダ ソウニ決マッテル
_、_
( ,_ノ` )y━・~ なあに、難しく考えることはない。我々は生物系の頂点に、図らずもたってしまった
だからこそ、驕っていいという訳ではないんだ。そのための役目を果たすことが大事なのさ
(//‰ ゚) 生物系の頂点か…
_、_
( ,_ノ` )y━・~ どうした?不満そうな顔だな(といっても表情はわからんが)
485
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:18:41 ID:2SngMLPI0
(//‰ ゚) 似たようなことを、あの盗賊団の男が言っていたよ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ふうん。まあ、テーマが同じでも、思慮の浅深は違うだろうが
(//‰ ゚) それから、こんなことも言っていた
(//‰ ゚) 宇宙は今、人間の悪意に包まれているって
_、_
( ,_ノ` )y━・~ …ふうん。そんなことも言っていたのか
だがね、宇宙全土を見渡しても、今は人間の繁栄期だと言える。悪意は確かに、存在するだろう
しかしね、それ以上に、希望の光が差していると思うね、私は
(//‰ ゚) それと、これは僕の友達が言っていた言葉なんだが
………人の悪意は、真っ白なんだそうだぜ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ ……詩人だな
(//‰ ゚) ……まあ、これは忘れてくれていいさ
_、_
( ,_ノ` )y━・~ フフフ…全身サイボーグ、というが、君は本当に、人間くさいな…
486
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:22:53 ID:2SngMLPI0
(//‰ ゚) 人間さ、僕は
_、_
( ,_ノ` )y━・~ …………………君は
―――――――――――グフフフフフフフフフフフフフフフフフ―――――――――――
寒気が、した、気がした。
透明な絹の布が、ふわりと体を通り抜けるような、実体のない悪意が体をいたずらに撫でるような、奇妙な感覚だった。
胸騒ぎもする。渋沢も、横堀と同じ感覚を共有していた。
自然とは程遠い環境に身をおいて、なお、体に残っていたかすかな野生――本能が、何かを察したのか。
487
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:27:58 ID:2SngMLPI0
慌しい足音が聞こえた。
渋沢が様子を見るために会議室を出ようとした瞬間、扉が開き、数人の軍人たちがなだれ込んだ。
表情に、焦燥が色濃く浮かんでいた。
「たった今、こちらに通信が…!」
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 本隊からか?
「いえ、違います…!違うんです!」
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 落ち着け。どうした。誰からの通信だ。何の組織だ。IDは?
「違う…違うんです!ヤツが!ヤツが……!」
_、_
( ,_ノ` )y━・~ だからいったい、誰からなんだ
「早く逃げないと!」
_、_
( ,_ノ` )y━・~ 誰からだ!さっさと言え!
488
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:32:05 ID:2SngMLPI0
「三月―――ウサギがっ!!!」
_、_
(;,_ノ` )y━・~ ……何だとぉ……っ!!
横堀たちは、その名前を聞いても、ぴんとこなかった。
ただし、豹変した渋沢の様子を見ていて、とてつもない脅威が間近に迫っていることは、理解した。
489
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:34:04 ID:2SngMLPI0
「 世界に 三月が やってくる 」
(メ._⊿) 仲良くしようぜ……
(メ._⊿) 同じ"人間同士"…グフ!グフフフフフフフフフフフフフフフフ!
490
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:42:45 ID:2SngMLPI0
僕たちは
僕たちは 脅威なんて言葉で表現できない
悪意を目の当たりにした
何もできなかった
もともと する気もなかったのかもしれない
渋沢が緊急脱出ポッドで脱出する直前 少し そいつのことを教えてくれた
星を巡る 殺人ロボット 三月ウサギ
動機は不明
どうやって動いているか そのテクノロジも 不明
491
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:46:47 ID:2SngMLPI0
そいつは 禁じられたギアを全身に装備しているらしい
あの巨体な歯車王でさえ 片腕だけ しかも 一度使ったら全身のモーターがイカれる おまけつき
どうやってギアの制御を行っているか 未だに 不明
何もかも不明
だが ひとつだけはっきりしている
三月ウサギは 人を殺すためだけに 存在しているということ
(メ._⊿) ………む?
(//‰ ゚) わわわわわっ!来た!来た!
[ ㊤皿㊤] ワ〜レ〜ワ〜レ〜ハ〜 ロ〜ボ〜ット〜ダ〜
(//‰ ゚) 普段よりおかしくない!?むしろ怪しくない!?
492
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:49:45 ID:2SngMLPI0
XXXX年 XX月 XX日
連邦軍第7機動艦隊 リバーサイドシー 交戦記録
凡そ73船 中 全隊中 69船が 大破 残り4船は 行方不明
生存者 0 死者 3019人 行方不明者 1万109人
行方不明者について 現在も 捜索中
また 渋沢大尉の生体IDのみ 反応有
近くの遊星を 捜索中
最終通信記録 XX時 XX分時点
「敵は三月ウサギ。現在交戦中」
このペギー船の本通信を最後に 交信は途切れる
ノアとの関連性 不明
単独での犯行の線 濃厚
対策本部の設立を要請する
(メ._⊿) ……グフ
(//‰ ゚) ぼぼぼぼぼぼぼ僕はロボットだよ!仲間!仲間だから!
[ ㊤皿㊤] 普段ハ アレダケ 人間 アピ シテル ノニ
(//‰ ゚) うるさい!黙れ!
493
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:51:45 ID:2SngMLPI0
(//‰ ゚)[ ㊤皿㊤] (._⊿ )
(//‰ ゚)[ ㊤皿㊤] (メ._⊿) グフフ
(//‰ ゚)[ ㊤皿㊤] ( メ._) グフフフフフフ
(メ._⊿) 仲間じゃ、ない。俺は人間だ。グフフフフ
(//‰ ゚) え…
(メ._⊿) お前には、用はない。グフ、グフフフフフフフフフフフフフフフ!
494
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:54:43 ID:2SngMLPI0
[ ㊤皿㊤] ヨッシャ 何ガ 何ダカ ワカランガ 行ってクレソウダ
(//‰ ゚) ぼ…僕は
(メ._⊿) グフ…?
(//‰ ゚) 僕は…夢を見るぞ!
[ ㊤皿㊤] ヨ 横堀サン?
(//‰ ゚) 夢を見るんだ!僕は、僕は人間だ!
[ ㊤皿㊤] ヨ ヨ ヨ 横堀サン!?
(メ._⊿) グフフフフフフ…
(//‰ ゚) ふざけるな…ふざけるなよ!そんなナリして、何が人間だ!これだけ、人を殺しておいて、何が人間だ!
[ ㊤皿㊤] ナリ ニ 関シテハ 君 何モ 言エナイ 気ガスル ケドモ…
495
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 01:58:14 ID:2SngMLPI0
(メ._⊿) グフフフフフ。面白い。お前、あの男と同じ感じがする
(//‰ ゚) …?
(メ._⊿) だが、お前は人間ではない
(//‰ ゚)
(メ._⊿) あるいは……いや、俺にとっては、どちらでもいいんだがな
(//‰ ゚) な、何を…
(メ._⊿) グフフフフ!グフフフフフフフフフフフフフフ!
グフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ!!!
496
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 02:05:19 ID:2SngMLPI0
横堀たちは 自分たちが乗ってきた宇宙船で脱出を図ったが
壊れていて 動かなかった
連れてきた 壊れたままのロボットたちは
見捨てていくしかなかった
ロボットたちが幸せに暮らせる星を作るはずだったのに
どこで歯車が壊れたのか
歯車王が壊れたからか?
それはただの駄洒落か……
脱出ポッドの中で 横堀は夢を見た
初恋の夢だった
甘酸っぱい とか そんな素敵なものではない 苦々しい 思い出だ
497
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 02:09:31 ID:2SngMLPI0
彼の初恋の相手は ブーン博士に殺されたから
今はもう 夢でしか会えない あの娘は
アイセンサから 血の色をしたオイルを流しながら
やさしい歌を歌っていた
(//‰ ゚)
[ ㊤皿㊤] 目が覚メタカ サア 次ハ ドウスルネ 船長
(//‰ ゚)
[ ㊤皿㊤] 我々ノ 大冒険ハ コレデ 終ワリ ジャナイカ
(//‰ ゚)
498
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 02:13:30 ID:2SngMLPI0
(//‰ ゚) [㊤皿㊤ ] 君ノ 夢ミテイタ 楽園ハ モウ 作レナイ
(//‰ ゚) [㊤皿㊤ ] 目的ヲ 失ッタノダ 我々ハ
(//‰ ゚) [㊤皿㊤ ] ゴールヲ 失ッタ タスクヲ 失ッタ
(//‰ ゚) 違うよ
(//‰ ゚)皿㊤ ]
(//‰ ゚)㊤ ]
[㊤皿(//‰ ゚)
[㊤皿㊤ ] (//‰ ゚) 僕は知りたくなった
(//‰ ゚) "こころ"を…僕の中にある、"こころ"を知りたくなった
[ ㊤皿㊤] "りんご"システム ノ コトカ?
(//‰ ゚) いや、そもそも、僕に本当に心があるのかどうか…それを知りたいんだ
499
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 02:21:06 ID:2SngMLPI0
(//‰ ゚) あさぴー博士を見つけよう
[ ㊤皿㊤] エ
(//‰ ゚) どうして今も生きているか、わからないけど、でも彼はいるんだ。しかも"りんご"を理解しているみたいだ
(//‰ ゚) 彼に会いたい。会って、それから、証明したい。僕は人間だって
[ ㊤皿㊤] 証明シテ ドウスル?
(//‰ ゚) 知りたいんだ!僕はどうして……生まれたのか。何をすべきなのか
[ ㊤皿㊤]
(//‰ ゚) 心って……何なのか。知りたいんだ
脱出用ポッドはただ静かに宇宙を漂っていた。
行き先もわからないまま、ただ静かに、流れゆくままに。
深い闇の中を。
いつまでも、ただ、静かに。
500
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 02:22:09 ID:2SngMLPI0
第五章 終わりです。
501
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 02:48:08 ID:26u48Woc0
ワクワクしてきた
502
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 07:25:32 ID:9r8AQpTc0
乙!
503
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 10:19:02 ID:N2CN1zyU0
ついに遭遇したかおつ
504
:
名も無きAAのようです
:2014/10/19(日) 22:40:55 ID:jpf8cj8o0
乙です
それぞれキャラクターが立っているから、読んでて全く飽きない
505
:
名も無きAAのようです
:2014/10/24(金) 01:28:10 ID:3XGZC9x60
おつおつおつ! 待ってたよ!
506
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 03:29:31 ID:krjoqu6s0
「すなわち、シナプスによる相互伝達と、アポトーシスによるランダム性こそが」
ζ(゚、゚*ζ (………)
ζ(゚ー゚*ζ (あ)
「ヒトとロボット、今や境界のあやふやとなった二つの事象を隔てる因子となりうるのである。
さて、今日はこの辺で。次回は自律アーキテクチャに入るから、予習はしておくように。以上」
ζ(゚ー゚*ζ (今日は来てるんだ…)
( ^Д^) よう。メシ食いに行こうぜ
ζ(゚ー゚*ζ あ……うん
从'ー'从 お腹ぺこぺこ〜〜〜
507
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 03:33:03 ID:krjoqu6s0
( ><) 今日はH定食にするんです!
ζ(゚ー゚*ζ Hって何だっけ?
( ><) 塩鯖風クラッカーとアロナミンジェルドリンクです!
ζ(゚ー゚;ζ 好きねえ。あれって本来は非常食じゃなかったっけ?
( ^Д^) こいつ食が細いから、たくさんは食えないんだよ
从'ー'从 私はラーメンにしよ〜
ζ(゚ー゚*ζ ………
( ・∀・)
从'ー'从 デレちゃん、行くよ〜〜?
ζ(゚−゚*ζ あ、うん!待ってー!
508
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 03:45:57 ID:krjoqu6s0
アクアデミック星はDEM社がスポンサーとなっている、いわゆる学園星雲の一つである。
この星には173の大学が存在し、うち65%はDEM社が出資している。
破産寸前だったDEM社を立て直し、なおかつ科学者としても高名な同社の社長、ショボーン氏は、
「工学こそが人類を発展させ、宇宙の可能性を拡げるメソッドである」と意味不明な名言を残している。
要は事業拡大し、学園法人にも手を出したという訳だ。
動機は極めて不純であるものの、アクアデミック星にある大学、とりわけ、
ζ(゚ー゚*ζ 午後は授業ないから、いったん帰ろうかなー
彼女たちが通っている私立ルネ・デカルト学園は、高い偏差値と、整った設備、学習環境から、
何人もの優秀な科学者を輩出していることで有名だ。
509
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 03:50:52 ID:krjoqu6s0
といっても、学園に通う者で、本当に科学者を目指している者は割合的には少ない。
ルネに入ればどの企業にも就職できるから、という理由で入ってくる者が大多数なのだ。
大学院にまで進む者が少ないのは、そういった理由があるからである。
( ^Д^) え、帰るの?
ζ(゚ー゚*ζ うん…
( ^Д^) ふーん、じゃあさ、俺とプラネタリウムバー行こうよ
ζ(゚、゚*ζ えー昼間からお酒?
( ^Д^) いいじゃん!大学生らしくさあ
( ><) だ、大学生なら、勉強するべきなんです!
从'ー'从 わ〜いいこと言う〜
( ^Д^) 別に俺は科学者とか目指してねえし。DEM社の子会社にでも入れれば一生安泰なんだし
デレだって、大学院とか目指してないんだろ?
ζ(゚ー゚*ζ うーん…
( ;^Д^) え、マジ?
510
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 03:54:55 ID:krjoqu6s0
ζ(゚ー゚;ζ あ、いや、そんなに真面目には考えてないけど
ζ(゚ー゚*ζ でも、研究者とかもさ、有りカナーって、最近考えてるの
( ^Д^) えー?あんなのメンドイだけじゃん
从'ー'从 そうかな〜格好いいと思うけど〜
( ^Д^) 研究よりも、製造とか販売部門の方がうまみあると思うんだけどなぁ
( ><) でも、どうして急に研究者なんです?
ζ(゚ー゚;ζ え…うーん…
从'ー'从 思いつき〜?ノリ〜?
( ^Д^) お前は絶対研究者向きじゃないねーケラケラケラ
ζ(゚ー゚;ζ うーるさーい!
511
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 04:08:49 ID:krjoqu6s0
授業 ζ(゚−゚*ζ
↓
お昼休み ζ(゚ー゚*ζ
↓
学食 ζ(゚〜゚*ζ
↓
学内を徒歩移動中ζ(゚ー゚;ζ← いまここ
ルネ大は学内の何処に行くときでも、オートウォークがあるため、ほとんど歩く必要がない。
(※オートウォークとはバランサーが歩く方向を関知し、歩く向きに対して地面が勝手に動くDEM社の製品。
この上を歩けば時速30キロ程度の速度で歩くことが可能。また、体を前傾するだけでも動くので、歩かずとも移動可能)
また、職員、教授、学生は無人タクシーが使えるため、急ぎの場合はそちらを利用する場合が多い。
しかし、デレは無人タクシーも、オートウォークも使わない。
ζ(゚ー゚;ζ はぁ…はぁ…
ζ(゚−゚*ζ (運動不足だなあ)
512
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 04:16:35 ID:krjoqu6s0
あげ
513
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 09:19:29 ID:Gp/fKB7Y0
みてるぞ
514
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 14:06:17 ID:krjoqu6s0
デレは田舎の星出身だった。
緑が多く、循環器の必要がないほど美しい海のある、自然の多い星だった。
人口は少ないし、科学技術も遅れていたが、不自由はなかった。
人同士の繋がりがあり、生活には創意工夫があり、昔ながらの文化も残る、故郷の星が好きだった。
また、母親はいなかったが、エリカがいた。
エリカは後期型のロキアシリーズで、デレの母親代わりであった。
ζ(゚ー゚*ζ (寮に戻っても仕方ないし……図書館行こうかな)
いまや、書籍は電子書籍が当たり前であるが、ルネ大の総合図書館には蔵書が多く陳列されている。
ほとんどインテリアと化しているものではあるが、デレは時折、棚の本を手にとって眺めている。
PDAにダウンロードした電子書籍では味がないからと、以前友達から、
どうしてわざわざ紙ベースの本を使うのか尋ねられたとき、そう答えた。
515
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 14:08:00 ID:krjoqu6s0
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ あ…
( ・∀・)
図書館の中を散策している途中、楕円形のテーブルに向かう彼の姿を見つけた。
頬杖を突きながら、本をめくっている様子を、この図書館で何度も見たことがある。
彼も"紙派"であることは、以前から知っていた。
516
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 14:10:33 ID:krjoqu6s0
( ・∀・) ζ(゚ー゚*ζ
( ・∀・) ζ(゚ー゚*ζ
( ・∀・) ζ(゚ー゚*ζ
( ・∀・) ζ(^ー^*ζ
( ・∀・) ζ(゚ー゚*ζ
( ・∀・) ζ(´ー`*ζ
彼とは時々、人工知能の講義で一緒になる。
名前は知っている。モララーという、この近辺の星では珍しい名前だった。
以前、教授たちが彼のことを話しているのを聞いた。
ずば抜けた知性と、学生にしてはあり得ない知識量を持っているらしい。
517
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 14:16:36 ID:krjoqu6s0
ただ、彼はいつも一人でいた。
それは孤独とか、孤高とか、そういったもので形容できるような雰囲気ではなく、
極めて自然に、一人でいることが当たり前のようなたたずまいである。
少なくとも、デレはそう感じていた。
しばらく彼から離れ、脳科学の本を手に取り、再び彼の近くまで戻ってきた。
隣のテーブルに本を広げて、腰を下ろす。
( ・∀・) ζ(゚ー゚*ζ
( ・∀・) ζ(´ー`*ζ
時々、彼の方へ視線を送る。
ページをめくる瞬間、あくびが出た瞬間、ふとした思考の狭間で、彼の顔を覗く。
いつもと変わらない姿勢で、静かに本を読み続ける彼を見ていると、
心が安らかな気持ちになると同時に、一種の昂ぶりも覚えた。
デレにはそれが何なのか、はっきりとはわからないが、心地よい感覚であることは理解していた。
気の合う友人たちと一緒にいるときは異なる、もっと別次元の愉楽があった。
518
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 14:25:23 ID:krjoqu6s0
女性のように長いまつげが、本の文字を追う目の動きに合わせて揺れるのを、いつまでも見ていられた。
それから彼は、時々鼻をスンスンとすするのだ。
鼻の頭をポリポリと掻く仕草も併せて行う。
また、普段はずっと涼しい顔をしているが、ごく希に眉を寄せて、口をすぼめる表情をするときがある。
一体どういう場合にその表情になるのか、デレには想像しかできないが、
どうやら本の内容に対して顔をしかめているようだと、最近気がついた。
内容が難しいのか、それとも論旨に対して異議を唱えたい心理からか、
いずれにしても、いつもの仏頂面とは違う、少し子供っぽいその表情に、いつも胸がときめいた。
( ・∀・) ζ(´ー`*ζ
話しかけようとは思わなかった。
本当は友達になりたかったし、話したいこともたくさんあるが、彼には人を寄せ付けない雰囲気があった。
何よりも、彼の作る聖域に、自分が入ってはいけないのだと感じていた。
だから今日も、視界の中の彼は、一枚の絵画みたいに静かだった。
519
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 14:41:46 ID:krjoqu6s0
ζ(´ー`*ζ<今日はこの辺で〜
520
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 22:45:21 ID:a6PllgqE0
おつっす
521
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 23:04:35 ID:zzUUPwbY0
乙でした
逆行していく感じが堪らない
522
:
名も無きAAのようです
:2014/10/26(日) 23:45:11 ID:vMHmn9XU0
メメント的な
523
:
名も無きAAのようです
:2014/10/28(火) 18:53:05 ID:nb0pIYDA0
乙乙
524
:
名も無きAAのようです
:2015/01/12(月) 12:13:24 ID:CK3RkQHoO
あげとくか
525
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 00:28:15 ID:2EWsZhEM0
ζ(゚、゚*ζ
从'ー'从 フリーズしてる〜
ζ(゚、゚*ζピーピーガガガガガ…
( ><) しっかりするんです!
( ;^Д^) そんなに難しいのか?
ζ(゚ー゚;ζ 難しいわよー!だってだって!パターン通りにしか動かないのがロボットでしょ!?
なのにシミュレータ上で「指向性を持った動き」を表現しなさいなんて…
ζ(゚、゚*ζ 無理無理無理かたつむり!!!!
( ><) あんな難しい講義取ってるから…
( ^Д^) あの教授の講義は大体の奴が落とすらしいぜ
526
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 00:31:13 ID:2EWsZhEM0
ζ(゚ー゚;ζ う〜〜〜〜
从'ー'从 誰か知り合いで講義取ってる人いないの〜?
( ^Д^) 俺の知る限りでは誰も。先輩も取ってねえだろうなあ
( ><) 過去レポもないんです!
ζ(゚-゚*ζ はいはいわかりました!取った私がわるうございます!自分で頑張りますよ!
( ^Д^) 何ギレなんだろうこれは…
デレは友達と別れた後、オートウォークを駆けだした。
歩くだけでもそこそこ早く移動できるが、走ったりすれば自動車並のスピードになる。
だから学内でオートウォーク上を走るのは禁止されていた。
< こら君ぃ!
ζ(゚ー゚;ζ すみません!
527
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 00:33:48 ID:2EWsZhEM0
いらだちを隠せないまま、図書館へ引きこもる。
人工知能の本を片っ端からあさっていった。
ζ(゚-゚*ζ
ζ(゚-゚*ζ
ζ(゚ー゚;ζ
ζ(゚-゚*ζ
ζ(゚、゚*ζ
ζ(゚、゚;ζ うぅぅぅぅううぅうぅううぅううぅううううぅぅっぅううぅぅうぅぅぅう!
< ?何か救急車の音聞こえない?
ζ(゚ー゚;ζ (きゃー難しい!)
ζ(゚、゚;ζ (私も、諦めようかな、この講義)
528
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 00:38:09 ID:2EWsZhEM0
何冊も何冊も、手にとってはページに視線を踊らせ、ため息を本に差し込み、棚に戻す。
それを何冊も、何度も、うんざりするほどに、意識が霞むまで。
気がつくと、図書館には誰もいなかった。
ζ(゚、゚*ζ (はー……)
本を取る動作すら、億劫だ。
そのとき、ふと、一冊の本が目にとまった。
著者 ブーン博士
聞いたことがある、確か、そう、以前誰かの講義で、名前を耳にしたことが、あれは、そう、確か…
( ・∀・) 「「全身サイボーグ……」」 ζ(゚、゚*ζ
529
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 00:48:37 ID:2EWsZhEM0
口を突いて出た言葉が全く同じ瞬間、別の誰かのそれと混ざり、空中で霧散した。
意識が飛んでいて、近くに誰かいるのに気がついていなかった。
ゆえに、普段図書館で眺め、心の中で寵愛していた彼のガラス細工みたいな顔がすぐ間近にあることに、心臓が跳ね、肺の狭間で震えた。
ζ(゚ー゚;ζ !!??!!!!??!?!?!!???!?
( ・∀・) あ…いや、すまない。僕は急がないから、君が先に読んでいいよ
ζ(゚ー゚;ζ いやあの私は別にちょっと目がついただけというか特に意味とか必要性とかはなく!?
( ・∀・) 酷く混乱しているようだが、持病か何かあるのかい?
ζ(゚、゚;ζ ないないない!そうじゃないの!
( ・∀・) そう…なら、いいけれども
<(゚ー゚<;ζ (しまったー!これじゃ私普段からこんな感じの変人ってことじゃん!サイアク!)
( ・∀・) ……?
<(゚ー゚<;ζ (神様自転を逆回転させてお願い!)
昔、どこかの星のコミックで、スーパーヒーローが惑星の自転を逆回転させ、時間を戻したことを思い出した。
今思えばあんなことをすれば地表の生物は圧殺され、気候も荒れ狂い、惑星の環境が幾十億年前の状態に戻るのだろうが。
530
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 00:53:08 ID:2EWsZhEM0
( ・∀・) 何百年もまえに、全身サイボーグなんて技術があったのが驚きだよな
<(゚ー゚<;ζ
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ そうね…未だに、歴史上ブーン博士以外に全身サイボーグを完成させた人はいないんでしょう
( ・∀・) ああ。理論上は可能、でもどうしてもアルゴリズムが欠けていた
( ・∀・) ――――――"心"が…
ζ(゚ー゚*ζ …フフ
( ・∀・) ん?
ζ(゚ー゚;ζ あっ…ごめんなさい、あの…馬鹿にしたつもりじゃないの
( ・∀・) ふむ…
ζ(゚ー゚*ζ ただ、なんて言うか、心なんて非科学的なことを、凄く自然に言うものだから…
本当に、心を作る技術があるような、そんな言い方に思えて
531
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 00:55:23 ID:2EWsZhEM0
( ・∀・) あるよ
ζ(゚ー゚*ζ ……え?
( ・∀・) 心を作る技術は、存在していた。とある星の破滅と共に、その技術は闇に葬られたが、確かにあったのさ
ζ(゚ー゚;ζ そ、そうなの!?
あれって星間伝説の一つだと思ってたけど、じゃあ、心を持ったロボットが…
ζ(゚ー゚;ζ 心を持ったロボットがこの宇宙のどこかにいるの!?
( ・∀・) ζ(゚ー゚;ζ
( ・∀・) ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ ご、ごめんなさい、興奮しちゃって
( ・∀・)
532
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 01:08:18 ID:2EWsZhEM0
( ・∀・) いや、いいんだ
(・∀・ )
ζ(゚ー゚;ζ で、でもよく知ってたわね、心を持ったロボットのこと
私、うわさ話程度にしか聞いたことなかったよ。教授だってそんな話…教科書にもないし
(・∀・ ) 仕方がないさ。居住用の星には情報統制がしかれている
今や辺境にある銀河の片田舎の星でさえ、心の技術が漏れないよう、厳しく取り締まっている
紛争地域くらいか、DEM社の規制が及ばないのは
ζ(゚、゚*ζ DEM社…どうしてDEM社が、そんなことを?
( ・∀・) 興味を持たれたらまずいんだろう、きっと
ζ(゚、゚*ζ だ、誰に…?
モララーは手に持っていた本を戸棚に戻した。
( ・∀・) "心ない人間"にさ
しばらく二人は静寂の中に佇んだ。
図書館のインテリアの一つである大時計が、わざとらしく時を刻む音が響く。
正確なだけの機械仕掛けと、二人の不規則な呼吸の音が、時折メロディを奏でた。
533
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 01:23:22 ID:2EWsZhEM0
/**
第六章 心ある人形の物語*/
ζ(゚ー゚*ζ じゃあ、あなたもレポートを書く為に?
( ・∀・) ああ
ζ(^ー^*ζ 私も。難しいから、ちょっと諦め気味だけどね
( ・∀・) 僕も、途方に暮れていた
人気のない薄暗い図書館で、ひときわ美しく微笑むモララーを見ながら、心労がかき消えていくのを感じた。
ああ、これが心なのだと。
これが人を愛するということなのだと、何だかとても今更のように、そして確信を持って感じていた。
デレは、モララーに"ぞっこん"であった。
534
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 01:28:54 ID:2EWsZhEM0
今夜はここまで。第六章はあと二回ほど投下したら終わるかなあ。
535
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 02:16:31 ID:UWVAnx5U0
待ってたよ、帰ってきてくれてありがとう!!
536
:
名も無きAAのようです
:2015/08/16(日) 11:03:11 ID:m5/de9e.0
おつ
537
:
名も無きAAのようです
:2015/08/17(月) 00:49:05 ID:8JgjHtyI0
待ってた!
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板