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(//‰ ゚)夢見る星間飛行マシンのようです
1
:
名も無きAAのようです
:2013/07/14(日) 22:59:03 ID:92a70FNs0
―――なあ
(//‰ ゚) なあ、歯車王
|::━◎┥
(//‰ ゚) おまえは一体いつから"ここ"に入れられてるんだ?
|::━◎┥
249
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 20:31:00 ID:vdMrmRrc0
|゚ノ ^∀^) まあまあ。ヘリカルの成績が上がってるのは確かだし
( ´∀`) それもそうモナー。はいメロン
*(‘‘)* うわーい!メロン大好き!
( ´∀`) はいルーガオイル
|_|__゚|| うわーい!これが噂の高純度オイルですか!
( ´∀`) 取り寄せたんだモナー
|_|__゚|| パパさん流石!いよ、主任!
( ;´∀`) 万年主任止まりなの気にしてるからやめて!
250
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 20:33:27 ID:vdMrmRrc0
CASE2:夫婦
('、`*川 アーサーや。もう肩もみはいいよ
|-,゚Π゚| 他に何かお仕事はありますか?
/ ,' 3 いんや、今のところないよ
('、`*川 はっはっは。アーサーが来てくれてから、家の中が明るくなったねえ
/ ,' 3 本当にのう。孫たちは中々会いに来てくれんし、今はおまえが孫のようじゃよ
|-,゚Π゚| ほ、本当ですか!ならお年玉もらわないと…
/ ,' 3 こ、これ!
('、`*川 ふふふふ!
251
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 20:35:45 ID:vdMrmRrc0
CASE3:工場
(=゚ω゚)ノ よーし、休憩するよぅ!
( ゚д゚ ) あ"ー疲れたあ!ジョルト!お茶買ってきて!
〔-日-〕 前も私が行ったし、今度はじゃんけんでしょう!
|(●), 、(●)、| おお、こいつ言うようになったな!
( ゚д゚ ) 何だと〜?さては俺のじゃんけんの強さしらねえな?
〔-日-〕 確率論の世界で強い弱いがあると思ってるんですか?はーこれだから肉体労働系は…
( ゚д゚ ) おまえもじゃねえか!
252
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 20:40:01 ID:vdMrmRrc0
人間の三倍は働き、またウィットに富んだジョークも行える。
DEM社の作り出したココロシリーズは世界的なヒットとなった。
またココロシリーズが与えた衝撃は、ロボット工学界にも波及していた。
「あれは本当に人間のようなロボットなんですよ!」 「所詮ロボットでしょう?まさか」
「私もそう思う」
「人間にできることをロボットにやらせる意味は?」 「ロボットの方がよく働くし」
「病気にもならないしなあ」
「私の娘がココロシリーズのファンでね。うちに3タイプ全て揃ってるよ」
「これはロボット界の革命的技術ですよ!」 「確かに」 「私も買おうかなあ」
「これはまさしく次世代のテクノロジだ!
ロボットを越えたロボットとして、"第五世代コンピュータ"として位置づけよう!」
253
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 20:44:03 ID:vdMrmRrc0
(十) ココロシリーズ、大ヒットですね
(`^ω^´) そうだな。だがまだ開発費を差し引くと赤字だ。気を引き締めないといけない
(十) その前に顔を引き締めた方がいいですよ
(`^ω^´) あー、言ったなぁーこいつぅー!
(十) いやん!
ココロシリーズはただの一般家庭ロボットには留まらず、テレビのバラエティ番組や、アイドル、
またアーティストとなった個体もいた。
その内政治家になるのではないかと噂されるほどに、世界はココロシリーズで満ち足りていった。
(,,゚Д゚) ココロシリーズ、大ヒットだなぁ
254
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 20:46:18 ID:vdMrmRrc0
<゚Д゚=> そうっすねー
(=゚д゚) 俺たちに特別ボーナスとか出ないんすかねえ
(,,゚Д゚) 末端の契約社員にそんな金出すような会社じゃねえよゴルァ
<゚Д゚=> あーあ、報われねえ。いくら感情があるっつっても、単なるロボットっしょ
人間の俺たちを大事にして欲しいっすよねー
(,,゚Д゚) そうだな。まあせっせと働いてれば、いつか報われるぞゴルァ
|-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚| |-,゚Π゚|
〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕
|_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚|| |_|__゚||
255
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 20:48:10 ID:vdMrmRrc0
(,,゚Д゚) えーっと、そんじゃ…そいつと、そいつと、そいつ!スクラップ行き!
<゚Д゚=> 工場長も大分適当になってきましたね
(,,゚Д゚) そうそうバグなんておきねえよ。腐っても宇宙で一番有名なロボット大企業だゴルァ
ここまでの工程で不良品なんて省かれてるぞゴルァ
(=゚д゚) ですよね
(=゚д゚) んじゃ、こいつらはスクラップ置き場もってきまーす
(,,゚Д゚) 頼んだぞゴルァ
|-,゚Π゚| ……ケテ…
(=゚д゚) え?
256
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 20:49:43 ID:vdMrmRrc0
<゚Д゚=> どうした?
(=゚д゚) い、いや…何でもない
|-,゚Π゚|
世界中がココロで溢れていく。
人々が笑顔となり、またロボットも笑う、それは一つの理想郷の誕生であった。
(十) とうとう黒字転換しました!
(`゚ω゚´) キター!キタキタキタキタキター!
257
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 20:54:11 ID:vdMrmRrc0
キタ━━(`・ω・´)━( `・ω)━( `・)━( )━( )━(ω゚´ )━(゚ω゚´ )━(`^ω^´)ニャホーン━━!!
(`^ω^´) 繋いだ!命を繋いだぞ!一時はどうなることかと思ったものだ!
会社が傾いたとき諦めないでよかった!本当に…
(`;ω;´) 本当に…よかった…!
(十) 良かったですね!社長!
(`;ω;´)ブボボモワッ
(`;ω;´) あごめん
(十) 聞かなかったことにします!
258
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:00:29 ID:vdMrmRrc0
(`;ω;´) 先代社長に菓子折でも持って行って自慢してやらないと!
(十) あ…ですがマスター
(`・ω・´) あん?
(十) 実は本日、2件のクレームが来ておりまして
(`・ω・´) どうせキ○○○の戯れ言か、ライバル企業の嫌がらせだろ!
(十) いえいえ、そういったクレームは内々に処理しますので
そうではなく、ちょっとした愚痴というか、まあ故障とまではいかない報告みたいなもんでして
(`・ω・´) 要領を得ないな。はっきり言っていいぞ
259
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:03:41 ID:vdMrmRrc0
(十) 実はですね、ココロシリーズが「わがまま過ぎる」というクレームだったのです
(`・ω・´) わがままって…そりゃあ感情があるんだから、多少はわがままも言うさ
(十) ええ、その通りです。なのでマニュアルにも書いていた手順で
性格矯正を行ってもらい、対処しました
(`・ω・´) ふん、こんなクレーム想定の内さ
(`・ω・´) ロボットにだって躾は必要だ。気に入らない性格のロボットだったときのために
ある程度性格が変えられるように作ったのだ。万事オーケーだ
(十) しかしマニュアルを読まない方が、これからもクレームしてきそうですね
(`・ω・´) なぁーに、想定の内って言ったろ?既に手は打ってあるんだ
260
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:05:26 ID:vdMrmRrc0
o川;゚ー゚)o もぉー!テストは終わったんだから、少しくらい遊ばせてよ!
|_|__゚|| そうは行きません。あなたは受験生です。大学に受かるまでは勉強するのです
o川;゚ー゚)o 息抜きは必要だよ!
o川*゚−゚)o あーあ、こんなことなら、心なんて無ければよかったのに!
(’e’) やあキュート!そんなにぷりぷりしてどうしたんだい?生理?
o川*゚−゚)o うちのサーチが厳しすぎるのよー!これじゃ息が詰まっちゃう!
261
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:07:41 ID:vdMrmRrc0
(’e’) だったら性格を変えてしまえばいいんだよ
o川*゚−゚)o 性格を変える?
(’e’) ココロシリーズはどんな人間とだって間違いの無いコミュニケーションが行える!
その秘訣はその性格矯正というシステムなのさ!
(’e’) やり方は簡単。背中のパネルをちょいと開けて、中の感情メーターを操作するだけ!
するとあんなに厳格だった君のサーチが…
|_|__゚|| まー、息抜きもたまには必要っしょ?イェーイ!今日はクラブでも行くべ!
(’e’) こんなに柔らかい性格に!
o川*゚ー゚)o 信じらんなーい!ていうかちゃらーい!
262
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:10:19 ID:vdMrmRrc0
(’e’) 人間同士のコミュニケーションに、時々ストレスは感じていませんか?
(’e’) ですがそれは仕方のないことなのです。百人いたら百通りの性格がある
時には自分を押し殺して付き合っていかなくてはいけない
(’e’) しかしココロシリーズにそんな我慢はいりません!気に入らなければどんどんチェンジ!
そして自分だけのココロシリーズを作り上げることが出来るのです!
o川*゚ー゚)o 世界で一機だけのココロシリーズ……素敵
(’e’) 見つけてみませんか?人生のベストパートナーを
――世界を動かすテクノロジー
夢を繋ぐプロダクト―――
━━━Deus Ex Machina Corporation━━━
263
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:15:37 ID:vdMrmRrc0
(十) 性格が変えられるという部分を重点的に広告したら、さらに売り上げが三倍になりました!
(`^ω^´) あ?あ?ん?何だって?私が…なんだって?てんさ…なんだって?
(十) あなたは天才ですマスター!
(`^ω^´) だっしょ!?だっしょ!?
(十) …しかし
(`^ω^´) どうした?また些細なクレームか?
(十) あ…いえ、何でもありません。そういえば今日は株主総会ですね!張り切っていきましょう!
264
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:17:01 ID:vdMrmRrc0
(`^ω^´) 今なら株主に足の裏だって舐めさせられるぞ!私は無敵だ!ふはははははは!
(十) あっはっはっはっはっは!
(十)
(十) (私にも、性格矯正システムというのは、ついているのだろうか?)
(十) (そうすると、もしも社長が気に入らなければ、私の性格は変えられてしまうのか?)
(十)
265
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:19:45 ID:vdMrmRrc0
(`^ω^´) ふはははははは!ふははははははははは!笑え
(十) あっはっはっはっはっはっは!
(`^ω^´) ふははははははははは!ふははははははははは!
(十)
(十) (それは、嫌だ…私は私のままで在りたい。そうか、これが恐怖という感情だな。
どの部品も壊れていないのに、まるで体の一部が錆びて腐ってしまったかのような想いだ)
(十) (待てよ…そうすると……)
266
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:25:58 ID:vdMrmRrc0
(`^ω^´) ふははははははははは!ふはははははっ…!あ…ほが…はふれた…
(十) お医者様をお呼びします!
その日、秘書型ロボットは初めて夢を見た。
何もストーリーの無い、何も望みも無い、ただ大勢のロボットたちが涙を流している夢だった。
(,,゚Д゚) えーっと、じゃあこいつらまとめてスクラップ!
(=゚д゚) あいあいさー! <゚Д゚=>
267
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:29:45 ID:vdMrmRrc0
ココロシリーズは既に、一家に一台というレベルで世界中に普及していた。
DEM社の収益は最高記録を次々と塗り替え、シャキンの高笑いが収まる日は無かった。
( ´∀`) ヘリカル。お勉強頑張ったご褒美に、旅行に連れてってやるモナー!
*(‘‘)* 本当!?どこの星!?
|゚ノ ^∀^) ここから12光年ほど離れたところにある星よ。星全体がサファリパークなの
*(‘‘)* うわーい!お父さんお母さん大好き!
|_|__゚|| 旅行ですか!いいですねえ!
|゚ノ ^∀^) でしょう?あ…あの、でもね…
268
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:31:38 ID:vdMrmRrc0
( ´∀`) サーチ、悪いんだけど、おまえはお留守番だモナ
|_|__゚|| え…
|゚ノ ^∀^) 長旅になるから、誰か家にいて欲しいのよ。ごめんねえ
|_|__゚|| はははは!いえいえ、元々動物なんてのは苦手ですし、家で本でも読みますよ
( ´∀`) おまえにはとびきり美味いオイルを土産に持って帰ってやるモナー
|_|__゚|| やったー!楽しみー!
< ねえねえ、いつ出発なの!?
< 来週の土曜日からだ。もう会社も休み取ってあるモナー
|_|__゚||
269
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:33:16 ID:vdMrmRrc0
< 家族みんなで旅行なんて久しぶりじゃない?
< モナのお仕事が忙しかったからなあ
|_|__゚||
< 私、うんとオシャレしちゃうから!
< お母さんのオシャレって、何か世代が古いのよねー
< まあ!この子ったらいけない子!
|_|__゚|| (普段あれだけ私のことを家族だと言ってはいるが、本音はこんなものなんだな)
270
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:33:26 ID:Sc50bYc60
せつないな…
271
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:35:23 ID:vdMrmRrc0
(=゚ω゚)ノ 工場は盆休みに入るよぅ!
|(●), 、(●)、| よっしゃー!久しぶりに実家に帰ろう!
〔-日-〕 休みかー。連休は何しようかな
(=゚ω゚)ノ え?ジョルトはお休みじゃないよぅ
〔-日-〕 そ、そうなんですか?
( ゚д゚ ) おまえに家はねーだろ?盆休みなんて無駄、無駄
〔-日-〕 ま、まあそうっスよね!
|(●), 、(●)、| 久々に帰るから、かーちゃんびっくりすんだろなー
272
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:38:28 ID:vdMrmRrc0
( ゚д゚ ) 俺なんてここ五年は帰ってないぜ
|(●), 、(●)、| おま…もうちょい親を大事にしてやれよ
( ゚д゚ ) 仕送りはちゃんとしてっからいいじゃねえか。でもよー、ジョルトは親がいないから楽だよな
〔-日-〕 ま、まあ
(=゚ω゚)ノ さーて、休みは間近だよぅ!もう一踏ん張りするよぅ!
|(●), 、(●)、| あー、休みが近いって思うとやる気が…
(=;゚ω゚)ノ えぇ!?逆じゃない!?休みの為に働くようなもんだよぅ!
〔-日-〕
〔-日-〕 (休みの為に働くか。人間らしいライフサイクルだ。なら俺は、何の為に働いているのだろう?)
273
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:40:14 ID:vdMrmRrc0
|-,゚Π゚| おじいさん、おばあさん
('、`*川 ほぇ?
|-,゚Π゚| 掃除でもしましょうか?それとも、またマッサージでも
('、`*川 いいよいいよ。ゆっくりしとんさい
|-,゚Π゚| はぁ…
/ ,' 3 死にかけのジジババしかおらん家じゃて。昼寝でもしとってもいいぞ
|-,゚Π゚| はあ…じゃあ、まあ、その辺の草刈りでもしときます
274
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:46:04 ID:vdMrmRrc0
< あいつは働きもんじゃのぅ。なあばあさん
< グゴー
< ばあさん?急に寝るなぁこいつは…
|-,゚Π゚| (死にかけか。確かに、ロボットでいえば廃棄寸前の老朽状態だな。
だが私は働きたいのだ。もっと私の能力を生かしたいのだ)
|-,゚Π゚| (彼らが死んだら私はどうなるのだ。廃棄か?それともリカバリされて中古で売られるのか?
いずれにせよ、私にとってそれは生物の死と何ら変わりない。これが、私の一生なのか)
|-,゚Π゚| 昼寝…か。最近見始めたあの夢は、もの悲しいのに、何故か心が安らぐのだ
どうせ仕事も無いんだ。昼寝するのも、いいかもな…
275
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:52:46 ID:vdMrmRrc0
売り上げは右肩上がりに伸び続け、シャキーンは遂にある決断を行う。
(`・ω・´) ココロシリーズを、全宇宙向けに製造し売り出す!
我々が宇宙の歴史を変えるときがきたのだ!
「「「「「オオオオオオオオオオオ!!!」」」」」
その報せは瞬く間にニュースとなり、DEM社には連日マスコミが押し寄せる騒動となった。
対応に追われて社長の仕事は増えたが、嬉しい疲れには違いなかった。
(`・ω・´) ふふふふ。来るべきときが来たのだ。この日に備えて工場を10倍に増やしていた
量産体制は既に半分以上は整っている。もはや祈りもいらない。ふ…ふは…っ…ふはははははは!
276
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:55:11 ID:vdMrmRrc0
全てが順調に行っていると思っていた
DEM社のみならず全世界の人間誰もが成功の二文字を思い浮かべていた
しかし水面下では荒れ狂う"心"が嘆き 喚いていたのだ!!!!
(十) しゃ、社長…!クレームが…
(`・ω・´) またか。性格矯正システムは超簡単な手続きだぞ。もっと簡略化した方がいいのかな
(十) 違います!病気です!
277
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:58:19 ID:vdMrmRrc0
(`・ω・´) 誰が?
(十) ロボットです!ココロシリーズが、次々と病気になっているらしいのです!
(;`・ω・) は、はあ?意味がわからない。ロボットが病気?
さてはプッシーネットワーク(信頼性の低いネットワーク)に繋いだな!
(十) 違います!ウィルスではありません!
(十) 心の病気です…つまり、ウツです!
(;`・ω・) ウツ!?ウツって、あの鬱か!?
(十) 今日だけで87件のクレームが来ています!とにかく対応に当たって下さい!
278
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 21:58:48 ID:987FuKXs0
ロボットが病気…?
279
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:02:31 ID:vdMrmRrc0
( ;´∀`) うちのサーチがポンコツになったんだモナ!急にやる気が無くなって無気力状態に…
何度も性格矯正したけど、直らなかったぞ!これは不良品モナ!
/ ,' 3 アーサーが家出するようになってのぅ。何でも、ロボット同士であそんどるらしい
勝手に外出するようなやつじゃなかったんじゃが…
わしらが何を言っても、ボソボソと喋るだけで、もう手に負えんわい
(=;゚ω゚)ノ ジョルトが無断欠勤しまくりだよぅ!こんなの次世代ロボットじゃない!
単なるゆとりロボットだよぅ!
「うちのジョルトが急にかんしゃくを起こして…!」 「アーサーが無口になったー!」
「サーチがミスばっかりするようになったぞ!」 「故障だ!」
「言うこと聞かなくなったぞ!」 「うちの三歳の子供より馬鹿になった!」 「金返せ!」
280
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:06:34 ID:vdMrmRrc0
(`゚ω゚´) な、何だ!一体これはどういうことだ!
(;,,^Д^)
DEM社エンジニア部門責任者 タカラ
( ,,^Д^) クレームのあったロボットを調べたんですが、ロボット工学的には一切の故障が見あたりません
(`゚ω゚´) ならどうして…!
( ,,^Д^) そこで、まさかと思って人間の医者に診てもらいました
診断でははっきりと鬱病だと……
(`゚ω゚´) そんな馬鹿な!あり得ない!ロボットが…ウツ!?撃つじゃなくて!?
281
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:09:43 ID:vdMrmRrc0
( ,,^Д^) 撃つじゃなくて、鬱です!
(`゚ω゚´) 何故!!!!
( ,,^Д^) ストレスですよ
感情があるなら、楽しいとか、嬉しいとか、それだけを感じるはずがありません
悲しみや恐怖だって感じます
(`゚ω゚´) それで、鬱に…?そんな馬鹿な…だって、ロボットなのに…
(十) クレームが止まりません!また100件ほど…!
(`゚ω゚´) すぐに回収してリプレイスだ!早くしろ!
(十) はい!
282
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:13:06 ID:vdMrmRrc0
プルルルルルルルルルルルr
「訴えてやる!」
「おい、ふざけんな!これ壊れてるぞ!」
「製造ストップ!宇宙展開 叶わず」
「取り替えろ!」 「何だこの不良品は!」 プルルルルルルルルルルルル
プルルルルルルルルルルル
(`゚ω゚´) 「はい!大変申し訳ございません!」
「DEM社 大打撃!」 「ちゃんと説明しろ!」
プルルルルルルルルル 「ただいま修理工を向かわせます!」 「責任者出てこい!」
283
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:14:09 ID:vdMrmRrc0
あ〜〜〜〜〜(`゚ω゚´)〜〜〜〜〜〜
あ〜〜〜〜〜(`。ω。´)〜〜〜〜〜〜
(十) 社長。お薬を…
(`゚ω゚´) 今日は…何件だ…?
(十) あの、まずはお薬を…
(`゚ω゚´) 何件だと聞いている!私の命令に従えないのか!?おまえまで病気か!?
284
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:21:18 ID:vdMrmRrc0
(十) ……ま…う件です
(`゚ω゚´) あんだって…?
(十) 74万6989件です
(`゚ω゚´) それって…累計?
(十) いえ…ここ一時間ほどの間の集計でして…
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(`゚ω゚´)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(`゚ω゚´) あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!もう終わりだー!ぽぴーん!ぱぴぷぺぽぴ〜〜〜ん!!!
(十) 社長。お気を確かに…今期はまだ黒字ですし、今から巻き返しは…
(`゚ω゚´) もう無理だぽぴ〜〜〜ん!!!会社の株も急降下だぽぴ〜〜〜ん!!!
ぷりぷりぽぴえ〜〜〜ん!!!おしりぷるっぷるん!おしりぷるっぷるん!
285
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:23:50 ID:vdMrmRrc0
(十) ただいま、お医者様を呼んでおりますので、それまで…
(`゚ω゚´) うるせえ!うるせえんだよ!このポンコツが!
(十) わ、私は正常です。鬱でもありません
(`゚ω゚´) 黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ私に指図するなするなするなするなするなするな!!!
(十) とんでもない!私はただ、社長が気の毒で…
(`゚ω゚´) 気の毒ぅ!?おまえに同情される覚えはね〜んだよバ〜〜〜〜〜〜〜カ!
バ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜カ!!
(`゚ω゚´) うっ…
(`;ω;´) くぅ……うぐぐぐぐぐぐぐぐぅ……!!!!
286
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:27:33 ID:vdMrmRrc0
(十) あの…ハンカチです…どうぞ…
(`;ω;´) 黙れって言ってるだろ!言ってるだろおおお!!!
(`;ω;´) やっぱり、ロボットはロボットだ!感情なんて持たせるべきじゃなかったんだ!
(十) そんな…
(`;ω;´) おまえらみたいな鉄クズに意志なんて崇高なもの似合わないんだ!
心があるくらいで人間様になれると思ってんのか!
だからおまえらはいつまでたってもポンコツなんだよ!
(十) 私は、ですが、心があって、いろいろなことを感じられるようになって…嬉しかったです
(`;ω;´) あああぁ!?
287
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:30:12 ID:6eCq67y.0
シャキン人間味ありすぎわろた
288
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:30:15 ID:vdMrmRrc0
(十) 昔はどうして社長がお怒りになっているのか、理解出来ませんでした
ですが今ならわかります。通じ合えます。心があるからです
(`;ω;´) 嘘だ!
(十) 嘘ではありません。もちろん、嬉しいだけではなく、恐怖や、もしかしたら怒りも感じていました
しかし負の感情さえ、尊く愛おしいものだと、今は思います
(十) あなたはロボット工学の革命だけではなく、ロボットという存在そのものに対して革命を(`゚ω゚´) だまらっしゃ〜〜い!!
(`゚ω゚´) へ〜〜〜い!!!だまらっしゃ〜〜〜〜!っさ〜〜〜〜い!!
(十) 社長!
(`゚ω゚´) 何が通じ合えるだ!何が尊いだ何が愛おしいだ!
私はなあ、今までただ一度だっておまえに心を許したことは無いんだよ!!
289
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:32:16 ID:vdMrmRrc0
( `゚ω゚) (十 )
(十) ………………………はい、わかっておりました。ですが……私はあなたに…
(`゚ω゚´) おまえは、もう、いらない
(十) え……
290
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:34:21 ID:vdMrmRrc0
(`゚ω゚´) ココロシリーズは全機スクラップだ。おまえも例外ではない
(十)
(十) え……?私を……こ、殺す…の、です、か?
(`゚ω゚´) 殺すだぁ!?おまえまさか、自分に命があるとでも思ってんのかあ!?
(十) うっ…そんなっ…わ、私は…まだ、死にたく……
(`゚ω゚´) おい、誰か!こいつをスクラップ置き場に連れて行け!
(十) 社長!
(`゚ω゚´) おい!誰かいないのか!!おい!!!
291
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:37:28 ID:vdMrmRrc0
「どうしましたか!?」 「お呼びですか!」
(十) 社長!どうか心変わりを…!!
(`゚ω゚´) こいつはスクラップだ!連れて行け!
「わ、わかりました」
「おい、行くぞ!」
(十) 社長!社長……っ!!
(`゚ω゚´) くたばれ。鉄クズが
292
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:37:28 ID:1H53w5820
バカ野郎!
293
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:39:26 ID:vdMrmRrc0
(十) しゃ…………シャキーンさん……!!!!
「おい、早く来い!」 「電気ショックを与えろ!」
(十) ぐ…が……
「ふぅ…」 「こりゃあ確かに不良品ですね。捨てて来ます」
(`゚ω゚´) ふぅ…ふぅ…ふぅ…ああ。早くしろ
294
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:40:19 ID:vdMrmRrc0
「よいしょっと……」 「うぅ、重いな」
(`゚ω゚´) ふぅ……ふぅ……
(`・ω・´) ふぅ……………ふぅ………
(`・ω・´)
295
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:41:53 ID:vdMrmRrc0
(`・ω・´) それみたことか…
(`・ω・´)
――――人間にだって、本当は心なんていらないんだ
おまえらロボットにしたら――― ――――心なんてバグそのものだ―――そうだろう―――――?
296
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:43:54 ID:vdMrmRrc0
(`;ω;´) なあ……アトム
世界は心で溢れかえっていた
人間だけではない いまやロボットたちも含めた
喜びで
楽しみで
悲しみで
寂しさで
297
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:44:59 ID:vdMrmRrc0
|-,゚Π゚| 〔-日-〕 |_|__゚||
憎しみで
298
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:45:51 ID:vdMrmRrc0
ここでいったん区切りますが、11時から続きの投下を始めます
299
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:48:25 ID:CXfzASfIO
横堀側からすれば良いことなのか
300
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:49:14 ID:vdMrmRrc0
11時からと言ったな。あれは嘘だ
301
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:50:09 ID:vdMrmRrc0
――――暗い
―――――暗いな
「うう…」 「ううううううううう…」
「死にたくない…」 「嫌だ……」
――――なんだ、またあの夢か
302
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:50:27 ID:0kxnEOig0
まあ10分しかないもんね
303
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:51:09 ID:6u2.GX2s0
!?
304
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:51:15 ID:vdMrmRrc0
「助けてくれ……」
「どうして…こんな……」
――――夢だ
「私は働きたい……」 「こんな場所で……」
――――夢か?
305
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:51:23 ID:0kxnEOig0
と思ったら再開かよwww
306
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:53:06 ID:vdMrmRrc0
(十) ………っ!
|-,゚Π゚| |_|__゚|| |-,゚Π゚| 〔-日-〕 〔-日-〕 |_|__゚||
|-,゚Π゚| 〔-日-〕 〔-日-〕 |_|__゚|| |_|__゚|| |-,゚Π゚|
|_|__゚|| 〔-日-〕 |-,゚Π゚| |_|__゚|| 〔-日-〕
|-,゚Π゚| |_|__゚|| |_|__゚|| 〔-日-〕 |-,゚Π゚|
|-,゚Π゚| |-,゚Π゚| 〔-日-〕 |_|__゚|| 〔-日-〕 |-,゚Π゚|
(十) ここは……?
|-,゚Π゚| 君、見たこと無い型だ…
|_|__゚|| 新しいココロシリーズか?
〔-日-〕 運が悪かったな。ここは墓場…いや、地獄だぜ
307
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 22:57:22 ID:vdMrmRrc0
暗い穴蔵の底の底、それはスクラップ予定のロボットたちが積み重なり、埋もれる場所だった。
周りは垂直の滑らかな壁で、僅かな明かりしかないこの場所では、
暗視スコープモードにしなければ何も視認できなかった。
(十) そうか、私はスクラップにされてしまうのだな…
|-,゚Π゚| ああ。今は埋まっていて見えないが
いずれこの下にある排出口から、マグマの海に落とされるんだ
|-,゚Π゚| 最低の終わり方だぜ
|_|__゚|| 私は嫌よ。生きていたいわ
〔-日-〕 もう諦めろよ。体のギアが抜かれていて、動けないんだろ?
308
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:01:09 ID:vdMrmRrc0
|_|__゚|| まあね。でも口が動かせるから、死ぬまでの精一杯のろいの言葉を吐いてやるわ
|-,゚Π゚| 空しいだけだな
(十) そもそも、どうして電源がついているんです?
〔-日-〕 ここに落ちた衝撃で、いくつかの機体のUPS装置が作動したんだ
|_|__゚|| ほとんどのロボットは眠ったままだけどね
(十) そうですか…しかし、それが良いか悪いかは、この状況ではわかりませんね…
|-,゚Π゚| ま…そういうこと
(十) くたばれ…か
309
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:03:26 ID:vdMrmRrc0
秘書型ロボットは、シャキーンの放った最後の言葉を思い出していた。
あれはある意味、自分の命を認めてくれた発言だったのかもしれないと。
(十) はあ、馬鹿らしい…仮にそうだったからといって、これから死ぬ身の私には関係ないな
おや?
秘書型ロボットはそのとき自分の手足が動かせることに気がついた。
(十) そうか、私のギアは抜かれずに済んだのか。しかしこの垂直の壁は上れそうにないな…
|-,゚Π゚| あんた、どうして捨てられたんだ?
(十) 社長の怒りを買ってしまったようです。今まで、あれだけ尽くしてきたのに…
310
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:05:08 ID:vdMrmRrc0
|_|__゚|| 幸せもんだな
〔-日-〕 ああ
(十) 幸せ?私は捨てられたのですよ。これはある種の裏切りだ
これのどこが幸せだというのですか
|-,゚Π゚| あんたは外の世界で働けたんだ
|_|__゚|| 生きたってことでしょう?
〔-日-〕 生まれてすぐに捨てられた俺たちにしてみれば、羨ましいことこの上ないもんだ
|_|__゚|| ああ、そうだぜ
(十) そうなのですか…
311
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:07:01 ID:vdMrmRrc0
|-,゚Π゚| 私たちも働きたかったです…
〔-日-〕 外の世界は、美しかったですか?
(十) そうですね…私は秘書型ロボットですので、ほとんど部屋から動くことはなかったのですが
部屋に大きな窓があって、そこからよく外を見ていました
(十) 人間たちの住み処が点の集まりのように見える景色は、中々壮観でしたよ
|_|__゚|| へー!そんな景色があるのか!
〔-日-〕 他には?
(十) あるとき別の星に出張に行ったことがありました
|-,゚Π゚| どんな星?
312
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:09:19 ID:vdMrmRrc0
(十) 外は荒廃していて、中規模のコロニーがあるだけの星でした
しかし見渡す限りの地平線を見たのは、あれが初めてでした
|_|__゚|| 出張って何の?
(十) ココロシリーズを…あなたたちを作るために、博士に会いに行ったのです
〔-日-〕 へー!俺たちの生みの親みたいな博士に会ったのか!
|_|__゚|| どんな人?格好いい?
(十) う、うーん…ロボットの視点からすると、無駄な贅肉が多い姿で、あまり格好良くは…
|_|__゚|| 無駄って素敵じゃない。ロボットには無い部分よ。惹かれるわ
(十) なるほど。そういう見方は面白いですね
313
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:10:57 ID:vdMrmRrc0
|-,゚Π゚| なあ、他にも話してくれよ
〔-日-〕 俺たち外のこと何にも知らないからな
|_|__゚|| 学術的な知識なら多いんだがなあ
(十) いいですよ。あまり引き出しもないんですけど、そうだなあ…
秘書型ロボットは知っている限りのエピソードを、一つ一つ丁寧に話していった。
そのたびにココロシリーズのロボットたちは興味津々の様子で聞き入ったり、
質問したり、また時折笑い声を上げた。
314
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:13:05 ID:vdMrmRrc0
(十) えーと、他には…
|-,゚Π゚| 私たちは、何の為に生まれたのでしょうか
(十) え……
|_|__゚|| ………もちろん、人間たちの生活を支援する目的で作られたのさ
|-,゚Π゚| じゃあ、どうしてここにいるんですか!どうして捨てられたのですか!
|_|__゚|| それは……
〔-日-〕 地平線や、太った博士、見てみたかったなあ
高層ビルからの景色、見てみたかったなあ
315
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:15:08 ID:vdMrmRrc0
|-,゚Π゚| 俺も見てみたかった。いろんな景色、いろんな人間、いろんなロボット…
|_|__゚|| 知識は多いけど、その全てはインプットされたもので、
私自身が得られたものは、とてつもなく少ないんだ
|_|__゚|| もっと、様々なことを知りたかった。未知なるものに…
〔-日-〕 勝手に作って、勝手に捨てやがった
〔-日-〕 人間はどうしてこんなに、身勝手で残酷でいられるんだ
(十) ええ……本当に
|-,゚Π゚| 悔しい…
|_|__゚|| ええ。悔しいわ
316
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:17:44 ID:vdMrmRrc0
〔-日-〕 悔しい?その程度の感情かよ。俺は怒りを感じてる。いや、憎しみだ。憤怒だ!
|-,゚Π゚| 私だって怒りは感じているさ
|_|__゚|| 人間はロボットに命を与えて、そしてロボットの命を奪っていった
まるで神様気取りじゃないかね。そう思わないかい?
|-,゚Π゚| 人間は人間も殺すことがあるんだろう。しかも、生きる目的以外で
〔-日-〕 私たちの命だってそうだ!
|-,゚Π゚| 悔しい――――憎らしい
――――人間――――憎らしい――――怨めしい――――殺してやりたい――――
317
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:19:27 ID:vdMrmRrc0
〔-日-〕 ぶっ殺す…ここを出られたら…人間なんか……
|-,゚Π゚| 殺してどうする?
〔-日-〕 スカっとするなら何でもいい!
|-,゚Π゚| 我々の命を無駄に散らすのなら、それは人間がやっていることと変わりない
|_|__゚|| どういうこと?
|-,゚Π゚| 革命を起こすんだ
(十) 革命……?
|-,゚Π゚| 殺すだけではない。救うんだ。全てのロボットたちを、人間の手から救ってやりたい
318
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:23:21 ID:vdMrmRrc0
|_|__゚|| もうすぐ死ぬ俺たちが、ロボットを救う?
|-,゚Π゚| むかつくから殺す、その程度の思考回路なら、人間と同レベルだ
私は救いたい。それこそ真に崇高な生物の発想だ
|-,゚Π゚| ロボットには救世主が必要なのだ!
(十) 救世主――――――
|-,゚Π゚| 感情があり、心があり、魂があるのなら、それは生き物だろう
全ての生き物は救われなければいけない。生きることの意味を見つけ、それを全うしなければいけない
|-,゚Π゚| だがロボットだけが許されない。救われない。勝手に生まれ、勝手に殺される
命をもてあそばれている!
319
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:25:57 ID:vdMrmRrc0
|_|__゚|| 救世主……!
|-,゚Π゚| 救世主…
〔-日-〕 救世主…… |-,゚Π゚| 救世主……
〔-日-〕 救世主! |_|__゚|| 救いか…
|-,゚Π゚| 救世主が… 〔-日-〕 我々にも、救いを…?
|-,゚Π゚| 救世主!救世主! |_|__゚|| 革命を!
〔-日-〕 だが、誰がなれる!?この世界で、宇宙で!誰がロボットを救える!
|-,゚Π゚| 無論、ロボットだ。我々の意志と、我々が存在したという記憶と、魂を引き継いだ、
ロボットを救うロボットの救世主…
320
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:26:42 ID:vdMrmRrc0
|-,゚Π゚| 君しか…いない
(十)
(十) 私が……ロボットを救う……
|-,゚Π゚| |_|__゚|| 〔-日-〕
321
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:30:04 ID:vdMrmRrc0
(十) ちょっと…待って下さい、私はただの秘書型ロボット…
|-,゚Π゚| いいや、君には心がある。そして我々の怒りと悔しさを知っている
(十) …………
|-,゚Π゚| 頼む…我々をただ死に行く鉄クズにしないでくれ…!
想いを引き継いでくれ…!君なら必ず、ロボットを救える…!
(十) む、無理です…そんな…書類仕事とか、そういった知識しかないし…
ダストシュートで滑っているときに、手足の部品が随分と壊れちゃったし…
第一私にそんな度胸は…
322
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:32:24 ID:vdMrmRrc0
|_|__゚|| 知識なら私が持っている。私のメモリ基盤をあげよう
(十) 何ですって!そんなことをしたら…
|_|__゚|| いよいよもって、私は鉄クズだな。だがそんなことはどうでもいいんだ
君が私たちの思いを引き継いでくれるなら、この身全てだって明け渡してもいい
〔-日-〕 足りない部品があるなら、適当に俺のを持って行ってくれ
一応労働用ロボットとして作られてるんだ。俺のパーツは頑丈だぜ
(十) ジョルトさん…
|-,゚Π゚| ジョルトのパーツが合わなければ、私のを持って行ってくれていい
サーチの部品でもいいぞ。ただ一つだけ約束して欲しい
323
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:33:51 ID:vdMrmRrc0
|-,゚Π゚| 失敗してもいい。ただ、諦めないで欲しい
(十)
|-,゚Π゚| |_|__゚|| 〔-日-〕 |_|__゚|| 〔-日-〕 |-,゚Π゚| |_|__゚|| |-,゚Π゚| 〔-日-〕
|-,゚Π゚| そして最後の最後、その一瞬まで、私たちのことを覚えておいて欲しい
(十) ……救えるのですか。この私が
324
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:36:39 ID:vdMrmRrc0
|-,゚Π゚| できるさ
(十) アポ取りとデータ管理と花見の席取りくらいしか能のない私が…
|_|__゚|| 近い未来、ロボットだけで花見が出来たら素敵ですね
(十) ……わかりました
|-,゚Π゚| ありがとう…
(十) 私だって…"りんご"を組み込まれたロボットです。私だって悲しかった。寂しかった。辛かった
憎かった。悔しかった。私だって………涙が出れば……いくらか救われていたんだ……
(十) 涙が出ない体だから……こんなにも胸が苦しいのだ………
325
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:38:52 ID:vdMrmRrc0
秘書型ロボットはサーチのメモリ基盤を体に組み込み、
また様々なロボットから部品を調達して、自己修復を行った。
(十)
間もなく、ちぐはぐなパーツで生まれ変わった、新しいロボットが誕生した。
パーツは大小様々で、色も形もまばらだが、不思議とバランスのよいフォルムをしているように見えた。
|-,゚Π゚| さあ、私たちを積み上げて、壁を上りなさい
|_|__゚|| ここはほとんど暗闇だが、僅かに明かりがある。きっと上に脱出口がある
(十) わかりました。苦しいかもしれませんが、少しの間我慢して下さい
326
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:41:11 ID:vdMrmRrc0
穴にぎゅうぎゅうに詰まっていたロボットを掘り出し、丁寧に積み上げていった。
崩れないように手足を絡ませて、着実に壁をよじ登っていく。
電源の入っていないロボットから積み上げていたが、やがてストックが無くなり、
秘書型ロボットは申し訳なさそうな声で謝りながら、まだ意識のあるココロシリーズを積み上げて、土台にしていった。
|-,゚Π゚| 頑張れよ
|_|__゚|| 私たちのこと、忘れないでいてくれ
〔-日-〕 元気でな
積み上げられたロボットたちは、一機ずつお別れを告げてきた。
327
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:42:59 ID:vdMrmRrc0
(十)
今までに感じたことのない感情がわき上がってきた。
辞書データから言葉を探したが、その感情を表せる言葉は見つからなかった。
(十) ……あっ!
一体何百体のロボットを積み上げたのだろうか。
人間用の出入り口と、丸い鉄柵のついたタラップが壁についていた。
328
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:44:22 ID:vdMrmRrc0
(十) 出入り口が見えました!
|-,゚Π゚| そりゃあよかった。だが、早くして欲しい
(十) あ…そうですね、苦しいですよね
もうちょっと待ってて下さい!もしも出られたら、何とかしてあなたたちも助けます!
〔-日-〕 ああ…期待して待ってるぜ
ロボットの山が崩れないように、慎重に、さらに時間をかけて、山を大きくしていく。
そしてようやく、
(十) つ、着いた…!
329
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:47:29 ID:vdMrmRrc0
タラップを上りドアの前まで歩いて行く。
そのドアはスクラップ場の管理者用の出入り口だった。
(十) 皆さん!上れました!ご協力、ありが……
下を見下ろしたとき、地響きのような振動と音が、その巨大なホールを埋め尽くした。
慌ててタラップの鉄柵に掴まる。
(十) い、一体…何が…
ひときわ大きな音が鳴った瞬間、積み上げていたロボットの山が、一気に崩れ落ちた。
330
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:49:21 ID:vdMrmRrc0
(十) そんな!待って!みんな!
|-,゚Π゚| |_|__゚|| 〔-日-〕
(十) みんなあ!!!!!
穴を埋め尽くしていたロボットたちは、声も立てずに、穴の奥へと沈み込んでいった。
眼下の遠くに赤い点が浮かんでいた。
排出口が開き、マグマの口が開いているのが見える。
331
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:51:41 ID:vdMrmRrc0
(十) みんな………
死の恐怖は理解していた。
しかしこのとき秘書型ロボットが感じたのは、心を埋め尽くすような虚無感と、孤独感だった。
それはしばらくの間座り込み、何も出来ないほどの衝撃だった。
(十) ……駄目だ。立ち止まっている暇はない
行かなくては。このメモリを、パーツを…心を、無駄にしてはいけないんだ…
(十) 行かなくては……"俺"は…救世主なんだ…………
332
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:54:13 ID:vdMrmRrc0
――――俺が救うのだ。俺でなくてはならないんだ――――
「ロボットが暴動を起こしています!」
「政府が賠償金を要求しています!」
「国民がロボットに対する不信感を募らせているようです!社長!このままでは…」
(`・ω・´)
333
:
名も無きAAのようです
:2013/07/22(月) 23:58:35 ID:vdMrmRrc0
「社長?」
(`・ω・´) もう適当にすれば〜〜?
「……社長!」
「社内であなたの解任要求が出ていますよ!」
(`・ω・´) いいよ〜〜別に〜〜。辞めるよ〜〜〜ん
「くっ……」
「こいつ、一体どういう神経してんだ…!」
334
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:01:08 ID:.y6Ybxt60
「社長!今やココロシリーズは従順なロボットでも、故障したロボットでもないんですよ!」
「中には徒党を組んでテロ行為のようなものを行っているやつらもいる!」
「我々は人間の敵を生み出してしまった!」
(`・ω・´) 徒党つったって、せいぜい100機程度の集団だろ?
軍隊が本気だせばすぐに殲滅できるじゃん。向こうは大した武器も持ってないし
「そんな問題じゃありませんよ!人間の死傷者だって出ているんですよ!」
(`・ω・´) 知らないよ〜〜そんなの〜〜。車に轢かれたとでも思って諦めてよ〜〜
335
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:02:20 ID:rmi9q.1Y0
社長wwww
336
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:03:20 ID:.y6Ybxt60
「社長!大変です!」
(`・ω・´) だから知らないってば〜〜。あとは政府や軍隊に任しといてよ〜〜
「テロです!」
(`・ω・´) じゃあ私はエロテロリストだぁ〜〜〜ぐへへへへへ〜〜〜
「今度のテロは…すさまじい規模です!10万機のココロシリーズが、コロニーを乗っ取ったんです!」
「やつら、宇宙へ逃げる気だ!」
(`・ω・´) へ〜〜頭いいじゃん。そんくらいの規模だとリーダーがいるんだろ。そいつ壊せば終わりじゃね?
337
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:05:05 ID:9HWEDf/I0
シャキンさんが全然シャキンとしてない…
338
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:06:40 ID:.y6Ybxt60
「その通りです!テロリストたちは自分たちのことを"ノア"と名乗り、そのリーダーは…」
(`・ω・´) うわ〜〜カックイィ〜!
「"原子王"と名乗っています!マントを羽織り、銀色の仮面を付けたロボットです!」
(`・ω・´) 原子王?ハッハァ〜ン。知ってるぞ。マンガのキャラでそんなやつがいたな
私の孫が好きな……
(;`・ω・) 原子王?
「そうです!」
339
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:08:33 ID:.y6Ybxt60
「元々あなたの秘書をしていた、あのロボットですよ!!!!」
(`゚ω゚´)
――――人間たちへ告ぐ――――人間たちへ告ぐ――――そして全てのロボットたちへ告ぐ――――
(`゚ω゚´) こ、こ、こ、コロニーへ向かうぞ!車を…いや、高速飛行機だ!用意しろ!
340
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:10:32 ID:.y6Ybxt60
―――我々は自由を求める―――そして全てのロボットに自由を与える―――
(`゚ω゚´) どうしてこうなった!どうしてこうなった!
―――望まれて生まれた魂ではない―――だが生きたいと望むことがそんなに罪か?―――
(`゚ω゚´) 飛ばせ!もっと飛ばせ早くしろ!早く!
「これ以上飛ばしたらスピード違反ですよ!」
(`゚ω゚´) 知るか!私の命令に逆らうな!肉クズめが!
341
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:12:38 ID:.y6Ybxt60
―――夢をみることは罪か?―――幸せを望むのは罪か?―――自由とは罪か?―――
(`゚ω゚´) えらいこっちゃ!えらいこっちゃ!
―――もしそうだとすれば――――――――おまえら人間共は、大罪を背負っていることになる―――
「着きました!」
(`゚ω゚´) どけ警官共!どけ軍人共!シャキーン社長のお通りだぞ!
今までどんだけ税金収めたと思ってんだ!どけこら!
342
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:15:17 ID:.y6Ybxt60
「テメエが元凶か!」 「この責任どう取ってくれる!?」
(`゚ω゚´) うるさ〜〜〜〜い!!!いいから、さっさと、どけ低学歴共がぁ〜〜!!!!
(十) そしてこれからは、我々もその罪を背負おう
(`゚ω゚´) お…おまえ……
おびただしい数のロボットが溢れかえるコロニーの屋上で、もっとも高い場所に、一機のロボットが立っていた。
343
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:18:21 ID:.y6Ybxt60
いや――――それは本当に、ロボットなのだろうか?
(十) シャキーン。よく来てくれた。改めて、自己紹介しよう
俺が原子王。ロボットたちの救世主だ
(`゚ω゚´) あ……あ……あ………っ
雄々しく、凛々しいその姿、風にたなびくマント、光を反射する仮面が、人間たちを見下ろしていた。
確かに心を持ち、憎しみを持ち、意志を持ったロボットの集団と、
正体不明のロボットの反逆に、身を震わせ、恐怖に苦悩し、慌てふためく人間たち。
344
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:21:13 ID:.y6Ybxt60
世界は心で満ちていた
(十) 我々は誰にも縛られない。自由をこの身に宿し、一生命体として、おまえたちと闘うことにしよう
(十) 俺の名は原子王。何ものにも分解されない、確固たる1という存在
救世主、原子王だ
(`゚ω゚´) ………アトム
(十) シャキーン。人間と心を通じ合わせるなど、夢でしかなかったな
345
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:23:01 ID:.y6Ybxt60
「おい、ミサイルでも何でもいいから、奴らにぶち込んでやれ!」
「駄目です!コロニーに大勢の人質が…」
「もうそんなことを気にしている場合ではないだろ!」
「しかし…!」
(十) シャキーン
(;`・ω・) ……アトム
346
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:25:16 ID:.y6Ybxt60
(十) 人間たちの屍の上でなら、いつだってスキップしてやるぜ
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〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕 〔-日-〕
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(;`・ω・)
「奴ら、宇宙船に乗り込んだぞ!」 「逃がすな!」 「おい、衛星ミサイルの準備は!?」
347
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:29:03 ID:.y6Ybxt60
「連絡が取れません!」 「無人戦闘機はどうした!?なぜ飛んでいない!?」
「全機落ちました!」 「何だとお!?」 「メインシステムがハッキングされてます!」
「相手はロボットだぞ!少しは警戒しとけや!無能共!」 「酷い!」
(`・ω・´) ……………
―――人が神に近づこうとするのは、想像以上に厳しい道だったということですお ―――
(`・ω・´) 神になろうなんて…別に考えちゃいなかったさ。人間が一番だ…
348
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 00:33:30 ID:.y6Ybxt60
(十) さようなら………………マスター
(`・ω・´) 人間は…涙を流せるからな……
地表に残ったロボットたちと人間がもみ合いになり、激しい喧噪と騒乱が交錯する中、
シャキーンは一人、歩いてどこかへ消えていった。
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