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( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )

643名も無きAAのようです:2013/08/12(月) 02:12:38 ID:AdtwW4/A0

( ´_ゝ`)「……弟者さ」

(´<_` )「なんだ」

( ´_ゝ`)「実は殺人衝動もってるとかある?」

(´<_` )「……何言ってんだ、兄者」

その顔が呆れた様子だったら。
馬鹿にするような、そんなものであったのならよかったのに。
何故お前はそんな警戒した顔で俺を見たんだ。
何故今無理に柔和な顔を作ったんだ。俺がわからないとでも、思っているのか。

( ´_ゝ`)「馬鹿なこと聞いた。忘れてくれ」

(´<_` )「……仮に、俺がもしそういう衝動があるとしたら、どうする?」

俺が打ち切ろうとしたのに、弟が無理矢理繋いだ。
ここで無理にはぐらかすのはよくない。勘が働いて、俺は真剣に言葉を返す。

( ´_ゝ`)「……止める」

(´<_` )「夢みたく、俺は兄者を殺すかもしれないぞ」

( ´_ゝ`)「それでも止めるさ。俺は兄貴だからな」

(´<_` )「……ま、そんなわけないんだけどな。俺は人殺しなんかしないよ」

粒をかじって、弟が笑う。
憑きものがおちたような顔に、本当に弟にそんなものはなかったのだと思わされる。
そうであったらいいのに、信じるには不信感が高まりすぎていた。

( ´_ゝ`)「……あ、もろこしなくなった。もう一本もらってくるわ」

(´<_` )「俺にもくれ」

( ´_ゝ`)「おー」

俺はなんとなく気まずい雰囲気から逃げ出した。
少しだけ離れれば信じられるようになる。世界に一人の片割れなのだ。
自分の夢と、弟の言葉。どちらを信じるかは決まりきっている。

( ´_ゝ`)「……信じてるからな、弟者」

決意を口にして、猜疑心を押し込んだ。


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