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( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )

538名も無きAAのようです:2013/08/12(月) 00:16:27 ID:AdtwW4/A0

lw´‐ _‐ノv「彼女は元気かい?」

本題に入ったと、思った。
彼女の癖は知っていた。言いにくい話題に入るとき、妙に話を変える。
そして自分は本題から逃げてはいけないともわかっていた。

( ФωФ)「……沈んでいる。お前が逝ってから、ずっと」

lw´‐ _‐ノv「笑っては、いないのかい?」

( ФωФ)「笑えるはずなかろう。彼女はお前に逝ってほしくなかった」

lw´‐ _‐ノv「無理だとも知っていたろうに」

( ФωФ)「……わかっていても、心が追いつかないのだろう。
      吾輩は寄り添うことしかできん」

lw´‐ _‐ノv「笑顔が好きなんだけどね。沈んでいる顔なんて似合わないよ」

( ФωФ)「……そこには、同意しよう」

lw´‐ _‐ノv「……ああそうだ、この手があるじゃないか」

ひらめいた、という顔をして彼女は麦わら帽子からリボンを外す。
姉の髪に似た赤布を吾輩の首にかけて、よし、と笑った。

lw´‐ _‐ノv「伝えておいてよ、私は恨んでなんかないって。
       これ持って行っちゃってごめんって。返すね、」

( ФωФ)「……名を、呼ばないのか?」

lw´‐ _‐ノv「嫌だなぁ、呼んだらこっちに来ちゃうかもしれないよ?
       それに、そろそろ時間切れだ」

彼女が吾輩の頭を撫でて、感触が消えた。
目を開けると既に彼女の姿はなかった。首にかかる布だけが彼女のいた印だった。
向日葵畑に背を向けて、室内にはいる。
目指すは彼女のいた部屋、姉のいる部屋。


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