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( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )

536名も無きAAのようです:2013/08/12(月) 00:13:58 ID:AdtwW4/A0

lw´‐ _‐ノv「……謝っておいてくれたかい?」

脳内に赤髪の、健康的な女性の姿が映る。
目の前の彼女が同じ顔を思い浮かべたのだと悟って、何をだと聞いた。

lw´‐ _‐ノv「これ、借りっぱなしだから。もう返せないけど」

帽子のつばを右手で握って、眉を下げる。
赤いリボンはお前の姉によく似合っていた。
そう言うとわかってるよ、と少し頬を膨らませた。

lw´‐ _‐ノv「すこし、憧れてただけ」

( ФωФ)「健康な姉に?」

lw´‐ _‐ノv「なんで私だけ、って思ったよ。
       私が寝てても彼女は立って、走って、私が見れない景色を見てた。君もね」

( ФωФ)「……」

lw´‐ _‐ノv「ああ、恨み言を言いたいわけじゃないんだ。
       私の身体がどうしようもないことなんてわかってたし。
       君達は動けない私に世界を見せようとしてくれた。だから嫌いになんてなれなかった」

( ФωФ)「嫌いになっていた方がよかった、とでも言いたげだな」

lw´‐ _‐ノv「……その方が、楽だったのかもしれないと思わないでもないよ。
       でも君達を羨ましいと思いこそすれ、憎めはしなかった。やっぱり、好きだったんだよ」

( +ω+)「……そうか」

お前の姉は、お前を亡くして以来泣いているのだと。
自分がお前の分の健康をうばってしまったのだと。
恨んでいるに違いないと、自責の念に駆られていることをお前は知らない。
知らせてどうなる。自分だから彼女に会えるのであって、彼女は姉には会えないというのに。


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