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( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )

535名も無きAAのようです:2013/08/12(月) 00:12:53 ID:AdtwW4/A0

lw´‐ _‐ノv「やぁ、ひさしぶりだね」

( ФωФ)「全くであるな」

白いワンピース、大きい麦わら帽子。
風になびく豊かな黒髪と、赤いリボン。
彼女に足は、ない。向日葵畑が彼女を透けて見えて、彼女は輪郭を取り戻す。
自分が目を細めると、彼女も目を細め唇で弧を描いた。

lw´‐ _‐ノv「こうしてまともに君と話せるようになって嬉しいよ」

( ФωФ)「それは吾輩の台詞である」

自分が言うと彼女は鈴を転がすような声で笑った。
そうだね、そうだねとひとしきり笑って空を仰ぐ。

lw´‐ _‐ノv「私は結局自分の足で立つことなく逝ってしまったね」

( ФωФ)「……致し方なかろう」

lw´‐ _‐ノv「今更身体について文句をいうつもりはないさ、こうして立つという視界を手に入れたことだし」

( ФωФ)「立っていると言っていいものかわからないが」

lw´‐ _‐ノv「浮いている、と言う方が正しいかな?
       どちらでもいいだろう、私は今こうしているのだから」

彼女が生前こうして清々しい笑みを浮かべたことはあったのだろうか。
自身の記憶に問いかけるが思い当たらない。
記憶にある彼女は白い顔で俯いて、諦めの表情を浮かべているばかりだった。
唯一、双子の姉といる時は薄く笑っていたけれど。


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