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( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )

364名も無きAAのようです:2013/08/10(土) 23:37:37 ID:BUDFfaqo0
川゚ -゚)「ぽぽ…ぽっぽ」

気になった私は、家の周りをウロウロと回る。さすがに入る自信はない
しかし中は見えない、そうこうしているうちにお爺さんは戻ってきて、日も暮れてしまった。

川゚ -゚)「ぽ…」キョロキョロ

周囲を見渡す、人の姿はない、家の中からは、"彼"の気配がする。どうも、とてもとても怖がっているようなのが感じ取れた。
そんな彼の状態にいてもたっても居られなくなり、私は思い切って立派な屋敷へ足を踏み入れた。

川゚ -゚)「ぽ…ぽぽぽ…」

彼のいる部屋を探す、どうやら二階のようだ。「てれび」の声が聞こえた。彼はまだ怖がっているようだった。

川゚ -゚)「ぽ、ぽぽぽ、ぽぽぽぽ」コン、コン

精一杯背伸びをして、窓を叩く。
ヒッ、という彼の悲鳴が聞こえた。

川゚ -゚)「ぽぽ、ぽぽぽぽ」コンコン、コンコン

大丈夫だよ、私がいるよ。と再び窓を叩く

「助けてくれお…助けて…」

川゚ -゚)「ぽ、ぽぽぽ」

ここだよ、大丈夫。何も怖くないよ。と必死で伝えるが、彼は「てれび」の声に混じって「助けて」と呟くばかり
しかしその呟きもいつしか消え、彼の寝息がかすかに聞こえ始めた。

川゚ -゚)「ぽ…」

よかった。と胸を撫で下ろし、私はそこを後にする。うっすらと夜が明けていたが、私がずっと佇んでいたどの時間よりも、その時間は濃密で、長いものに感じられた。
夜が完全に明けたころ、彼が玄関先に現れた。


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