[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
( ^ω^)百物語のようです2013( ω )
348
:
名も無きAAのようです
:2013/08/10(土) 23:02:29 ID:89ZizsXIO
突然天井から剥離する巨石。折り畳まれるようにして見えなくなる人影。足下の砂利を這う赤黒い液体。
堅く重い岩は少しずつ削ることでしか退けられない。その間にも血は洗われ、肉は朽ち、骨は砕けて遺体は回収できないまま――
(;^ω^)「――おっ、」
不意にトンネルが広くなった。
すれ違うための退避所、なのだろう。
偶然とは知りつつも、想像を裏付けるようなタイミングに寒気がした。
一際歪な天井と、打ち捨てられたつるはしを撮る。
再び車を発進させ、あとはひたすらに出口を目指した。
ますます曇ったガラスと霧で二重に煙る先に光が見えた時は思わず息を吐く。
トンネル自体は全長数百mなのだろうが、視界の悪さと低速で走るしかないもどかしさで永遠に続くような気がしていた。
抜けた先でまた1枚撮る。崖の下に見える貯水池もついでに。
帰りは少し気が楽だった。視界が悪いだけで、幽霊が出るどころか寒気も異音もない。
少し残念ではあるけれど、雰囲気あふれる写真がとれたからよしとしよう。
ふと思いついて、トンネルの出口が見えた頃、ガタガタと揺れる車内で手を後ろに伸ばしてシャッターを切った。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板