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( ^ω^)百物語のようです2013( ω  )

318名も無きAAのようです:2013/08/10(土) 21:36:57 ID:Zfm9nmZ2O

( ^ω^)「ツンとクーの安全を約束すると言ったら抵抗もしなかったお。
       あれじゃあ友達というより、君とクーの忠実な下僕か何かみたいだお。僕はそういうところ、嫌いじゃなかったけど」

ブーンは口元の血をぺろりと舐めとって話を続ける。
涙が出てきて、私の視界は悪い。

( ^ω^)「クーは……なんだお? 僕がドクオを隠したって、三日後に気付いて問い詰めてきたお。勘が良すぎて気持ち悪いお」

ブーンは一口、かじりついた。
たらたらと血が落ちる。
地面は真っ赤だった。

( ^ω^)「ツンと一緒に来た時の話は、僕を油断させるためだったんだお。夜にクーはやって来た。僕は殺されかけたお」

ブーンは一度奥に行き、何かを拾い上げた。
刃物だった。
クーのお父さんの形見の短刀だった。

( ^ω^)「まあ僕は返り討ちできたし、それなりにおいしかったからよしとしとくお」

ブーンはずっと笑顔だった。

( ^ω^)「ツン、一応言っておくけど、別にドクオとクーが嫌いなわけじゃなかったお。でも僕も何か食べないと死んじゃうお」

一歩、二歩。
私に近付いたブーンは、ゆっくりしゃがんだ。
目が合う。
いつもと同じ笑顔だ。


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