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('A`)人生は選択だ!のようです
1
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/06(木) 06:32:40 ID:ZNVpn/g20
嘘予告に捨てられてあったのを拾いましたがかまいませんね!!
159
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/21(金) 13:27:08 ID:qq1k0SDM0
【4】
川*゚ -゚)「いやいや、『災難』だったなドクオ君!」ズゾ!ズゾゾゾー!!
('A`)「誰のせいだと思ってるんだ、あと食い方汚い」ズルズル
日が暮れて、さっきまで騒がしかった部屋の中も静かになった頃
クールが再び姿を見せて俺と一緒に夕飯のカップラーメンを食い始める
今日一日で初めて口にする食事のためか特別美味しく感じた
('A`)「……」
箸を止め、これまで選択した後のことを思い出す
カードを選んだ後の、とんでもない思考と行動力
その時は気づかないが、後で思い出すとまるで別人のような感じがする
俺はいつになったらこの生活から抜け出せるのだろう
捻じ曲げてやるとは言ったが、一生彼女の操り人形にもなりかねないのだ
川*゚ -゚)つ「お、もう食わんのか?仕方がないなぁ私が食べよう!」スッ
(;'A`)「あっ、またお前……!」
思いにふけっているとクールは俺のカップラーメンを取り上げる
おいおい、これって間接キスじゃねぇか
160
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/21(金) 13:28:04 ID:qq1k0SDM0
川*゚ -゚) ズゾゾー!
(;'A`)「……ハァ」
食い方は汚いが、なんか幸せそうに食べてる美人を見て、怒る気になれなくなった
俺はため息を一つつき、布団に入るために立ち上がる
川 ゚ -゚)「ん、なんだまた逃げるのか?」
(;'A`)「逃げないよ……普通に疲れただけだから」
('A`)「……そうだ、クール」
川 ゚ -゚)「なんだ?」
あの時邪魔が入ったので言えなかったが、本人がいるし直々に言ってやる
('A`)「俺はアンタの選択をいつか捻じ曲げてやる!覚悟しておけ!」
川 ゚ -゚)「……口だけなら何とも言えるがな……」
川 ゚ー゚)「ふっ、人間風情が出来るものならやってみろ」
そうして俺の、神様への戦いの火蓋が切って落とされた
161
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/21(金) 13:28:46 ID:qq1k0SDM0
川 ゚ -゚)「だが、まぁそのなんだ」
('A`)「ん?」
川 ゚ -゚)「そういうのは股間のテントを張らんように言うべきだったな」
('A`)
:(うA∩): ドウテイデスミマセン…
切って……落とされたのか?
第5話 「クールとかいう神様」 続く
162
:
名も無きAAのようです
:2013/06/21(金) 14:20:01 ID:OJJE1LiE0
乙
163
:
名も無きAAのようです
:2013/06/21(金) 15:12:49 ID:.MGOjGCU0
クズでも美人ならいいのか畜生
164
:
名も無きAAのようです
:2013/06/21(金) 16:13:20 ID:519ahN9o0
いやこれ普通にドクオ羨ましい
165
:
名も無きAAのようです
:2013/06/22(土) 22:44:01 ID:Dd6H/oUM0
て
166
:
名も無きAAのようです
:2013/06/28(金) 00:52:13 ID:R1PmEhvY0
おいついた おもしろい
リアルタイム遭遇したいもんだ
167
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/30(日) 03:56:21 ID:fCrn84UI0
や、やったッ!書けたぞッ!
つーことで投下は10時くらいにいたします
168
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/30(日) 10:01:06 ID:fCrn84UI0
【0】
カードが、盗まれた。
その情報が天界中に広がったのは、クール様が姿をくらましてから2日経ったある日のことだ。
ザワ
ザワ
「カードを盗むなんてアホなことやったもんだな」
「人間界に堕天するか地獄行きかー?」
「ロマネスク様はどうした?あの方ならすぐに見つけられるんだろ?」
「なんだって『とぅえんてぃーふぉー』とかっていう人間界のドラマを制覇するまでは働きたくないってよ」
「あの人探偵モノの作品になると暫く動かなくなるからな……」
(;^ω^)「もー、こっちはクール様を探してる最中だってのに……」
面倒事は、いつだって重なって起きるものだ。
民衆の声に耳を傾けながら、僕は人間界に通じるゲートに向かっていた。
彼女の性格からするともう天界に戻ってきているものだと思い様々な場所に向かったが、成果はゼロ。
残された選択肢は、人間界へ向かうことだった。
手続きとかめちゃくちゃ大変なのに、まったく手間をかけさせてくれるよ。
人間界に着いたら、盗まれた件も報告しなければいけないが、行動はもう少し自重してもらうようクール様に頼むしかない。
(;^ω^)「頼むから、すれ違いにならないでくれお……」
半ば祈るようなことを呟きつつ、僕はゲートへと飛び込んだ。
169
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/30(日) 10:01:48 ID:fCrn84UI0
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
('A`)人生は選択だ!のようです 第6話
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
170
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/30(日) 10:02:41 ID:fCrn84UI0
【1】
俺が本格的に神様に宣戦布告をしてから1週間が経った
('A`)「……やべぇ」
食料がない
勢いで会社を辞め、しばらく籠りきりの生活をする予定だったが、
思ったより早い段階でカップラーメンのストックが切れそうだった
川 ゚ -゚)「そうだねたいへんだね」ズゾゾー
('A`)「お前のせいだよドチクショウ」
元凶はその宣戦布告をした神様が居候していることだった
三食かかさずしっかり食べ、たまに2食分も平らげてしまわれては無くなるのも当然だ
つーか帰れ、今すぐ天界に帰れ
川 ゚ -゚)「何を言うか、私はお前が外に出るキッカケを作ってやってるんだぞ?」ズゾッ!
('A`)「それ絶対ウソだよな、カップラーメンお気に入りになったんだよな」
川*゚ -゚)「まーな、ご馳走さん」
('A`)(こいつ……)
すんなり認めやがって実に腹立たしい神様だ
というか、こんなのが神様やってるとか天界も終わってると思う
171
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/30(日) 10:03:22 ID:fCrn84UI0
しかしこれは俺にとっては死活問題だった
食うものが無くなってしまえば餓死してしまうし、かといって外に出れば一週間分の『ツケ』が来る
正直どれくらいの規模で『ツケ』が来るのか全く想像がつかないが、このあいだの件よりは軽いだろう
('A`)「銀行にでも行ってくるかー」ポリポリ
近くのコンビニで金を下ろしてもいいが、働いてない今は手数料でも金が減るのを抑えておきたい
たしか前に働いていた工場のそばに銀行があったはずなので、とりあえずそこに行こうと思う
('A`)「クール、俺と一緒に銀行までついて来てくれ」
俺はカップラーメンまみれのごみ袋をまとめつつ彼女に話しかける
キッチンから戻ろうとしていたクールは肩を震わせ、こちらに振り向かず嫌そうに話す
川 ゚ -゚)「……私は、行かないから」
('A`)「断る」
川#゚ -゚)「ほう……泥棒に入られても良いというのだな?」
(;'A`)「もうすでにカップラーメンを泥棒しているアンタに言われたくないんだけど」
「すぐ行く」と言ってしぶしぶ片づけるクール
舌打ちが何度か聞こえた気がするが、無視をして玄関で彼女を待つ
172
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/30(日) 10:04:13 ID:fCrn84UI0
川 ゚ -゚)ノシ「おまたせー」
('A`)「ん、やけに遅かったj……」
(;'A`)「……ん?」
数分後、カップラーメンを戻しに行っただけだったはずの彼女が服装を変えてきた
いつも見ていた白いワンピースではなく、随分と女の子らしいラフな格好だった
川 ゚ -゚)「ん?どうした?」
(;'A`)「いや、その格好……」
川 ゚ -゚)「あぁ、これか?君が心配せずともこの服は
天界にある私のクローゼットから取り出したものだからな」
そういうことじゃない、どう取り出してきたかも気にはなるが
俺は改めてクールが女性だったこと、美人って何着ても可愛いんだなと思い知らされる
川*゚ -゚)「さあ、今日も素敵な選択日和だな!君の悔しがる姿が楽しみだ!」
('A`)「お前ふざけんなよ」
が、口を開くとそんな思いも吹っ飛んでいく、黙っていれば間違いなく可愛いのに
ごみ袋を固く結びなおし、ため息をはいてから俺たちは家を出た
173
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/30(日) 10:04:56 ID:fCrn84UI0
【2】
ゴミ収集所にゴミを捨て、俺たちは銀行へと向かう
カップラーメンばかりのゴミを見て、ここの担当を任されてる職員はどう思うんだろうな、
なんてどうでも良いことを考える
川*゚ -゚)「カップラーメンばかりのゴミを見て、ゴミ収集車の職員はどう思うんだろうなwwwwブフォwwwww」
('A`)「俺が思ってたことを口にするなよ……」ハァ
ふと周りに目をやると、俺が働いていた工場が見える
建物のほうから機械の動く音が聞こえているので、皆働いていることがなんとなく分かる
あの時は喧嘩別れで辞めてしまったが、このカードで迷惑は掛けられなかった
嫌な会社ではあったが、今となってはどこか寂しくも感じられる
('A`)「工場のみんな、元気にやってるのかなー」
川 ゚ -゚)「そこの窓からでも覗いてみたらどうだ?」
('A`)「やだよ……それでもしマンドクセェ選択出たらどうするんだよ……」
なんて、俺が言ってる途中にそれは起こった
174
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/30(日) 10:05:36 ID:fCrn84UI0
ノ ノ ノ ノ::::ノ モクモク…
ノノ ( ノ(::::ソノ
┌┐ ┌┐(::ノ::ノ モクモク…
┌─┴┴───┴┴┐ノ:ノ
┌┤ □ □ □ □ □ □│そ
┌─┴┘────────└─┐
│□ □ □ □ ┌┐ □ ┌┐ │
┌┬┬┬┬┬┬┬┐││┬┬││┬┬┬┐
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
見慣れない所からの、煙
しかも出てる色が割と黒い
('A`)「……つまりこれって」
川 ゚ -゚)「火事だな」
('A`)
(うA∩)
.
175
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/30(日) 10:07:23 ID:fCrn84UI0
やっちまった、起こってしまった。
後悔してももう遅い。
今この時点で一週間分の『ツケ』が回ってきたようである。
今現在も作業が行われているところを見ると、誰もいない所での出火だと思われる。
あの工場には警報機があるから、放っておいても問題はないとは思うが。
【通報】 【報告】 【無視】 【消化】 【傍観】
('A`)「時が止まってちゃあ仕方ないですよねー」
「ですよねー」
俺の目の前には、ふわふわと浮かぶ5枚のカード。
若干危なげな選択が浮かんでいるのはツケのせいだろうか、それともクールのせいだろうか。
('A`)「……ていうかさ、なんでこの選択の時にいつもクールは消えるんだ?」
「君があたかも自分で選んでるように魅せるのは、私のポリシーだからな」
(;'A`)「さいですか……」
176
:
◆tDN4QF.obM
:2013/06/30(日) 10:08:52 ID:fCrn84UI0
「それよりも、君はどれを選ぶんだ?」
('A`)「……俺は、もう決まってるんだけど」
「よろしい、では私はこれを選ぼう」
さて、俺は、俺の意思で『選択』出来るのか。
('A`)「やってやるよ……」
to be
>>179
177
:
名も無きAAのようです
:2013/06/30(日) 10:30:00 ID:QhGqRRUc0
ksk
178
:
名も無きAAのようです
:2013/06/30(日) 10:35:36 ID:8fDzVn2A0
kskst
179
:
名も無きAAのようです
:2013/06/30(日) 10:47:52 ID:feXglEso0
通報
180
:
名も無きAAのようです
:2013/06/30(日) 11:53:40 ID:brt9o8TA0
さてストレートにいくのかな(wktk
181
:
名も無きAAのようです
:2013/06/30(日) 11:53:51 ID:rcq09yFk0
がー
間に合ったが間に合わなかった
182
:
名も無きAAのようです
:2013/06/30(日) 12:00:12 ID:6nKU9zVo0
さあどうなる
183
:
◆tDN4QF.obM
:2013/07/01(月) 02:34:57 ID:09qtv5jY0
【3】>>通報
「『通報』だろう」
('A`)「『通報』だな」
('A`)「えっ」
『通報』のカードにすんなりと手が届き、世界が元に戻っていく
目が点になっている俺をよそに、俺の携帯電話を手に持ってクールが現れる
彼女も俺の顔を見て、きょとんとした表情を見せる
川 ゚ -゚)「えっ、この状況で『通報』しないで、いつするの?」
(;'A`)「え、いや今するしかないんだけど……」
川 ゚ -゚)「そこは『今でしょ!』だろうに」
川*゚ -゚)「それとも何wwwwwwwwwまさか『消化』しに突っ込んでいくとでもwwwwwwwwwwブハッwwwwwwwwwww」
腹を抱えて笑うクールから携帯をひったくるように奪い取り、そのまま119番に電話する
たしかに、無茶な選択をされるよりは無難だし、何より俺の思い通りに『選択』することができた
だが、このモヤモヤはなんだろう
俺はスッキリしないまま電話越しの消防隊員と連絡を取り、消防車が来るまでその場に止まることにした
川*゚ -゚)「ヒーwwwwwwwwwwwオカシイwwwwwwwwwwww」
(;'A`)「笑いすぎだろ!」
184
:
◆tDN4QF.obM
:2013/07/01(月) 02:35:37 ID:09qtv5jY0
【4】
「助かった助かった、ありがとなドクオ」
('A`)「はぁ、俺はたまたま通りかかっただけなんで……」
数分後、消防車が到着して火の消化が始まる
俺の見立て通り誰もいない所での出火だったようで、なんでも漏電によるものらしい
被害は大きくないとのことらしく、すぐに鎮火するようだ
そして工場の人たちはみんな消防隊員が入ってきてからようやく気付いたようで、今は全員外にいる
怪我をした人はいないようで少し安心したが警報機がついてないのか不安になった
「いやー、次からあそこにも警報機をつけなきゃならんな!」ガハハ
('A`)「付けてないのかよ……工場長、アンタ捕まりますよ」
「大丈夫だって!」
その自信はいったい何処から来るものなんだ、最低でも何か月かの生産停止は免れないはずだぞ
……といってもどうせこの工場のことだし、バレない様に稼働させるはずなので余計なことは考えないことにした
185
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 02:36:42 ID:WfW67cXc0
おー寝ようとしてたらキタ
支援
186
:
◆tDN4QF.obM
:2013/07/01(月) 02:36:59 ID:09qtv5jY0
一方、俺が工場長と話している傍らで男どもの歓声が沸き起こる
ザワ
ザワ
「へー、クールさん、素敵な名前ですね!」
「私服が可愛すぎてやべええええ!!結婚して!!」
「もももしよ良かったらぼぼ僕とおぉお食事でも行きませんかあああああ!?」
(*゚∀゚)「おっぱい揉ませてくれ!!」
川*^ -^)「うふふ」ニコヤカー
みな一同に質問したりプロポーズしたりとごった返している
つーかジョルジュなにさらりとドン引くこと言ってるんだよ
クールもクールでまんざらでもない様子で適当に受け答えをしている
いつもは「ブフォwwwww」とか笑ってるくせに、あんだけ爽やかな笑顔見たことないぞ
「お前、会社を辞めたのはコレが理由かぁ〜?」
(;'A`)「そんなんじゃないですよ……」
右手の小指だけを突き立てて工場長が肘で俺を小突く
俺だってクールが中身も素晴らしい彼女だったらどれだけ良かっただろうかと思う
187
:
◆tDN4QF.obM
:2013/07/01(月) 02:37:42 ID:09qtv5jY0
('A`)「クール、そろそろ銀行に行くぞ」
川 ゚ -゚)「む、もう行くのか?私はも少しちやほやされたいんだが……」
「そうだそうだ、もう少しクールさんとお話しさせろー!!」
「「そうだそうだ!!」」
(#゚∀゚)「おっぱい揉ませろ!」
「「そうだそうだ!!」」
俺のせいとはいえもともとは銀行に行くはずだったため、
男どもをかき分けつつクールを呼び戻す
それにしてもジョルジュはどんだけ揉みたいんだよ、しつこすぎだろ
川 ^ -^)「それでは皆様、名残惜しいですがまたいつかお会いしましょうね」ニコッ
「「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」
クールが笑顔を見せると、一斉に雄たけびを上げる男たち
中には泣き崩れる人間や卒倒する人もちらほら
スタイルの良い神様は、一般人には眩しすぎるんだなぁと俺は学ぶ
銀行へと向かうために俺たちは工場を背にする
その振り向いた先には、ビロードがいた
188
:
◆tDN4QF.obM
:2013/07/01(月) 02:38:37 ID:09qtv5jY0
(;><)「……」
一度だけこちらをちらりと見たが、それきり俯いたままたたずむビロード
恐らく俺に対する不満みたいなものがあるのだろう、とりあえず何の用なのか聞いてみる
('A`)「……何?」
(;><)「あ、あの……その……」
(;><)「ありがとうございます!」
しかし、帰ってきた言葉は不満でもなんでもない、感謝の言葉だった
意外な言葉だったため俺が呆気に取られているのを感じたのか、ビロードは慌てて言葉を付け足す
(;><)「えと、あの時、一緒に謝った時に、お礼、言うのを忘れてて……」
( ><)「あれから、一か月でドクオさんのやってた工程で、担当を任されるようになったんです」
(;><)「い、未だにミスは多いですが……」
('A`)「……」
( ><)「それでも、僕はドクオさんの分までちゃんと出来るまで頑張るって、決めたんです」
( ><)「だから、ありがとうございます!そして、ごめんなさい、なんです」
189
:
◆tDN4QF.obM
:2013/07/01(月) 02:39:39 ID:09qtv5jY0
深々と頭を下げるビロード
そこには俺の知っている何処か子どものような彼の姿はなかった
('A`)「……謝るなよ、全部俺が勝手にやったことなんだ」
('A`)「……仕事、頑張れよ」
('A`)「行くぞ」
川 ゚ -゚)「はいはい」
俺は頭を下げているビロードの脇を通り抜け、工場を後にする
この一か月でビロードは俺に無いものを得たような感じがして、後ろは振り向けなかった
('A`)「……ビロード、変わったな」
川 ゚ -゚)「そうか?彼は何も変わっていないはずだぞ?」
ぽつりと呟いた言葉に切り返してくるクールに、俺は立ち止まる
('A`)「どうして分かるんだよ」
川 ゚ -゚)「見た感じと、話し方で察しは付くさ」
川 ゚ -゚)「ただ、そうだな……人にはっきりと自分の気持ち・言葉を伝えられるようになったから、じゃないか?」
川 ゚ -゚)「心からの『感謝』が伝われば、自ずと人の気持ちは動く。
君はその心を受け止めたから、彼が変わったように見えたんだよ」
川 ゚ -゚)「むしろその心を感じることができるようになった、君が変わったと私は思うがね」
190
:
◆tDN4QF.obM
:2013/07/01(月) 02:40:37 ID:09qtv5jY0
俺が、変わった?
このカードを手にしてから本心ではないかもしれない心の動きは何回かあったが、
他人の心まで感じることが出来るようになった覚えはないはず
いまいち実感の湧かない俺をよそに、クールは俺の手を引いてくる
川*゚ -゚)「ほら、金を下ろしてスーパーでカップラーメン買わないと!」
(;'A`)「って、まだウチに居候するつもりなのかよ!?なら金払えよカネ!!」
川 ゚ -゚)「え〜神様お金持ってない〜」
(;'A`)「じゃあ働け!今すぐ!」
川#゚ -゚)「年齢不明、職歴空白、所在不明の人間に働き口はない!働きたくない!」
(#'A`)「やる気出せよ!最後に言ったのが本音なんだろ!?」
勝手に居候することになった神様、クール
彼女を追いだすのと、カードから解放されるのはまだまだ先の話になりそうだ
第6話 「天界と現世の一週間」 続く
191
:
◆tDN4QF.obM
:2013/07/01(月) 02:41:17 ID:09qtv5jY0
〜〜ドクオ宅〜〜
( ^ω^)「……」ズゾゾー
( ^ω^)=3 ゲップ
(#^ω^)「まったく、いつになったら帰ってくるんだお!!」
第6話 「天界と現世の一週間」 続く
192
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 02:50:56 ID:WfW67cXc0
乙
193
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 02:51:19 ID:csmmIY3E0
乙!
カップ麺食いたくなってきた
194
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 06:57:54 ID:ESvIpw360
乙乙
195
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 09:37:03 ID:CN1J7uD20
こいつら貧乏神かよ……
196
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 11:48:18 ID:/DDNLSYg0
天界の食事事情はどうなってるんだよ…
197
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 11:50:06 ID:NBAhBeRw0
よかった銀行強盗はいなかった
198
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 20:09:26 ID:I45Jj1v.0
クソ、ブーン殴りてえww
199
:
◆tDN4QF.obM
:2013/07/01(月) 21:22:14 ID:09qtv5jY0
【?】
〜〜スーパーの帰り〜〜
川#゚ -゚)「どうしてパスタが多いんだ!!!カップラーメンのストック少なすぎるだろ!!!」
(;'A`)「何処かの誰かさんが俺の食事を貪り食うからだろ……ひと手間加えりゃ諦めつくかなって」
川#゚ -゚)「
>>193
が『カップ麺食いたくなってきた』と言ってるだろ!!
この作品はカップラーメンを食べる描写を大事にするのがコンセプトなんだ!そうだろ!?」
(;'A`)「誰だよ『193さん』って、天界の奴の名前?そもそもカップラーメンばっか食ってりゃ栄養偏るって」
('A`)「つーか、
>>196
『天界の食事事情はどうなってるんだよ……』」
('A`)
(;'A`)そ「あれ!?『
>>196
』ってどう言うんだ!?どう言ったんだ俺!?」
川 ゚ -゚)「む、天界の人間は天界でも現世でも基本的に食わんでも生きていけるが
味覚はしっかりしてるぞ、天界ならいくらでもどんな種類でも食えるし、何より太らん」
('A`)「ならなおさら食う必要無いだろ……」
川*゚ -゚)「それとこれとは話が別だしな!さ、早く君の家に帰るぞ!」
('A`)「もうやだこの神様」
200
:
名も無きAAのようです
:2013/08/01(木) 22:33:38 ID:xFOB/ZMY0
まってーるよー
201
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:17:26 ID:l65l8oyQ0
お久しぶりです、
しばらく夏バテと文章表現に悩んでましたが、
あまり悩まず気楽に行こうと思います!
投下します!
202
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:18:07 ID:l65l8oyQ0
【0】
(;^ω^)「クール様……」
ドクオの家に帰って来て早々、ブーンが切迫とした表情で居間に居座っている。
私は彼にただならぬものを感じ、すぐに彼のもとへと歩み寄る。
川;゚ -゚)「……どうした?」
(;^ω^)「……お話が、ございます……それも、大事なお話です」
暫しの、沈黙。
心なしか空気は熱気を帯び、彼の口から発せられる言葉を急いているような、
そんな気配が辺りに漂う。
川; - )「まず、待て……」
しかし、何事にも心の準備というものが必要だ。
私はブーンが急ぎ言わんとしているのを抑える様に手で遮り、大きく深呼吸をする。
そして、一言。
川 ゚ -゚)「そういうのは、パスタを食べてからにしようぜ!」
( ^ω^)「はいですお!クール様!」
('A`)「……」
203
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:18:56 ID:l65l8oyQ0
「たらこパスタ……お待ちどうさま……」
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
('A`)人生は選択だ!のようです 第7話
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
204
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:19:43 ID:l65l8oyQ0
【1】
川*゚ -゚)「うむ!茹ですぎだが不味くはないな!!」ズゾゾー!
(*^ω^)「流石市販品のパスタソースは格が違うお!!」ハムッ!ハフッ!
('A`)「お前ら……少しは自重ってものをだな……」
金を下ろした帰りにスーパーに寄り、これ以上食費を削ら(れ)ないようにと
自炊のための食材を買ってきたのだが、まさかのそれが裏目に出た
よりにもよってブーンが不法侵入していた挙句、ウチのメシをかっ食らうハメになるとは
汚い食い方をする二人に呆れて食欲が急激に落ちていく俺
つーかクール、パスタはすする食べ物じゃないってお前の親から教わらなかったのか?
(;'A`)「……こいつら、マンドクセ」ハァ
俺は自分の分のパスタをラップで包み、冷蔵庫の中へと放り込むように入れる
自炊が久々とはいえ、引からびたレモンしかなかった庫内が食材で潤ってるのは懐かしむものがある
そういえばこの都会に来た当初は、いろいろ頑張って自炊とかしてたっけな
('A`)「あの頃の俺、どこ行ったんだろうなー……」
あれから3年以上が経過して、生活に慣れてくると何もかもが面倒になって、今の自堕落的な俺がいる
一人暮らしに憧れていたあの頃の気持ちに戻れるなら戻りたいところだ、と思いつつ冷蔵庫を閉める
205
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:20:24 ID:l65l8oyQ0
川 ゚ -゚)「ご馳走様〜」
(;^ω^)「ご、ご馳走様でしたお、ドクオ」
居間に戻ると、せっせとテーブルを片づけるブーンの姿と横になるクールの姿があった
普通客人がくつろぐ方だよな?と首を傾げつつ、ブーンがまとめた食器を俺に渡してきたので受け取る
(;^ω^)「すまんお、なんかノリで無礼を働いて」
('A`)「まぁ、うんノリでも謝るなら許すよ……食器もありがとう」
(*^ω^)「おっお!あ、ついでにそこにあったカップラーメン食べてごめんお」
('A`)「訂正、やっぱ許さねぇわ」
食器はとりあえずシンクの上に置き、ブーンがさっき言っていた『大事なお話』とやらを聞きに戻る
居間ではやけにしょんぼりとしたブーンの背中が見えたが、自業自得なので無視して座る
206
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:21:14 ID:l65l8oyQ0
川 ゚ -゚)「それで?さっき言っていた『大事なお話』とはなんだ?ブーンよ」
クールもそれが気になっていたのか、起き上がって俺よりも先にブーンに聞く
今までしょんぼりしてたブーンも思い直したように顔色を変え、どこか落ち着かない様子で話し始める
(;^ω^)「そ、それが……最近、ソーサク血戦に使われるカードが、クール様の部屋から盗まれたんですお」
_,
川 ゚ -゚)「……何?」
途端に、クールが眉をひそめて真剣な表情になる
クールはそのままブーンに「続けろ」とだけ返す、こんな顔をする彼女は初めてだ
(;^ω^)「盗まれたカードの数は現在調査中ですけど、恐らく相当数盗まれたはずですお」
川 ゚ -゚)「ロマネスクはどうした?」
(;^ω^)「なんでも『とぅえんてぃーふぉー』とかいうドラマを見ているそうで……」
_,
川 ゚ -゚)「チッ、あの猫ジジイ……こういう時ばかり使えない奴だ」
川 ゚ -゚)「仕方ない、私は一度天界に帰るぞ」
(;^ω^)「あ、待って下さいお!」
207
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:21:55 ID:l65l8oyQ0
クールは立ち上がり、何の準備もせずに俺の部屋を出ていく
ブーンも慌ててそれについて行こうとしていたが、俺はそれをなんとか手で引き留めた
('A`)「ちょっと待てよブーン、一体全体どうなってるんだよ?」
(;^ω^)「クール様!……行っちゃったお……もう」
('A`)「すまないな、でもこっちも説明してもらわないと訳が分からないんだ」
( ^ω^)「……それもそうだおね、どうせクール様はすぐここに戻ってくるだろうし、説明するお」
俺は手を離し、ブーンは座りなおすと、今天界で起こっていることを順番に説明を始めた
どうやら、天界で盗みが起こったらしい
どんなに些細でも悪い行為は天界の奴らの中では御法度らしく、見つかると『人間』になるか、地獄に堕ちるようだ
で、そういうのを見つける役目を担っているのが探索の神様である『ロマネスク』という神様だが、
人間界の刑事や探偵モノのドラマが大好きらしく、一度見始めると早々には動こうとしないし部屋にも通さないらしい
('A`)「つーか、なんで探索の神様がそんなドラマ好きなんだよ、犯人すぐ分かるだろーに」
( ^ω^)「何でもテレビの中じゃ理不尽な理屈が通ってることが多くて、犯人が早々に分からないそうだお」
('A`)「……『24』は何時から見てるんだ?」
( ^ω^)「お?最近シーズン1見終わったらしいお?」
(;'A`)「全シリーズ見終わるまで最低1週間以上必要じゃねぇか、そりゃ動かねぇわ……」ハァ
208
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:22:45 ID:l65l8oyQ0
('A`)「で、どうしてクールが天界に帰ったんだ?」
( ^ω^)「クール様はロマネスク様を動かせる唯一の神様だからじゃないかお?」
('A`)「……どうやって動かすんだよ」
(*^ω^)「……おっぱい見せるんだお」ボソ
(;'A`)「エロジジイじゃねぇか!!」
なんという自由奔放な天界事情、つーかそれこそ罰せられるべきだろ
どうやらエロはどの世界でも偉大で寛大というわけだ
俺はため息を一つしてから、服を着替えなおす
('A`)「……たく、天界ってのは良いんだか悪いんだかわかったもんじゃないな」ハァ
( ^ω^)「お?どこか出かけるのかお?」
('A`)「ん、ちょっと散歩にな……」
209
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:23:39 ID:l65l8oyQ0
俺はカードの影響が極力大きいものにならない様に外に出かけることにした
それに今クールは乳房を見せることに忙しいだろうし、
もしかしたら自分で選択できるんじゃないかという思いがあったからだ
外は日が沈み始めて暗くなってきているし、
何かしらイベントが起こった後に帰って来て寝るのもアリだろう
服を着替え、小さな財布をポッケに突っ込んで準備完了だ
('A`)「ブーン、あんたは来るか?」
( ^ω^)「お、頼まれた以上僕もついて行くお!」
('A`)「頼まれたって、誰にだよ」
( ^ω^)「こっちの話だお」
変なことを呟くブーンに首を傾げながら、俺たちは家を後にした
210
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:24:20 ID:l65l8oyQ0
【2】
('A`)「さてと、どこに行くかな〜」
手をブラブラさせながらどこに行こうか考える
今までの感じだと人とのトラブルが多いから、
人がそこそこいる場所に行けばさっさとフラグ回収できるだろう
('A`)「今の時間ならゲーセンかな……」
ゲーセンなら暇も潰せてトラブル待ててまさに一石二鳥だ、
『トラブルを待つ』のが果たして良いことなのかは分からないが、とにかくゲーセンに向かおう
( ^ω^)「おっお、ゲーセンに着いたらブーンとスポⅣするお」
('A`)「お、言ったな?俺はこの地域の中じゃ上位に食い込む実力だぜ?」
( ^ω^)「ふっふっふ、『天界の貴公子』と言われたブーンを舐めんじゃねぇお」
('A`)「ん?……天界にもスポⅣってあるのか?」
( ^ω^)「あるお?ネットワークも繋がってるお」
(;'A`)「マンドクセ、もうツッコまねぇぞ……」
『天界の貴公子』?はて、どこかで聞いたことがあるような
ちょっとしたシコリのような疑問はゲーセンに着くまで消えなかったが、このあと強烈に思い出すことになる
211
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:25:05 ID:l65l8oyQ0
(*^ω^)「さぁ、着いたおドクオ!スポⅣするお!」
(;'A`)「お、おい良い年したオッサンが走るなって」
ゲーセンに着くなりスポⅣのある場所まで一直線に駆けるブーン
道中ぶつかりそうになったカップルや高校生に軽く謝りつつ、俺もスポⅣに座る
('A`)「さて、行くぞブーン……ん?」
(;゚A゚)「……ンん!?」
コインの投入口に100円を入れようとした矢先、デモ画面に釘づけになる俺
いつもは流してみるだけだったランキングボードの中に、その名前が刻まれていた
『天界の貴公子』
…………世界ランキング、第3位の、称号が
「……?ドクオー、早くキャラを決めるおー!」
(゚A゚)「ア、アア、イマキメルヨー」
212
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:26:40 ID:l65l8oyQ0
・・・・・・
……完敗だ
ブーンがノリに乗って10回ほど対戦をしているが、完全試合がその内6割を占めていた
対戦キャラと相性が良いと言われている俺のマイキャラは、常に画面端に追い込まれていた
(*^ω^)「いやぁwwwまた勝っちゃったおwwwww」
ワー! ワー!
「すげぇぇぇまたパーフェクトだああぁぁ!!」
「流石『天界の貴公子』!格が違うぜ!」 キャー! キャー!
「おい頑張れ『這い寄る漆黒』wwwwww」
『おーっとここで『天界の貴公子』、またまたパーフェクトだー!』
(゚A゚)「モウカンベンチテ……」 \ゲームオーバー/
そして今もなお継続して戦い、栄えある11連敗目を獲得した
外はもうすっかり暗くなっているというのに、スポⅣの周りだけが真昼のように賑やかだ
いつの間にか店員が実況を交えており、トークが上手いこともあってかなり白熱していた
213
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:27:33 ID:l65l8oyQ0
(*^ω^)「おっお、まさかドクオが全国ランク58位の『這い寄る漆黒』だとは思わなかったお!」
(;'A`)「皮肉か?皮肉と捉えて良いんだな?」
強すぎる、強すぎて手も足も出ない
いつもならこういう相手に当たった時、もう諦めていただろう
「おい、もうお前下りて他のプレイヤーに代われよwww」
( A ) ピクッ
誰かは分からないが、交代の合図を俺に指図してくる
「そうだ、俺に代わってくれよ!俺も『天界の貴公子』と戦いたいんだってwwww」
「俺も俺もwwww全国どころか県外レベルだけどwwww」
状況が状況だからかもしれない
だけど俺は、多分久々に、カードの選択もなく、
( A )「……るよ……」
「あ?」
214
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:28:13 ID:l65l8oyQ0
その時の俺は。
(#゚A゚)「『天界の貴公子』!!てめぇぶっ飛ばしてやるよ!!」
心の底から、【怒り】と【悔しさ】が湧き上がってきたんだ。
第7話 「格ゲーラプソディー 前編」 続く
215
:
名も無きAAのようです
:2013/08/25(日) 04:30:51 ID:6nw9r0lM0
乙、天界にもゲームあるんだな
216
:
◆tDN4QF.obM
:2013/08/25(日) 04:31:18 ID:l65l8oyQ0
短いですがここまでです
後編は近いうちに安価形式で上げられたらいいかなぁと。
ちなみにタイトルは毎回なんとなく最後に決めてるので、
内容と合わないことがよくあります
217
:
名も無きAAのようです
:2013/08/25(日) 04:37:29 ID:oyDu7Jrw0
ドクオが怒った!ゲームで負けた程度で怒った!
乙
218
:
名も無きAAのようです
:2013/08/25(日) 10:14:10 ID:tXrO38Rw0
おっつ!続き来て嬉しいよー
後編も待ってる!
219
:
名も無きAAのようです
:2013/09/10(火) 03:41:46 ID:wJUiQCzE0
オイ停止ってどういうことよ
220
:
名も無きAAのようです
:2013/09/10(火) 18:40:45 ID:xUcAIp96O
おーい、考え直すんだ!
221
:
名も無きAAのようです
:2013/09/10(火) 20:17:21 ID:PcPEpavQ0
きいてないよー
222
:
名も無きAAのようです
:2013/09/11(水) 09:09:35 ID:ytZdk9160
えええー面白かったのにもったいない
223
:
名も無きAAのようです
:2013/09/13(金) 02:05:05 ID:Yug4ZdbMO
今まとめ読みしてきたばかりなのに停止だなんて…
不定期でもいいから続けてくれないでしょうか…
224
:
◆tDN4QF.obM
:2013/09/14(土) 02:00:11 ID:s5rq4zVE0
お久しぶりです
>>201
で『あまり悩まず気楽に行こう』とか言ってたらこれですよ
なんていうか、話の着地点とでも言うのか、
終わりをどうするかが全く見えていないんです
そして幼稚な発想・表現しか浮かばないので、
くっだらない所でドクオが心から態度を表してみたりとか・・・
そう考えると、読み直しても書き直しても面白くない作品に感じて、
「この作品は駄目だなぁ、失敗したなぁ」と思い、
叩かれるのを覚悟で削除依頼スレッドに書き込んだわけです
でも、削除依頼出した後に書き込まれたレスを見て、悩みました
こんな幼稚な表現でも読んで「面白い」と言ってくれる人がいるんだなぁと
でも削除依頼した以上、もう書き込まず黙って消えるまで待った方がいいのかなと
そして、再開しても続けることが出来るのかな、と
そんな風に悩んでいると、神様って意地悪ですね
この後の話がパッと思い浮かんだんです、相変わらず終わりは見えなかったですけど
なので、もう少し頑張ってみます
弱音を吐きます、挫けます、いくらでも幼稚な表現に悩んで更新止めると思います
そこは認めます、でももう削除依頼には出すような逃げることはしません
本当に皆様すいませんでした、そしてありがとうございます
('A`)がどういう風になっていくのか自分も分かりませんが、精一杯努力して良いEDに
出来る様に努めていきたいと思います
225
:
名も無きAAのようです
:2013/09/14(土) 02:18:52 ID:QlwRJkGg0
頑張れよ
一年や二年程度なら全裸で待機してるから
226
:
名も無きAAのようです
:2013/09/14(土) 02:36:15 ID:kA/w3lhE0
皆どこで情報得てるんだと思ってたら削除依頼スレだったのか
応援してるから気が向いたときでも書いてくれ
本当に無理な時は打ち切りエンドでいいからちゃんと知らせてくれた方がうれしくはある
今のこの掲示板に叩くようなのそういないよ
227
:
名も無きAAのようです
:2013/09/14(土) 15:34:44 ID:CreqbNW6O
思い直してくれて嬉しい!
応援してるよ
228
:
名も無きAAのようです
:2013/09/14(土) 16:31:29 ID:wNGjLwTM0
待ってるから!どんな終わりになってもいいから、楽しみにしてるぞー!
229
:
名も無きAAのようです
:2013/09/14(土) 17:05:47 ID:dmvEoyoY0
まさに、人生は選択だな
230
:
◆tDN4QF.obM
:2013/09/19(木) 01:17:11 ID:ckT0BWKg0
すいません、9月末に転勤があるため投下はもう少し掛かります
231
:
名も無きAAのようです
:2013/09/20(金) 21:05:14 ID:ZW0oQUvk0
いくらでも待ってる!
新生活で大変だろうから無理しないでなー
232
:
◆tDN4QF.obM
:2013/10/10(木) 19:49:47 ID:8962RCJQ0
やだ、ブンツンドーさんにまとめられてる…!
そして支援イラストもあったとは…!
http://buntsundo.web.fc2.com/long/jinsei_sentaku/top.html
やる気が俄然上がったのにネット開通が今月19日というね
仕方がないので番外編含めて書き溜めと、余裕があればイラスト書いて、自炊スキル上げつつ待ちます
233
:
名も無きAAのようです
:2013/10/12(土) 15:54:54 ID:Bg1H3QaM0
まとめついたのか!おめでとう
投下を心待ちにしてるよ
234
:
名も無きAAのようです
:2013/10/12(土) 20:24:58 ID:pQ.UUNIU0
待ってるのよ
235
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 00:54:45 ID:RCt79jec0
随分さがったなぁ・・・
お待たせしました、再開いたします
236
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 00:55:46 ID:RCt79jec0
【1】
( ^ω^)「……」カチャカチャ
彼――ドクオとスポⅣを始めてから、どれくらい時間が経ったのだろう。
幾度となくドクオを負かしているだけの試合展開にも関わらず、観客の熱気は冷め止まない。
「「……」」
(;'A`)「……っ」カチャカチャ
ただ、さっきと違うのは。
先ほどまでの火のついたような盛り上がりではなく、静かな、ジリジリと焦がすような熱気ということ。
( ^ω^)(……観客が、ドクオに味方している、って感じの空気だお)カチャカチャ
.
237
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 00:56:29 ID:RCt79jec0
ドクオの動きは、僕を倒す宣言をしてから随分変わった。
最初こそキャラ替えを頻繁に行い、何度か試すような動きをしていたが、
現在は再び自分の使いやすいキャラへと変えていた。
対して僕は、それに有利なキャラを選び戦うようにしたため、特に苦労はしなかった。
はずなのだが。
( ^ω^)(うーん、良い動きしてるお)カチャカチャ
僕は少しずつ押され始めていた。
まだラウンドを取られてはいないが、こちらの動きを読み、攻撃を仕掛ける様になってきた。
最初と比べると、随分HPを削られるようになり、今もラウンドを取られそうになっていた。
( ^ω^)(しかし、こちらも負けちゃおれんお)カチャカチャ
これからのドクオの成長に、期待が持てるな。
僕はにやけながら、彼に渾身のコンボを叩き込んでいき、最終ラウンドを締めくくった。
238
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 00:57:10 ID:RCt79jec0
(;'A`)「……疲れた、ちょっと休憩するわ……」
どうやら集中力が切れたようだ。
ドクオは立ち上がると、すぐ近くにある休憩所に向かうと言ってその場を去った。
しばらく辺りは騒然としていたが、スポⅣプレイヤーと思わしき人たちがポツリポツリと僕に話しかけてくる。
「なぁなぁ『天界の貴公子』さん!俺と一回対戦してくれよ!」
「俺も戦ってみたいんだが、疲れてるなら遠慮したほうが……」
( ^ω^)「問題ないお、ドンドンかかってくると良いお」
「マジか!!」 ワイワイ
「「「やったぜええええええええええええええええええ!」」」 ガヤガヤ
僕の一言で再び場の空気は湧き上がり、われ先にと筐体に座ろうとする観衆たち。
とりあえずドクオが戻ってくるまでは、ここの人間の腕試しをするのも良いだろう。
僕は座り直し、挑戦者を待つことにした。
239
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 00:57:52 ID:RCt79jec0
( )「それじゃ、僕が一番乗りでやろうかな……」
「頑張れよーアンタ!アイツ強いからな!」
挑戦者が向かい側の席に座る。
僕はクール様がまだ戻らないように祈りつつ、100円をクレジットに投入した。
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
('A`)人生は選択だ!のようです 第8話
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
240
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 00:58:37 ID:RCt79jec0
【2】
(;'A`)「疲れた……」ハァ
近くの休憩所で缶ジュースを買い、俺は椅子へ深く座り込む
結局、勝つことが出来なかった
「ぶっ飛ばす」なんて偉そうなことを言った割にはこのザマなのでお笑い草だ
でも、癖は見抜けてきた
この休憩が終わったら今度こそブーンをぶっ飛ばしてやろうと意気込み、ジュースを一気飲みした
('A`)「……」
スポⅣの置いてある場所へと目を移す
ブーンと戦いたかった奴らがわんさかと集まっていて、ここからは試合の状況が人の間を縫って見えるだけだったが、
戦っている人間もどうやらブーンにボコボコにされているようだった
241
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 00:59:20 ID:RCt79jec0
すぐに2ラウンド取られてしまったのか、座っていた人が筐体から離れてこちらへと歩いてくる
(;・∀・)「いやー、強かったわ、彼……ん?」
( ・∀・)ノシ「おー!久しぶりじゃないかドクオ君!」
('A`)「え?」
急に呼びかけられたので少し動揺する、がその顔をまじまじと見ると見覚えがあった
('A`)「……」
('A`)「あ、モララーさん」
よくこのゲームセンターで会う青年のモララーさんだ
30代半ばと聞いているが、ハンサムな顔立ちとしゃんとした身なりのおかげで全然そうは見えない
今日はゲームセンターに似つかわしくないリクルートスーツで来ている
(;・∀・)「あ、ってなんだよ?2、3か月会ってないからってそれは無いと思うぞドクオ君」
(;'A`)「あー、すいません……なんかジュース奢りますよ」
( ・∀・)「うむ、それではコーラを買うが良いぞ」
(;'A`)「何キャラなんですか……」
242
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 01:00:44 ID:RCt79jec0
('A`)「はいどうぞ」
( ・∀・)「ありがとー!」ゴクゴクッ!!
(;・∀・).:゚・:「ブエッホ!!ゲホッ!!」
コーラを一気飲みしたらむせるんじゃないかと思っていたら、案の定むせて噴き出すモララーさん
とりあえずむせてかがんでいる背中をさすっておく
だんだん落ち着いてきたのか、モララーさんは息を落ち着かせつつポケットティッシュを取り出し床を拭き始めた
(;・∀・)「スー、しかし彼、ハー、強かったね」
(;・∀・)「いやー、ずっと君の後ろで見てたから行けるかなって思ったけど、甘かったな!」
ひと通り拭き終わり、ゴミをすぐそばにあるゴミ箱に捨てながらモララーさんは言う
あいつは強いですから、と俺は苦笑いをして、あまり見ない格好について尋ねてみた
( ・∀・)「あー、この格好?これね……うん、つい先日会社辞めて来てさ、就職活動してるからなんだよね」
('A`)「え?なんで辞めちゃったんですか?」
( ・∀・)「それはその、あれだ、人間関係ってやつ?同期といざこざがあってさ……」
( ・∀・)「いつかそいつを見返す会社に就こうと思って辞めたんだ!」
('A`)「……ふーん」
243
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 01:01:25 ID:RCt79jec0
人間辞める理由なんて様々ではあるが、
俺のような『変な力で他人を巻き込む可能性があるから辞める』なんてのは、この現代どこを回っても俺しかいないだろう
現につい最近もあの工場に迷惑をかけてしまったのだ、そのことを思い出してしまってため息が出た
('A`)「……モララーさんはもし、他人を巻き込むことになりそうなことがあったら、どうしますか?」
('A`)「しかも、それが何度も何度も続いて、もしかしたら方法が選べない状況だったら……」
( ・∀・)「……それは、会社での出来事でかい?」
('A`)「はい、ていうか、それで会社に何かありそうな場合、ですけど」
( ・∀・)「ふむ」
モララーさんは顎を軽くさすって、少し考えるそぶりを見せる
( ・∀・)「ま、それってさ、仕事してりゃ必ずあることじゃん?」
( ・∀・)「僕みたいにいざこざが起きるのも然り、例えば、会社の方針が変わるような状況然り」
( ・∀・)「逃げるのも良いけど、逃げられないなら、何とかして切り抜けないとね」
('A`)「切り抜けるって、選べないのに?」
( ・∀・)「選べない状況を作り変えれば良いんだよ、自分で」
爽やかな笑みを見せるモララーさん
しかし、何故か俺はその笑みに、寒気を感じてしまう
244
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 01:02:06 ID:RCt79jec0
( ・∀・)「そして僕は、それが出来る」
.
245
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 01:03:21 ID:RCt79jec0
('A`)「……え、今……」
「モララー!」
モララーさんがそう言った途端、数人のスーツ姿の男たちが群衆を割ってこちらに近寄ってくる
スポⅣ周りにいた人々は何事かとこちらを見て、
ブーンすらも何か悪いものを見たような、そんな表情を浮かべてこちらを見ている
(;'A`)「……モララーさん、彼らがさっき言ってた『同期』って人ですか?」
( ・∀・)「うん、結構早い段階で見つかっちゃったね」
何を悪いことをしたんですか、モララーさん
俺は目の前のガタイの良い男たちに恐縮しつつ、余裕綽々とした表情のモララーさんを見る
「モララー、君は重大な罪を犯した、よって現行犯逮捕し処罰を受けてもらう」
( ・∀・)「やだね、ていうか捕まえるならドクオをこき使ってるクールを捕まえなよ」
('A`)「……え?」
クール、という人物がモララーさんの口から出てきたとき、俺は何故、と思った
('A`)「モララーさん」
なぜ、クールを知っているんだ?
.
246
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 01:04:35 ID:RCt79jec0
ふと気づくと、世界はいつもの白黒ではなく、どことなくセピア色になっていた。
(;'A`)「なんだ、これ」
いつもと違う景色。
辺りを見回すと、皆の動きが止まっている。天界の人間であるブーンも同様に。
('A`)「この色は天界の人間も止まるように出来てるのかな……」
そんなことを呟きながらも、いつの間にか浮かんでいるカードに目をやる。
【逃走】 【協力】 【謝罪】 【反抗】 【反論】
(;'A`)「……クール、この選択でどうしろっていうんだよ」ハァ
俺は何もない天井に、クールに語り掛ける様に声をかける。
が、いくら待っても答えが無く、そこには沈黙が広がっていた。
247
:
◆tDN4QF.obM
:2013/12/13(金) 01:05:50 ID:RCt79jec0
物騒なカードを手に持ちつつ、俺はゲームセンターに来る前のことを思い出す。
カードが盗まれたこと。
そして犯人は、未だ見つかっていないこと。
('A`)「モララーさん、貴方は……」
これを、選ぶのか。
俺が?
('A`)「なんなんだよ、一体……」
>>249
248
:
名も無きAAのようです
:2013/12/13(金) 01:39:32 ID:4ScQ/3rE0
反論
249
:
名も無きAAのようです
:2013/12/13(金) 03:08:27 ID:6mEqTVBI0
反抗
250
:
名も無きAAのようです
:2013/12/14(土) 22:34:04 ID:MXsXkd.M0
来てたのに気付かず乗り遅れたぜ…
待ってたからすごく嬉しいよ、支援支援
251
:
名も無きAAのようです
:2013/12/16(月) 08:16:16 ID:GNj2upyU0
きてたのか、嬉しい
252
:
名も無きAAのようです
:2013/12/16(月) 20:50:12 ID:JistXH0U0
待ってた!乙!
253
:
◆tDN4QF.obM
:2014/01/02(木) 04:18:21 ID:4nQjC.Dg0
やっと出来たので投下します
254
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◆tDN4QF.obM
:2014/01/02(木) 04:19:03 ID:4nQjC.Dg0
【3】>>反抗
(;'A`)「と、とにかくモララーさんを助けないとな……」
【逃走】を選んでも目の前に黒服がいるから逃げられない。
【協力】……は恐らくモララーさんと協力するとは思うが、
前にこいつを選んだら大変なことになったから選びたくはない。
【謝罪】や【反論】といった口で何とかするものもあるが、俺が何か言ったところで
彼らは引いてくれるのだろうか。
(;'A`)「……えーい、ままよ!」
そうなると、些か物騒にはなるが【反抗】するしかないのではないか。
という結論に至り、【反抗】のカードを思いっきり引き抜く。
クールもこれに反応しないようで、やけに簡単にカードを引き抜けたことに驚いた。
が、何かおかしい。
あんなに選択が迫っていると生き生きとしていたクールが、
これほどまでに何も手出しをしなかったことがあっただろうか。
俺はこの世界の色といい、クールのことといい、
変な違和感を覚えながら色が戻る様を見ていた。
255
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◆tDN4QF.obM
:2014/01/02(木) 04:19:44 ID:4nQjC.Dg0
(#'A`)「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
世界に色が戻ると同時に、俺は目の前にいる黒服にタックルをお見舞いする
黒服もまさか隣にいるノーマークの奴に何かされるとは思っていなかったのだろう、
取り囲んでいるうちの一人を突き飛ばすことに成功した
「なっ……!ドクオ君、何を……うわぁ!」
何故か黒服の一人が俺の名を呼んだ気もするが気にしない、
俺は彼らの立つ場所でとにかく暴れまくり、叫んだ
(#'A`)「モララーさぁぁん!今のうちに逃げるんだぁぁぁぁ!!」
( ・∀・)「あぁ!ありがとうドクオ君!」
暴れまくる俺と慌てる黒服を縫うようにモララーさんは走り抜ける
丁度俺の横に立った際に、モララーさんは俺にだけ聞こえるように、言った
256
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◆tDN4QF.obM
:2014/01/02(木) 04:20:24 ID:4nQjC.Dg0
( ∀ )「ありがとう、可愛そうなクールの僕、ドクオ君」
.
257
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◆tDN4QF.obM
:2014/01/02(木) 04:21:47 ID:4nQjC.Dg0
(;'A゚)「っ!?モララーさ……」
その言葉にうろたえた俺を好機とばかりに拘束する黒服たち
うち何名かが逃げたモララーさんの後を追っていくのが見えたので、
俺は何とかしてこいつらの拘束を解こうともがいてみる
(#'A`)「くそっ、離せよ!モララーさんが……モララーさんが危ないんだよ!」
「その『モララーさん』とやらは、お前にとってそれほど大事な人間なのか?」
凛とした聞きなれた声に気付き顔を上げると、
そこには冷たい目で俺を見るクールの姿があった
川 ゚ -゚)「思い出せ、ドクオ」
川 ゚ -゚)「お前はそこまでモララーと親しみがあったのか?」
(#'A`)「当たり前だろ!モララーさんとはよくスポⅣで対戦していたんだから!」
( ^ω^)「なら、『よく対戦していた』ドクオなら、当然分かるはずだおね?」
気付けばブーンもクールの隣に立ち、俺に質問をしてくる
なんなんだよお前ら、俺は一刻も早くモララーさんの助けに行きたいのに
(#'A`)「……何が分かるってんだよ」
( ^ω^)「そりゃあ勿論」
258
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◆tDN4QF.obM
:2014/01/02(木) 04:22:41 ID:4nQjC.Dg0
( ^ω^)「『モララーさん』がよく使っていた、得意なキャラに決まってるじゃないかお?」
(#'A`)「当たり前だろ!モララーさんの得意なキャラは……」
('A`)「キャラは……」
あれ、なんだっけ
(;'A`)「……なんだろう、なんだっけ」
何故か俺の頭の中には、『モララーさんとよく対戦していた』という記憶があったが、
『モララーさんが何の、どのキャラを使っていた』という記憶が全くなかった
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