[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
( ´_ゝ`)によく似た糞野郎と友人達のようです
1
:
◆T/D40qQ./Q
:2013/04/23(火) 02:29:13 ID:JHeAhQN.0
まとめサイト様
Boon Roman
tp://boonmtmt.sakura.ne.jp/matome/sakuhin/kusoyarou.html
122
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 04:53:23 ID:akNJvbro0
さて、糞野郎への粘ついた酸みたいな怨恨を形にしよう。
としたところで、看護師の見回りにしては早い足音が廊下に響いた。
音も、廊下によく反響する固い靴だ。この病院の規定に反する。
これは当たりかな? ビンゴかな? ジャックポットかな?
テーブルの上に日記とシャーペンを置くフリをして、
果物ナイフをケースから取り出して袖に仕込む。
刺さらないように、リストバンドと輪ゴムを用意したから問題はない。
この方法は、アングラな本に書いてあった。なんだっけ、あの痛い本。
ノハ*゚⊿゚)「弟者あああああ! 遅れてごめんなあ!」
(´<_`* )「よく来たな!」
( ´_ゝ`)「こんばんは」
ノハ;゚⊿゚)「って弟者が二人!?」
( ´_ゝ`)「……お前、また知らせてなかったのか」
(´<_` )「今後悔してるっての、クソが」
こっちの台詞じゃボケが。自業自得だ糞野郎。
123
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 04:54:23 ID:akNJvbro0
我が母に提出できるように、携帯を録音モードにする。
こうやって証拠を取られる心配とかしないのかね、弟者君は。
次はタコ部屋だっつってんのに、目先の欲望優先とか笑える。
(´<_` )「おい糞兄貴、勘違いしてそうだから言っとくけどな」
( ´_ゝ`)「何だよ」
(´<_` )「そういう目的で呼んだワケじゃねーからな」
( ´_ゝ`)「”そういう目的”ってどういう目的なんすかぁ〜?
ぼくちんわかりませ〜ん、教えて下さらない?」
(´<_`# )「死ねマジで」
( ´_ゝ`)「だったらきちんと言えやクズ。後ろめたくないならな」
ノハ;゚⊿゚)「ほ、本当だぞ! 後ろめたい理由でここに来たんじゃない!
弟者は私を庇ってくれたんだ! そういう理由じゃない!」
意外な場所から横槍が入った。
黙らせたいのを抑えて、話を聞く。
124
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 04:56:01 ID:akNJvbro0
ノパ⊿゚)「他の男と遊んでいたら、婚約者が切れたんだ。
怒り過ぎて彼とは話が通じなくなってしまって……
一時的に、ここに避難させてもらうよう頼んだんだ」
( ´_ゝ`)「は?」
解釈し間違いかと思って、もう一度、女の言葉を頭の中で整理する。
整理したが、やはりと言うか何と言うか、同じ結論に辿り着いた。
( ´_ゝ`)「要は、あんたが悪いんだな」
ノハ;゚⊿゚)「違う! 親の許可は取ったんだ!」
( ´_ゝ`)「は? 何の?」
(´<_` )「男遊びしてもいい許可、取ったんだとよ」
( ´_ゝ`)「どんな親だよ」
(´<_` )「うるせぇな。許可取って遊んでるのに、向こうがブチ切れて、
話をしようにも出来ねーからここに隠れてるんだっつの。
判っただろ? 別に、悪い事してるワケじゃねーんだよ」
( ´_ゝ`)「もうお前黙れ」
蝿の羽音がとてもとても耳障りだったので、
糞野郎の顔面に布団を被せて馬乗りになる。
125
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 04:57:23 ID:akNJvbro0
ノハ;゚⊿゚)「ちょっ、ちょっと」
( ´_ゝ`)「あんまり近寄らないで、つか、こっち来ないでくれる?
ビッチは汚いから嫌いなんだ。性病がうつりそうで」
ノハ#゚⊿゚)「びっビッチじゃない! 性病なんかない!
なんでみんなそう言うんだ! 私は違う!」
( ´_ゝ`)「へぇ、そう言ってくれる人がちゃんと居るんだね。
じゃあその人らのトコ行って土下座してきな便器」
ノハ#゚⊿゚)「言ったじゃないか! 親の許可は取ったって!」
( ´_ゝ`)「どんな許可取ったんだよ。つか、誰の親だよ」
ノハ#゚⊿゚)「煩い! 出てけ! 聞きたくない!」
( ´_ゝ`)「出て行くのはお前だろ? 病院の許可取ったの?」
ノハ#>⊿<)「うるさいうるさいうるさい!」
( ´_ゝ`)「病人の家族でない限り、泊まりは禁止されてるんですよ?
この場合は患者の許可じゃなくて、保護者の許可が必要で」
ノハ#゚⊿゚)「なら許可しろ!」
( ´_ゝ`)「あ゙? ふざけてんのか糞ビッチが、死ねよ。
三角コーンに股裂かれて死ねビチ糞女。
俺がこいつの保護者に見えんのか?」
126
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 04:59:12 ID:akNJvbro0
ノハ#゚⊿゚)「だったらお前はどうなんだよ、ッバーカ!
保護者じゃないんだろ! 看護婦に言うぞ!」
( ´_ゝ`)「問題ない。その時はお前も追い出されるしね」
ノハ#゚⊿゚)「誰なんだよ! 言えよ!」
( ´_ゝ`)「俺の名前聞いてんの?」
ノパ⊿゚)「言わなきゃ分からないバカなのか? バーカwwww」
( ´_ゝ`)「お前みたいな頭も股も緩い女に名前覚えられたら、
俺の名前もほどけて腐りそうで嫌なんだよねえ」
ノハ#゚⊿゚)「こっの!」
突進して来たので、近くにあった松葉杖を構える。
止まるかと思ったら、杖の先に自ら腹を埋め込みに行った。
猪か。猪に失礼だから、豚でいいか。豚にも失礼だけど。
こいつはメス豚と名付けよう。二重の意味で、実に相応しい。
127
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 05:00:47 ID:akNJvbro0
ノハ; ⊿ )「げほっ、げっほ」
( ´_ゝ`)「止まれよメス豚。その目はお飾り?」
ノハ#゚⊿゚)「くんぬぉ……!」
( ´_ゝ`)「さっきの質問の答え。正解はこの糞野郎の兄でした〜」
ノハ;゚⊿゚)「は?」
( ´_ゝ`)「言わなくても判ってるって?」
ノハ;゚⊿゚)「判んなかった」
( ´_ゝ`)「あ、そ」
座っている場所が落ち着かないので、ベッドの上から降りて杖を構える。
近寄られたくないんですよ。こういう、メンヘラを重ね合わせたバカ女には。
(´<_`# )「死っ……ぬかと思ったぞ、死ねこの野郎!」
( ´_ゝ`)「ちょっと声量下げろ。もう一度乗られたくないんだったらな」
(´<_` )「死ね」
( ´_ゝ`)「それくらいの大きさなら良し」
(´<_` )「良くねぇよ」
128
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 05:03:10 ID:akNJvbro0
( ´_ゝ`)「さ、どっちにしろあんたは出てけ。迷惑だ」
(´<_`; )「出たらヤベェって言ってるだろが!」
( ´_ゝ`)「婚約してるのに男遊びとか、浮気や不倫と違わないじゃん。
自業自得の靴紐女なのに、シメ出してあげないでどうすんの」
(´<_` )「だーかーら、許可取ってるんだってーの。
何回言わすんだよ。いい加減分かれや」
( ´_ゝ`)「誰の親の許可?」
(´<_` )「あいつのだろ」
( ´_ゝ`)「婚約者の親? 便器の製造者?」
(´<_`# )「もうテメェが黙ってろ! さっきから何やりてぇんだよマジで!」
( ´_ゝ`)「さあ……んー、何だろ。やりたい事がやれそうで、
テンション上がって少し混乱して、迷走してんのかも」
自分でも、今言われるまで目的を忘れかけていた。
やりたい事をやる対象に教えてもらったのは癪だが、一応感謝。
だけれど、デデーン。弟者、アウトー。
声が大きくなったので、もう一度布団を顔に敷いて乗り上げる。
129
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 05:06:18 ID:akNJvbro0
先程よりも抵抗が激しいが、隙だらけの腹を殴ったら大人しくなった。
釣られてなのか、メス豚さんも少し大人しくなっている。いい事だ。
( ´_ゝ`)「さっきの質問だけど、誰の親の許可?」
ノハ;゚⊿゚)「婚約者の……両親だ」
( ´_ゝ`)「へえ、よく他の男と寝るのを許したねえ」
ノハ;゚⊿゚)「ピルは飲んだし、ゴムはつけたよ?」
( ´_ゝ`)「市販のピルは事前に飲んだぐらいじゃ避妊効果はねぇよ。
ゴムだって100パー妊娠防いでくれる訳じゃないんだよ?」
ノハ;゚⊿゚)「ええっ!?」
ヤリチンとヤリマンは、よく勘違いしてるんだよねコレ。
即効性のピルは、レイプされた女性に警察が渡すものぐらいだよ。
多分、病院でもそういうのは出してくれるかもしれないが……。
そんな体にヤバい薬、市販にはねーよ。
普通に考えりゃ分かると思いますけど。
ノパ⊿゚)「そんな……」
身から出た錆で埋もれて死ね。
130
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 05:08:59 ID:akNJvbro0
ここまで
131
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 06:39:32 ID:hiInRnEkO
ヒートマジ糞ビッチ(´・ω・`)
地の文のパースレはもしかして
132
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 08:14:27 ID:sHnmfv5wO
こんなうざいヒート初めて見た
133
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 13:16:03 ID:rnPB.fP60
もしかして最終話?
134
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 13:57:00 ID:yTtsViQM0
ハラハラするな
タイトルないのが気になる
135
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 14:04:38 ID:hiInRnEkO
えっ最終話?
136
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 14:12:15 ID:hiInRnEkO
すまんsageミスした
137
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 16:40:10 ID:kkzpI2ls0
ヒートなら俺の上で腰振ってるよ
ちゃんとピルもゴムも使ってるから大丈夫だよ
138
:
◆T/D40qQ./Q
:2013/04/29(月) 04:11:21 ID:X4lDBbSE0
再開
途中で音沙汰なくなったらフリーズ
139
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:12:20 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「婚約者も程度が知れるな。そんな許可出す親持ちとか」
ノハ;゚⊿゚)「そんな、悪く言わないでくれ。普段は優しいんだ」
( ´_ゝ`)「その優しさに付け込んで男遊びかい、メス豚ちゃん?
風俗行けよ。金払って相手してくれる奴がごまんといるぜ。
ここまで怒るなんて思ってなかったのか? ナメてたな」
ノハ;゚⊿゚)「違う! 誤解なんだ!」
何が違うのか、どこが誤解なのか全く分からない。
ビッチの思考回路が理解し兼ねるのもある。
こんな冬の真っ只中で足丸出し、タイツも股引も履いてないなんて。
「私は凍傷準備中です」とバカを宣伝しながら歩いてるようなもんだ。
SIBUYAやGINZAに行けば、これが普通の服装なのかもしれない。
けど、こんな北の田舎でそんな格好をしても浮いてしまうだけだ。
街中を堂々と歩くコスプレイヤーや、下手なゴスロリより痛い。
( ´_ゝ`)「どの辺が誤解? お前の存在?」
ノハ;゚⊿゚)「私は彼と、彼の御両親の前でちゃんと言ったんだよ。
『結婚したら遊べなくなるから、する前に遊びまくる』って」
皮肉はスルーされた。
140
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:13:46 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「親の前でそれ、ねぇ」
普通に、家事をしたり、子育てすると忙しくなるから、
今の内に外で遊んでおくと捉えたんじゃないのかね。
誰だって、結婚控えた女性が最後に男遊びに耽るとか考えないだろ。
……考えない、よな? 俺の考えは、別におかしくないよな?
自分の回路が障害として診断されてから、偶に自信が持てなくなる。
( ´_ゝ`)「ちゃんと、他の男に股開いて来ますって言った?」
ノハ#゚⊿゚)「ま、股って」
ハンドバッグから何かを取り出そうとしたので、松葉杖で叩き落とす。
固まっている間に、やたらテカテカしている紫のバッグは取り上げた。
何故ビッチは蛍光色を好むのだろうと思い、顔を近付けたのは失敗だった。
バッグの中から、ドギツい甘さの香水がむわんと匂う。酷いトラップだ。
(il;´_ゝ`)「うっげぇ、クッサ」
ノハ#゚⊿゚)「臭くなんかない!」
141
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:16:39 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「ああ話逸らしてごめん、言った?」
ノパ⊿゚)「え?」
( ´_ゝ`)「さっき『結婚したら遊べなくなる』って言ったのは分かった。
でも、それじゃ圧倒的に足りない言葉があるだろう?
男遊びしてきます、浮気もどきしてきますって言った?」
ノハ;゚⊿゚)「……言ってないよ」
( ´_ゝ`)「だろうねぇ。だったら、相手が勘違いしたんじゃなくて、
お前の言葉と頭が足りないから怒った。分かるよな?」
ノハ;゚⊿゚)「う……」
( ´_ゝ`)「切れられるとか考えないのかよ。この糞ビッチが」
また松葉杖に突っ込んで来てくれるかと期待して、目の前で軽く揺らす。
( ´_ゝ`)「結婚前に他の男との子供ができたら、普通は婚約解消ですよ?
許してくれると思った? そこまでヘタレな野郎だと思い込んでた?
『可愛ければ何しても許される』ってネットの妄言に踊らされでもした?
それかスリルが欲しかった? どれにしろざまぁないね。残念でしたぁ」
女は激昂する様子も見せず、固まっていた。
142
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:18:36 ID:X4lDBbSE0
ノハ;゚⊿゚)「悪気はないんだ!」
第一声がそれか。悪気しか見えない。あとは頭の悪さ。
ノパ⊿゚)「あいつが好きで、結婚しようって決めたんだし、
結婚したらあいつだけを大切にするつもりだもん」
浮気や不倫、一度あるものは三度あると聞きますが。
ノパ⊿゚)「あいつのことは、ちゃんと愛してるよ」
どの口がほざく。何事も言葉より行動が語るものだ。
ノパ⊿゚)「カンチガいされても仕方ないって、思うけど……」
なら何故ここに来た。何故、他の男の下へ行く。
(´<_` )「おい糞フェミ、ビッチにも優しくしてやれよ」
この最低の移動型便器の行動は、何一つ理に適っちゃいない。
何もかも同情できない。共感できない。不愉快さしか感じない。
143
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:22:59 ID:X4lDBbSE0
病室のドアを開けて、廊下にバッグの中身をばら撒いた。
メス豚さんは鳴き声をあげて、散らばったものを集め始める。
最低限の灯りしかないのに、ミニスカのせいでパンツが全開だ。
欲情も糞もない。むしろ不快。嫌な黒色を見てしまった。
ムカついたので、側面についてるチャックも開けて中身を散らす。
ノハ;゚⊿゚)「返せぇえええええ!」
流石に、鞄を取り返したほうがいいと判断したようだ。
でも残念。俺はまだ杖を装備中です。
女はまた腹にオウンゴールしてくれた。
これは腹パン好きの自慰が激しくなる。
ノハ; ⊿ )「えほっ、けっほ」
学習能力がないと言うより、目の前が見えてないのか。
視力がかなり弱いとしても、都合の良さに変わりはない。
144
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:24:49 ID:X4lDBbSE0
これだけ騒いでいたら、別の病室の誰かが起きて、
ナースコールを押して通報されそうなものだけど。
( ´_ゝ`)「誰も来ねぇな」
みんな爆睡してるのか、幽霊だと思っているのか。
もうちょっと、女に声をあげさせてみようか。
誰も押さなかったら、自分でナースコールを押そう。
床に座り込んで物を集める女の腹に蹴りを入れようとして、
うっかり顔面キックになった。てへぺろは流石にできない。
俺の足元に落ちた物を取ろうとした女のタイミングの悪さよ。
オウンゴールどころじゃない。洒落にならない自殺者です。
蹴られたいなら、俺の前じゃなく馬の後ろに待機してくれ。
145
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:28:42 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「んん、何だこれ」
にしても、顔の骨の感触に足が痺れる。
痛みではなく、精神的な痺れがある。これは何だろう。快感?
床に倒れた糞ビッチを見ると、目に涙が浮かんでいる。
ノハ;⊿;)「う、う、うぅ〜ぁうう〜〜うあぁ」
あらやだ背中がゾクゾクしてきた。ED治りそう。ふふ。
まだ見ていたい気持ちを抑えて、ドアを閉める。
(´<_`; )「おい、追ってる男が来たらどうすんだ!」
それもそうか。念の為、鍵もかけさせていただいた。
(´<_`; )「っちょ!?」
( ´_ゝ`)「その男に、動けないお前がボコボコにされるのを、
部屋の隅から見物するのもいいんだけどねぇ」
(´<_` )「それは嫌だ」
146
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:33:03 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「だろ? 感謝して今までの金返せ」
(´<_` )「無理だろ……母さんに聞いたら、
一千万近いって言ってたし、無理」
( ´_ゝ`)「ですよねぇ」
返せる当てがないなら、今までやった全てと、
これからやる全てを受け入れて欲しいものだ。
(´<_`; )「兄者、あいつ中に入れてやれよ。
マジでその男がヤバいんだって」
確かに、ドアがガンガン叩かれている。が、知ったこっちゃない。
一応、録音中の携帯をドアの近くに置いてから、ベッドに近付く。
(´<_`; )「ちょ! 兄者」
( ´_ゝ`)「なんでお前はあの女を庇ったんだ。
どう聞いてもビッチが悪いよなあ?」
147
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:36:01 ID:X4lDBbSE0
(´<_`; )「いや、だってさあ! あいつ女なんだぞ?!」
( ´_ゝ`)「女だから何だ? 女だからって何かあるのか?
不倫や浮気は性別関係なく、したほうが悪いんだ。
それでもお前はあいつを庇うのか? 女だからか?」
(´<_`; )「女が男に力で勝てるワケないだろ。
あいつ、あのままだと殴り殺されるぞ」
( ´_ゝ`)「便所にノりまくってるお前のようなクズの目から見ても、
あのビッチは殴り殺されるような事をヤリまくったんだろ?」
(´<_` )「そりゃあ」
( ´_ゝ`)「自業自得だ。因果応報だ。そして俺達には何の関係もない。
お前は関係あるかもしれないが、俺には何の関係もない」
(´<_`; )「助けてってお願いされたら、誰だって断れないだろ」
話が通じないな。舌打ちをして、少し不快感を追い出す。
148
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:38:26 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「俺は断るね。だからお前の言葉は俺に関係ない」
(´<_` )「なんでだよ。女が金以外で困ってるんだぜ?
今回のは別に、そんな面倒くさい事じゃないだろ」
( ´_ゝ`)「面倒くさいよ。充分に面倒くさいし、とてつもなく不愉快だ。
あいつを庇って、それからお前はどうするつもりだったんだ?
お礼として、股でも開いてもらうつもりだったのか?」
(´<_`; )「それは、確かに、考えなくもないけど……」
( ´_ゝ`)「なら諦めろ。面倒だ。あの女が他の男まで頼りに行って、
相手を激情させるような方法を取りながらも庇護を求める。
そんな事までしないと自分の身の安全を守れないような、
危険な怒り方をする男なんだろ? 面倒だ。物凄く、な」
(´<_` )「ここの病室に閉じ籠って、鍵かけときゃいいじゃん」
( ´_ゝ`)「扉を蹴破られたらどうするんだ? 火でもつけられたら?
あの女がここに来た時点である程度の騒動は諦めてるけど、
お前は何を思って鍵かけとけばいいなんてほざいたんだ?
その男が明日の朝まで扉の前で待機してた時はどうする?
ナースステーションから勝手に鍵を持って来て開けた場合は?」
(´<_`; )「え、そんなの」
( ´_ゝ`)「答えろよ。答えなきゃお前を殴るからな」
149
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:41:38 ID:X4lDBbSE0
拳を引っ込めさせるような、正しい答えは求めてない。
攻撃する理由付けをする為に、クズな答えを求めてる訳でもない。
両親が親父の浮気で別れたってのに、なんでこんな女を擁護するのか、
浮気するほうをわざわざ守ろうとする理由を聞こうと思った訳でもない。
自分の精神状態が、ヤバいところまで進行してるのが判る。
部屋を見回しても、癒しになりそうな物体が存在しない。
眼を閉じても、目の前のバカと、外からの声で落ち着けない。
頭で色々と判ってても、そろそろ体と、攻撃的な思考と、
それらをただ眺めて記憶するだけの脳に別れそうだ。
俺では止められない、衝動の一つが喉元まで来てる。
もう勝手に口も手も動きそうだ。殺しそうだ。刺し殺しそうだ。
我慢しろ自分。殺さない。刺すだけ。刺すだけなんだ。
(´<_`; )「ほら、もし暴力沙汰になったら、何コードだっけ、
男の職員呼んで、静かにさせる放送のやつ。
ナースコールして、それやってもらえばいいじゃん」
( ´_ゝ`)「呼んでもらって、どうするつもりだ?」
150
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:45:32 ID:X4lDBbSE0
(´<_` )「そいつを取り押さえてもらえばいいじゃないの?」
( ´_ゝ`)「取り押さえてメデタシメデタシか? 相手が刃物持ってたら?
警察沙汰になってしまった時、お前はどうするつもりだ?」
(´<_`; )「警察って」
俺は、そんなシミュレーションを夢に見るまでやったけどな。
盗む衝動を抑えないこいつは、そんなの考えた事すらないだろう。
( ´_ゝ`)「有り得ない話じゃないだろ、さっきお前なんつった」
(´<_`; )「殺されるかもしれないってったけど、いや、だったら、
尚更部屋ん中に入れないとヤバいじゃねーか!」
( ´_ゝ`)「部屋の中に入れて、それからどうするんだ?
それで、相手が扉を破ってきたらどうするんだ?」
(´<_`; )「もうナースコール押しとけばいいんじゃねーかな……」
( ´_ゝ`)「そうだな。それも、一応はいいのかもしれないな」
151
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:49:50 ID:X4lDBbSE0
(´<_` )「だったら押すぞ。いいよな、押しても」
( ´_ゝ`)「それで、看護師さんが先にここへ来てしまって、
その看護師が怪我をした場合、どこに責任が行く?
その前に、女が何かやらかした場合はどうする?」
(´<_`; )「やらかすって?」
( ´_ゝ`)「女が看護師とか警察とかに、変な証言をした場合だよ」
(´<_` )「変な証言?」
( ´_ゝ`)「こっちに、変に責任が飛び火した場合はどうするかって、
そんな事もわかんねーのか、いっぺん死ねボケ。
ここにお前があの女を呼び寄せて、庇おうとしたんだろ?」
(´<_`; )「そこまで事が大きくなるとは」
弟の言葉を遮って、リノリウムの床にぶつかる音がした。
鈍く響き渡って、文字全体に濁音がつくような音が。
次いで、硬いものが固いものを殴ったような、鈍い音。
152
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:52:58 ID:X4lDBbSE0
女の悲鳴は聞こえない、男の声も聞こえない。
何回も、壁や床にぶつかる音だけがする。
頭でも掴んで、叩きつけてるんだろうか。
(´<_`; )「ヤバいって! 入れないと!」
( ´_ゝ`)「入れてどうするんだ?」
(´<_`; )「どうするって、何とかするに決まってんだろ!」
( ´_ゝ`)「フーン、頑張れ」
(´<_` )「……糞兄貴は何もしないのかい」
( ´_ゝ`)「俺が何かしないといけないのか?」
(´<_`; )「この音でヤバいのもう判るだろ! 助けろよ!」
( ´_ゝ`)「なんで助けないといけないんだ?」
(´<_`# )「人を助けるのに理由がいるのか?!」
( ´_ゝ`)「あー……」
153
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:55:18 ID:X4lDBbSE0
こんな状況で、そんなクッサイ台詞言われたって。
ミスマッチ過ぎて、ギャグにしかならねっつの。
つーか、お前、日頃の行い棚に上げてそれとか、本当、
( ´_ゝ`)「……あはっ」
(´<_`; )「な」
( ´,_ゝ`)「いひっ、弟者、お前、自分が、何言ってるか分かってる?」
(´<_`; )「似合わねーの言ってるって自覚はあるよ。
そう言いたいんだろ? 知ってるよ。それより」
( ´_ゝ`)「知ってる? 助けろってどの口が言うんだ? どの口が。
女を平気で殴れるお前が、俺に女を助けろだって?」
(´<_`; )「俺、今動けねーし、てーか」
( ´_ゝ`)「てーか? ひひっ。どうすんの? 俺が、あいつを、助ける?
結婚前の最後の遊びだからって男を食いまくった女を?
相手の気持ちなんかクソも考えずに遊びまくった女を?」
(´<_`; )「それは今関係ないだろ!」
154
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 04:58:39 ID:X4lDBbSE0
あ、もう口が止まんねーな。勝手に動く。
( ´_ゝ`)「る? ない? 関係、ある? ない? あるよ、すっごくあるよ。
自業自得、俺は関係ない。俺は、関係ない。それともお前は、
あの女がノった男の一人だったのか? だから助けたいのか?
関係ないにしてもあるにしても、バカには変わりないんじゃない?」
(´<_`; )「もうどっちでもいーよ! 早く」
( ´_ゝ`)「何するんだ? 助けたとして、残った男は? 結婚前なんだろ?
裁判に持ち込まれて、難癖つけられたらどうするつもりだ?
もう糞親父の家は関係ないんだぞ? 揉み消すのは無理だ。
お前は自分がくそったれなヒーローになれると思ってたのか?
それともあの女にとっての白馬の王子様でも気取ってたのか?」
(´<_`# )「もううるせーよ!」
( ´_ゝ`)「てかさ、元の家じゃないんだ。億単位の慰謝料取ったとは言え、
母さんの金には限りがあるんだ。お前はそれを頼るつもりか?
どうやったってあの女が悪いのに、あいつを庇うつもりか?
弁護士でもないのに、バカなお前が庇えると思ってんのか?
その男から、糞ビッチを寝取ろうとでも思って庇ってんのか?
女が『彼らが誘った。脅迫された』と言ったらどうするんだ?」
(´<_`# )「いーよもう! 俺が行くわ」
155
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 05:06:17 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「ばぁーか。どうやって行く? 車椅子で行く? ボッコ決定だな。
やったねおとじゃちゃん、けががふえるよ! やめさせるけど。
もしかしてさあ。手加減してもらえるって軽く考えたりしてる?
それともさあ。俺の手助けでも期待しちゃってたりすんの?
後者はやめとけ、前者より可能性はないからな。期待すんなよ。
まあ、あの男がこっちに向かってきたら反撃だけはするけど、
わざと男がこっちに向かってくるようやったら、どうなるか判る?」
(´<_`; )「いや、俺だったら加減」
(*´_ゝ`)「かげん? あっ、言わなきゃ判らないね。今から判らせるよ。
もし、お前が、男に『あいつが女の浮気相手だ』っつって、
こっちを指したらお前ごと全員殴り殺すよ? いいよね?
もう巻き込まれたようなモンだし、それくらい許されるよね?
人は先入観と常識から、弱者に見えるほうを信用するからね。
そうしない為にも、絶対にドアを開けさせないほうがいいよね。
車椅子に乗せねぇ、ベッドから動かさねぇ、外に行かせねぇ。
そこを動くなよ? 絶対にだ。ドリフ的な前振りじゃねーから」
(´<_`; )「兄者、ちょっと」
一部、分裂した感覚と思考が、外の音を捉えた。
何かを引き摺る音がする。
布と、硬い物と、皮膚が擦れる音。
ずりずり、ごごご、きゅぎゅぅううぅ。
156
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 05:16:48 ID:X4lDBbSE0
(´<_`; )「外! 廊下!」
( ´_ゝ`)「見えるの? すごいね。結局、お前がビッチを庇う理由は何?
何であいつを庇うの? お前に何か利益があったりするの?
メシア願望でも満たしたいの? 正義でも気取りたいの?」
(´<_`# )「話聞けよ!」
( ´_ゝ`)「お前ってフェミ野郎だったっけ……違うよなぁ。
平気で女殴ってたし、弟者をフェミとして数えたら、
世の中で女性解放論を唱えてる奴がキレるな」
(´<_` )「今どうでもいいだろ、そんなん」
( ´_ゝ`)「入院してる間の性欲処理を頼もうとした、とか」
(´<_`# )「ああもういいよそれでさあ!」
( ´_ゝ`)「相手に弱味を握られてるとか。
何か、恩でも感じてるとか?」
(´<_` )「あ、お前会話してねぇな」
( ´_ゝ`)「日頃の行いから、下心以外の推測が出来ないんだよなあ。
捻りがないのは単純でいいけど、つまらない以前に迷惑だ」
157
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 05:21:54 ID:X4lDBbSE0
(´<_` )「せめて俺見て喋ろよ」
( ´_ゝ`)「溜まってるなら、お前の部屋にあるエロ本とかグラビアとか、
内藤に頼んでエロ漫画持って来てやるから、我慢しろよ」
(´<_` )「戻って来てそれかよ」
( ´_ゝ`)「なんでお前は女に見境がないんだ? 面倒事を呼ぶんだ?
やっぱり携帯なんて返しちゃ駄目だったんだよ母さん……」
(´<_`; )「もういいよ! それよりも外が大変な事に」
( ´_ゝ`)「大変な事って何だっけ? 俺らに何か関係あるっけ?
俺はお前に質問してるんだよ? なんで答えないの?」
(´<_`# )「答えただろうが!」
( ´_ゝ`)「先に、俺がビッチを助けたくない理由を言えばいいのか」
(´<_` )「聞きたくねーよ」
( ´_ゝ`)「さっきも言ったけど、いいよな。
面倒なんだよ。こんなのはさあ」
(´<_`; )「おい誰と喋ってんだ。マジで」
158
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 05:29:56 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「碌でも無いモン抱え込んで、俺に迷惑かけずに、
勝手にどっかでくたばってくれんならそれでいいよ」
(´<_` )「ああはい、そうですね」
( ´_ゝ`)「でも、目の前にいる限りは、お前が俺を追って来る限りは。
何かしらの形でやり返させてもらうよ? 当たり前だよね」
(´<_` )「はいはい」
( ´_ゝ`)「ああ、仕返しで屈辱的な事を思い出したよ。
日頃のどうでもいい仕返しばっか成功してさあ。
いざ計画立てて準備しても、土台すら出来無ぇ」
(´<_` )「自分のせいだろ」
( ´_ゝ`)「地震や津波。糞親父の浮気まで俺の責任になるのか?」
(´<_`; )「い、いきなり応えるんじゃねーよ」
( ´_ゝ`)「本当に人生って上手くいかないよな……何もかも、上手くいかない」
(´<_`; )「あ? ああ、うん」
( ´_ゝ`)「長い時間かけて計画立てて成功した事例なんて、
それこそオフラインゲームのキャラ育成ぐらいだぜ」
159
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 05:38:04 ID:X4lDBbSE0
(´<_` )「そーかそーか。俺はオンラインゲームも一応成功したぜ。
兄者は支援職ばっかやりたがるから、都合良かったよ」
( ´_ゝ`)「気に入ってたサイトが復活したかと思ったら、
最終更新日が2002/11/21でガッカリしたり……」
(´<_` )「ああ、また自分の世界か」
( ´_ゝ`)「適当に、VIPで今までの事を簡単にまとめて投下して」
(´<_` )「うん?」
( ´_ゝ`)「最後に、お前の殺し方を安価で決めようかと思ってたのに」
(´<_` )「おい」
( ´_ゝ`)「最後に安価出しても不自然じゃないように、
わざわざその為に縦まで仕込んだんだぜ?」
(´<_` )「どんだけだよ」
( #´_ゝ`)「何もかも台無しだぜ! ざけんじゃねぇよ!
なっんで! そこで! 浮気すんだ糞親父が!」
(´<_`; )「関係なくね?」
160
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 05:42:44 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「あれでもギリギリ尊敬はしてたんだぜ?
芯は通った大人だって思い込んでさ」
(´<_` )「実際はブレまくりだったけどな」
( ´_ゝ`)「途中までは普通にいい親父として書いてたのに、
いきなり糞親父に化けやがって、あのクズ野郎。
お陰で路線変更どころじゃなくなった。脱線したよ」
(´<_` )「あれを良く書けるなんてスゲーな」
( ´_ゝ`)「蓋を開けてみれば、何て事ないゴミだった。
女におだてられりゃすぐ調子に乗るような、
ただのエロガキだった。クソみてぇなガキだった。
大人を斜め下に勘違いしてるマセガキだった」
(´<_` )「そう……だなあ」
( ´_ゝ`)「判るよな? お前も、あの糞親父の事、
『ガキみてぇ』っつってたもんな? な?」
(´<_`; )「まあな」
161
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 05:48:08 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「離婚して引っ越した所為で、大幅に予定がズレてよお。
引っ越し先は廃屋同然でネットの回線すらなかったから、
光回線の工事して、ようやく2chに書き込めると思ったら」
(´<_` )「規制だろ?」
( ´_ゝ`)「ああそうだよ。光にして、まさかの巻き添え規制だよ。
ホント、マジで、何なの? 何かが俺の邪魔すんの?
なんも上手くいかねぇ。ざけんなよ。ふっざけんなよ」
本当は知ってる。何もかも邪魔してない事くらい知ってる。
全てが自分の道を塞いでいると本気で思ったら、本物の統失だ。
(*´_ゝ`)「笑えるよねえ? 笑っちゃうよねえ? いっひひひひひ!」
(´<_`; )「俺は笑える気分じゃねーよ」
暫く笑って、息を整える。
廊下にはまだ誰かいるようだ。さっきの奴らだろうか。
何してんだろ。俺らを浮気相手だろ疑って様子見?
どっちでも、どうでもいいか。
162
:
>>161修正
:2013/04/29(月) 05:49:12 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「離婚して引っ越した所為で、大幅に予定がズレてよお。
引っ越し先は廃屋同然でネットの回線すらなかったから、
光回線の工事して、ようやく2chに書き込めると思ったら」
(´<_` )「規制だろ?」
( ´_ゝ`)「ああそうだよ。光にして、まさかの巻き添え規制だよ。
ホント、マジで、何なの? 何かが俺の邪魔すんの?
なんも上手くいかねぇ。ざけんなよ。ふっざけんなよ」
本当は知ってる。何もかも邪魔してない事くらい知ってる。
全てが自分の道を塞いでいると本気で思ったら、本物の統失だ。
(*´_ゝ`)「笑えるよねえ? 笑っちゃうよねえ? いっひひひひひ!」
(´<_`; )「俺は笑える気分じゃねーよ」
暫く笑って、息を整える。
廊下にはまだ誰かいるようだ。さっきの奴らだろうか。
何してんだろ。俺らを浮気相手だと疑って様子見?
どっちでも、どうでもいいか。
163
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 05:56:40 ID:X4lDBbSE0
( ´_ゝ`)「さて、弟者君、本題です」
(´<_`; )「何だよ。改まって」
( ´_ゝ`)「向こうにいた時、俺を刺した事あったろ?」
(´<_` )「……ああ、知ってるよ。ぶっ殺したと勘違いして、
早まって自分の首切って後悔したぜ、あん時は」
( ´_ゝ`)「ほう」
(´<_` )「脇腹に包丁ざっくり刺して血ぃ垂らしたまま、
普通に起き上がって走って来んだもんな」
( ´_ゝ`)「そうなのか。死んだフリしときゃよかったのか」
(´<_` )「俺に死んでほしいほうの兄者ならそうだろ」
( ´_ゝ`)「過ぎ去ったチャンスは仕方ないから諦めるわ。
俺は今取れたこの時間を大切に消費しよう」
(´<_` )「ああそうかい。俺も女は諦めるから、さっさと寝てくれ」
( ´_ゝ`)「いい心掛けだ。刺す時は少し手加減してやろう」
164
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 06:00:17 ID:X4lDBbSE0
(´<_` )「……は?」
( ´_ゝ`)「だから、俺はお前を刺す。覚悟はいい?」
(´<_` )「へっ?」
( ´_ゝ`)「いいかな?」
(´<_`; )「良くねーよ! 何言ってやがる!」
( ´_ゝ`)「拒否権はありませ〜ん」
瞬時に、糞野郎の視線がサイドテーブルの上に流れる。
残念。林檎の近くにあるのは、空ケースです。
(*´_ゝ`)「正解はこっちでしたー!」
右手を軽く振って、ナイフを取り出す。
165
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 06:04:22 ID:X4lDBbSE0
林檎にナイフぶっ刺して返した時から、
刃物に対する警戒心が強くなって困ったよ。
自分の包丁で自分の脇腹を刺された身としては、
是非とも弟者の愛用ナイフで刺してやりたいからね。
(´<_`;il)「っ! ……!」
逃げようとしたのか、ベッドから転がり落ちる。
車椅子を部屋の隅に寄せといて良かったぜ。
逃げられたら、今度こそ、全部全部台無しだからな。
( ´_ゝ`)「あっ、ねえねえ、もしかして勘違いしてる?」
(´<_`; )「はああ? 何を、だよ」
( ´_ゝ`)「殺すつもりはないよ。刺すだけ」
(´<_`# )「それで安心させようとしてんのか? 出来るか!」
ですよね。
166
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 06:09:42 ID:X4lDBbSE0
倒れるなら、固い床よりベッドのほうがいいだろう。
襟元を掴んでベッドの上に放り投げる。
(´<_`; )「おい!」
( ´_ゝ`)「俺の気遣いだ。受け取れよ」
馬乗りなって、相手の動きを封じる。
ギプスがいい枷になってくれてるようだ。
( ´_ゝ`)「それじゃ」
馬鹿力を発揮される前に、腹にナイフを当てた。
息を呑み込む音が聞こえて、気分が上昇する。
ナイフの切っ先が、皮にぷっつり穴を開ける。
周囲の騒音は聞こえるが、誰の声も聞こえない。
頭の中で、いつかどこかでこいつを殺せと叫んでいた声が、
瞬間的に大きくなる。反響する。繰り返される。吐き出される。
アンコールはしない。自分の右手を、左手で抑えた。
167
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 06:11:16 ID:X4lDBbSE0
フリーズが起きない
けどレスポンスが物凄く遅くなったので今はここまで
168
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 06:20:22 ID:sJa8KagM0
乙、4:30から出勤中にずっと読んでた
169
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 06:40:55 ID:qDcjHURc0
乙ですー!
>>163
の「俺に死んでほしいほうの兄者」発言が
地味に気になってしまって
続きが気になる木ですから!
170
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 07:01:32 ID:8A2BN7y.O
いいところで…続きが猛烈に気になる
171
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 07:31:08 ID:rOb4Lp2.O
乙
気になる気になる
172
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 07:45:28 ID:S0Q1MZeAO
こええええええええ
173
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 07:58:41 ID:vYFK5wjsO
兄者が言ってるのはVIPに立てた最初の糞野郎スレ?
>>1
が言ってたリアルの家庭環境がフェイク?
メ欄は何を差してるんだ?
質問だらけだ
これは髪なんたら(´・ω・)乙
174
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 12:06:35 ID:PjUrU97A0
相手の親から遊ぶ許可もらってんならキレた婚約者が悪いと思うの
ヒーにゃんがビッチには変わらんけど
175
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 12:35:21 ID:QA35n8mE0
ヒートの遊ぶ→他の男とヤる
婚約者、婚約者の親の遊ぶ→まあちょっと羽目を外して騒ぐ
くらいの意味の取り違いじゃないのか?
普通婚約までした女がそういう意味で遊んでくるなんて思ってなかったからキレたのかと
176
:
名も無きAAのようです
:2013/04/29(月) 13:43:19 ID:/rRRTaic0
超乙
あれが安価だったってことか…
包丁持ち出したときが刺されたときだったんだな
続きが気になる
177
:
名も無きAAのようです
:2013/04/30(火) 10:29:35 ID:wA4/ZF520
改めて読み返してみると皆性格変わりすぎててわろた
178
:
名も無きAAのようです
:2013/04/30(火) 20:35:17 ID:/rJVBopUO
縦は誰に向けてるんだ
179
:
名も無きAAのようです
:2013/05/01(水) 21:26:56 ID:u9A48FwA0
つーかぶっ殺したと思って早まって自分の首切るって何だよ弟者… 本当に後追うつもりなのな
続きめっちゃ気になる乙!
180
:
名も無きAAのようです
:2013/05/10(金) 17:10:34 ID:tXoKAONk0
まってるよー
181
:
名も無きAAのようです
:2013/05/10(金) 19:23:30 ID:OzO/YqH.0
>>1
の霊圧が・・・
182
:
名も無きAAのようです
:2013/05/12(日) 19:47:19 ID:U.9qDg4.O
逃げたわけじゃないよな…?
183
:
名も無きAAのようです
:2013/05/13(月) 01:58:02 ID:A6EXc9IcO
1ヶ月も経ってないのに何を
184
:
名も無きAAのようです
:2013/05/21(火) 00:29:25 ID:b/X2QkXgO
まだか
185
:
◆T/D40qQ./Q
:2013/05/25(土) 17:31:47 ID:4uTMxq9Y0
GW旅行から帰って来たらディスプレイが破壊されたりと色々あったので
中途半端だけど次の投下は来月くらいに予定
あと自分は1年くらい報告なしに失踪する
186
:
名も無きAAのようです
:2013/05/25(土) 21:10:43 ID:.nFL6SkgO
ついにパソコン炎上したとふんでたらまさかのディスプレイかwww
187
:
名も無きAAのようです
:2013/05/25(土) 22:23:24 ID:AT9D0Vcc0
しかも破壊『された』のかよ…
188
:
名も無きAAのようです
:2013/05/25(土) 23:17:38 ID:XAG0RTic0
破壊wwww
バイオレンスだなぁ
楽しみに待ってるよ
189
:
名も無きAAのようです
:2013/05/26(日) 12:38:50 ID:6kHuFlxo0
やっぱり
>>1
の家庭事情って
190
:
名も無きAAのようです
:2013/05/27(月) 23:06:12 ID:d1SI1CxY0
続きが気になるわー
191
:
名も無きAAのようです
:2013/06/01(土) 19:00:04 ID:34XSOH/w0
マジキチ
192
:
名も無きAAのようです
:2013/06/07(金) 22:07:37 ID:5URbn3DY0
だがそれがいい
193
:
名も無きAAのようです
:2013/06/10(月) 20:37:14 ID:TnOjY8l20
まってる
194
:
名も無きAAのようです
:2013/06/17(月) 16:06:33 ID:qmVntdOUO
<●><●>
195
:
名も無きAAのようです
:2013/06/28(金) 20:36:01 ID:RrHIhdNc0
面白いな
196
:
◆T/D40qQ./Q
:2013/07/01(月) 03:15:16 ID:3vYnxUnU0
PC本体がヤバイ
何がヤバイって昼につけると室温と内部温度の相乗効果で高まり合って分単位で死ぬ
10レスくらい投下
続きは平日夜中予定
197
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:16:52 ID:3vYnxUnU0
刃先が腹に沈むにつれ、例えようのない感覚が湧き上がる。
それは興奮を伴っていると自分でも判る。
満足感と、嗜虐を満たせた時の感覚に近い。
( ´_ゝ`)「死ぬ? 死ぬ?」
相手の額に、ぷつぷつと脂汗が浮き上がって来る。
見るに堪えない顔が段々歪む。
歯を食いしばる音が聞こえる。
耳障りな呻き声が聞こえる。
呼吸が荒くなる。
部屋が歪む。
大っ嫌いなスケコマシより優位に立っている事実。
憎い憎いあん畜生の生殺与奪権を握っている実感。
殺したい奴が目の前で滝汗垂らしているこの現実。
198
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:18:26 ID:3vYnxUnU0
ああ、全てに愉悦を感じる。
俺はこうしている時が、一番楽しい。
(´<_`; )「マジ、でっ……やりやがったなこのキチガイ!
そのスレで安価取った奴ごと逮捕されろ!」
( ´_ゝ`)「ざ〜んねん。俺は安価も何も出してないよ」
(´<_`# )「何が残念だ! ぶっ殺してやる!」
( ´_ゝ`)「元気だなお前。もうちょい深くいっとくか」
ナイフを押し込もうとして、腹の中で硬い物体に阻まれた。
硬い、骨か。骨だな。骨はヤバイ。
殺すつもりはないから、やめとこう。
( ´_ゝ`)「さっきの話だけどさ。安価は出してねぇよ?」
返事はないが、話を続ける。
199
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:19:43 ID:3vYnxUnU0
( ´_ゝ`)「そこまで進める前に糞親父が浮気して……や、
騒動があって、それどころじゃなくなったからね」
(´<_`il )「ぁあ?」
( ´_ゝ`)「法律的にムリゲーな安価とか、腐った奴らが集る前に、
お前の携帯使って自分で安価取ろうとしたんだけどさ」
(´<_`il )「自演前提とか死ねや」
( ´_ゝ`)「元々、無難に『刺し殺す』とか『絞め殺す』ってやろうとしてたし。
うっかりヘマして他の奴に安価取られても、無理矢理消化して、
俺がしたい事するつもりだったしぃ。本末は転倒させませんよ」
(´<_`il )「いつから計画してたんだよ、クソが」
( ´_ゝ`)「いつから? 具体的な構想は4年くらい前からだけど。
最初にそうしようと思ったのはいつからだったっけ?」
(´<_`il )「俺が知るか」
( ´_ゝ`)「だよなぁ」
こんな問答、どうでもいいか。
それよりも眼下の惨状。まさに至福の時。
なのに、何故か時間の流れが遅く感じられる。
200
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:20:40 ID:3vYnxUnU0
ゲームに熱中している時や、蟻の巣をほじくるのに集中している時。
本を読んでいる時や、自分の中で新しい理論を組み立てられそうな時。
そういった楽しい時間は、早く過ぎ去ってしまうよう感じられるのに。
(´<_`# )「っつかよ! さっきから笑ってんじゃねぇよ!
この状況で余裕綽々とかマジでムカつく!」
( ´_ゝ`)「マジで? 俺笑ってる?」
(´<_`; )「窓見ろや!」
夜中の窓に、薄ぼんやり映っている。
別に笑ってない。いつも通りだ。
面としては可もなく不可もない。
( ´_ゝ`)「笑ってねーじゃん」
(´<_`# )「窓見た瞬間に無表情になったっつの!」
俺もそうじゃないかと思ったよ。言わねえけどな。
201
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:21:29 ID:3vYnxUnU0
( ´_ゝ`)「それにしても元気だな弟者君よぉ。
腹をぶっ刺された人とは思えんわ」
(´<_`# )「腹刺されたのに車のドアぶっ壊した奴が言うな!」
( ´_ゝ`)「壊してねーよ、外れたんだよ、事故だよ。
お前いっつまでもその話題引き摺るよな」
(´<_`il )「俺への殺意を忘れない奴に言われたくねーよ!」
( ´_ゝ`)「忘れるわけないだろ。今更消えると思ってんのか?
生まれ付き抱えてた発狂する熱さの煮え湯に加えて、
後から後から殺意が滾る事ばっかしてくれてんだから、
(´<_`# )「ぐだぐだウルセェ! 俺をどうしたいのかハッキリしろよ!
捕まりたくねーなら看護婦でも医者でも呼んで来やがれ!
トドメ刺すならさっさとこっち来いや! 絞め殺してやる!」
( ´_ゝ`)「お前だって俺を殺したがってる癖によく言うぜ。
まだ死なれたら困るから、もう一度コールしたら?」
(´<_`# )「腕が上がらねんだよ! それに殺意はテメー程じゃねーよ!
こんな事されねー限り殺すだの何だのは考えねっつの!」
( ´_ゝ`)「どうだか。何もしなくても殺しに来た時あったろ」
(´<_` )「昔はな。今はねーよ。ナースコール押せ」
( ´_ゝ`)「押してもらえると思ってるのが驚きだ」
202
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:22:51 ID:3vYnxUnU0
(´<_`# )「さっきも言ったろーが! 腕が上がらねって!」
( ´_ゝ`)「よくそれで絞め殺すとか言えたもんだ」
(´<_`# )「言ってから気付いたんだよ!」
( ´_ゝ`)「あー。バトル漫画の主人公じゃねぇんだから、
そろそろ大人しく弱っといたら? うるせぇよ」
(´<_`# )「この状況で落ち着けってか?」
( ´_ゝ`)「刺された側に立った経験がある身としては……
うん、無理だな。落ち着かないか。しゃあねぇ」
(´<_` )「だろ?」
だろ? じゃねぇ。よく見たら額に掻いてた汗が引いてやがるし。
○ラゴン○ールの登場人物じゃないんだから、流血したら弱れよ。
なんて言いたいけど、ここは我慢我慢。
お互いの言葉がブーメランにしかならない。
この異常なまでのタフさは、やっぱ糞親父譲りか。
悪こそ世にしぶとく蔓延る原因かね、こういうのは。
203
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:23:48 ID:3vYnxUnU0
(´<_` )「うあーなんか痛くなくなってきた」
((( ´_ゝ`)「おっ、死ぬ?」
(´<_` )「ちょっと嬉しそうにするのやめてくんない?
お前には罪悪感とか後悔とかないの?」
(*´_ゝ`)「お前に対して罪悪感を感じるぅ? 笑わせんなよ。
そんなん今まで生きてて一度もありませ〜ん」
俺にとって、流石 弟者は人型のサンドバッグであり、動く的だ。
だから痛めつけても罪悪を感じない。苦しめても後悔しない。
自分の周囲を飛ぶ蚊を潰したとして、罪悪感を抱く奴はいるのか?
病んでるのは「一寸の虫にも五分の魂」と言うかもしれないが。
大多数の一般人は、害虫を駆除したとして、それに何を感じる?
俺にとっての弟者は、蚊であり、敵であり、害虫であり。
母親と法さえ無ければ惨たらしく殲滅すべき、ただの敵だ。
大体、恨むなってのが無理な話だろう。
こんな糞野郎でも救う道があるとほざく奴は、
流石 兄者の人生を追体験してから言ってくれ。
204
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:24:49 ID:3vYnxUnU0
( ´_ゝ`)「後悔はな、きっと未来の俺がするだろうよ。
『何故あの時、糞野郎を殺さなかったんだ』ってな」
(´<_`; )「そりゃ、また、救いようのない」
( ´_ゝ`)「誰かから助けて貰えると思ってんのか?」
(´<_` )「母さんは助けてくれんじゃね」
( ´_ゝ`)「母さんか……」
母さんね。確かに、助けるだろうな。
助けるだろうけど、俺の認識としては微妙だな。
糞親父のバツサン売女への浮気が家族全員にバレた後。
誤魔化しからの開き直り、逆切れ暴力コンボが起きた夜。
ゴミ共が去った部屋で、母親から一家心中を持ちかけられた。
俺個人は、出来れば人類滅亡まで生きたいので死にたくない。
最低でも糞野郎を苦しませて殺したいので、心中はしない。
そんな感じで軽く答えたら「そう」とだけ呟いて終わった。
一応、その夜は布団の中でずっと起きていたけど、
朝のモーニングコールまで何の襲撃もなかった。
205
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:26:03 ID:3vYnxUnU0
俺がどうするかを聞いてきたので、無理心中ではないんだろう。
その点はいい。相手が嫌がるであろうものを事前に聞くのは得策だ。
けど、母親は、流動食すら満足に摂れないくらい心身が追い詰められた時、
家族全員を道連れにしようとする選択肢が出る人。と脳内にインプットされた。
今もまだ安定しきっていない。家の中で、極々稀に叫んでたりする。
( ´_ゝ`)「あとの、後悔は……母さんだな。お前みたいなカスでも、
母さんはきっと発狂してヒステリー起こすか、気絶する。
そうなったら、俺は母親に申し訳が立たない。後悔する」
(´<_` )「俺の心配は何一つしないのな」
( ´_ゝ`)「当たり前じゃん。お前が死んだら超嬉しいし。
苦しんでたら楽しいし、殴ったらスッキリするし」
(´<_` )「そうだな。躊躇いなく刺すもんな。俺がバカだった」
( ´_ゝ`)「そうだな。バカの極みにも限界があるんだぞ。
知ってたか? ライン越えたら病気か障害だよ」
(´<_`# )「ちげーよ糞兄貴! テメーもバカだ!
俺が言いたいのはそれじゃねぇ!」
( ´_ゝ`)「じゃあ何よ」
206
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:27:13 ID:3vYnxUnU0
(´<_`# )「俺も色々考えたんだよ! これでもな!
一緒にあの家離れてから変わったんだよ!」
( ´_ゝ`)「悪い方向に?」
(´<_`# )「じゃあ今から言うから聞けや!」
( ´_ゝ`)「はいはい」
にしても看護師遅いな。足音も聞こえない。
ナースコール押してから大分立つのに、何してんだろ。
(´<_` )「家出るまでは、正直なんとも思ってなかったぜ。
大体、さっき兄者が言ったやつと同じだった」
( ´_ゝ`)「だろうよ」
(´<_` )「毒男みたいな奴が兄貴だったらいいとずっと思ってた。
俺より弱くてチビでブサで肝っ玉も小せぇカスみたいな奴」
( ´_ゝ`)「それ鬱田に言ってみな」
(´<_` )「時期見て言うさ」
207
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:30:28 ID:3vYnxUnU0
(´<_` )「んで、殴れば金ポロっと吐くサンドバッグが理想だったんだ。
それでいて甘っちょろくて、ちょっと優しくすれば簡単に信じる、
人に騙されやすいバカが兄貴だったら良かったって思った」
( ´_ゝ`)「鬱田の母親の養子にしてもらえよ」
(´<_` )「ヤダよ、あんな貧乏な家」
( ´_ゝ`)「鬱田家の目の前で、どうぞ」
(´<_` )「拒否する。そんでー、家に着いて色々あってー?
んー、なんつーか『やっべ、やり過ぎた』みたいな?」
( ´_ゝ`)「何で疑問形なんだよ」
(´<_` )「俺もまとまらねーんだよ。もう面倒くせ。向こうで色々あって、
兄者に悪いコトした後に罪悪感みたいなの抱くようになりました。
二人だとナンパしやすい事実が判明したので仲良くしたかった。
はい、終わり。終了です。異論は受け付けませんぷーるるるる」
最後の最後に腹が立ったので、刃物を深く沈めてやる。
(゚<_゚ ; ; ;)「 ... ... . !」
ゾンビ映画に出てきそうな皺枯れ声をあげて丸まった。
何だよ、ちゃんと痛いんじゃねぇか。嘘吐きめ。
208
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 03:34:00 ID:3vYnxUnU0
( ´_ゝ`)「俺に罪悪感ね……その割にはこっちで出来なかった、
女の擦り付けだの借金だのやってくれたじゃないか」
(´<_`; )「お前のお陰で口から血が吐けそうだわ」
( ´_ゝ`)「スルーか、いいけどよ。写メってやろうか?」
(´<_`; )「いらねーよボケ」
死ぬ間際の老人みたいにプルプル震える腕が上がる。
体を起こすのかと思いきや、刺さった刃物を抜き取った。
『刃物が体に刺さった時は、下手に傷口から抜いてはいけない』
と何処かで齧った知識が浮上するが、相手が弟者なので沈める。
(´<_` )「腹気持ち悪、変に熱もっててあっちぃ」
( ´_ゝ`)「へぇ」
(´<_` )「お前はどうだったんだよ」
( ´_ゝ`)「俺の時は、ブチ切れて心臓の動悸激しくなり過ぎて、
腹よりも心臓と頭が痛かったね。それから覚えてない」
(´<_` )「何お前、死ぬ手前でも俺の事しか頭にないわけ?」
( ´_ゝ`)「当たり前だろ」
209
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 08:10:30 ID:WBCyi8dI0
キテター!!
ディスプレイ買い換えるなり修理するなりしたならPCもそうして欲しかったよ
良い所で終わりやがって……
210
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 19:00:59 ID:fVOM25F20
おっ!
212
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 20:07:02 ID:I45Jj1v.0
クソ、PC代出してやりたい
213
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 20:54:47 ID:5sQSfVaY0
きてた乙!
くそっパソコン送りたい
214
:
名も無きAAのようです
:2013/07/01(月) 22:03:02 ID:FxQI1f/6O
来てた!おつおつ!
PC頑張ってくれー!!
215
:
名も無きAAのようです
:2013/07/02(火) 01:03:37 ID:gY/idJ3kO
乙です
うおお続き気になる
216
:
名も無きAAのようです
:2013/07/02(火) 13:20:05 ID:TnzUbGrMO
うおー!きてた!
嬉しい!おつ!
続き楽しみ!
217
:
◆T/D40qQ./Q
:2013/08/14(水) 01:37:56 ID:D5oJcwdA0
間が空いた
いついつ来れるとか書いてあっても信用できねーな
PCは、問題ないのが別の場所にあるので買換えはしない
218
:
名も無きAAのようです
:2013/08/14(水) 01:39:13 ID:D5oJcwdA0
( ´_ゝ`)「暇と時間さえあればいつだって、
どう殺してやろうか考えてるよ」
(´<_` )「昔と変わったな。変わったっつーか、俺にとって、
物凄い迷惑な一文が増えてるっつーか……」
( ´_ゝ`)「増えてる?」
(´<_` )「家出る前は『苦しめて』なんて聞かなかったぜ」
( ´_ゝ`)「そうか、そうなのか、そうなんだろうな。
恨みが積り積もった結果だ。めでたいね」
過ごした時間が積もるにつれ、嫌な出来事も増えた。
昔みたいに、さっくり殺して終わる妄想はもうしてない。
苦しめて苦しめて苦しめて、人生のどん底に落としたり、
(´<_` )「わーどうしたらいいんだろうね」
( ´_ゝ`)「死ねばいいと思うよ」
(´<_` )「酷ぇな」
( ´_ゝ`)「マジで。本気で。もう、心の底から」
(´<_` )「……酷ぇな」
219
:
名も無きAAのようです
:2013/08/14(水) 01:40:45 ID:D5oJcwdA0
(´<_` )「救いはないんですか?」
( ´_ゝ`)「ネタを普通に入れるなよ」
(´<_` )「躊躇いはないんですか?」
( ´_ゝ`)「何回同じような質問してんだよ」
(´<_` )「ないの?」
( ´_ゝ`)「答えは変わらん、ないよ。あると思ってんの?」
(´<_` )「いいや」
( ´_ゝ`)「何でまた」
(´<_` )「今さ、走馬灯が凄い」
( ´_ゝ`)「どんな?」
(´<_` )「生まれて始めてお前に『殺される』って覚悟した時の記憶と、
親父に『殺される』ってビビった時の記憶がデッドヒート中」
220
:
名も無きAAのようです
:2013/08/14(水) 01:42:26 ID:D5oJcwdA0
( ´_ゝ`)「生まれて初めて?」
(´<_` )「家の裏山で、俺の腕を笑いながら折った時だよ」
( ´_ゝ`)「そんな事もあったっけ。忘れた」
(´<_` )「これがしつこく言われる『いじめた側はすっかり忘れて、
いじめられた側はいつまでも覚えてる法則』か……」
柄にもなく遠くを見たりしている弟者。
これはツッコミ待ちだろうか。
( ´_ゝ`)「間違ってもいじめられっ子じゃねぇから安心しろよ。
血流しすぎて不安になってんならまたコールしとけ」
(´<_` )「何回コールすりゃいいんだよ。つか来ねーじゃん」
( ´_ゝ`)「会議室で事件でも起きてるんじゃないの?
それにそろそろここに来るだろ。誰かは」
さっきから廊下を歩く足音するしな。
221
:
名も無きAAのようです
:2013/08/14(水) 01:43:24 ID:D5oJcwdA0
コールしてからこっちに来るのがかなり遅かったうえに、
ヒールっぽい足音が複数聞こえるのが少し気になるが。
( ´_ゝ`)「じゃ、俺はそろそろ寝る」
(´<_` )「えっ……この状況で?」
( ´_ゝ`)「おやすみ」
ベッドの下に頭からスライディング。
暗さが調度いい。暗いと気持ちよく眠れる。
わざわざ明かりを点けて眠る人間は理解に苦しむ。
網膜を常に刺激し続けるとか、目の負担になりそうなんだがな。
暗所恐怖症やトラウマ持ちは例外とする。
(´<_`; )「寝たら死ぬだろうが! フラグ乱立してんぞ!」
( ´_ゝ`)「大丈夫、お前を盾にして俺は生きる」
(´<_`# )「そんな問題か! ンの野郎!」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板