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ξ゚⊿゚)ξツンはゴーレムに抱かれるようです
229
:
名も無きAAのようです
:2015/01/12(月) 00:43:27 ID:GEK0XKdk0
食料品の売り場で、買い物かごを片手に真剣に牛乳を睨んでいる中年の男性がいた。
グレーのジャケットに暗い赤のスカーフを巻いているのその姿が周りから若干浮いているのですぐに分かった。
絶妙に寂しい頭髪事情に、落ち着きのある面立ちは間違いない。
俺の働く店ののオーナー兼店長、諸本さんだ。
「お疲れ様です、諸本さん」
「……ああ!誰かと思ったら君か。奇遇だね、こんなところで」
「いえ、店の買い出しですか?」
「そうなんだよね、牛乳が切れていたのに注文を忘れていたから……と」
諸本さんの眼が、俺の後ろに居る彼女を見据えた。
一瞬視線が止まり、すぐに俺に戻る。
柔和で、向かい合う人を安心させるのが彼の顔面の特徴だが、今は少し好奇心が滲む表情をしている。
「そちらは、もしかして彼女かい?」
「あ、っと……」
諸本さんが一層の笑顔で小指を見せた。
嫌味も無く、ごく自然なその問いかけに、俺は窮する。
つい背後の彼女を振り向きそうになるが、推し留まった。
彼女は、どんな顔をしているだろうか。
後ろから、息を吸い込む音が聞こえた気がして、俺は慌てて口を開いた。
「ただの、友達です」
「……そうか、不躾なことを聞いちゃって申し訳ないね」
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