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('A`)は撃鉄のようです
927
:
名も無きAAのようです
:2014/10/07(火) 14:27:52 ID:H9mWz/r60
≪3≫
デミタスの超能力『ポイズン・メイデン』は言わば爆弾だった。
今でこそ辛うじて制御できているが、それが何を切欠に暴走するかは誰にも分からない。
毒の能力が制御不能であるという事は、本人にとっても誰にとっても危険極まりない状態なのだ。
デミタスの担任であるニューは、彼の超能力の不安定さを誰よりも危険視していた。
学校側に直訴し、デミタスとシャキンを一般クラスから引き離したのもニューである。
わざわざ二人の為に特別クラスを設けた目的は二つ。
デミタス自身が超能力を制御出来るよう訓練させる事。
そして、彼の超能力に改悪形態を作り出す事だった。
結論から言うと、以上二つの項目は今でも達成出来ていない。
ニューが二人の担任になって既に二年。成果と呼べるものは何も無い。
せいぜいデミタスの成績が最悪から普通になった程度で、超能力自体に大した変化はないままだった。
そんな中、ニューが思いついた行動は実力行使だった。
デミタスをボコボコにして戦闘不能寸前にまで陥れ、トラウマを植えつけて超能力を使えないようにする。
それは、超能力者に起こりうる現象として 『ブラックアウト』 と名付けられている現象だった。
現象の内容は、強い心的外傷、生死を彷徨う重症などを切欠に超能力が使えなくなるというもの。
ニューはそれを狙い、夜な夜なデミタスを街に連れ出しては、彼をより強い能力者と戦わせていたのだった。
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