したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

('A`)は撃鉄のようです

927名も無きAAのようです:2014/10/07(火) 14:27:52 ID:H9mWz/r60

≪3≫


 デミタスの超能力『ポイズン・メイデン』は言わば爆弾だった。
 今でこそ辛うじて制御できているが、それが何を切欠に暴走するかは誰にも分からない。
 毒の能力が制御不能であるという事は、本人にとっても誰にとっても危険極まりない状態なのだ。


 デミタスの担任であるニューは、彼の超能力の不安定さを誰よりも危険視していた。
 学校側に直訴し、デミタスとシャキンを一般クラスから引き離したのもニューである。

 わざわざ二人の為に特別クラスを設けた目的は二つ。
 デミタス自身が超能力を制御出来るよう訓練させる事。
 そして、彼の超能力に改悪形態を作り出す事だった。

 結論から言うと、以上二つの項目は今でも達成出来ていない。
 ニューが二人の担任になって既に二年。成果と呼べるものは何も無い。
 せいぜいデミタスの成績が最悪から普通になった程度で、超能力自体に大した変化はないままだった。

 そんな中、ニューが思いついた行動は実力行使だった。

 デミタスをボコボコにして戦闘不能寸前にまで陥れ、トラウマを植えつけて超能力を使えないようにする。
 それは、超能力者に起こりうる現象として 『ブラックアウト』 と名付けられている現象だった。
 現象の内容は、強い心的外傷、生死を彷徨う重症などを切欠に超能力が使えなくなるというもの。

 ニューはそれを狙い、夜な夜なデミタスを街に連れ出しては、彼をより強い能力者と戦わせていたのだった。

.


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板