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从 ゚∀从魔法使いとハゲのようです
97
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 13:32:49 ID:3ZoahUR.0
ζ(゚ー゚*ζ テクテクテク
ζ(゚ー゚*ζ テクテクテク
ζ(゚ー゚*ζ テクテクテク
シタラバニアの街道を、デレはかごを持って歩いていた。
かごの中には様々な薬草が入っており、デレはそれを薬屋である自宅へと持って帰る途中であった。
ζ(゚ー゚*ζ テクテクテク
ζ(゚ー゚*ζ テクテクテク
( ・∀・)「おや、こんにちは」
ζ(゚ー゚*ζ「こんにちは」
( ・∀・)「おでかけかい?」
ζ(゚ー゚*ζ「いえ、お家に帰るところなんですよ」
( ・∀・)「へぇ」
( ・∀・)
( ・∀・)「じゃ、気をつけて帰るんだよ」
ζ(^ー^*ζ「はい。さようなら」
( ・∀・)「じゃあね」
98
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 13:33:30 ID:3ZoahUR.0
ζ(゚ー゚*ζ テクテクテク
ζ(゚ー゚*ζ テクテクテク
从 ゚∀从「お、デレ」
ζ(゚ー゚*ζ「あ、ハインちゃん」
从 ゚∀从「帰るところか?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん。ハインちゃんは?」
从 ゚∀从「盛岡に街を案内してるとこ」
(´・_ゝ・`)「……」
ζ(゚ー゚*ζ「盛岡さんは何を見てるの?」
(´・_ゝ・`)「いや、アレをね」
( ´ー`)「おー、一杯食べろよー」
∠Y"´゙フ
,,:;;;;;::;;;;;::;;;;;:ゝ‘,,ェ) メエェェェェェ
。::;:;::;:;::;:;::;:;::;:;::;::;::;
゙、::;:;::;:;::;:;::;:;::;:;::;
し-u―し―J
ζ(^ー^*ζ「あははっ。羊さんだ。可愛いなぁ」
99
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 13:38:28 ID:3ZoahUR.0
从 ゚∀从「盛岡、次行くぞ」
ζ(゚ー゚*ζ「あ、じゃあねハインちゃん」
从 ゚∀从「おう、またなー」
从 ゚∀从「ほら、盛岡行くぞ」
(´・_ゝ・`)「うん」
ζ(゚ー゚*ζ「あ、そうだ。ハインちゃん」
从 ゚∀从「ん?」
ζ(゚ー゚*ζ「今度遊びに行こうね! 」
从 ^∀从「おう、約束な! 」
ζ(^ー^*ζ「じゃあねー」
从 ^∀从「じゃあなー」
从 ゚∀从「ほら、いつまでそこにいるんだよ。行こうぜ」
(´・_ゝ・`)「あ、うん」
100
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 13:40:05 ID:3ZoahUR.0
〜次の日〜
从 ゚∀从「なぁ、盛岡」
(´・_ゝ・`)「ん?」
从 ゚∀从「街の羊の毛が全部刈られてたんだけど(´・_ゝ・`)「知らない」
从 ゚∀从
(´・_ゝ・`)
从 ゚∀从
(´・_ゝ・`)
从 ゚∀从
(´・_ゝ・`)
从 ゚∀从
(´・_ゝ・`)
从 ゚∀从
101
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 13:41:10 ID:3ZoahUR.0
彡ミミミ
(´・_ゝ・`) 知らないよ
从 ゚∀从 ギィンッ
彡ミミミ
(;´・_ゝ・)「ぐっふうううぅぅぅぅおおおおおあああああ!!! すみません僕がやりましたァァァ─!!!!!! 」
第八話『モフモフした生き物』 完
102
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 13:42:44 ID:3ZoahUR.0
消化したお題
『ハゲには使えない魔法』『ハゲにしか使えない魔法』
『育毛剤』『毛生え薬』
『カツラ』『ダブルハゲ』
『吸血鬼』『猫耳』
『サングラス』『モフモフした生き物』
未消化お題
『お弁当』『「私が町長です」』『ハゲしい闘い』
『サンタナ』『幽霊』
お題はまだ募集させてもらいます。よろしくお願いします。
103
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 13:44:08 ID:3ZoahUR.0
あと今日はもう投下出来ないかもしれませんけど、
それでもお題を貰えたら嬉しいです。かなり。すごく。とっても。大好き。
104
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 14:12:28 ID:7vsLPPPA0
乙
105
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 14:24:45 ID:/JwrzGyA0
お題【巨根】
106
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 15:11:16 ID:vJTCvF9g0
お題ハゲましあい。
107
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 15:20:07 ID:HMp3GvxQO
お題 ヅラ売りの少女
108
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 15:31:47 ID:eiKV5QA60
お題 ケガないかね?
109
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 16:01:44 ID:KYTgZpZw0
乙!
またまたお父さんお題出しちゃうぞー
お題:十字架
110
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 16:28:31 ID:icDw2tbE0
おつ
よっしゃ俺も出しちゃおう
お題:騎士
特訓の成果
111
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 17:20:23 ID:yytZ9sa6O
お題 意外!それは髪の毛ッ!
112
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 19:03:24 ID:xscHOB9g0
天津飯、技を借りるぜ
113
:
名も無きAAのようです
:2013/02/21(木) 22:38:20 ID:MBxMzGzU0
ティナーサックスによる幻覚
114
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 00:55:28 ID:pc3BVgTg0
デミタスwww
お題:ハゲハイン
115
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 01:01:10 ID:3.Svf7C.0
お題:ハゲ+爆発≠アフロ
116
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 01:40:42 ID:njptxBTw0
乙 いいね
お題 セクハラとハゲハラ
117
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 02:32:54 ID:n.4CkzZY0
お題:物理
118
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 04:12:53 ID:ciHFbESQ0
絶倫乙です!
どうでもいいけど、召還じゃなくて召喚……おっと、誰だこんな時間に
119
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 05:33:32 ID:JcYTqsCw0
お題:ハロゲンヒーター
120
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 06:39:08 ID:JiHOm9Pc0
>>118
召還という単語も存在するよ。
もといた場所に呼び戻すという意味。
例えば、海外出張中の外務大臣を日本に召還する。的な
だから、デミタスは元々はハイン達の世界の住人なのかな、と勝手に推測してたりしてた。
121
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 09:29:39 ID:ciHFbESQ0
>>120
( ^ω^)(やっぱこいつ頭いい な…)
122
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 12:07:09 ID:n.4CkzZY0
お題:ハーゲンダッツ
123
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 15:55:39 ID:HWI1RyJM0
____ ようやく時間がとれるようになったお
/ \ お題の確認をするかお
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ まぁどうせそんなに無いから大丈夫だと思うお
| (__人__) | ___________
\ ` ⌒´ ,/ .| | |
ノ \ .| | |
. /´ | | |
| l | | |
ヽ -一ー_~、⌒)^),-、 .|_|___________|
ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニニニ _|_|__|_
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | ___________
\ ` ⌒´ ,/ .| | |<巨根
ノ \ .| | |<ヅラ売りry
. /´ | | |<ケガry
| l | | |<意外それはry
ヽ -一ー_~、⌒)^),-、 .|_|___________|<ハゲ+ry
ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニニニ _|_|__|_ <etcetc....
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | ___________
\ ` ⌒´ ,/ .| | |
ノ \ .| | |
. /´ | | |
| l | | |
ヽ -一ー_~、⌒)^),-、 .|_|___________|
ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニニニ _|_|__|_
124
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 15:57:04 ID:HWI1RyJM0
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | ___________
\ ` ⌒´ ,/ .| | |
ノ \ .| | |
. /´ | | |
| l | | |
ヽ -一ー_~、⌒)^),-、 .|_|___________|
ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニニニ _|_|__|_
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) | ___________
\ `⌒´ ,/ .| | |
ノ \ .| | |
. /´ | | |
| l | | |
ヽ -一ー_~、⌒)^),-、 .|_|___________|
ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニニニ _|_|__|_
____
/ \
/ ─ ─ \ 予想外にお題がたくさんだお……
/ (●) (●) \
| (__人__) | ___________
\ `⌒´ ,/ .| | |
ノ \ .| | |
. /´ | | |
| l | | |
ヽ -一ー_~、⌒)^),-、 .|_|___________|
ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニニニ _|_|__|_
125
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 15:59:41 ID:HWI1RyJM0
____
/ \ お題は全部やろうと考えてましたけど、
/ ─ ─ \ 正直全てやれる自信が無くなりました。
/ (●) (●) \
| (__人__) | なので申し訳ないのですが、貰ったお題の中から
\ ` ⌒´ ,/ 私が出来そうだと思うものを中心に消化していきたいと思います。
r、 r、/ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ あ、お題を貰えた事は本当に感謝していますし嬉しかったです。
\>ヽ/ |` } | | これだけは言っておきたい。
ヘ lノ `'ソ | |
/´ / |. |
\. ィ | |
| | |
____
/ \ 勿論、全てのお題を消化したいという気持ちもあるので
/ ─ ─ \ 出来るだけ努力はするようにします。
/ (●) (●) \
| (__人__) | 私の実力不足の所為でこんな結果になってしまい、本当にすみません。
\ ` ⌒´ ,/ それでも、これからも今作品を見ていただけたら嬉しいです。
/⌒ヽ ー‐ ィヽ それでは投下していきたいと思います。
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
126
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:00:36 ID:HWI1RyJM0
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
____
/ \
>>118
/ ─ ─ \ 召還じゃなくて召喚……だと……?
/ (●) (●) \ まさかそんなミs……
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
____
/ \ そうそう、
>>120
さんの言うとおりだよ
/ ─ ─ \ いやぁまさか予想されるとは思わなかったわー
/ (●) (●) \ でも召還はミスじゃないから仕方無いかー
| (__人__) | そりゃ予想もされるよなー。仕方無い仕方無い。
\ ` ⌒´ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ (
>>120
さんがいて助かった……)
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
127
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:02:08 ID:HWI1RyJM0
【 …………… 】
(´-_ゝ-`)
(´-_ゝ-`)
【 ………ダセ……オ…イ………汝……… 】
【 力………オモイ……ダ…… 】
(´-_ゝ-`)
(´-_ゝ-`)
(´・_ゝ-`)「ん……」
(´・_ゝ・`)「朝、か……」
(´・_ゝ・`)「……」
(´・_ゝ・`)「街にでも出るか」
从 ゚∀从「お?盛岡やっと起きたのか」
从 ゚∀从「ちょっと畑仕事手伝ってくr」
(´・_ゝ・`)「行ってきまーす!!!! 」
从;゚∀从「あ、こら!! 」
128
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:03:25 ID:HWI1RyJM0
ハインの制止を振り払い、盛岡は街へと繰り出す。
街では盛岡の存在は既に知られており、ハインが森で助けた男という事になっている。
そして今はその恩を返しているところ、という設定だ。
ハインとの共同生活に異を唱える者もいたが、ハインの「大丈夫」というその一言で治まった。
今では街の住民の一人として、盛岡は認識されている。
(´・_ゝ・`)「ふぅ、畑仕事なんて誰がやるかってんだ」
(´・_ゝ・`)「僕にはあんな泥臭いこと、似合わないんだよ」
(´・_ゝ・`)「それに、僕はハインの所謂師匠という立場だしね」
(´^_ゝ^`)「へっへっへ、それじゃあ優雅に散歩でも洒落込むとしようか」
鼻歌交じりに陽気に歩く盛岡。
その前を、ハイン達よりもさらに幼い少女達が駆けていく。
*(‘‘)*「まてまてー」
⌒*リ´・-・リ「あはは! 捕まえてみろー! 」
129
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:04:34 ID:HWI1RyJM0
*(‘‘)*「よーし! 絶対捕まえるんです! 」
⌒*リ´・-・リ「鬼さんこーちら! 」
⌒*リ;´・-・リ「あっ」 コケッ
*(;‘‘)*「あ、リリちゃんが転んでしまいました! 」
(´・_ゝ・`)「ん、転んでしまったのか」
(´・_ゝ・`)「大丈夫かい?お嬢ちゃん」
*(;‘‘)*「大丈夫ですかリリちゃん! 」
*(;‘‘)*「 け が な い で す か ! ? 」
(´・_ゝ・`)
⌒*リ;´・-・リ「う、うん。ありがとうヘリカルちゃん」
⌒*リ´・-・リ「大丈夫だよ! 」
⌒*リ´・-・リ「 こ れ っ ぽ っ ち も け が な い か ら ! 」
(´・_ゝ・`)
130
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:05:21 ID:HWI1RyJM0
*(‘‘)*「良かったです」
*(‘‘)*「 け が な く て 」
(´・_ゝ・`)
⌒*リ´・-・リ「うん、良かったよ」
⌒*リ´・-・リ「 け が な く て 」
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`)「……うん、出血とか無くて良かったね」
131
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:06:02 ID:HWI1RyJM0
*(‘‘)*「盛岡さんも心配してくれてありがとうございましたです」
⌒*リ´・-・リ「ありがとう盛岡さん! 」
*(‘‘)*「じゃあもう一回鬼ごっこやりましょう、リリちゃん」
⌒*リ´・-・リ「そうだね! じゃあね、盛岡さん」
*(‘‘)*「待てまてー! 」
⌒*リ´・-・リ「あははははっ! 」
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`)「……ま、もう少し適当に散歩してみようかな」
そうしてまた鼻歌交じりに歩き出す盛岡。
しばらくすると、元気な声が2つ聞こえてきた。
(゜д゜@「あら、ヒートちゃん」
ノパ⊿゚)「あ、どうも!!!! あらやださん!!!! 」
どうやら、街で一番のお喋りである「あらやだ」さんと街で一番明るい「ヒート」らしい。
この2人の会話は、聞きたくなくても耳に入ってしまう。
132
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:07:44 ID:HWI1RyJM0
(゜д゜@「あらやだヒートちゃんはいつも元気ねぇ」
ノパ⊿゚)「そんな事はありませんよぉ!!! 」
(゜д゜@「あらやだそんな事ないわよぉ」
(゜д゜@「この前、うちの息子をその元気さで ハ ゲ ましてくれたそうじゃない」
ノパ⊿゚)「別に当たり前の事をしたまでですよ!!! 」
ノパ⊿゚)「私も前に息子さんに ハ ゲ ましてもらった事ありますし!!! 」
(゜д゜@「あらやだそうなの? 」
ノパ⊿゚)「えぇ!! そうですよ!!! つまり ハ ゲ ま し あ っ た だけですよ!!! 」
(゜д゜@「あらやだうふふ」
ノパ⊿゚)「ははははははははははははは!!!!!!!!! 」
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`)「……」
(´・_ゝ・`)「も、もう少しだけ散歩を」
_、_
( ,_ノ` )「おっと、もしかして盛岡さんじゃないか?」
歩き出そうとする盛岡の背中に、声がかかる。
振り返ると、惣菜屋を営む渋沢さんであった。
133
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:08:35 ID:HWI1RyJM0
(´・_ゝ・`)「あ、渋沢さん。こんにちは」
_、_
( ,_ノ` )「どうだい?コロッケでも食ってくかい?」
(´・_ゝ・`)「え、良いんですか?」
_、_
( ,_ノ` )「おうおう、ハインちゃんの家で出来た野菜を使ったコロッケだからな」
_、_
( ,_ノ` )「最高に美味いぞ」
(´・_ゝ・`)「ハインの畑の……」
_、_
( ,_ノ` )「じゃ、ハインちゃんによろしく言っておいてくれよ、盛岡さん」
(´・_ゝ・`)「あ、勿論ですよ」
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`)「……」
(´・_ゝ・`)「ふむ」 パクッ
(´・_ゝ・`) モグモグ
(´・_ゝ・`) モグモグ
(´・_ゝ・`) モグモグ
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`)「美味いな……」
134
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:09:49 ID:HWI1RyJM0
───────
────
─
从 ゚∀从「は?畑仕事を手伝う?」
(´・_ゝ・`)「うん」
从 ゚∀从「何でまた?」
(´・_ゝ・`)「いや、別に……」
从 ゚∀从「まぁいいや。やってくれるってんなら助かるし」
(´・_ゝ・`)「あぁ、任せてくれ」
从 ゚∀从「おう、じゃあ頼むわ」
第九話『ハゲましあい』『ケガないかね?』 完
135
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:10:52 ID:HWI1RyJM0
お題はまだ募集させてもらいます。よろしくお願いします。
136
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:25:20 ID:HWI1RyJM0
ζ(゚ー゚*ζ「あ、おはようハインちゃ……
从 ゚∀从「おう、デレ。おはよう! 」
ζ(゚ー゚;ζ
从 ゚∀从「ん?
ζ(゚ー゚;ζ
从 ゚∀从「どうしたんだよデレ」
ζ(゚ー゚;ζ「は、ハインちゃん」
从 ^∀从「何だよ。どうしたんだよ」
ζ(゚ー゚;ζ「え、えっと」
ζ(゚ー゚;ζ「その頭、どうしたの?」
彡⌒ミ
从 ^∀从「え?」
137
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:26:20 ID:HWI1RyJM0
从;゚'∀从「おおおおおおおおおおおおああああああああああああああ!!!! 」 ガバッ
从;゚∀从「ハァッハァッ……」
从;゚∀从
从;゚∀从
ノルノハヽ
从;゚∀从∩「つ、ついてるな。うん。ついてる。生えてる」
从;゚∀从「……」
从;-∀从「良かった……」
(´・_ゝ・`)「あ、ハイン。畑の水撒き終わったけど」 ガチャッ
从 ゚∀从
(´・_ゝ・`)「ん?」
彡⌒ミ
(´^_ゝ^`)「どうかした?」
从 ゚∀从 ギィンッ
(;´゚_ゝ゚)「おぎゃぎゃぎゃああああぁぁぁぁ!!! ちょっとまて僕が一体何をっぐうううおおおおおお!!! 」
第十話『ハゲハイン』 完
138
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:27:09 ID:HWI1RyJM0
お題はまだ募集させてもらいます。よろしくお願いします。
139
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:30:58 ID:EbKPFmQ.0
夢が毎度おもろいなぁ
140
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 16:59:00 ID:bxu8ttek0
ただでさえヒイヒイ言ってるのにお題募集とはマゾいな
お題:狼の毛
141
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 17:41:02 ID:TkzMhAP20
乙!
おもしれえwww
142
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 18:31:55 ID:.91Ab54k0
この
>>1
は毛根に並々ならぬトラウマでもあるのかww
お題:誤字
143
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 22:50:47 ID:HWI1RyJM0
(´-_ゝ-`) Zzz....
(´-_ゝ-`) Zzz....
(´-_ゝ-`) Zzz....
(´-_ゝ-`) Zzz....
(´-_ゝ-`) Zzz....
(´-_ゝ-`) Zzz....
(´-_ゝ-`) Zzz....
(´-_ゝ-`) Zzz....
(´-_ゝ-`) Zzz....
(´-_ゝ-`) Zzz....
从 ゚∀从「起きろー! 」 ギィンッ
(;´・_ゝ゚)「ぶああああああぁぁぁぁぁぁ!? 」
(;´・_ゝ・)「ねぇ、それ目覚まし代わりに使うのやめよ?ね?」
从 ゚∀从「便利じゃん。すぐ起きるし」
(;´・_ゝ・)「下手したら永眠するくらい痛いんだよ……」
从 ゚∀从「まぁ分かったよ。これからはこの力の調節が出来るよう……に……」
(´・_ゝ・`)「使うのは確定ですか……」
从 ゚∀从「 」
(´・_ゝ・`)「え?なに?どうしたの?」
144
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 22:51:31 ID:HWI1RyJM0
_ィ- ュ_ _,, _, - 、,,_
_,, -' " ̄~ ,シ’ `t_ノ_ ̄ ̄~⌒ ̄ ""` ー 、_
/~ : : : . . _,ノ i' ィ ` 、. ヽ
/ . : : : : : : ::`'i, ,ノ _, 丶 レ'`::. ヽ
,ノ ' : : : : : : :;;゙レ' ` ヽ , f: `
i, : : : : : : :;l、 ':: ` j'
ソ : : ; f、, ィ'シ :}: : : . . y'
,i ヽ, ゙` ,r; ; : . ,}
,/ ト 、 ; ;ヾ _ I' ,!: : : : : : . ,,ノ
:! ', `- _ ,' '" ` ! ,!: : : : : : : : . _, -' ぱおーん。
f:: :::', メ ::::'::, ,i '"  ̄`' 、 , :! ,i: : : : : : : : . , '
!' :',,x ; ;`- 、 .〔 .r'' '' 、 _」八: : : : , '゙
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!'::: : `,、 : ;:|::/ ,/ト- 一 y゙:::| | ':,::::! :: |
゙i: メ ;、 .: : ; y゙../ [ニ,, ._ .ニ! :::,j |: :..::::: :|
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【 ゾウ 】
ゾウ(象)とは哺乳綱ゾウ目(長鼻目)に属する動物の総称。陸生哺乳類では最大の体躯を持つ。
長い鼻、大きな耳が特徴。首が短く、立ったままでは口を地面に付けることができない。
膝をついてしゃがむか、筋肉質の長い鼻を使って食べ物や水などを口に運ぶ。
鼻を使って水を体にかけ、水浴をすることもある。この鼻は上唇と鼻に相当する部分が発達したものであり、
先端にある指のような突起でピーナッツのような小さな物から、豆腐といったつかみにくい物までを器用につかむことができる。
wikipediaより抜粋。
145
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 22:52:50 ID:HWI1RyJM0
───────
────
─
ζ(゚ー゚;ζ「どうしたんですか盛岡さん」
(´ノメeゝ"¨)「僕は何も悪くないんだ……」
从 ゚∀从「デレ、そいつに近づくな」
ζ(゚ー゚;ζ「え!? 」
从 ゚∀从「そいつ きけん あぶない」
ζ(゚ー゚;ζ「ど、どうしたの一体」
(´ノメeゝ"¨)「僕は何も悪くないんだ……」
第十一話『巨根』 完
146
:
名も無きAAのようです
:2013/02/22(金) 23:11:56 ID:VlA.ITx60
ゾウさん支援
147
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 00:06:09 ID:Ql6BVEio0
ああ……朝だからってことか。
支援
148
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 00:16:40 ID:xnPDz1n60
ゾウさんわろたww
149
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 00:55:54 ID:QA83tefY0
お題消化ありがとう!!
150
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:03:24 ID:C38e.tqc0
ζ(゚ー゚*ζ「こんにちはー」
从 ゚∀从「お?どうしたデレ。まぁ入ってくれよ」
ζ(゚ー゚*ζ「お邪魔しまーす」
(´・_ゝ・`)「おや、いらっしゃい」
ζ(゚ー゚;ζ「大分馴染んでるね、盛岡さん」
从 ゚∀从「こいつ自分の家のように過ごしてるからなぁ」
(´・_ゝ・`)「適応力が高いんだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「そういうものなのかな……あ、これお母さんから」
从 ゚∀从「おぉ! デレのかーちゃんの飯だ! これ届けに来てくれたのか?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、そうだよ」
从 ゚∀从「そっかー。ありがとな! 」
151
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:04:12 ID:C38e.tqc0
从 ゚∀从「おっと、そうだ。借りてた本返すよ」
ζ(゚ー゚*ζ「あ、うん。どうだった?面白かった?」
从 ゚∀从
从 ゚∀从「……」
从 ゚∀从「ま、まぁまぁ?かなぁ?」
ζ(゚ー゚;ζ「ま、まぁハインちゃんは本とか苦手って言ってたしね」
(´・_ゝ・`)「というか枕代わりに使って、ぐっすり寝ることが多かったよ」
ζ(゚ー゚;ζ
从;゚∀从「あ、バカ! 」
152
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:07:31 ID:C38e.tqc0
从;゚∀从「いや、違うんだぞ!? 」
从;^∀从「読んだんだけど、そしたら急に眠くなっちゃってさ! 」
从;゚∀从「そしたら本が枕になっててさ! なんでだろう! 」
从;^∀从「いやぁ不思議な事もあるもんだな! 」
(´・_ゝ・`)「不思議wwwww」
从 ゚∀从「お前の頭も不思議だよ」
(´・_ゝ・`)「ちょっと待ておいどういう事だ」
从 ゚∀从 ギィンッ
(;´゚_ゝ゚)「んんんんんのおおおっほおおおおおお!!!!! 」
153
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:08:50 ID:C38e.tqc0
从;^∀从「で、でもな!? 」
从;^∀从「ほら、内容だって覚えてるぞ!? 」
从;^∀从「主人公のアレックスが勇者の剣を抜くシーンは燃えたよ! 」
ζ(^ー^;ζ「それ冒頭だよ……」
从;゚∀从「!? 」
从;-∀从「ご、ごめん……」
ζ(^ー^*ζ「良いよ。ハインちゃんは元気に走り回ってる方が似合ってるしね」
从*゚∀从「そ、そうか!? 」
从*゚∀从「あ、デレは本を読む姿が格好いいよな! 」
从*゚∀从「頭も良いし、オレもよくその知識に助けられたよ! 」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
从 ゚∀从「そうだ、良かったらまた何か魔物について教えてくれよ」
ζ(^ー^*ζ「うん、良いよ」
154
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:09:42 ID:C38e.tqc0
ζ(゚ー゚*ζ「えっとね、この前読んだ本にウェアウルフの弱点は匂いと横腹って書いてあってね」
从 ゚∀从「へぇ、じゃあ今度から横腹狙って攻撃すれば良いのか」
ζ(゚ー゚*ζ「あとは強烈な匂いだね」
ζ(゚ー゚*ζ「私の家のハーブ玉とかオススメだよ」
从;゚∀从「ちゃっかりしてんなぁ」
ζ(^ー^*ζ「へっへっへー」
(´・_ゝ・`)「デレちゃんは色々詳しいんだね」
ζ(゚ー゚*ζ「たくさん本を読んでますから! 」
155
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:10:43 ID:C38e.tqc0
从 ゚∀从「オレがこの辺りの魔物と戦えるようになったのもデレのアドバイスがあったからなんだよなぁ」
ζ(゚ー゚*ζ「ハインちゃんの役に立てたなら嬉しいよ」
(´・_ゝ・`)「でもなんでそんなに本を読んでるの?やっぱり好きだから?」
ζ(゚ー゚*ζ「私、小さい頃から体が弱くて、本を読むくらいしか出来なくてね」
ζ(^ー^*ζ「そしたらいつの間にか本が好きになってて、読むのが当たり前になってたかなぁ」
ζ(゚ー゚*ζ「勿論、今はハインちゃんと遊べるからもっと楽しいけどね」
(´・_ゝ・`)「僕はデレちゃんに召還されたかった……」
ζ(゚ー゚;ζ「えぇ!? 」
从 ゚∀从 ギィンッ
(;´゚_ゝ゚)「ぎぎっぎぎぎぎぎ!!! 何をするんだ! 」
156
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:12:33 ID:C38e.tqc0
从 ゚∀从「仮にデレがお前を召還したとしたら、ショックで寝込むよこいつ……」
ζ(゚ー゚;ζ「そ、そんな事は無いよ」
(´・_ゝ・`)「ほら、そんな事は無いって」
从 ゚∀从「あのファーストコンタクトを忘れたの……?」
ζ(゚ー゚;ζ「……」
从 ゚∀从「盛岡も、現実を見ろよ大人なら……その頭も現じt(´・_ゝ・`)「やめろ」
(´・_ゝ・`)「僕がデレちゃんに召還されてたらきっとフッサフサのイケメンという真実の姿だったよ」
(´・_ゝ・`)「ハインに召還されたからこんな姿になってしまったけど……」
从 ゚∀从「ありえない妄想は悲しくなるからやめて……」
(´・_ゝ・`)「デレちゃんもそう思うよね?」
ζ(゚ー゚*ζ「う、うん」
(´・_ゝ・`)「おかしい、デレちゃんが不自然に目を泳がせている……」
157
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:13:15 ID:C38e.tqc0
(´・_ゝ・`)「もう一度聞いてみるけど」
(´・_ゝ・`)「デレちゃんもそう、思うよね?」
ζ(゚ー゚*ζ「……う、うん」
(´゚_ゝ゚`)「目を合わせて!! 」 バンッ
ζ(;д;*ζ「ひぃ! 」
从#゚∀从「デレを驚かせんじゃねーよ!!! 」 ギィンッ
(;´゚_ゝ゚)「ぐひいいいぃいぃぃぃ!!! ごめんねデレちゃあああああぐおおおおあああああ!!!! 」
158
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:14:19 ID:C38e.tqc0
从 ゚∀从「それで、ハーブ玉だっけ?今度買うよ」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとハインちゃん! 」
从 ゚∀从「良いよ、こっちも助かるしさ。それより、他にも色々話聞かせてくれよ! 」
ζ(゚ー゚*ζ「えっと、じゃあ別の本なんだけど、そこに変わった魔法が書かれててね」
从 ゚∀从「変わった魔法?」
ζ(゚ー゚*ζ「温い風を発生させる魔法とか」
从;゚∀从「なんだそりゃ」
ζ(゚ー゚*ζ「ハロゲンヒーターって魔法でね」
(´・_ゝ・`)「……」
159
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:15:01 ID:C38e.tqc0
ζ(゚ー゚*ζ「他にも涼しい風を発生させる魔法とか」
从 ゚∀从「今度は冷風かよ」
ζ(゚ー゚*ζ「ハーゲンダッツっていう魔法なんだって」
(´・_ゝ・`)「……」
从 ゚∀从「何か生活する時便利な魔法ばっかだな……」
ζ(^ー^*ζ「ね。魔法にもそういうのがあるんだぁって分かって面白かったよ」
从 ゚∀从「まぁオレは殴るくらいしか出来ないんだけどな」
ζ(゚ー゚*ζ「練習すれば他にも出来るようになるかもしれないよ?」
从 ゚∀从「そうかぁ……?」
ζ(゚ー゚*ζ「そうだよ! 」
160
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:15:41 ID:C38e.tqc0
从 ゚∀从「……まぁ、今度からちょっと練習してみようかな」
ζ(^ー^*ζ「出来るようになったら教えてね」
ζ(^ー^*ζ「ハロゲンヒーターとか、ハーゲンダッツとか」
(´・_ゝ・`)
(´・_ゝ・`)「ね、ねぇ」
(´・_ゝ・`)「デレちゃんもしかして怒ってる?」
ζ(^ー^*ζ「え?何でですか?」
(´・_ゝ・`)「だ、だって」
161
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:16:54 ID:C38e.tqc0
ζ(゚ー゚*ζ「怒る理由がないよー」
ζ(゚ー゚*ζ「それよりもハゲロンヒーターとハゲーンダッツ、便利な魔法だよね」
(;´・_ゝ・)「名前変わってるよ!! やっぱ脅かしたの怒ってるでしょ!? 」
ζ(^ー^*ζ「そんな事ないよー」
(;´・_ゝ・)「な、なぁハインからも許してくれるように……
从 -∀从つ「ハーゲーローンー」
从 ゚∀从つ「ヒーター! 」
从 ゚∀从つ
从 ゚∀从つ 〜〜 モヤァ
从*゚∀从「あ、出来た! 」
从*゚∀从「ハゲロンヒーター出来た! 」
(;´・_ゝ・)「名前間違ってるからね!? 」
162
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:17:17 ID:W4jDxvxU0
中高生に人気のハゲロンヒーターか...
163
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:18:09 ID:C38e.tqc0
(;´・_ゝ・)「デレちゃんの所為でハインが間違った名前覚えちゃったよ!! 」
(;´・_ゝ・)「これからあの魔法使うたびにあのセリフ言われるの!? 」
(;´・_ゝ・)「これが目的だとしたらデレちゃん、君はとても恐ろしい子だよ!! 」
ζ(゚ー゚*ζ「ハインちゃん凄い……」
(;´・_ゝ・)「聞いて!!! 僕の話聞いて!!!! 」
(;´・_ゝ・)「確かに! 確かにすぐに使えるようになったのは凄いけれども!!!! 」
(;´゚_ゝ゚)「でも! あの!! 魔法!!! 名前!!!! 違う!!!! 僕!!!!! 悲しい!!!!! 」
从 ゚∀从「おいおい、どうした盛岡」
从 ゚∀从「頭でも冷やして落ち着けよ」
从 ゚∀从つ
从 ゚∀从つ「ハゲーンダッツ」
从 ゚∀从つ 〜〜 (´・_ゝ・`) ヒヤァ
(;´゚_ゝ゚)「やめろ!!!! 」
第十二話『ハロゲンヒーター』『ハーゲンダッツ』 完
164
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 01:19:20 ID:W4jDxvxU0
腹がよじれるほどわろたwwwwwwwwwwwww
165
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 03:12:43 ID:65mWw5UM0
安定してハゲネタを絡ませてくるのがすごいww
166
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 14:11:21 ID:4AaJq.OA0
ワロタwww
167
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:45:34 ID:C38e.tqc0
前日は酷い嵐だった。
シタラバニアには、ヴィップの他にシベリャという街が近くにある。
近いとは言っても、シタラバニアとシベリャの間には巨大な谷があり、そこにある橋を渡った場合の事だ。
それが前日の嵐によって壊されてしまったそうだ。
という事で、現在シベリャに行くには谷を大きく迂回して行かなければならない状況になっている。
( ;ФωФ)「そ、そうは言われても……」
('、`*川「あの、どうしてもシベリャに行かなければならないんです」
町長に頼み込んでいるのは、ペニサス伊藤という女性であった。
彼女にはシベリャに住んでいる姉がいるのだが、その姉が重い病気を患ってしまったのだ。
その姉の看病をするため、彼女はすぐにでもシベリャへと行きたいという事であった。
しかし、シタラバニアとシベリャを繋ぐ橋は壊れてしまっている。
そして迂回していく道は整備もされておらず、魔物も出る可能性が高く危険であった。
だが彼女はその迂回していく道を使う許可を取りに、町長の元へ来ていたのだった。
シタラバニアでは、危険な道を使う場合は町長の許可が必要だったからだ。
168
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:46:32 ID:C38e.tqc0
('、`*川「馬を使えば魔物が出ても逃げることは出来ると思いますし」
( ФωФ)「しかし、住民をそんな危険な場所に行かせる訳にはいかないのである」
伊藤の気持ちも分かる町長であるが、行かせる訳にもいかなかった。
だが、このままではきっと伊藤はこっそりと迂回する道を使うだろう。
どうにか別の方法を見つけて提案しなければ、と町長は頭を使ってみるが良い案が浮かばない。
魔物に襲われても大丈夫なように護衛をつける事も考えるが、この街にそんな腕を持つものはいない。
どうしたら良いのだろうか。町長は頭を悩ませる。
そんな時である。
町長の家のドアが勢い良く開かれたのは。
从 ゚∀从「こんちはー。町長、今日は何か依頼はあるか?」
(´・_ゝ・`)「どうも」
169
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:47:12 ID:C38e.tqc0
( ФωФ)「む、ハインか」
('、`*川「こんにちはハインちゃん」
从 ゚∀从「あれ、伊藤さんどうしたんだ?何かあったのか?」
('、`*川「あぁ、実はね」
( ФωФ)「伊藤」
('、`*川「分かってますよ。いくらなんでもハインちゃんに頼むつもりはありません」
从 ゚∀从「ん?」
170
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:47:54 ID:C38e.tqc0
('、`*川「────という訳なの」
('、`*川「ハインちゃんからもこのクソ町長に頼んであげてくれない?」
( ;ФωФ)「クソ?」
('、`*川「そんな事言ってませんよ」
( ;ФωФ)「いや思いっきり言ってた気が……」
('、`*川「ついに幻聴が聞こえるようになったんですね。可哀想に」
('、`*川「ね、ハインちゃんからも言ってあげてよ」
('、`*川「馬を使えば大丈夫だ。ってね?」
( ;ФωФ)「だ、ダメである。絶対に許可は出せないである」
('、`*川「でも、迂回する道を使うしか方法はありませんし」
从 ゚∀从「オレが護衛していくのは?」
( ФωФ)「それはダメである」
('、`*川「流石に私もそれは反対よ」
171
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:49:02 ID:C38e.tqc0
( ФωФ)「馬を使っても迂回する道は何日かかかってしまうのである」
( ФωФ)「整備もされてないから危険もあるし、最近は魔物も活発になってるのである」
('、`*川「いくらハインちゃんが魔法使いだからって、危険な場所につれていく気はないわよ」
( ФωФ)「他に護衛できそうな大人がいれば話は別なのであるが……」
('、`*川「そんな、魔物を倒せるくらいに強い人なんてそうそういませんよ……」
从 ゚∀从「……」
(´・_ゝ・`)「……」
从 ゚∀从「いや、いるよ」
( ФωФ)「え?」
('、`*川「え?」
(´・_ゝ・`)「え?」
从;゚∀从「お前まで『え?』って言うなよ!! 」
从 ゚∀从「お前だよ、お前がいるだろ?盛岡」
172
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:51:52 ID:C38e.tqc0
( ФωФ)「はは、冗談はダメであるよハイン」
('、`*川「そうよ、こんな寂しげな人が魔物を倒せるくらい強いわけないじゃない」
(´・_ゝ・`)「おいその寂しげってどこを見て言ってるんだ」
从 ゚∀从「そんな事ねーよ」
(´・_ゝ・`)「だよね。寂しくないよね」
从 ゚∀从「お前に言ったんじゃない……」
( ФωФ)「本当に強いのであるか?」
从 ゚∀从「まぁ……オレより強いよ」
( ;ФωФ)「えぇ?失礼であるが、とてもそうは見えないのであるが」
('、`*川「そうよ。こんな、一部貧相な人、きっと体も貧相なんでしょうし」
(´・_ゝ・`)「絶対に護衛しないからな。絶対にだ」
从 ゚∀从「じゃあちょっと外に出てくれよ、みんな」
ハインの提案により、一旦外に出る4人。
一体何をするのだろうか、一体何が出来るのだろうか。町長と伊藤は前を歩く盛岡の姿を見て思った。
そして町長の家の前にある大きな木の前まで来ると、ハインが振り向いてこう言った。
从 ゚∀从「今からこの木を盛岡が倒すから。すぐに」
173
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:52:41 ID:C38e.tqc0
( ФωФ)「え?」
('、`*川「まさか。出来るわけ無いわよ」
2人がそう思うのも無理はなかった。
木の太さは大体、体格の良い大人3人分もある。
斧を使っても、一人で倒すには大分時間がかかる。
(;´^_ゝ^)「この巨木を僕が?無理無理。何言ってるのハイン」
そして当の本人でさえこんな事を言う始末だ。
从;゚∀从「お前なら普通に倒せるだろ! 」
(´・_ゝ・`)「えぇ……」
174
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:53:22 ID:C38e.tqc0
从;゚∀从「街の人が困ってんだ。何とかしてやりてーんだよ」
从 ゚∀从「そりゃ、オレが行けるなら行きたいけど」
从;-∀从「正直、今のオレで何日も伊藤さんを守りながら魔物と戦うってのも出来る気がしないしな」
从;-∀从「あの骸骨のヤツが出たら、お終いだし。他にも強い魔物はいるだろうし」
(´・_ゝ・`)「……」
从 ゚∀从「頼むよ、盛岡」
(´・_ゝ・`)「……」
(´・_ゝ・`)「……分かったよ、仕方無い」
そして木の前に立つ盛岡。
それを見守る3人。
風が一つ吹いた。
(´・_ゝ・`)「よいしょ」
気負いの欠片も入ってない声を出しながら腕を横一文字に振る。
町長と伊藤からしたら、準備体操か何かかと思うその行動。
盛岡は木に触れてさえいない。
175
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:54:09 ID:C38e.tqc0
しかし、木は何か鋭い刃物の一撃を受けたかのように、スッパリと切れたのであった。
ズシン、と音を立てて倒れる巨木。
ポカン、と口をあけるのは町長と伊藤であった。
( ;ФωФ)「え!? 」
('、`;川「ちょ、この人何をしたの!? 」
从 ゚∀从「だから言ったろ、盛岡は強いんだって」
(´^_ゝ^`)「評価を改めたまえよ君たち」
そういう訳で、盛岡がシベリャまでの護衛として付いて行く事になったのである。
(´・_ゝ・`)「あ、帰りは?」
从 ゚∀从「橋が直るまでシベリャに滞在すれば良いよ」
(´・_ゝ・`)「お金は……」
从 ゚∀从「町長が出してくれるよ」
( ;ФωФ)「え!? 」
176
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:54:50 ID:C38e.tqc0
────────
────
─
そうして伊藤と共にシベリャへと向った盛岡を見送ったあと、町長がハインに声をかけた。
( ФωФ)「あぁ、それでハインには用があったのである」
从 ゚∀从「ん?」
( ФωФ)「ハインはリリちゃんを知っているであるか?」
从 ゚∀从「あぁ、勿論知ってるけど」
( ФωФ)「どうやら、朝外に遊びに行くと出て行ったきり姿が見えなくなってしまったらしいのである」
( ФωФ)「街の大人達が何人かで隅々まで探したのであるが……」
从 ゚∀从「なるほど、森に入った可能性もあるのか」
( ФωФ)「すまないのである。では、よろしく頼むのである」
177
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:55:54 ID:C38e.tqc0
〜キターの森〜
从 ゚∀从「んじゃ、リリちゃんを探すとするか」
从 ゚∀从「……手伝ってくれてありがとな、デレ」
ζ(゚ー゚*ζ「ううん。私も心配だし」
从 ゚∀从「でも森の中に入るからな。危ない目に合わせるつもりはないけど、用心はしてくれよな」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、分かった! 」
从 ゚∀从「雨でぬかるんでるからな。気をつけろよ?」
ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫! 」
ζ(゚ー゚*ζ ズルッ
ζ(;д;ζ「ひぅ! 」 ベシャッ
从;゚∀从「言ったそばから滑るなよ……」
ζ(゚ー゚;ζ「ご、ごめんね」
そしてしばらく森の中を探してみたが、リリを見つけることは出来なかった。
178
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:56:35 ID:C38e.tqc0
从;゚∀从「くそ、見つからなかったか」
ζ(゚ー゚*ζ「もう一度街の中探してみよう?」
从 ゚∀从「あぁ、大人が探してない場所もあるだろうしな」
ζ(゚ー゚*ζ「それじゃ、私は西を探すからハインちゃんは東をお願い」
从 ゚∀从「おう、任せとけ」
西のほうへ走っていくデレを見送ると、ハインも東へと走り出す。
まずは人目につきにくい場所。
子供だけが入れそうな場所。
リリが良く遊んでいた場所を探してみる。
しかし、それでもやはりリリを見つけることは出来なかった。
从 ゚∀从「一応、聞き込みもしてみるか」
179
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:57:17 ID:C38e.tqc0
( ´ー`)「リリちゃん?すまねーよ、見てねーよ」
从 ゚∀从「ありがと、シラネーヨさん」
(‘_L’)「リリさんですか?すみません、見てないですね」
从 ゚∀从「そっかー」
(‘_L’)「神のご加護がありますように」
从 ゚∀从「ん?十字架のネックレス?」
(‘_L’)「えぇ。きっと神様が導いてくれるでしょう」
从 ゚∀从「ありがと、フィレンクトさん」
(-@∀@)「見てないよ」
从 ゚∀从「そっかー」
(-@∀@)「私も朝から探しているんだが、見つからなくてね」
(-@∀@)「何か分かったらすぐに伝えるよ」
从 ゚∀从「ありがと、アサピーさん」
180
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 15:58:18 ID:C38e.tqc0
(´・ω・`)「リリちゃん?んー、見てないよ。ごめんね」
从 ゚∀从「ありがと、ショボさん」
(´・ω・`)「怪我したらすぐに来るんだよ?良いね?」
从 ゚∀从「わかってるよ! 」
_、_
( ,_ノ` )「ん?リリちゃんか」
从 ゚∀从「見かけてないか?」
_、_
( ,_ノ` )「そういえばあいつと居たのを見たな」
从 ゚∀从「え!? 」
_、_
( ,_ノ` )「ほら、ハインちゃんのとこにいる、盛岡さん」
从 ゚∀从「 」
181
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:06:34 ID:C38e.tqc0
────────
────
─
ζ(゚ー゚;ζ「どう?見つかった?」
从;-∀从「いや、全然」
ζ(゚ー゚;ζ「そっか……」
从;゚∀从「強いて分かったことと言えば」
ζ(゚ー゚*ζ「?」
从 ゚∀从「盛岡がリリちゃんと会ってたって事かな」
ζ(゚ー゚ ζ「 」
从 ゚∀从「まぁ4日くらい前の事なんだけどな」
ζ(゚ー゚;ζ「な、なんだぁ。もう、吃驚しちゃったよ! 」
182
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:07:21 ID:C38e.tqc0
从 ゚∀从「オレも最初は『まさかついに……』とは思ったよ」
ζ(゚ー゚;ζ「それは酷いよ」
从 ゚∀从「デレの方は何か分かったか?」
ζ(゚ー゚*ζ「ごめんね、全然分からなかったよ」
从 ゚∀从「そうか……」
从 ゚∀从「よし」
ζ(゚ー゚*ζ「?」
从 ゚∀从「もう一度、森を探してみよう」
从 ゚∀从「こう、何にも情報が無くて、他に見つかる可能性があるとすれば」
ζ(゚ー゚*ζ「森、だね。全部しっかりと探せたわけでもないし」
从 ゚∀从「んじゃ、行くか」
ζ(゚ー゚*ζ「うん」
そして森へと向うハインとデレ。
キターの森に辿り着くと、森の中から誰かが出てきた。
( ・∀・)「おや」
183
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:08:08 ID:C38e.tqc0
( ・∀・)
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ「あ、モララーさん」
从 ゚∀从「……?」
( ・∀・)「2人ともこんな所でどうしたんだい?」
ζ(゚ー゚*ζ「実はリリちゃんが行方不明になっちゃってて」
ζ(゚ー゚*ζ「森に入っちゃった可能性があるから、探しに来たんです」
( ・∀・)「なるほど。だけど森の中は危ないよ」
( ・∀・)「あ、そうだ! 僕も一緒に探すよ」
ζ(゚ー゚*ζ「え、ホントですか!? ありがとうございます! 」
( ・∀・)「良いよ良いよ。気にしないで」
从 ゚∀从「な、なぁデレ」
184
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:09:33 ID:C38e.tqc0
ζ(゚ー゚*ζ「どうしたのハインちゃん?モララーさんが一緒に探してくれるんだって! 」
ζ(゚ー゚*ζ「心強いよね! 」
( ・∀・)「いやぁ、そう言って貰えると嬉しいよ」
从 ゚∀从「だ、だからデレ」
ζ(゚ー゚*ζ「?」
从 ゚∀从「このモララーさんとやけに親しいようだけど」
从 ゚∀从「こんな人、街にいたか?」
( ・∀・)
185
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:10:20 ID:C38e.tqc0
ζ(゚ー゚*ζ「もう、失礼だよハインちゃん」
ζ(゚ー゚*ζ「ほら、小さい頃一緒に遊んでくれたじゃん」
ζ(゚ー゚*ζ「魔物とかも倒せるくらい強いんだよ?」
从;゚∀从「何言ってんだよ。小さい頃こんな人と遊んだ事なんて……」
記憶に無い男。
記憶に無い事を喋るデレ。
どうなっているんだ。この状況に困惑するハインだが、ふと目に入ったものがある。
昨日の嵐で出来た、大きな水溜り。
そこに映るのは、ハインとデレだけである。
( ・∀・)
この男の姿は、映っていなかった。
186
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:11:10 ID:C38e.tqc0
从;゚∀从「!!! 」
その瞬間、ハインはこの男の正体に気づく。
从 ゚∀从「デレ、そいつから離れろ! 」
ぐい、とデレの腕を掴み近くに引き寄せる。
目の前の男は微動だにしなかった。
しかし、小さく舌打ちをして、酷く残念そうに息をついた。
( ・∀・)「なんだ、催眠が効かないと思ったら」
( ・∀・)「お前、魔法使いか」
( -∀-)=3「ったく、面倒だなぁ」
从 ゚∀从「お前、吸血鬼だな?」
吸血鬼。
特徴として牙がある、川を渡れない、太陽が苦手等がある強力な魔物。
そしてその他にある特徴として、鏡などの姿を映す物には、姿を映せないというものがあった。
( ・∀・)「ははっ。正解」
187
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:12:29 ID:C38e.tqc0
にたぁと笑う吸血鬼。
牙はまだ小さい物で、そして日はやや傾いてはいるが出ている。
それらの情報から
从 ゚∀从(太陽にはまだ耐性があって、牙は小さい)
从 ゚∀从(つー事は、吸血鬼としての力は弱いな)
从 ゚∀从(吸血鬼になったばかりか……?)
と判断した。
吸血鬼になったばかりだと、太陽に耐性がある事が多いのである。
( ・∀・)「せっかく獲物が手に入ったと思ったのになぁ」
( ・∀・)「そこのお嬢ちゃんは、前から狙ってたんだよね」
( ・∀・)「だから」
(::::・∀・)「お前、邪魔なんだよ!!! 」
地面を蹴り、人には決して出せない速さで迫る吸血鬼。
人のものだった肌の色は青白いものとなり、目は黒く、そして赤くなっていた。
188
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:14:56 ID:C38e.tqc0
从;゚∀从「デレ! 」
吸血鬼の接近を、ハインはデレを担いで躱す。
ぽや〜っとしている、未だに催眠にかかっているだろうデレの頬を叩くハイン。
ζ(゚ー゚*ζ「ん?あれ?ハインちゃんどうしたの?」
吸血鬼としての力が弱かったおかげか、催眠はすぐに解けたようだった。
ハインの腕の中で状況をイマイチ把握出来ていないデレに、ハインは急いで伝える。
从;゚∀从「お前は急いで街に逃げろ」
ζ(゚ー゚*ζ「え?」
189
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:15:55 ID:C38e.tqc0
从;゚∀从「あの吸血鬼は、オレが相手をしてやる」
(::::・∀・)「はははっ」
爪を伸ばし、また地面を蹴る吸血鬼。
デレを遠くに飛ばし、吸血鬼の一撃を魔力で包んだ蹴りで弾いてハインは叫ぶ。
从;゚∀从「行けデレ!! 早く!!! 」
ζ(゚ー゚;ζ「は、ハインちゃん!! 」
从;^∀从「な、なぁに。オレは大丈夫だから」
从;゚∀从「こんな吸血鬼、オレがあっという間に倒して見せるから」
从;゚∀从「だから、早く行け!! 」
ζ(゚ー゚;ζ「う、うん! 」
ハインの意思を受け、デレは街へと走り出す。
190
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:17:34 ID:C38e.tqc0
从;゚∀从(大丈夫とは言ったものの……)
(::::・∀・)「何だ。友達思いなんだな」
从;゚∀从「あ?お前に褒められても嬉しくねーよ」
从;゚∀从(吸血鬼の力は弱いといっても、吸血鬼だ)
从;゚∀从(オレが敵う相手じゃねぇな……)
(::::・∀・)「魔法使いってのはホント邪魔だな」
(::::・∀・)「血は不味いから飲めないし、無駄に強くて。あぁ面倒だ」
(::::・∀・)「お前をバラッバラにしたら、あの子でたっぷりと楽しむと
(::::・∀・)「するかな!!! 」
从;゚∀从「させねーよ、ハゲ!!! 」
(::::・∀・)「ハゲじゃねーよ!!! 」
ハインの魔力で包まれた拳と、吸血鬼の爪が交差する。
191
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:19:06 ID:C38e.tqc0
从 ゚∀从(クソ、外した)
(::::・∀・)「魔法使いのクセに物理ばっかだなぁお前」
(::::・∀・)「そら、もういっちょおおおおおぉぉぉぉ!!! 」
先ほどと同じように爪での攻撃。
それを蹴りで弾き、そのまま回転して回し蹴りをお見舞いするハイン。
しかし、その蹴りは吸血鬼に受け止められてしまう。
从;゚∀从「しまっ」
(::::・∀・)「はははっ捕まえた」
足を掴んだ吸血鬼がハインを地面に叩きつける。
一回。二回。三回。四回……何度も何度も叩きつける。
魔力で体を包んではいるが、確実に大きなダメージとなる。
从;゚∀从「は、なっ……せ!!! 」
体を捻り、足をバタつかせて何とか脱出するハイン。
しかし吸血鬼は追い討ちをかけようと、襲い掛かる。
192
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:20:15 ID:C38e.tqc0
从;゚∀从「くっ」
吸血鬼の爪が一線、ハインの頬を掠める。
从;゚∀从(こ、こいつ)
(::::・∀・)「ん〜?今のは避けれなかったかな?」
从;゚∀从(さっきより速く……!? )
(::::・∀・)「もうちょっとで殺せるかな」
先ほどよりも明らかに速くなっている吸血鬼。
从;゚∀从(そうか、日が暮れてきて力が強くなってんのか)
大きく横へ跳び、吸血鬼から距離をとる。
从;-∀从(これは、ちょっと不味いな)
(::::・∀・)
焦るハインとは裏腹に、吸血鬼はにたぁと笑っていた。
193
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:20:58 ID:C38e.tqc0
────────
────
─
ζ(゚ー゚;ζ「どうしよう、どうしよう」
ζ(;д;ζ「ハインちゃんが……」
( ФωФ)「む?どうしたデレ」
ζ(;д;ζ「あ、町長さん! 大変なの! 助けて!! 」
( ;ФωФ)「む、むぅ!? 」
ζ(;д;ζ「ハインちゃんが吸血鬼と戦ってて! 」
( ;ФωФ)「な!? 吸血鬼!? 」
ζ(;д;ζ「どうしよう、どうしよう!? 」
( ФωФ)「落ち着くである、デレ」
( ФωФ)「デレはすぐに家に帰って、街から逃げる準備をするのである」
ζ(;д;ζ「え?」
194
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:22:11 ID:C38e.tqc0
( ФωФ)「私は街の住民にこの事を伝えたあと、何人か連れてハインを助けに行くである」
( ФωФ)「なぁに、すぐに助けて帰ってくるであるよ」
( ФωФ)「だからデレは早く家に帰って両親と逃げるであるよ」
ζ(;д;ζ「で、でも」
( ФωФ)「さ、心配はいらないのである」
( ФωФ)「子供は安心して大人を頼るのであるよ」
ζ(;д;ζ「……」
( ФωФ)「……早く、行くである」
ζ(ぅд;ζ「う、うん」
ζ(゚- ゚ ζ タッタッタッタ
( ФωФ)
( ФωФ)「……」
( ФωФ)「うむ、では早速住民に呼びかけるであるか」
195
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:23:02 ID:C38e.tqc0
ζ(゚- ゚ ζ タッタッタッタ
ζ(゚- ゚ ζ(町長さん……)
ζ(゚- ゚ ζ(街から”逃げろ”って……)
ζ(;- ゚ ζ(すぐに助けて帰ってくるんでしょ……?)
ζ(ぅ- ゚ ζ(……)
ζ(゚ー゚*ζ「安心して大人を頼れって……」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
ζ(゚ー゚*ζ「私だって、ハインちゃんを助けに行くんだから!! 」
ζ(゚ー゚*ζ「ただいまお母さん! 」 ガチャッ
ξ゚⊿゚)ξ「あら、どうしたのデレ」
196
:
名も無きAAのようです
:2013/02/23(土) 16:23:54 ID:C38e.tqc0
ξ゚⊿゚)ξ「そんなに息を切らせちゃって」
ζ(゚ー゚*ζ「お母さん! 吸血鬼が出たから早く逃げて!! 」
ξ;゚⊿゚)ξ「え!? 」
ζ(゚ー゚*ζ「えっと、確か」
ζ(゚ー゚*ζ(確か、あの時この薬草を嫌そうな顔で見てたよね……)
ζ(゚ー゚*ζ「それならきっと……吸血鬼だし、いけるはず」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと、デレ! あんた何処に行くの!? 」
ζ(゚ー゚*ζ「ちょっとハインちゃん助けに行って来る! 」 バタンッ
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、デレ!!! 」
( ^ω^)「お?どうしたんだおツン?」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、ブーン! デレが、デレが!! 」
( ^ω^)「お?」
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