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(´・ω・`)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
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(´・ω・`) やあ、ようこそ
(´・ω・`) ここは ブーン系小説&イラスト練習総合案内所さ
(´・ω・`) このココアはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい
初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読んで
ご理解とご協力をお願いします
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・荒らしについて
・進行中の企画・創作板の特殊スレ一覧
・AAテンプレ一覧
ブーン系wiki
http://www43.atwiki.jp/boonkei/
ttp://boonkei.wiki.fc2.com/
↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
ttp://boonkei.web.fc2.com/top.html
ttp://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ ( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★47
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1359897601/
前スレ
| ^o^ |ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1358500780/
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
ttp://jbbs.livedoor.jp/sports/37256/
( ^ω^) ブーン系小説板2のようです
http://jbbs.livedoor.jp/internet/16305/
〇ブーン系とは?
『2chおなじみのAAたちを登場人物とし、物語を展開するスレッド』
それがブーン系小説です。
もっと詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
ブーン系小説をはじめて読む人へ(リンク先:ブーン系wiki)
http://www43.atwiki.jp/boonkei/pages/37.html
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ツン荷台からもうすぐ2年
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2年とか嘘乙wwwwwwwwwwww
と思ったら当時の絵を保存した日付がほぼ2年前だった……死にたい……
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このあいだ(ちょっと前だけど)VIP総合に来てたよ
お題もらって何か書くようなこと言ってたような覚えがある
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そろそろ次スレ立つ頃かな 明日ホワイトデーだしネタはそれか
AAは誰になるか
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(V) ∧_∧(V)
ヽ(^ヮ^)ノ 「俺を使えよ、童貞共。バラバラにするぞ」
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(‘_L’) 「じゃあいつ僕を使うの?今でしょ!」
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絵題ください
AA指定は無しで
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>>957
メタルギア
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>>957
紙飛行機
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>>957
傘
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>>929-930がお題追加してくれてたのに今気付いた
ありがとう、把握した
>>927のやつ投下する
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赤黒い 三題
私が中学2年生の頃、クラスメートに、とても綺麗な子がいた。
川 ゚ -゚)
夏でも冬服を着ていて、そのくせ汗をかくほど暑がっていたので、
変な子だ、とみんなが言っていた。
体育の前後には1人でトイレの個室で着替えたり、
プールの授業は全て見学したり、
とにかく他人に素肌を見せることがない。
虐待の痕があるから服を脱げないんだよ、
いいや、体に何か障害があって、それを隠しているんだろう、
違う違う、妙な宗教に関わっているんだ──とかく噂の絶えない子だった。
噂は噂でしかなく、真実を知る者はいなかった。
彼女は物静かで表情もほとんど変わることがなくて、近寄りがたい印象があったからだろう。
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──ある日の放課後。
日直の仕事のため、私は1人で教室に残っていた。
正確には1人ではなくて「彼女」もいたのだけれど、
彼女は前列の端っこの席で黙々と英語の宿題をやっていただけなので、
気分としては1人でいるのと変わらなかった。
川 ゚ -゚)
夏休みが明けてから、一週間が経った頃だった。
もちろん暑い。
彼女は相変わらず冬服を着ていて、流れる汗を何度もハンカチで拭っていた。
ξ゚⊿゚)ξ「素直さん」
日誌を閉じ、私は彼女を呼んだ。
彼女の手が止まる。
私に向けられた無表情は、ぞっとするほど綺麗だった。
川 ゚ -゚)「なに?」
ξ゚⊿゚)ξ「素直さんって、何でいつも冬服なの?」
不躾である。
嫌がられるかと思ったが、彼女は無表情のまま、当たり前のように答えた。
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川 ゚ -゚)「よく、父さんが殴ってくるんだ。
だから痣とか隠してる」
ぎょっとしたけれど──嘘であると、すぐに分かった。
彼女は謎だらけな人だが、
父親が他界していることと、
母親が再婚していないことだけは、たしかな事実として周知されていたから。
その証拠に、彼女は間を置かずに微笑んで、
川 ゚ー゚)「なんてね」
と言った。
私も釣られて微笑む。
──きっと、本当のことを言いたくない理由があるのだろう。これ以上訊くのは良くない。
自分を納得させ、私は彼女から視線を逸らした。
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以来、彼女とよく話すようになった。
「よく」とはいっても、挨拶を交わしたり、世間話を二、三言するくらいなものだが。
彼女は頭が良くて物知りで、人並みに笑いのセンスも持ち合わせていた。
存外、打ち解けやすい。
そんな日々が続いて、一ヶ月ほどが過ぎた。
放課後、苦手な教科の宿題を手伝ってもらいたくて、私は彼女に話しかけた。
すると、想定外の答えが返ってきた。
川 ゚ -゚)「私の家でやる?」
ξ゚⊿゚)ξ「え」
川 ゚ -゚)「ツンさんのことを母さんに話したら、『今度、遊びに来てもらいなさい』って言われたんだ」
嫌ならいいんだ、気にしないで。
そう言って、彼女がはにかむ。
彼女がどんな生活をしているのか気になって、私は彼女の誘いに頷いた。
*****
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彼女の家は、ごく普通の平屋だった。
母親も、ごくごく普通。
とはいえ、さすが彼女の母親。とても美人で、少し気後れしてしまった。
ノパー゚)「いつもクールがお世話になって」
ξ;゚⊿゚)ξ「いっ、いえっ、こちらこそ!」
お約束な挨拶をして、奥にある彼女の部屋に案内された。
やや殺風景だが、彼女らしくよく整頓された部屋だった。
ξ゚⊿゚)ξ(あ……夏服……)
壁際、夏用の制服がハンガーに掛けられていた。透明なカバーに覆われている。
貧乏で冬服しか持っていないのでは、という噂も聞いたことがあったが、
そういうわけでもなさそうだ。
川 ゚ -゚)「始めようか」
ξ゚ー゚)ξ「うん」
彼女の母親が持ってきてくれたジュースとお菓子を口にしつつ、
私達は冗談を言い合ったり、教師への文句を垂れたりしながら宿題を進めた。
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──1時間ほど経って。
宿題も終え、好きな漫画やドラマについて話していたときだった。
ξ;゚⊿゚)ξ「あっ!?」
突然、私の背中に衝撃が加わった。
その勢いはあまりに強く、目の前のローテーブルに突っ伏してしまうほど。
グラスが倒れて、ジュースがテーブルの上に撒き散らされた。
お菓子の皿は床へと落ちる。
間髪いれず、何度も背中を打ち付けられるような感覚が襲う。
蹴られている、と直感で思った。
川;゚ -゚)「──父さん!」
彼女が叫ぶ。
彼女は私の後ろへ回り、やめろだの手を出すなだのと喚いた。
途端、あの感覚が消えた。
代わりに、彼女の悲鳴と、何かがぶつかる音が響く。
痛む背中に顔を顰めながら振り返る。
その光景に、私の思考が固まった。
川; - )「……っ、……っ! ぁ、あ゙っ……!!」
彼女が、床に仰向けで倒れている。
喉を反らし、苦しげな声をあげる。
私と彼女の他には誰もいない。
なのに彼女は、まるで見えない何者かに抵抗するように、もがいていた。
彼女のただでさえ白い首が、一層白くなる。
圧迫されているかのようだ。
反対に、顔が真っ赤になっていく。見開かれた目から涙が、開け放たれた口から涎が落ちた。
我に返る。
私は咄嗟に、倒れたグラスを掴み、彼女の上へと投げつけた。
グラスは何にもぶつかることなく床に転がったが、
直後、彼女が大きく息を吸い込むのが確認できた。
咳き込み、彼女が私の方へ転がってくる。
-
ξ;゚⊿゚)ξ「す、素直さん……」
川; - )「……帰って……」
それだけ言って、彼女はテーブルに縋りついた。
私の勉強道具を掻き集め、差し出してくる。
私は混乱したままそれを鞄に詰めた。
彼女の首に赤みが戻る。
いや──もはや「赤み」は通り越していた。
ゆっくりと赤黒くなっていくそれは。
ξ;゚⊿゚)ξ(……ゆ、び)
大人の手のような形をしていた。
粟立つ。
頭から冷水をかぶったような心持ちになる。
私は鞄を抱え、彼女の部屋を飛び出した。
廊下を駆ける。
玄関に辿り着いた瞬間、腰に腕が絡みついてきた。
ノハ;⊿;)「帰るなよ! あの子の傍にいてくれよ!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ひっ……!」
母親だ。
涙を流して私にしがみつく母親の顔に、先程の美しさは、影さえ残っていなかった。
ノハ;⊿;)「代わってやってくれよお、あの子ばっかり可哀想だよぉお、
友達なら代われよお、お願いします、代わってえ、代わってあげてぇえ……」
代わって、代わって、と繰り返す母親に、私の中の恐怖がますます膨れ上がる。
躍起になって振り払い、靴を足に引っ掛け、逃げ出した。
しばらく走って、振り返る。
_
( ゚∀::)
彼女の部屋の窓から、男がこちらを睨んでいた──ように見えた。
すぐに消えてしまったから、私が見たものが正しいかどうかは分からないのだけれど。
*****
-
──このことは、誰にも言わなかった。
とても言える気になれなかった。
川 ゚ -゚)
あの日の翌日、教室で目が合ったとき、小さく片手を挙げた私に彼女も同じような動作で返してくれた。
私と彼女が挨拶らしい挨拶をしたのは、それが最後だったと思う。
その日、彼女は、制服の下にタートルネックを着込んでいた。
以降、彼女と話すことはなくなった。
3年生になるとクラスも離れてしまったから、ますます疎遠になった。
それでも廊下などで彼女を見掛けると、つい目で追ってしまう。
その度、あの日に見た、赤黒い痣を思い出す。
大事そうに壁に掛けられていた夏服も。
中学を卒業するまで、ついぞ、彼女の夏服姿を見ることはなかった。
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──────────────────────────────
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( ・∀・)「あん? 何だこれ?」
その日は兄夫婦が出掛けるというので、留守と子守を任された。
幼い姪をどう扱えばいいのかよく分からなくて、
とりあえず2人で絵を描いて遊んでいた。
自分は少しばかり絵心がある。姪のリクエストに応えるのはなかなか楽しかった。
で──姪が何を描いているのか気になって、覗き込んでみれば。
(#゚;;-゚)「おにさん」
( ・∀・)「おに?」
紙の真ん中に、家が描かれている。
四角形の上に三角形の屋根。ドアと窓。まあ子供らしい簡略化された絵。
その家の左隣に、人間──らしきものが立っていた。
家より大きくて、肌から服まで真っ赤だ。
その赤に黒も混ぜているので、不気味な色合いになっている。
-
(#゚;;-゚)「モナーくんのとこにいたの」
( ・∀・)「モナーくん」
(#゚;;-゚)「モナーくんいなくなったから、でぃのとこに来たの」
「モナーくん」は、姪と同じ幼稚園に通う子だったはず。
一ヶ月前、「モナーくん」は家族もろとも失踪したらしい。
兄との世間話の中にその話題が出たので、覚えている。
俺は姪の言葉を反芻した。
「おに」は「モナーくん」の傍にいた。
「モナーくん」が失踪し、「おに」は「モナーくん」に置いていかれた。
( ・∀・)「……『おに』は、でぃの近くにいるのか?」
(#゚;;-゚)「おうちの外にいる。夜になると、窓からおうちの中のぞいてくる」
姪は、俺の隣に座った。
震えている。
(#゚;;-゚)「窓たたいて、開けてって言うの……。
でも、でぃ、ずっと『開けないよ』って答えてた。
……そしたら」
(#゚;;-゚)「毎日、どんどん、顔こわくなってるの」
姪は俺に抱き着き、むずかるように唸った。
戸惑いながら、姪の頭を撫でる。
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(# ;;- )「モナーくんも、そう言ってた……。
とってもとっても顔がこわくなったって。
……それでモナーくんいなくなった……」
改めて整理する。
姪は、「モナーくん」から「おに」の話を聞いた。
間もなくして「モナーくん」がいなくなり、件の「おに」は、今度は姪のところに現れるようになった──
( ・∀・)(……モナーくんがいなくなったのって、借金が原因の夜逃げだって噂があるらしいけど。
だとしたら、モナーくんが言ってた『おに』は借金取り……?)
借金取りのあまりの恐ろしさに、幼い「モナーくん」は「おに」と表現した。
姪はその話を聞いて──彼の恐怖に同調した?
そこへ彼の失踪事件が起きたために、恐怖が倍増して、「おに」の妄想が広がった。のではなかろうか。
( ・∀・)(タカラ、心理学の講義とってたよなあ。
明日大学で訊いてみるか)
俺は姪の絵を手元に置くと、クレヨンを取った。
家の右側、「おに」の反対側に、デフォルメした自分を描く。
いつの間にか姪が顔を上げ、俺の手の動きを真剣に見つめていた。
俺は姪に微笑み、家を指差す。
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( ・∀・)「この家は、でぃの家じゃなくて俺の家だ。
俺が『おに』を持っていってやるからな。でぃはもう大丈夫だぞ」
(*゚;;-゚)
姪の顔が明るくなった。
俺の膝に座り、小首を傾げる。
(*゚;;-゚)「モララーくん、おにさんより強い?」
( ・∀・)「ん? うーん、まあ、あれだな。殴り合いになったらぎりぎり勝つな。俺が」
姪が笑う。
俺も笑って、姪を抱えると、体をゆらゆら前後に揺すった。
しばらく続けていると、姪が寝息をたて始めた。
あらかじめ用意してあった布団に寝かせ、タオルケットをかける。
後は、ぼけっと姪を眺めながら取り留めのないことを考えた。
日が暮れて、兄夫婦が帰宅した。
お礼に、と、高そうな牛肉を手渡される。
貧乏学生には夢のような謝礼だ。
肉の入った袋を大事に抱え、ほくほく顔で帰宅した。
*****
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( ・∀・)「んじゃ、明日なー」
きんきんに冷えた牛乳を飲みながら、携帯電話の通話を切った。
やはり風呂上がりは牛乳に限る。
牛肉はといえば、冷蔵庫で一眠りしている。
明日、友人と一緒に焼き肉を楽しむことにした。
先程の電話はその件についてだった。
( ・∀・)(ホットプレート、どこにしまってたかな)
押し入れを探してみよう。
テーブルに手をつき、立ち上がる。
その拍子に、例の絵が目に入った。
何となく持ってきてしまったが──処理に困る。
不気味だから捨ててしまいたい。しかし姪が描いた絵を捨てるというのも気が引ける。
絵を持ち上げる。
それを眺め、首を捻った。
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( ・∀・)(変わってる?)
中央の家に違和感を覚えた。
家というか、窓。
縦に2列、横に3列。計6つ。
姪は、こんなに窓を描いていたっけか?
それに、心なしか、家自体が横に伸びているような気がする。
まあ記憶違いだろう──紙をテーブルに置こうとして、不意に、血の気が引いた。
慌ててもう一度、絵を顔に近付ける。
窓はやはり6つある。
縦に2つだから、2階建て。
各階には多分、部屋が3つずつ。
(;・∀・)
寒気が背筋を這う。
これは。まさか。
(;・∀・)「……ここ……?」
俺が住んでいるアパートなのではないか。
こつん。
窓が鳴る。
振り返りたくない。
なのに顔が勝手に後ろを向く。
そして窓の右下に、赤黒い顔が、
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('A`)「でな、妙な気配がして目覚めたんだ……。
すると目の前に、赤黒い、わけの分からない物体があった。
……俺は飛び起きて電気をつけた」
('A`)「するとそこには──」
(;^ω^) ゴクリ
(;A;)「──下半身を露出したショボンの姿がwwwww」
(*´;ω;`)「あひゃひゃひゃwwwwwなつかしーーーーーwwwww」
(*;A;)「ありゃあ衝撃だったwww馬鹿だろお前wwwwwwwwww」
(*´;ω;`)「修学旅行って何かテンション上がるじゃんwwwwwwwwww」
(*;A;)「だからって同室の奴らの顔面を股間で叩いて回んなよwwwww」
(*´;ω;`)「やられる前に起きたのドクオだけだったwwwラッキーマンwwwwwwwwww」
(*;A;)「ミルナのリアクション最高だったなwwwww」
げらげら、友人2人が笑い転げる。
僕は冷めた目で彼らを見遣り、こたつの中で1人の足を蹴った。
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(*;A;)「いってえwww」
( ^ω^)「それのどこが怖い話なんだお」
(*´;ω;`)「僕が言うのも何だけど、かなり恐ろしい状況だろwwwww」
呆れるしかない。
溜め息をつき、僕は缶ビールに口をつけた。
友人たちは、テレビゲームの準備を始めていた。
脈絡がない。さすが酔っ払いだ。
(*´・ω・`)「ドクオ2Pな」
(*'A`)「あー? 1Pに決まってんだろうがよお」
( ^ω^)「どっちでもいいだろうがお……。あ、ゲーム汚すなお」
鶏皮の唐揚げを口に放る。
ぱりぱりと音をたてて咀嚼し、ビールで流し込んだ。
それから、欠伸。
テーブルの上に散乱する空き缶や瓶、つまみの残りカスを睨みつつ、横たわった。
ああ、どうせ、後で僕が片付けることになるんだろう。
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( ^ω^)「ちょっと寝るお」
(*´・ω・`)「お前ー。寝たらあれだぞ。あれ。さっきの怖い話のやつ実行すんぞ」
(*'∀`)「やれやれwwwww」
( ^ω^)「やったらお前らをゴミと一緒にまとめて捨てるお」
恋人が遊びに来たときくらいしか使われないクッションを引っ張り、頭の下に置いた。
ぬくぬく、こたつの暖かさを堪能する。
眠気が強まった。
.
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──意識が浮上する。
誰かの気配が間近にある。
目を開けると、赤黒い、ぬらぬらしたものが視界に鎮座していた。
ぼうっと、それを眺める。
ふと、馬鹿な友人たちの話が蘇った。
一気に覚醒する。
(#^ω^)「ショボン──」
怒鳴りつけてやろうと思い、寝転がったまま顔を横へ向けた。
固まる。
すぐ傍に女が座っていた。
紺色のワンピースを身にまとった女。
顔のパーツがめちゃくちゃな位置にある。
斜めに歪んだ口から、異様に長い舌が伸びていた。
その赤黒い舌が、ぶるぶると震えながら僕の頬を撫でる。
頬から顎、首へと滑っていく。
それから、舌は離れた。
(;^ω^)「……ぁ……」
何を言おうとしたのか分からない。
とにかく僕の口から掠れた声が漏れた。
瞬間、女が一気に顔を近付けてきた。
僕が覚えているのはそこまでだった。
*****
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翌朝。
(´・ω・`)「おはよう」
('A`)「頭いてえ……」
友人も眠っていたようで、僕たち3人は、ほぼ同時に目覚めた。
二日酔いを訴える2人を他所に、
僕は昨夜の出来事について思考を深めていた。
(;^ω^)(夢だおね……ドクオとショボンの変な話聞いたせいだお……)
(;'A`)「……ブーン!?」
(;^ω^)「お?」
(;'A`)「お前、それどうしたんだ!?」
友人が頬を指差し、叫ぶ。
何が何だか分からず首を捻っていると、鏡見てこい、と怒鳴られた。
仕方なく洗面所へ向かう。
洗面台の鏡を覗き込み──瞠目した。
頬から首にかけて、血のようなものが塗られていた。
水で洗うと簡単に落ちる。
傷などはどこにもなかった。
ぞくぞくと体が冷えた。
石鹸を泡立て、念入りに洗い直す。
気が済んで顔を上げるまで、結構な時間を要した。
鏡の隅に、紺色のワンピースの裾がちらりと映って、消えた。
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赤黒い 終
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お題は
>>927
赤黒い
でした
お題ありがとうございました!
>>929-930はこれから書き溜めてくる
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おにやばいおつ
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乙!おにの終わり方怖い
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このおにみたいな曖昧なホラーって一番怖いって言うか精神に来るわ、くねくねに近い恐怖
ここから見えるのは読者の想像力を利用した作品の可能性か
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お前こんな時間になんて作品投下してくれてんだちくしょう乙
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乙
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(`・ω・´)「次の総合はどうなるんだろう」
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( ^ω^)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363184293/
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誰も立てないようなので次スレ立てますね
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>>990
頼む!
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次スレがようですついてないわけだけどどうする?
ここなら別になくても大丈夫そうではあるが
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ここでようです検索しても何にもならんしな
たまにVIPと間違えて検索してスレ全然減らねえってなるわ
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特に問題ないな
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VIPで投下中の者です
おさるさんの力にやられてしまったので少し書き溜めすると伝えてもらえると嬉しいです
敬具
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無事解除されました
スレ汚し失礼しました
草々
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oブーン系小説
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梅
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竹
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(´・ω・`)「最後を飾るのはこの」
(´・ωo川*゚ー゚)o「キューちゃんだよ!」
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