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(´・ω・`)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
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(´・ω・`) やあ、ようこそ
(´・ω・`) ここは ブーン系小説&イラスト練習総合案内所さ
(´・ω・`) このココアはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい
初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読んで
ご理解とご協力をお願いします
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・荒らしについて
・進行中の企画・創作板の特殊スレ一覧
・AAテンプレ一覧
ブーン系wiki
http://www43.atwiki.jp/boonkei/
ttp://boonkei.wiki.fc2.com/
↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
ttp://boonkei.web.fc2.com/top.html
ttp://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ ( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★47
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1359897601/
前スレ
| ^o^ |ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1358500780/
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
ttp://jbbs.livedoor.jp/sports/37256/
( ^ω^) ブーン系小説板2のようです
http://jbbs.livedoor.jp/internet/16305/
〇ブーン系とは?
『2chおなじみのAAたちを登場人物とし、物語を展開するスレッド』
それがブーン系小説です。
もっと詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
ブーン系小説をはじめて読む人へ(リンク先:ブーン系wiki)
http://www43.atwiki.jp/boonkei/pages/37.html
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歌の1フレーズでお題下さい
出来れば曲名もお願いします
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>>322
曇り硝子の向こうは風の街
byルビーの指輪
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>>322
探すのをやめたとき
見つかることもよくある話で
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>>323-324
はあく
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ファンタジーなお題3つください!
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>>326
首飾り
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>>326
星
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>>326
月のカケラ
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>>327-329
把握 ありがとうございます!
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総合立ったよ
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URL貼っておこうhttp://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1361531123/l50
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アヘ顔ツンのAAってどんなんだっけ
最近みないきがする
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vξ(゜)Q(゜)ξv 呼んだ?
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vξ(゜)Q(゜)ξv
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はやいなwwww
久しぶり
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>>334-335
結婚しろ
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>>335
ξ゚⊿゚)ξ ……!
ξ///)ξ そんな……結婚だなんて……
ξ///)ξ …………
vξ(゜)Q(゜)ξv おっほおおおああああよおおおございましゅうううううううううううう
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>>337
ξ#゚⊿゚)ξ はあ?バッカじゃないの?あんた何言ってんのよ!
ξ*゚⊿゚)ξ あたしと、あいつが・・・け、けっこ・・・ん・・・なん、て・・・///
ξ///)ξ なん……て…………
vξ(゜)Q(゜)ξv むひゅうううううううううう!!あひあほううおざいあしゅうううううううううううう!!!
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ツンは立派に成長したな…
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ξ゚⊿゚)ξ「ドラクエの罪は重い。訴訟も辞さない」
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ドラクエの弁護は任せろー(バリバリ)
書き溜め進まなくて頭がフットーしそうだから息抜きに短編書きたい
ホラーなお題ください。3つくらい
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>>342
謎の洋館
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>>342
山道
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影
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>>443-445
把握!
ありがとう
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あふん間違えた
>>343-345だった
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マフィアの出てくる話って、
歯車の都とあいむnot意外に何かある?
あとハードボイルド系?が読みたいんだけどオススメ教えて!
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鋼鉄処女とか?
あとは切り札ギャングとかかなあ
よくわからないや
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日本ヤ○ザだったと思うけどギャングスターは?
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つい最近固ゆで卵とまではいかないが半熟玉子くらいの渋さのどっくんを何かの作品で見た気がするんだが作品名忘れちまった
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>>348
ハードボイルドっていったらホテルサイドニアだよ兄ちゃん!おすすめ!
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サイドニアいいですなあ
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ショボンはハードボイルドのようです
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短編用に青春お題3つください
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>>355
サッカーやろうぜ
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>>355
夕焼けの教室
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>>355
保健室
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把握
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じゃあ俺に1レスお題30個くらいください
1人10個の割合で
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ほーい
>>360
逆に回る時計
ガラス玉
幻
雪解け
冷たい手
春の匂い
貰いものの飴
雲雀の鳴き声
商店街
昔の記憶
さあ頑張れ!
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レモン
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ごめん間違えた
>>360
レモン
寺院
トラ猫
定規
ストーブ
おみくじ
かぐや姫
倫理
バー
日傘
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>>360
ローター
田んぼ
ボランティア
アスファルト
トング
グレード
泥
ロック
クリーム
虫眼鏡
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ここにもお題ジャンキーの魔の手が……
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把握
多分明日あたりスレ立てる
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>>349‐354
さんきゅー探してみる
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誰か学校日常系のお題を一個くだしあ
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>>368
帰宅部の放課後
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>>351
主人公系男子…は違うか
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>>369
39
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人を選ぶ下ネタが入った短編ってここで投下したらだめかね
ギャグなんだけど…
あとお題とか使ってないんだけど
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うわコテ消し忘れたごめんなさい
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構わないよ
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最初に閲覧注意つけときゃいいだろ
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【速報】ブンツンドーラノベ祭りまとめ終える
なお支援絵もまとめようとしている模様
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じゃあ投下します
けっこう下品なネタを含むので苦手な方はごめんなさい
ブーンの伊勢海老アヘ顔ダブルピースのようです
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気付いたら僕は口に伊勢海老をくわえていた。
ゆでてからあまり時間が経っていない、新鮮なものだった。
濃厚なかに味噌ならぬ伊勢海老味噌と潮の味が口いっぱいに広がっている。
( ^Q^)「これはどういうことなんだお……」
状況を整理しよう。
僕はツンの部屋でドクオやデレといった気の許せる仲間と一緒に飲んでいた
いわゆる家のみというやつだ。
メンツが男女ともにペアになるが、深い意味はない。
ついでに僕は童貞だ。
ツンにもデレにもドクオにも、手をだしたことは一度もない。
ああでも、酔いつぶれて真っ先に寝たデレのおっぱいなら揉んだけど。
( ^Q^)「……とりあえずはずすお」
が、しかし。
( ^Q^)「…………」
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タイトルからすげえな
支援
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ぬけない。
どうあがいても抜けない。
酔っているせいなのか、それとも僕が顎関節症気味なのがいけないのかわからないけど痛い。
というか伊勢海老のとげが指に刺さって痛い。
( ^Q^)「…………」
落ち着くんだ内藤ホライゾン。
押してだめなら引いてみろという言葉があるじゃないか。
その逆もまたしかり。
引いてだめなら押してみればいいじゃない!
そんな天恵を受け取った僕は伊勢海老をぐいぐいと押し出してみようと奮起した。
味噌の味がする。
濃厚だ。
おそらく日本酒と一緒にいただけば最高のつまみになりそうな、そんな高級感あふれるブルジョワジーなお味。
( ^Q^)「おいしいお」
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気づけば僕は味噌を吸っていた。
じゅるっ、じゅぱっ、じゅじゅぅ。
なんか淫らな音がする。
話は変わるけど、AVのフェラシーンはいらないと思う。
あれはされるから気持ちいいんであって、黙って見ながらオナホを動かしたとしても気分が乗らないからだ。
だってオナホは下のお口だし。
('A`)「うーん……」
( ^Q^)「じゅる……!?」
ドクオのうめき声が聞こえた途端、僕の興奮は堕天したルシファーのごとく急降下し賢者タイムに移行した。
というか、萎えた。
僕の目の前にあったケツは、ドクオのものだったのか。
ちくしょう、ツンかデレだったらよかったのに!
見事に息子はしなびた。
なんて切ない気分なのだろう。
と、そこまで考えて僕は気づいた。
いくらなんでも伊勢海老くわえたこの僕を見たら引かれるだろう、と。
僕はそっと、寝返りをうつふりをしてドクオのケツに背を向けた。
その時だった。
-
ゴリュッ。
( ゜Q゜)「――ッ!?」
僕の脳内に踊る大捜査線のテーマが流れ出す。
なんだ、この内臓をえぐられるような、僕の中を貫く剛直は……!
なぜ、今まで気づかなかったのだろう。
僕のおしり、封鎖できません。
僕はそんなことを思いながら、本能の赴くままに
v(*<゚>Q<゚>)v 「あひぇぇぇ!!!」
白目をむき、ダブルピースをして、あられもない声をあげて、伊勢海老の頭の中で味噌まみれのディープキスをした。
偉い人は言っていた。
アヘ顔ダブルピースは、服従の証だと。
v(*<゚>Q<゚>)v 「んほぉぉおおお!!おしりぃぃいぃぃ!!!」
僕は、純潔を奪ったなにかに服従してしまったのだ。
-
('A`)「っうぇ!?」
ζ(ぅー`*ζ「んにゃー……?」
ξ ゚⊿゚)ξ「っ!?」
気付けば、みんなが僕を取り囲んでいた。
('A`)「…………」
ζ(゚―゚ ζ「…………」
ξ ゚⊿゚)ξ「…………」
軽蔑、ドン引き、蒼白。
それが僕の羞恥心をくすぐった。
v(*<゚>Q<゚>)v 「イッグぅぅう!!!」
-
やっとのことで伊勢海老を外された僕は、こたつを囲みながらみんなに言った。
( ^ω^)「それで、僕の口に伊勢海老の頭、および僕のケツに伊勢海老の尻尾を差し込んだのは誰なんだお。先生怒らないから言ってお」
ζ(゚ー゚*ζ「先生私じゃないですー、ずっと寝てましたぁ」
ξ ゚⊿゚)ξ「…………」
( ^ω^)「デレはなかなか起きないおね。僕的にはドクオが怪しいんだお」
('A`)「男のケツになんか興味ねーよ」
ξ ゚⊿゚)ξ「…………」
( ^ω^)「でも同性はお前しかいないんだお?」
('A`)「同性だからこそ見たくないんだよ。大体俺が尻フェチなの知ってて喧嘩売ってんのかお前」
ξ ゚⊿゚)ξ「…………」
( ^ω^)「それもそうだおね」
ξ ゚⊿゚)ξ「…………」
-
( ^ω^)「残るはさっきからちょくちょく意味深なカットインされるツンなんだけd」
ξ ゚⊿゚)ξ「わたしがやりました」
( ^ω^)「自白早いお」
ζ(゚ー゚*ζ「ツン、どうして……」
ξ ゚⊿゚)ξ「あんたが悪いのよ、ブーン」
( ^ω^)「お?」
ζ(゚ー゚*ζ「ふぇ?」
('A`)「どういうことだってばよ」
ξ ゚⊿゚)ξ「わたし見ちゃったの」
《回想》
ξ ´⊿`)ξ(うーん、頭いたー……)
ハァハァ、デッカイオ……。
ξ ゚⊿゚)ξ「?」
( ^ω^)「デレのおっぱい、おっきいお……!」
ξ ゚⊿゚)ξ「…………」
( ^ω^)「ツンなんかとは比べ物にならないお!」
ξ#゚⊿゚)ξ「…………」
-
ξ#゚⊿゚)ξ「ちっぱいのなにが悪いっていうのよぉぉぉ!!!巨乳なんか、巨乳なんか!」
ζ(゚ー゚;ζ「えええ」
ξ ゚⊿゚)ξ「でも、デレは大事な友達だもの。それに、女の子の寝込みを襲うなんて……ブーン最低だったし」
('A`)「まったくだな、視姦だけにしておくべきだよな」
ξ ゚⊿゚)ξ「ドクオ気持ち悪い。だから、ブーンの口に伊勢海老を……」
( ^ω^)「だからって両方のお口に入れるのってどうなんだお。とげとげが刺さって僕のおケツはボラギノールを欲しているお」
ξ ゚⊿゚)ξ「……本当なら絶交も考えたけど。でも、あんたがいないと楽しくないもの」
( ^ω^)「おっ……」
-
(あ、もうタイトルからしてマジキチ系の香りしかしない)
-
ζ(゚ー゚*ζ「わたしも!触られたのはむかつくけど、でもブーンは友達だもの」
('A`)「俺は」
( ^ω^)「みんな……」
('A`)「おい言わせろよ」
( ^ω^)「ぶっちゃけドクオは蚊帳の外だお」
('A`)「お前もう一回ケツに差し込んでやろうか」
( ^ω^)「いらないお」
たしかに、僕はだめな人間だった。
それでもみんなは優しくて。
涙が出そうになって。
( ^ω^)「ツン」
ξ ゚⊿゚)ξ「なに?」
( ^ω^)「胸はちっちゃいけど、器はおっきいんだおー!」
ξ ゚⊿゚)ξ「殺す」
――その後の記憶ははっきりしない。
ただ、気がついたら
v(*<゚>Q<゚>)v 「いしぇえびらめぇぇぇ!!!」
再び伊勢海老アヘ顔ダブルピースをしていた。
ああ、きっと僕はもうだめな人間になってしまったのだ。
ツンの手によって、伊勢海老を見るだけで体が疼いてしまう淫らな体に変えられてしまったのだ。
v(*<゚>Q<゚>)v 「やまなしおちなしいみなしれしゅぅぅぅ!ごめんなしゃいいいぃいぃ!!」
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ブーンの伊勢海老アヘ顔ダブルピースのようです 終わり
おちもなにもないです
-
乙乙
てっきりエビはおぱんぽんの味とかそういうのかと
なんでこんなこと思いついたんだwww
-
乙
どうしてこうなった
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( ^(i)^)ブーンの口はついにふぐりじゃ無くなったようです
これと同じような狂気を感じたわwwww
-
乙
どういう顔をすればいいんだこれ
-
>>393
そりゃお前分かってて言ってんだろ
こんな顔v(*<゚>Q<゚>)vわらうぇぇええええヴぁいいいいぃぃいぃぃぃいちょ思っぅぅぅぅぅうううっぅぅぅうのほおおおおおおおおおあほほあほほほのののあmsx
-
レモナ誕生日おめでとう!
↓擬人化注意
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_850.png
-
かわいい
今日レモナバースデイか
-
またお前かい!
誕生日になった瞬間に投下しようと時計とにらめっこしながら書き込むばっかにした画面睨んでたと思うとキュンキュンくるわ
絵もお前自体も大好きだよバッキャロウ
-
397に書こうとしたこと全部書かれたでござる
私もあなたと絵が大好きです!!
-
投下する
-
(,,゚Д゚)「おい、馬鹿。もう帰るぞ」
(*・∀・)「やあーだぁあー」
ぐずぐずに緩んだ声で答え、友人──モララーは笑い声をあげた。
頭痛に耐えながら、抗議の意を込めてモララーの背中を蹴る。
するとモララーの笑い声が一層大きくなった。
ぷんと広がる酒の臭い。最低だ。酔っ払いめ。
(,,゚Д゚)「……置いてく」
(*・∀・)「待った、待てよギコーやだなーもー」
呂律が回らず、「待った」が「まっら」になっている。
こいつの酒好きと酒癖の悪さは、重々承知しているつもりだった。
それなのに居酒屋で好きなだけ飲ませてしまった辺り、俺もなかなかの馬鹿野郎なんだろう。
いや、挙げ句、こんなところにまで付いてきてしまったのだから、かなり馬鹿かもしれない。
(;,゚Д゚)「……はあ」
周囲に目をやって、溜め息。
何だって、「出る」と噂の廃屋に来なければいけないのだ。
(,,゚Д゚)酔いどれに連れられて のようです
.
-
発端は一時間前、居酒屋でのモララーの一言だった。
( ・∀・)『ここの近くにさあ、山あったじゃん』
なぜ突然そんなことを言い出したのか。
理由はひどく単純である。
最近、インターネット上のオカルト掲示板で、その山がちょっとした話題になった。
「山奥に謎の洋館がある」「凶悪な霊が出る」などなど。
なかなかの盛り上がりようだったらしい。
そのためか、先日放送された心霊特番でも取り上げられたのだ。
(具体的な地名は出なかったが、近所の人間ならすぐ分かる紹介だった)
ミーハーな気質のあるモララーが、いかにも好みそうな話だ。
(*・∀・)『行ってみようぜえ』
語り終える頃には、モララーは既にへべれけで。
俺も、若干、酔いが回っていて。
(*,゚Д゚)『ちょっと見に行くだけな』
(*・∀・)『んっふふふ、行っきましょかー。明日は大学も休みだしい。
実は懐中電灯一本持ってきてまあーす』
ああ。畜生。
せめてあと一人、まともな人間があの場にいてくれれば。
-
件の洋館は噂と違って、「山奥」と言うほど奥にはなかった。
まず、山の入り口に10段くらいの石段がある。
石段の上には「立入禁止」のロープと看板が置かれていたが、当然無視した。
そこを越えると車一台分の幅の道が伸びていて、その道をしばらく進んだところに洋館はあった。
そう大きくはない。
しかし静まり返った山中、闇に佇むそれは、言い様のない迫力を纏っていた。
時刻は日付が変わる頃。
そのときにはもう、俺の酔いは覚めていたのだが。
(;,゚Д゚)『おい……もういいだろ』
(*・∀・)『阿呆、中に入るまでが肝試しだろうが!』
泥酔中のモララーには、俺の言葉など全く役に立たず。
引っ張られるまま、鍵の壊れた扉から洋館の中へ入ってしまったのだった。
-
以上が、これまでの経緯。
(*・∀・)「荒れてんなあ」
1階、ホール。
懐中電灯を振り回しながら、モララーがきょろきょろ周囲を見渡した。
正面に階段。
吹き抜けになっているが、真っ暗で、2階の様子は少しも分からない。
モララーがホールのあちこちを照らす。
ごみが転がり、枯れ葉が散らばり、床や壁は所々に穴があいている。
(,,゚Д゚)「モララー」
(*・∀・)「や、もーう少し、もう少しな……」
ホールから左右に向かって通路が伸びていた。
ふらふらした足取りで、モララーは右側へ歩いていく。
よっぽど置いて帰ろうかと思ったが、俺は頭を掻きつつモララーの後を追った。
-
(*・∀・)「応接間か何かかねえ」
ずらりと並んだドア。
手前の部屋を覗き込み、モララーが呟く。
埃を被ったテーブルや、一部が裂けたソファーなどが置かれている。
暗闇から何かが飛び出してくるのではないか。
後ろから肩を叩かれたらどうしよう。
様々な想像が俺の頭を巡り、ぞわぞわ、背筋が寒くなる。
(,,゚Д゚)「……ここって、誰の家なんだよ」
気を紛らわせるためにモララーに訊ねた。
知らない、と気の抜けきった声が返ってくる。
(*・∀・)「あくまで噂だけどー、別荘? だったかね? 金持ちの。
昔、持ち主の一人娘が家出してここに逃げてきてー
スーパーに食糧の買い出しに行ってー」
-
(*・∀・)「んで、スーパーから帰るときに変質者か何かに後つけられてたっぽくてー
夜中、変質者がここに侵入してー
女を暴行後に惨殺? 何か、そういう、何か、何だ、噂。うん」
(,,゚Д゚)「ふうん」
眠たそうな説明に適当な返事をし、俺は横から手を伸ばしてドアを閉めた。
さっさと帰りたい。
(*・∀・)「わざわざ後つけるなんて恐いねえ。
真っ直ぐ帰ってなきゃ、助かったんかな」
(,,゚Д゚)「そもそも家出しなきゃ良かったんじゃねえか」
(*・∀・)「正論だ」
モララーがげらげら笑う。
その後、他の部屋も覗いていったが、これといって目立つものはなかった。
一番奥の部屋に入ったときには、モララーの顔に飽きの色が滲んでいたほどだ。
-
(*・∀・)「つまんねえな」
(,,゚Д゚)「何かあっても困るだろ」
客室だろうか。ベッドが一つある。
汚れたシーツが垂れ下がり、掛け布団らしき布が床に落ちていた。
部屋の奥にある窓は割れている。
(*・∀・)「しゃあねえな、反対側の廊下も見に行くか」
(#,゚Д゚)「あのなあ、いい加減に──」
言葉の途中で、俺は黙った。
モララーと顔を見合わせる。
──声がした。
唸るような。
(;,゚Д゚)「……」
(*・∀・)「おばけか!」
(;,゚Д゚)「……風か、……動物の声だろ」
-
言った傍から、また呻き声。
今度は断続的に。
恐らく──ホールの方向から。
声は徐々に大きくなっていく。
それと共に、ぺたぺた、足音のようなものも。
近付いている。
(;,゚Д゚)「……!!」
俺は、咄嗟にドアを閉めた。
ノブを押さえ込む。
声と音の正体を確認する勇気はなかった。
(;・∀・)「……ひ、人、いたのかな」
(;,゚Д゚)「んなわけあるかよ!」
小声で囁き合う。
モララーの口調や目が、先程よりしっかりしていた。
さすがに驚いたのだろうか。
客室の中、男2人でドアに引っ付き、息を潜める。
声が近付く度に鼓動が速まっていった。
-
〈……──、ぁ──……〜〜……〉
やがてそれは、客室の前まで来た。
声と音が止む。
気を抜くと呼吸が乱れそうだった。
口を固く閉じ、鼻からゆっくり息を吐き出す。
隣のモララーが引き攣った顔で笑う。俺も似たようなものだったかもしれない。
どれほどそうしていたか。
不意に、再び足音が鳴った。
遠ざかる。しばらくして、それは完全に消えた。
(;,゚Д゚)「……ぶは、」
俺は口を開き、大きく息を吐いた。
モララーも同様に。
しばらくドアに凭れかかったまま深呼吸をし、俺達は項垂れた。
-
(;・∀・)「……今のさあ……」
(;,゚Д゚)「訊かれても分かんねえぞ」
(;・∀・)「だよな」
同時に溜め息。
帰ろう、とモララーが言う。もっと早くに、その言葉が欲しかった。
頭を振る。
俺はノブを捻り、そっとドアを開けた。
間もなく──その手が止まる。
目の前。
女が立っていた。
.
-
(,,゚Д゚)「、え、」
額から上、左側が膨れているように見えた。
少し遅れて、それが、はみ出た「中身」であることに気付く。
片目が異様に小さく、逆に、もう片方の目はやたら大きい。
黒目はばらばらの方向に。
それらを視認した俺は、よろけるように後退りをした。
モララーの手から懐中電灯が落ちる。
女が、ぱかりと口を開いた。
〈ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙アアア〉
びりびりと空気が震えるような、声。
例えるならば、カラスの鳴き声を極限まで濁らせたような。
耳から首筋に、痺れにも似た寒気が走る。
悲鳴を出す余裕もない。
俺とモララーは部屋の奥へ駆け、割れた窓から飛び出した。
-
(; ∀ )「何なんだよあいつ!! 何で、あ、頭、あんな……!!」
モララーが叫ぶ。
そこに、また女の声が被さった。
振り返ると、女が窓から下りるところだった。
追ってきている。
モララーの喉の奥で、裏返ったような悲鳴があがった。
木々の間に逃げ込み、
近付いたり遠くなったりする声に泣きそうになりながら、俺は走った。
.
-
真っ暗な山道をめちゃくちゃに走ったのに、
迷ったり、崖から落ちたりしなかったのは奇跡だと思う。
(;, Д ) ハーッ ハーッ
気付くと、山の前の道路に出ていた。
遠目にコンビニが見える。
ほっと息をつき──ふと、モララーがいないことに気付いた。
(;,゚Д゚)「モララー!?」
返事はなかった。
背後の山へと顔を向ける。
そこに広がる暗闇を睨んでも、誰もいない。
-
〈──……、……〉
(;,゚Д゚)「!」
山の中からあの声が聞こえた。
まだ俺達を追っているのだろうか。
モララーを探すべきか迷って、結局、恐怖に負けた。
一歩、足を前に動かす。
(;, Д )(……くそっ!)
山を離れ、見知った道に出て安心するまで、ひたすら走った。
恐怖と罪悪感が、ぐるぐると胸の内を回り続けていた。
*****
-
(*゚ー゚)「おかえり。遅かったね」
アパートに帰ると、恋人のしぃが迎えてくれた。
眠そうに目元を擦っている。俺の帰りを待っていたようだ。
(;,゚Д゚)「……ただいま」
(*゚ー゚)「顔色悪いよ?」
どうかした?
首を傾げるしぃに、何でもない、と答える。
乱雑に靴を脱ぎ捨て、寝室へ入った。
その瞬間、携帯電話から着信音が響いた。
びくりと体が跳ねる。
(;,゚Д゚)「……あ」
ポケットから取り出した携帯電話。
発信者名は「モララー」。
急いで電話に出ると、真っ先に「ごめん!」という一言が耳に飛び込んできた。
-
『ギコ、今どこだ!?』
(;,゚Д゚)「……家」
『マジか! あー良かった……うわーもう、ほんとごめん。悪かった』
(;,゚Д゚)「お前はどこにいるんだよ」
『ファミレス。
いやさ、山出た瞬間、お前と逸れたのに気付いてさ。
戻ろうかと思ったけど……怖くて。逃げちゃった。ごめん』
(;,゚Д゚)「いや、そりゃ──お互い様だ」
『あ、そう? いやあ、無事で良かった……。
とりあえず俺、朝までファミレスにいるわ……。明日また会おうぜ』
電話の向こうからは、人の話し声や食器の擦れ合う音がする。
安堵のためか、足から力が抜けた。
ベッドに座り込む。
少しばかりのやり取りの後、通話を切った。
-
(*゚ー゚)「モララーは今日も酔っ払ったの?」
寝室にやって来たしぃが、くすくす笑いながらそう言った。
何か食べるかと訊かれたので、首を横に振っておく。
(*゚ー゚)「そう? じゃ、私寝るね。時間も時間だし、お風呂は朝に入った方がいいと思うよ」
(;,゚Д゚)「……おう」
時間に関係なく、今は入浴する気になれない。
しぃがベッドに潜り込む。
俺は逡巡してから、その隣へ横たわった。
(*゚ー゚)「寝るの? 着替えたら? 歯も磨いてないしー」
情けないとは思いつつ、しぃに抱き着く。
安心したかった。
(*゚ー゚)「どうしたの、もう……電気消すよ?」
(;,-Д-)「……このままがいい」
「子供みたい」。
しぃの呟きに、少し、笑いが漏れた。
*****
-
目が覚めた。
ぼうっと、眼前のしぃを眺める。
しぃは壁の方を向き、深い寝息を立てていた。
(,,゚Д゚)「……」
思考を巡らせる。
山の洋館でのことを思い出し、身震いした。
あれは──何だったのだろう。
生きた人間とは思えない。
幽霊?
(;,-Д-)(……酔っ払いの幻覚……なわけないよな……)
寝返りを打つ。
室内を見渡し、時計で時間を確認した。
午前3時に近付いている。眠ってから、然程経っていないようだった。
寝直そう。
しぃの背中に自分の背中をくっつけ、目を閉じた。
-
──カラスの鳴き声が聞こえた気がした。
こんな時間にカラスが鳴くだろうか。
そもそもカラスの活動時間をよく知らないのだが。
とりとめのないことを考え──
反射的に、瞼を持ち上げる。
今の。
今の声は。
(;, Д )
寝室の入口、曇りガラスの引き戸に視線が引き寄せられた。
そうして耳の奥で蘇る、モララーの言葉。
(*・∀・)『真っ直ぐ帰ってなきゃ、助かったんかな』
.
-
ガラスの向こうに佇む影。
そのシルエットは、頭の左側が妙に膨らんでいる。
終
-
>>343
謎の洋館
>>344
山道
>>345
影
お題ありがとうございまんた!
ホラー大好き! ホラーだけ読んで生きていたい! すぐ飽きそうだからやっぱいい! おやすみ
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うわあああこええ…怖くてもう寝れん…
乙
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