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('A`)お化け・物の怪・都市伝説向け就職案内所のようです
1
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 22:41:42 ID:/FL0Fr..0
怪奇!!!驚き!!!山椒の木!!!!
現代に潜む有象無象のお化け!!!物の怪!!!!都市伝説!!!!
もっぱら人に迷惑をかけることそれ自体が存在意義である彼らだが、近代化する社会の中でその角は丸みを帯びてゆく!!!!
社会!!!適応!!!!
そう!!!彼らに必要なのは!!!!職!!!!!
その傾向を読み取る!!!日本の裏の顔!!!『地下政府』!!!!
そして発足!!!【閻魔省】!!そしてその下!!!!彼らの為の『特殊職業案内所』!!!!!
しかし相手が相手!!!危険!!!!故に!!それに就業するために必要なのは超難関!!!!国家資格!!!!!
無理難題に等しいその試験を乗り越えた、若きエースが今!!!立ち上がる!!!!
('A`)お化け・物の怪・都市伝説向け就職案内所のようです
・第1話〜口裂け女〜
―――――――――――――――――――――――――――――――――
37
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:17:12 ID:/FL0Fr..0
翌日!!!
(,,゚Д゚)「こんな昼間に会えますかね?口裂け女」テクテク
('A`)「多分な」テクテク
(,,;゚Д゚)「多分て……」テクテク
('A`)「まぁ今日駄目だったらまた張り込みすればいいさ」テクテク
(,,;-Д-)「はぁ……」テクテク
<('A`)/「ポジティブポジティブ!!!」テクテク
(,,゚Д゚)「そういや何で口裂け女の家分かったんですか?目撃情報もろくにないし、本名分からないから役所でも調べよう無いのに……」テクテク
('A`)「……多分口裂け女は、一人暮らしだ」テクテク
(,;,゚Д゚)「は?」
38
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:17:58 ID:/FL0Fr..0
('A`)「昨日お前が喫茶店出た後、北通りの内藤弁当の店長に電話で聞いたんだよ。白い帽子かぶってたり、いつもマスク付けてる客来たことあるか、って」テクテク
('A`)「そしたら週に3、4回はあそこで『1人分』の弁当買っていくんだとよ」テクテク
('A`)「同棲者がいたらそれじゃ足りないだろ。そんなに頻度が高いのも、自分以外にご飯作ってくれる人がいないってことだ」テクテク
(,,゚Д゚)「でもルームシェアとかで、ご飯は別にしてたら?」テクテク
(;'A`)「あのな、口裂け女は『都市伝説』なんだぞ。見ず知らずの人間と暮らせるわけないだろ」テクテク
('A`)「だから一緒に暮らしてるとしたら、家族なんかの親しい人間に限られてくる」テクテク
('A`)「でも、料理を作れる人間がいるなら弁当をそんなに高頻度に買う必要はないし、料理作れる人がいないなら弁当は一人前じゃ足りない」テクテク
('A`)「食事を完全に別にとるくらいの家族内の不仲の可能性も考えたが、それも無いだろうしな」テクテク
39
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:19:17 ID:/FL0Fr..0
(,,゚Д゚)「何でですか?」テクテク
('A`)「調べてみてこの辺じゃ片親に若い女って家族構成の世帯がなかったからだよ」
(,,;゚Д゚)「片親だから不仲になるって、それは偏見じゃ……」
(;'A`)「俺の経験上、都市伝説系の子供が親と暮らしておいて、家族仲が悪くなるケースは片親場合が多いってだけの話なの!」
(,,゚Д゚)「でも俺なんかは両親早くに事故で死んで、おばあちゃん1人に結構かわいがられて育てられましたけど」
('A`)「だから親しいのは除外だって……まぁ片親ってか若い女と大人老人が同棲してるパターンだな。さっきも言ったけどよほど近しい人じゃないと同棲なんてしないし」
('A`)「親が入院なんかしてたらと思ってそういうのも調べてみたけど大丈夫そうだったし…まぁ8割くらいは心配ない」
(,,゚Д゚)「まぁそこまでいうなら」
40
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:19:59 ID:/FL0Fr..0
('A`)「ところで……口裂け女の目撃例はほとんど公園か北通りだったんだろ?」テクテク
(,,゚Д゚)「え?あ、はい、そうっすね」テクテク
('A`)「口裂け女の話が出回ってるのに、でかいマスクした怪しい人間の目撃情報がそれだけっておかしくないか?」テクテク
(,,゚Д゚)「というと」テクテク
('A`)「口裂け女は移動中にあんまし目撃されないよう、家の近くで行動してたんだよ」テクテク
(,,゚Д゚)「というと」テクテク
(;'A`)「お前さっきから生返事ばっかだな」テクテク
(,,;゚Д゚)「聞き下手なんですよ……ほっといてください……」テクテク
(;'A`)「めんごめんご……最初は車での移動も考えたんだが、何分あの辺……公園周りも北通り周辺も駐車場が少ない」テクテク
41
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:21:06 ID:/FL0Fr..0
('A`)「で、いつも同じような時間帯、特に夕方前なんかに止めてる車のナンバー、こっちも内藤弁当みたいに各駐車場の管理人に電話して教えてもらったんだよ」テクテク
('A`)「車で移動してるんだったら夕方の渋滞も考えて早めに出るだろうし、どのくらい移動時間かかるか覚えたら、止めるのは毎回似たような時間になると思ってな」テクテク
(,,゚Д゚)(多分ゴリ押しだったんだろうな……)テクテク
('A`)「ナンバー照会してみても全滅だった。家族構成まで見たけど目ぼしいもんはなかった」テクテク
('A`)「で、公園の近くに住んでるとふんだ」テクテク
(,,゚Д゚)「通りの方じゃなくて?」テクテク
('A`)「夜に弁当持った姿は公園で目撃されてるんだろ?」テクテク
(,,゚Д゚)「はい、まぁ」テクテク
('A`)「そっちに住んでんなら、都市伝説としての活動の時間帯終わってるのに、北通りで弁当買った後わざわざ公園に行く理由がないからな」テクテク
42
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:22:11 ID:/FL0Fr..0
('A`)「公園は帰り道に寄ったんだと思う。言ってた言葉からして色々疲れてたみたいだしな」
('A`)「だから奴の家は北通りより公園の近く、尚且つ公園から離れすぎてない場所にあると思ってさ」テクテク
(,,゚Д゚)「でも人目につかないようにしたいなら、わざわざ北通りまで行かなくても」テクテク
('A`)「目撃場所はある程度ばらけさせておきたかったんだろ。まぁこの辺じゃ、口裂け女の活動場所として、2つの場所は中々いい線いってるよ」テクテク
⊂('A`)⊃「で、以上を踏まえて奴の家の候補はこの辺の住宅地に絞られたわけだ」ザッ
(,,;゚Д゚)「しらみつぶしっすか……」
('A`)「いや、そうでもないさ。ある程度絞ってある」
('A`)「まず若い女性がいない家は論外。女性が両親と暮らしてるようなのも除外」
43
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:22:54 ID:/FL0Fr..0
(,,゚Д゚)「どうしてですか?」
('A`)「さっきの話に戻すと、両親と暮らしてりゃ自分だけ高頻度で弁当買う必要は無いと考えられる」
('A`)「で、この辺家があんまりないおかげで家は17件に絞れた。さらに、同棲者が兄弟姉妹以外の家も除いて14件」
(,,゚Д゚)「で、そっからは?」
('A`)「昨日観察してたんだよ。お前が追いかけっこしてる間、飯時に電気がついてるか、中に人はいるか」
(,,;‐Д゚)「俺は体のいい時間稼ぎですか」
('A`)「兄弟姉妹で暮らしてる家は2つあったんだけど、両方人数揃ってるみたいだった」
(,,;゚Д゚)(観察する姿は完全に不審者だったんだろうなぁ
44
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:23:39 ID:/FL0Fr..0
('A`)「で、人気もなく、電気もついていなかった、3つの家に絞れた」
(,,;゚Д゚)「で、聞き込みの為に俺が必要、と……」
('A`)「だって若い女とか無理だもん……口裂け女だったら大丈夫だけど確率1/3だし……」
(,,;゚Д゚)「ですよねー……じゃ、早速いきましょうか」
('A`)「俺近くで待機してるから口裂け女だったら呼んでね」
(,,;‐Д‐)「わかりました……」
―――――――――――――――――――――…………………………
45
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:25:46 ID:/FL0Fr..0
1軒目
(,,゚Д゚)「このアパートっすか」
電│A`))..;:;「そう。目の前の部屋」
柱│⊂)):;ガタガタガタガタ
┣⊂(,,;゚Д゚)「そこまで怯えなくても……」ピンポーン
「はーい」トタトタトタ
ミセ*゚ー゚)リ「どなたで……」ガチャ
(,,゚Д゚)「あっ」
ミセ*゚ー゚)リ「あっ」
46
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:26:44 ID:/FL0Fr..0
(,,;゚Д゚)(あー……)
ミセ;゚ー゚)リ「昨日の警察さん……?」
(゚Д゚;,,)(や、やばい、ドクオさんは……)チラッ
電│A゜)
柱│⊂)
(,,;゚Д゚)(おそらくショックで呼吸をしていない……適当なこと言って早くこの場から離れないと)
(,,;゚Д゚)「あー、最近この辺で不審人物が出るみたいですからね、気を付けてください」
ミセ;゚ー゚)リ「え?それってもしかして昨日の……」
47
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:28:59 ID:/FL0Fr..0
(,,;゚Д゚)「というわけで失礼します!」
ミセ;゚ー゚)リ「え?ちょ、ちょっと」
三(,,;゚Д゚)ピュー
ミセ;゚ー゚)リ「え?え?」
ホライキマスヨ!
コシガヌケタ……
ナニヤッテルンデスカ モウヒッパッテキマスヨ ズルズルズルズル……
イタイイタイヒザガムケル
ミセ*゚ー゚)リ「何が何だか」
――――――――――――――――――――――――――――――…………………
48
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:34:03 ID:/FL0Fr..0
2軒目
(,,゚Д゚)「この一軒家ですか」
(うA∩)「うん……」
┠⊂(,,;゚Д゚)「泣かないでくださいよ……たまたまですって、たまたま」ピンポーン
『はい』
電│A`)彡
柱│⊂)彡 サッ
(,,;゚Д゚)(インターホンの声にそんなにビビらなくても……)
(,,;゚Д゚)「あ、えっと、警察の者ですが、少しお伺いしたいことがあって」
『警察……?』
(,,;゚Д゚)「あ、いえ、この辺に最近不審者が出ていてですね、参考にと」
『ちょっとまってて下さい』
49
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:35:15 ID:/FL0Fr..0
ガチャ
ドア┃、゚トソン「参考に、とは?」
(,,゚Д゚)(口を出してる……シロか。しかしチェーンロックかけたままとは、最近の若い子にしちゃ警戒心が強くて感心感心)
(゚Д゚;,,)(ドクオさんは……)チラッ
電│A`)));:;
柱│⊂))).:ガタガタガタガタ
(゚Д゚;,,)(よし、あそこからだと声だけで姿は見えないし何とか大丈夫そうだ)
ドア┃、゚トソン「あの……?」
(,,;゚Д゚)「え?ああすいません。最近この辺で大きなマスクをした女性を見かけませんでしたか?」
ドア┃、゚トソン「……私はそういった類は信じておりませんので」
ドア┃彡バタン!
(,,゚Д゚)「あらら」
50
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:37:05 ID:/FL0Fr..0
電│A`)「……終わった?」
柱│⊂)
(,,゚Д゚)「ええ。シロでしたよ」
電│三(*'A`)「そっか」スッ
(,,゚Д゚)「しかしあの対応……一応口裂け女の話は結構広まってるみたいですね」
('A`)「……そりゃ都市伝説だしな」
(,,゚Д゚)「……次で三軒目…ラスト一軒ですけど…大丈夫ですかね」
('A`)「何が?」
(,,゚Д゚)「これで外れだったらまた一からやり直しじゃないですか」
('A`)「たぶん大丈夫さ」
(,,゚Д゚)「どうしてっすか?」
('A`)「――――『三』のつく場所が大好きなんだ。口裂け女は」
――――――――――――――――――――――――――――………………
51
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:38:04 ID:/FL0Fr..0
3軒目
(,,゚Д゚)「ここっすね」
電│A`)「そうだ」
柱│⊂)
(,,゚Д゚)「ベランダに昨日着てたコートが干してある……間違いないみたいです」
三('A`)「よっしゃ」ヒョコッ
(,,゚Д゚)「一応ドクオさんは俺の後ろにいてくださいね」
(;'A`)「お、お前……俺を何だと……」
(,,;゚Д゚)「万が一間違えてた場合も考えてですね」
52
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:38:49 ID:/FL0Fr..0
('A`)「あ、うん、そうだね……」
('-`)、シュン
(,,゚Д゚)(扱いづれえええ)
(,,゚Д゚)「じゃあチャイム鳴らしますよ」
(,,゚Д゚)A`)「わかった」
53
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:40:06 ID:/FL0Fr..0
o川*゚□゚)o「はぁ……もうこの生活にも疲れたよ……」
o川*゚□゚)o「お父さんもお母さんもお姉ちゃん達も元気にしてるかな……」
o川;-□-)o「意地張って一人暮らしなんて始めなけりゃよかったな」
o川*゚□゚)o「……どうせあたしには未来なんてないんだし」
ピンポーン
o川*゚□゚)o「?誰だろ」
「すみませーん!」
o川;゚□゚)o「こ、この声は確か……」
「開けてくださーい」
o川;゚□゚)o「昨日の警察だ……!何でここが……」
o川;゚□゚)o「居留守だ居留守、そうしよう」
54
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:41:20 ID:/FL0Fr..0
(,,゚Д゚)「出てきませんねぇ」
('A`)「仕方ないドアぶっ壊すぞ」
(,,;゚Д゚)「いやいや何言いだすんですか……無理でしょ……」
('A`)「お前の腕力ならいけるって」
(,,;゚Д゚)「物理的な問題というよりは社会的というか法的というか」
('A`)「そっちなら大丈夫だ。俺が何とかする」
(,,;゚Д゚)「まぁ、ドクオさんなら何とかできるかもしれないですけど……」
('A`)「じゃあ問題ないな!ようしいけ!ギコ!」
(,,゚Д゚)「来るんじゃなかった……」
55
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:44:16 ID:FTDxxydk0
面白い。支援
56
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:44:23 ID:/FL0Fr..0
o川*゚□゚)o「……そろそろ帰ったかな?」
ドスン!ドスン!
o川*゚□゚)o「?何の音だろ」
イケッギコ!ソコダ!
ウオオオ ドス!ドゴン!!
o川;゚□゚)o「玄関から?」トテトテ
ソイヤ!ソイヤ!ソレ!ソレ!
ウオオオオオツメガイタイ
ガンバレ!マケルナ!
o川;゚□゚)o「……まさか」
57
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:45:20 ID:/FL0Fr..0
(,,;゚Д゚)「どおおおりゃああああ!!!!」バキャム!!!!
o川;゚□゚)o「ひえええええええええええ!!?」
(,,;゚Д゚)「あ、どうも……」
o川;゚□゚)o「え?あ、どうも……」
三('A`)「はいこんにちは!」バッ
o川;゚□゚)o「あ、はい、こんにちは」
(,,;゚Д゚)(ドクオさん元気だな……いけるか?)
(;'A`)「えっと、その、僕はですね」
(,,;゚Д゚)(いや、だめだ!あまり歯切れがよくない……)
58
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:46:20 ID:/FL0Fr..0
(;'A`)「あの、就職案内所なんですけども」
o川;゚□゚)o「は、はあ」
(,,;゚Д゚)(マスク付けたままだと見た目は一般女性だからな……)
(;'A`)「えぇっと、取りあえずそのマスクを外しt」
o川;゚□゚)o「嫌」
(;'A`)「……」
o川;゚□゚)o「案内所だか何だか知らないけど、あたしの正体知ってるんでしょ?」
(;'A`)「まぁそうですね」
o川*゚□゚)o「……だったら知ってるんだよね。この下がどうなってるか」
('A`)「……そうですね」
o川*゚□゚)o「どうせ笑うんだ。馬鹿にするんだ。悪口言うんだ」
(;'A`)「そ、そんなことは」
59
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:47:02 ID:/FL0Fr..0
o川#゚∀゚)oミ□「いいよ!見せればいいんでしょ!!?」バッ
('A`)「……」
('∀`)(よかった……)
(,,;゚Д゚)(あ、バカ!安心して口元が緩んでる!!!)
o川*゚∀゚)o□「……やっぱり、あたしを笑いに来たんだね」
(;'A`)「いやいや違います!……安心しちゃって」
o川*゚□゚)ミ「意味わかんない……もういいでしょ」バッ
('A`)「……あなたが口裂け女で間違いないですね?」
o川*゚□゚)o「そうだよ……で、どうするの?警察もいるってことは、あたしを捕まえに来たの?」
60
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:48:18 ID:/FL0Fr..0
('A`)「いいや、君を助けにやってきたんだ」
o川*゚□゚)o「ナンパか何か?だったらお断りなんだけど……」
(;'A`)「ししし失敬な!!ちゃんと仕事で来てるの!」
o川*゚□゚)o「……就職案内所?って言ってたっけ」
('A`)「そうそう」
o川*゚□゚)o「無理だよ。あたしに就職なんて」
('A`)「……そうかな」
o川*゚□゚)o「そうだよ。この口のせいで人と対面する仕事はダメ」
o川*゚□゚)o「食品加工工場で働いてた時期もあったけど、なんかおばちゃん達のいじめにあっちゃってさ」
o川*゚□゚)o「小学生のころからずっと人との接触避けてきたから上手くコミュニケーションもとれないし」
61
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:49:59 ID:/FL0Fr..0
o川*゚□゚)o「両親にも負担かけたくないのに、変な意地張っちゃって、内職とかで何とか食繋いでるんだ」
o川*゚□゚)o「あたしはこの口が大嫌い。なのにあたしは口裂け女としての生活を続けてる」
o川*゚□゚)o「おかしいでしょ?でもどうにもならないんだ」
o川*;□゚)o「…あたしはさ、きっと生まれた時から口裂け女なんだね」
('A`)「そうだな」
(,,;゚Д゚)「ちょ」
('A`)「だけど俺なら……あー、俺たちなら、君を救うことができる。その口だって治せる」
o川*;□;)o「無理だよ……病院だって何回も行ったよ?」
o川*;□;)o「でもいつも失敗失敗……そんなに難しい手術じゃないはずなのにね」
o川*;□;)o「きっと『そう』なってるんだ。そういう仕組み、口裂け女としての運命なんだよね」
62
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:50:46 ID:/FL0Fr..0
('A`)「大丈夫だ」
o川*;□;)o「無理だよ」
('A`)「おいギコ」ボソッ
(,,;゚Д゚)「え!?……あ、えっと、大丈夫ですって!成功しますよ!」
(;'A`)「そうじゃなくて」ボソボソ
(,,;゚Д゚)「あぁ、そういう……えっと、ほら、俺を見てくださいよ!」ヌギッ
o川*;□;)o「!?…!!?!」
(;'A`)「いや脱がなくてもいいだろ!ただのセクハラじゃねぇか!」
(,,;゚Д゚)「いやほら胸毛とか……」
(;'A`)「今昼だぞ!?お前のその胸毛はただの濃い胸毛だよ!!」
63
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:53:09 ID:/FL0Fr..0
(,,;゚Д゚)「でも普通より硬いし……」
(;'A`)「だからそれはただの濃くて硬い胸毛なんだよ!!狼男だってことを示す材料にはならないの!!」
o川*;□;)o「お、狼男!?」
(;'A`)「あー説明の順番狂っちゃったな」
('A`)「こいつ、ギコはな、狼男だ。2割くらいな」
o川*う□;)o「に、2割?」
(,,゚Д゚)「…もともとは俺は、完全に狼男だった。満月の日には変身するし、狂暴にもなる」
(,,゚Д゚)「俺は割と小さいころから狼男だって自覚があったから、両親のもとを離れてずっと田舎のばあちゃん家に預けられてたんだ」
(,,゚Д゚)「満月の時に限らず月がちょっと出るだけでも症状が出る時があったから、毎晩ちょっと離れた山まで行かなくちゃならなかった」
(,,゚Д゚)「ほんとに辛かったよ。俺だけならまだしも、ばあちゃんまで村の人になんやかんや噂を立てられる」
o川*゚□゚)o「……」
64
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:53:57 ID:/FL0Fr..0
(,,゚Д゚)「そこに、この人が現れたんだ」
σ('∀`)「おれ!おれおれ!」
(,,゚Д゚)「……あの日、月が出るのがいつもより早くてさ、十分遠くまで行けなかった」
(,,゚Д゚)「このままじゃ村まで出ちゃう、ってところでこの人が来たんだ」
(,,゚Д゚)「……驚いたよ。気付いたら俺は元に戻ってた。月はまだ出てるのに」
o川*゚□゚)o「……それって」
(,,゚Д゚)「あぁ、この人は『薬』だ。俺たちにとってのな」
('∀`)
65
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:55:21 ID:FMbbHZ6g0
面白いなぁ
66
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:55:37 ID:/FL0Fr..0
('∀`)
(,,゚Д゚)「したり顔しなくてもいいですよ。なんかあんまりいい気分しません」
(;'A`)「……なんかギコ君昨日あたりからやけに俺に冷たくない?」
o川*゚□゚)o「……でも、そんなの、簡単には信じられないよ」
o川*゚□゚)o「二人であたしを騙したりしてるかもしれないじゃん」
('A`)ノ゚「……しょうがないな」スッ
o川;゚□゚)o「ひゃあ!べべべべべべべべっこう飴!!!!!」
('A`)「欲しい?」
o川*゚□゚*)o「うん!!!!!!!!!!!!」
('A`)「じゃあ……」
o川*゚□゚)o\('A`)ポン
('A`)「これでもぉ!?」
o川*゚□゚)o「あ、あれ……?」
67
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:56:40 ID:/FL0Fr..0
('A`)「欲しい?べっこう飴」
o川*゚□゚)o「別にそこまでは……」
('A`)「つまり?」
o川;゚□゚)o「……あたしの口裂け女としての『きまりごと』がなくなった…?」
('A`)「まぁそういうこったな」
(,,゚Д゚)「あんたが手術失敗してんのも、おそらく口裂け女としての『呪縛』だ…だから、この人ならなんとかできる」
('A`)「まぁ正確には、傷については俺一人じゃ完全には中和し切れないんだけどね」
68
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:58:35 ID:/FL0Fr..0
(,,゚Д゚)「とにかく、あんたは大丈夫だ。あんたが思ってる以上にな」
o川;゚□゚)o「で、でもそれだといつもこの人が近くにいないとだめなんじゃ」
('A`)「そこで、『あいつ』の出番なんだよ」
(,,゚Д゚)「『あのひと』ですね」
o川*゚□゚)o「……誰?」
(,,゚Д゚)「「フランケンシュタイン」」('A` )
――――――――――――――――――……………
69
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 23:58:44 ID:rk0PzxLY0
弱気なキューちゃんはキュート
70
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 00:00:33 ID:BVVJldfA0
\ | /
_┌┬┬┬┐_
――┴┴┴┴┴―、
// \
__[//_(゚Д゚,,)('A`)o(゚□゚*川o \__
lロ|=☆= |ロロ゚|■■|■■∪警視庁■■|| =3 プップー
| ∈口∋ ̄_l__l⌒l____|___l⌒l___|| =3
 ̄ ̄`ー' ̄ `ー' `ー' `ー'
o川;゚□゚)o「なんでパトカーなの!?これ目立っちゃうじゃん!!!」
('A`)「だって君が」
o川*'A`)o『外歩いてたら人目に付く!こわいんだよぉ!』
('A`)「っていうからギコが車をわざわざ用意してくれたのに…」
o川;゚□゚)o「し、仕方ないじゃん!最近口裂け女の噂やたら流れてるみたいだし……」
(,,゚Д゚)「流石にまだ自分の車買うほど金持ってないですしね……ドクオさんは金あるはずなのに買わないし」
('A`)「確かに、な」
(,,゚Д゚)「ドクオさんにはケチな自覚あったんですか」
(;'A`)「そそそそっちじゃないわ!……いや、なんでもない」
71
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 00:01:41 ID:BVVJldfA0
(,,゚Д゚)「いやドクオさんはケチですよ。自覚してください」
(;'A`)「ほんと君そんな辛辣だったっけ……」
o川*゚□゚)o(何か勢いでついてきちゃったけど失敗したかなこれ……)
o川*゚□゚)o「……そういやフランケンシュタインさんってどんな人なの?」
('A`)
(,,゚Д゚)
o川*゚□゚)o「……?」
('A`)「……」
o川*゚□゚)o「ん?どうしたん?」
72
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 00:02:42 ID:BVVJldfA0
('A`)「いや、大丈夫だ。うん、なんとかなる。多分」
(,,゚Д゚)「そっすね。大丈夫。多分」
('A`)「いや、まぁまぁ、大丈夫かな?」
(,,゚Д゚)「うーん、大丈夫か?」
('A`)「大丈夫じゃないかもしれんね」
(,,゚Д゚)「そっすね。多分大丈夫じゃないっすね」
('A`)「なんとかならないかもしれんね」
(,,゚Д゚)「多分なんとかなりませんね」
o川*゚□゚)o「ねぇ、ちょっと帰りたいんだけど」
('A`)「いやぁもう着いちゃったよ」バタン
o川*゚□゚)o「終わった……もう絶望しかない……」
73
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 00:04:08 ID:BVVJldfA0
('A`)「ほら早く降りて」
o川*゚□゚)o「ここが地獄か……」バタン
(,,゚Д゚)「じゃあ俺はもう帰るんで、あとはまぁ頑張ってください」
('A`)「おう、またなんかあったらよろしくな」
o川*゚□゚)o「お父さん……お母さん……いままでありがとう……」
(,,゚Д゚)「できれば俺にあんまし話もってこないでくださいね……上のプレッシャーとかありますし」
('A`)「え?あ、うん……」
o川*゚□゚)o「お姉ちゃん達、いつもヨーグルト全部食べちゃってごめんね……」
(,,゚Д゚)「では」バタン
('A`)「あ、バイバイ……」
プップー
74
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 00:04:49 ID:BVVJldfA0
('A`)「……なんだい!ギコの奴!!自分はマッチョだからって偉そうに!」
o川*゚□゚)o「おじいちゃん……おばあちゃん……お年玉を貯金せずに全部べっこうアメにつぎ込んでごめんね……」
('A`)「くそっ!これが世の中だよ!ほっそいナナフシは生きることを許されないのか!!!!」
o川*゚□゚)o「ふふ……今日で終わっちゃうのか……」
('A`)「所詮強いDNAしか選ばれないってことか……」
o川*゚□゚)o「みんな……いままでありがとう……」
('A`)「くそおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
o川*;□;)o「うあああぁぁ……」
75
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 00:05:49 ID:BVVJldfA0
(´・ω・`)「さっきから君たちは入り口で何やってんだよ。部屋まで声聞こえてるぞ」
o川;゚□゚)o「っぎゃぁ!人だぁ!」
(;'A`)「うおお!?いきなり大きな声出すなよ!」
ザワ… ナニアレ…
ワカイオンナノコニオトコフタリ…… ヤバーイ
ハンザイノカホリ
(´・ω・`)「いや君も十分でっかい声出してたでしょ」
(;'A`)「ええーい!うるさい!ちゃっちゃと中入るぞ!」
,,,,,,,,,,(;'A`)ノノo川*゚□゚)o( ´・ω・`)グイグイ
76
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 00:12:37 ID:D1iQAsFcO
面白いではないか
77
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 00:13:26 ID:BVVJldfA0
大体一話はこれで三分の二くらいです!!!
思ったより投下に時間がかかっちゃったので明日か明後日に続きやります!!!
では!!!
78
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 00:15:44 ID:k1uhtpSQ0
乙!
こう言うの可愛くて好き
79
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 00:23:26 ID:sL0N8.cA0
こいつぁ面白そうだ!超期待
!!!が多いのだけ気になった いや別にいいんだけど
80
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 00:23:43 ID:yvxXC0KQ0
おつ
これは期待
81
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:25:00 ID:E0FHXwpk0
―事務所―
o川*゚□゚)o「なんか建物はAPOPTOXIN4869を飲まされた高校生探偵の居候する事務所っぽいのに部屋はわりかし綺麗なんだね」
('A`)「え?あ、うん……」
(´・ω・`)「ったく、ただでさえウチはご近所さんからの評判悪いんだから、無駄に注目を集めるようなことはやめてくれよ」
o川;゚□゚)o「ご、ごめんなさい……」
( 'A`)? o川;゚□゚))o,,,,,,ササッ (・ω・` )
サササッo川;゚□(;'A`) (・ω・` )
(´・ω・`)「……流石にちょっと傷つくよ……」
o川;゚□゚)o「……ごめんなさい……」
82
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:26:44 ID:E0FHXwpk0
(;'A`)「人見知りが激しいのはまぁ仕方ないけど、そんなんだと今から何もできないぞ」
o川;゚□゚)o「こ、この人は誰なの?」
('A`)「さっきも言ったろ。フランケンシュタインだよ」
o川*゚□゚)o「……え?」
(´・ω・`)「ん?何だ仕事?」
o川*゚□゚)o「この人?」
('A`)「うん」
(´・ω・`)
o川*゚□゚)o「いやいやいやいやいや?」
83
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:27:42 ID:E0FHXwpk0
o川*゚□゚)o「え?だってフランケンシュタインって」
,,,,,,,,,,,,
| .+++.|
| ・∀・|
(⊃y ⊃
ノ ゝ
フランケーン
o川*゚□゚)o「こんなんじゃなかったっけ」
(´・ω・`)「それは僕が作った大輔だね」
o川;゚□゚)o「だ、大輔!?」
('A`)「フランケンシュタインってのは怪物じゃなくて人造人間作った科学者の名前なんだよ」
(´・ω・`)「大輔作ったはいいけどさぁ、あいつ言うこと聞かないわ恋人欲しいわうるさいから仮死状態にしてやったわ」
o川;゚□゚)o「じゃあ人間ってこと?でもそれだと、とっくに寿命迎えてるんじゃ……」
84
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:28:35 ID:E0FHXwpk0
('A`)「死体から生命を作り出すフランケンシュタインだぞ?狂ってやがんだよ、こいつ」
('A`)「自分の身体改造して寿命伸ばしやがったんだ」
o川;゚□゚)o「そ、それって不老不死……」
(´・ω・`)「いいや、ちがうね。僕が生きていられるのは『フランケンシュタイン』がこの世界中でポピュラーなおかげさ」
(´・ω・`)「天才マッドサイエンティスト、死体から人造人間を生み出すことに成功した人間、その概念を体現するという存在としてね。自身の改造はあくまできっかけだ」
('A`)「普通、都市伝説やお化けの類はその噂や元ネタに忠実になるもんなんだが、こいつはちょいと例外だ」
('A`)「強すぎる知名度が些細な差異をもみ消してんだよ。『フランケンシュタイン』って概念は、こいつが今生きてようが死んでようが大した問題にしないんだ」
(´・ω・`)「現に君みたいに小説『フランケンシュタイン』をあまり知らないのに、大輔の容姿イメージがすぐわいてくる人がいるみたいにね」
85
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:29:57 ID:E0FHXwpk0
o川;゚□゚)o「ふ、ふ〜ん……」
('A`)「よくわかってないみたいだな……まぁ簡潔に言えば有名すぎるからちょっとくらい違ってても気にならないってことだよ」
(´・ω・`)「だから人々から忘れられたら僕も死ぬ。だから不老不死じゃない……ってかドクオ。僕のことそんなにペラペラ喋るってことは」
('A`)「ああ。今回の客だ。口裂け女」
(´゜ω゜`)「うひょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
o川;゚□゚)o「ひっ」ビクッ
(´゜ω゜`)「ひああああああああああああああ!!!!!おぺだあああああああああああああああああああはははははひひひひひひひひひひ!!!!!!」
(´゜ω゜`)「ひひひひひひひひひひひひひひひひ口裂け女!!!!!!!!!!!!!!!!!!ひひひひひひひひひひひひひひひ!!!!!!!!!!」
o川*;□;)o「ぁ……ぅぁ……」
86
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:30:59 ID:E0FHXwpk0
(;'A`)「おいおい落ち着けフランケンシュtt!いてっ!噛んだ!!」
(´゜ω゜`)「じっくりたっぷりきっちりゆっくりねっとりしっかりやらなくちゃあああああああひひひひひひひひひふふふふふふふふふふふふふふふふふふ!!!!!!!!」
o川*;□;)o「もうやだよぅ……おかぁさぁん……」
(;'A`)「落ち着けって!オペできなくなるぞ!!」
(´・ω・`)「それは困る」
(;'A`)「そういう風に切り替えできるんなら最初からやれよ!なんで恐怖を煽るようなことしちゃうの!あほか!」
(´・ω・`)「あー天才科学者の僕にアホとか言うとかまじありえないんですけどーあーあ」
('A`)「閻魔省に突き出すぞ」
(´・ω・`)「あっ、それはマジ無理、勘弁してホント」
87
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:33:54 ID:E0FHXwpk0
o川*;□;)o「うぅう……」
(;'A`)「あー、確かにこいつ頭おかしいけど、手術だけは失敗しないから。うん」
o川*;□;)o「もうそういう問題じゃないよ……」
(´・ω・`)「いいやからやらせてよ」
(;'A`)「その言い方やめろよ……」
(´゜ω゜`)「ああああああっ!!!つべこべ言わずいいからやらせろおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
o川*;□;)o「うえええええええん!!!!」
(;'A`)「だああああ、もう収集つかないじゃん!!黙れクソ眉毛!」
88
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:35:16 ID:E0FHXwpk0
o川*;□;)o「ひっく……ひっく……」
(;'A`)「し、しじゅ……しゅじゅちゅちゅうはあいつはこうならないから大丈夫だよ……」
o川*;□;)o「もうどんな言葉も心の慰めになりゃしないよ……あの人がメスもってる姿見るだけで気絶する自信あるよ……」
(;'A`)「あぁ、しゅず、し、手術って言っても医学的なもんじゃないから大丈夫だ。ぶっちゃけ触るだけ」
o川*;□;)o「お、お触り!?こ、こわい……」
(;'A`)「もう何言ってもマイナスイメージだな……」
(´・ω・`)「ただのお触り呼ばわりとは、心外だね。触ることにより現象の解析を行い対象の生命力の流れを用いた再構成と時空間の操作を行……」
o川*;□;)o「わけわかんないよぉ……」
(´゜ω゜`)「あああああああああああああああっ!!!!!!じれったいんだよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!やらせろ!!!!」
o川*;□;)o「ひいぃ!」
(;'A`)「あぁあ!!もう!!!!」
89
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:36:01 ID:E0FHXwpk0
o川*;□;)o⊂('A`;)ギュッ
o川*;□;)o「……!」
(;'A`)「俺もいるから!お願いだから安心して!話が終わらない!」
(´・ω・`)「うっわー、相手が普通の女の子じゃないからって、ここぞとばかりに日ごろのムラムラを晴らすようにいやらしく手を握るなんて……」
(;'A`)「ちちちち違うわ!そもそも誰のせいだと!!!!」
o川*う□;)o「……何か落ち着く」
(;'A`)「へ?」
o川*゚□゚)o「……ありがと、もう大丈夫」
(;'A`)「え?あ、は、はい……」
90
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:38:20 ID:E0FHXwpk0
(´・ω・`)「うっわー、絶対勘違いしちゃってるよこいつ。きんもー」
(;'A`)「うるせぇ!……で、どうする?しゅ……す……手術するか?」
o川*゚□゚)o「……うん」
(´゜ω゜`)「んんんんんんんんんんんんんんグレイトフルゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!」
(;'A`)「だから静かにしとっけって!!……で、本当にいいのか?」
o川*゚□゚)o「……あたし変わりたい。ずっとそう思ってきた。もう口裂け女はいやだって。ここで逃げてちゃ一生このままなんだし、やらなきゃね」
(´゜ω゜`)「ああああああああああああぁああナイス!!!!ナイス判断んんんんんんんんんんんん!!!!!!!!!!!!!!」
(;'A`)「……本当に大丈夫か?」
o川;゚□゚)o「ま、まぁ怖いっちゃ怖いけど……信じていいんだよね?」
91
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:41:28 ID:E0FHXwpk0
(´゜ω゜`)「トゥラストッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!トゥラストォミイイイイイイイイイイイイイイィィィィィィィィィィィイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!」
(;'A`)「う、うん……と、トラスト、ミー……」
o川;゚□゚)o「わ、わかった……で、どうすればいいの?しゅず……しず……手術室とかいくの?」
('A`)「いや、そこのソファーにでも座っててくれ」
o川*゚□゚)o「おっけ」ポスッ
(´・ω・`)「じゃあはじめようか」ポスッ
o川;゚□゚)o「ひぃ!」
(´・ω・`)「まだ正面に座っただけじゃないか……」
o川;゚□゚)o「だ、大丈夫だよ!もう覚悟は決めたから!」
92
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:44:25 ID:E0FHXwpk0
(´゜ω゜`)「キヒッ!!!!!キヒヒヒヒヒヒヒヒヒィ!!!!!!!!!!はじまるよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
o川;゚□゚)o「……手」
(;'A`)「え?」
o川*゚□゚)o「ちゃんと、握っててね」
(;'A`)「え?あ、うん」
o川*゚□゚)o⊂('A`;)ギュッ
o川*‐□‐)o「ふぅ……」
(´・ω・`)(……ドクオの中和、ちゃんと効いてるようだね)
o川*゚□゚)o「えっと、それじゃぁ……お願いします」
('A`)「あぁ、マスクは付けたままでもいいよ。触るだけだから」
o川*゚□゚)o「う、うん」
93
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:48:00 ID:E0FHXwpk0
(´・ω・`)つ「じゃぁ、始めるよ」スッ
o川*‐□‐)o「はい……」ギュ
(;'A`)「ぎゃあ!!痛い!!!!痛い!!!力弱めて!!!!」
o川;゚□゚)o「あっ、ごめん」
(´・ω・`)「ただ単に脚力だけじゃなく全体的に身体能力も高いんだなぁ。面白いなあ」
(;'A`)「面白くないわ!むっちゃ痛い……」
o川;゚□゚)o「力加減難しいんだよね……そういうのもなくなるの?」
(;'A`)「あれ、なんか腫れてる……まさか折れてないよね、これ……」
(´・ω・`)「うーん、口裂け女の象徴である傷がなくなったらそういうのも弱まるかもしれないね」
o川*゚□゚)o「……そっか」
(´・ω・`)「まぁやってみないことにはわかんないなぁ。もう触っていいかい?」
o川;゚□゚)o「うん」
94
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:48:24 ID:5ZtdJEpQO
しゅじゅちゅしちゅっ支援
95
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:48:43 ID:E0FHXwpk0
(´・ω・`)つ「ではでは」ピトッ
o川;゚□゚)o「ひゃあ!冷たい!!」
('A`)「こいつ冷え症だしなぁ」
(´‐ω‐`)つ「別にいいだろ……ふむ……なるほどね」
o川;゚□゚)o「ど、どうですか」
(´‐ω‐`)つ,,「なかなか強い呪縛だな……ドクオの中和と僕の能力でもギリギリってとこか……」サワサワ
(;'A`)「えー、まじかよ……大丈夫だって大見得切ったのが恥ずかしくなってきた……」
96
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:51:31 ID:E0FHXwpk0
o川;゚□゚)o「……」
(´‐ω‐`)つ,,「まぁ幸いだったのは、傷が口裂け女としてはそこまで深くはなかったことかな」ペタペタ
o川*゚□゚)o「あ、あたし以外にも口裂け女の治療したことあるの?」
(´‐ω‐`)つ,,「いや……傷から分析したんだ……ある意味ここは口裂け女の象徴みたいなもんだから、色んな情報が詰まってる」ウリウリ
o川*゚□゚)o「あ、あたしのプライバシーが露わに……」
(´‐ω‐`)つ,,「そういうのはあんまりわかんないから大丈夫だよ……」チョイチョイ
o川*゚□゚)o「よかった……」
(´・ω・`)「よし、大体解析終わったからそろそろ始めるよ」
o川;゚□゚)o「りょ、了解」ギュゥググ
(゜A゜)「んぎゃぁ!」メキャァ
o川;゚□゚)o「あっ、ごめん……」
97
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:52:29 ID:E0FHXwpk0
(゜A゜)「なんやこれ……指がおかしな方向にまがっちょる……」
(´・ω・`)「後で治してやるからドクオも静かにしといてよ……集中できないじゃん」
(;'A`)「えぇぇ、指折れた俺にそんなに冷たい言葉を投げかけるの……」
(´・ω・`)「悪いけど今こっちはそんなに余裕ないんでね……じゃ、口裂け女さん、口の力抜いて」
o川;゚□゚)o「は、はい」
o川*´□`)oフニャア
(´・ω・`)「何も顔全体の力抜かなくても……まぁいい、取りかかりますかね」
( ´・ω・`)つ,,「それそれ」クニクニ
o川*゚□゚)o「冷たっ」
(´・ω・`)「しゃべっちゃだめだよ」
o川;゚□゚)o「す、すいません」
98
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:53:24 ID:E0FHXwpk0
(´‐ω‐`)つ,,「まぁ別にそんなには気にならないけど、傷が動くとやりづらいから静かにしといてね」サワサワ
o川*゚□゚)o「はーい……」
(´‐ω‐`)つ,,サワサワ
o川*゚□゚)o「……」
(´‐ω‐`)つ,,サワサワ
::o川*゚□゚)o::「……くっ……ふ……」
99
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:54:48 ID:E0FHXwpk0
(´‐ω‐`)つ,,サワサワ
::o川*;□;)o::「……ひっ……ひ……くふっ……ふふふふふふふふ」
(#´・ω・`)「ちょっといいかげんにしてもらえるかな……」
::o川*;□;)o::「だってくすぐっ……くふふふふふ」
(#´・ω・`)「あぁあぁもう!こうなったらちょっと眠っててもらうよ!」
o川*;□;)o「へ?」
(´・ω・`)
⊂彡 バシーン
・;’.、o(゚;川川o 「へぶらっ」
100
:
名も無きAAのようです
:2013/01/10(木) 23:55:44 ID:E0FHXwpk0
o川* □ )o「うぅ……」キュゥゥ
(´-ω-`)「やっと静かになった……」
(;'A`)「大丈夫なのか?」
(´‐ω‐`)つ,,「問題ないよ……どうせあと三分程で終わる」サワリサワリ
(;'A`)「……そっち終わったら俺の手の方もよろしくな」
(´‐ω‐`)つ,,「了解……」サワリサワリ
―――――――――――――――――――――――――――――――…………………………
101
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:07:31 ID:k7OanjQ60
日暮れ時!!!!!!!!!
カァーカァー
o川*-□-)o「んん……」
o川*゚□゚)o「はっ!」ガバッ
o川*゚□゚)o「あれ?何であたしソファで寝て……」
(´・ω・`)「おはよう、やっと起きたか。もう夕方になっちゃったよ」
o川*゚□゚)o「ん?確かあなたは……」
102
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:08:17 ID:k7OanjQ60
o川*゚□゚)o「あれ?何であたしソファで寝て……」
(´・ω・`)「おはよう、やっと起きたか。もう夕方になっちゃったよ」
o川*゚□゚)o「ん?確かあなたは……」
(´・ω・`)「ったく、施術自体はすぐ終わったのに全然目覚まさないんだから」
o川;゚□゚)o「あー!ビンタされたんだった!あたし!頭痛いもん!!」
(´・ω・`)「あーはいはいスミマセンゴザマシター。で、何か気付いたことない?」
o川*゚□゚)o「……え?」
(´・ω・`)「傷、治ったよ」
o川*゚□゚)o「……ほ」
(´・ω・`)「ん?」
o川*゚□゚)o「……ほんとに?」
103
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:09:19 ID:k7OanjQ60
(´・ω・`)「鏡はここにある。マスクとって確認してみな」ヨイショ
つ○⊂
o川*゚□゚)o「う、うぁ、ぅ」
(´・ω・`)「無理せず、ゆっくりでいい」
つ○⊂
o川*゚ー゚)o「そいやああぁぁあぁぁああ!!!」パシンン
□⊂彡
(´・ω・`)「うわぁ一思いにいきやがった」
つ○⊂
o川*゚ー゚)o「うおおおぉ!治ってる!治ってるじゃん!!!」
(´・ω・`)「あれ?なんか思ってた反応と違う……」
つ○⊂
104
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:11:16 ID:k7OanjQ60
o川*゚ー゚)o「ひ、ひゃっほい!あたしめっちゃかわいいじゃん!!やったあ!!!!」
(´・ω・`)「もっと 『な、なくなってる……よかった……よかった……!』ヘナヘナ ってなるかと思ってたのに……」
o川*゚ー゚)o「いやぁ、これも偏にみなさんのおかげですよ!……ってあれ?えっと、ドクオさん?は?」
(´・ω・`)「あぁ、あいつならおしっこいってるよ、たぶんすぐに戻ってく……」
('A`)「ふぅ、出た出た。手の方もしっかり治っt」ガチャッ
o川*>ー<)o「いぇーい!!!!キャッホ―――――イ!!!!」
(;'A`)「うおぉぉおおおぉぉ!!?」
105
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:11:59 ID:k7OanjQ60
o川*゚ー゚)o「無事!!治りました!!!うへへ!!!」
o川*゚ー´)o⌒☆ウインクバチューン
('A`)「なんか思ってたのと違う……」
(´・ω・`)「な」
o川*゚ー゚)o「いやぁ、本当になんとお礼を言ったらいいか!!キューちゃんのキュートな姿を取り戻してもらって!!!」
o川*゚ー´)o⌒☆ウインクバチューン
('A`)「え、どうすんのこれ」
(´・ω・`)「な」
106
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:15:23 ID:k7OanjQ60
o川*゚ー゚)o「いやはや、あたしも本当になんというか、生まれ変わった気分ですよ!ぐふふ!!」
('A`)「あ、そうだった俺の仕事忘れてた」
(´・ω・`)「頑張って」
o川*゚ー゚)o「ふふふ、笑顔が自然!これって素敵!!!」
('A`)「えっと、素直 弓十(すなお きゅうと)さん」
o川*゚ー゚)o「あれ?なんであたしの名前知ってるの!?もしかして、ファンか何か!?」
o川*>ー<)oキャー
('A`)
(´・ω・`)「負けないで」
107
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:16:56 ID:k7OanjQ60
('A`)「えっと、うちの本来の仕事は就職案内なんですよ。なのでそちらのほうのお話をしたいんですが、本日は遅いので、また明日ということで」
(´・ω・`)「よし、よく言い切った」
o川*゚ー゚)o「あ、そうでしたね!!いやあ本当にありがとうございました!!」
('A`)「あ、いやだからまだ終わりじゃないんですよ、また明日こちらの事務所の方でお話を」
o川*゚ー゚)o「あっ、そうなんですか?ホント何から何までありがとうございます」
('A`)「あ、いえいえ。ではまた明日」
o川*゚ー゚)o「はーい!!!」
o川*゚ー゚)o「あっ、では、本日は失礼します!!」
o川*゚ー´)o⌒☆ウインクバチューン
('A`)「あ、はい」
108
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:17:23 ID:LJ8PePzQ0
ショボンの負けないでに茶のしずくを感じる
109
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:20:39 ID:k7OanjQ60
ガチャッ バタン
トトトトトトト……
(´・ω・`)「ふぅ、帰ったか」
('A`)「あぁ、なんかこう、エネルギーを持って行かれる……ん?」
……トトトトトト ト ト ト
o川;゚ー゚)oバターン
⊂彡
('A`)
(´・ω・`)
o川;゚ー゚)o「……無理」
110
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:21:39 ID:k7OanjQ60
('A`)「え?」
o川;゚ー゚)o「人前」
('A`)「は?」
o川;゚ー゚)o「だから!怖いの!!」
(;'A`)「何が!?」
o川;゚ー゚)o「人が!!!!」
―――――――――――――――――――――――――――………………
111
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:22:50 ID:k7OanjQ60
(´・ω・`)「まぁお茶でも飲んで」コトリ
o川;゚ー゚)o「あ、どうも」
(;'A`)「……で、人が怖いってのは?」
o川*゚ー゚)o「んー、なんていうか、まだあたしに口裂け女が残ってるような気がして、いきなりまた裂けるかもしれないって考えちゃって……」
(;'A`)「んー、まぁすぐに今までの自分をなくしちゃう、ってのは難しいしなぁ……」
o川*゚ー゚)o「そもそもあたしずっと人とロクに会話してなかったし……外歩けてたのすら口裂け女の呪縛のせいだったし……」
(´・ω・`)「呪縛とけた瞬間にコミュ障とは皮肉なもんだね」
112
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:23:41 ID:k7OanjQ60
o川*゚ー゚)o「はぁ……どうしよう……やっぱ就職とか無理なのかなぁ……」
(;'A`)「就職だけならともかく、人見知り直さなきゃならないのはきっついなぁ……自身の口裂け女への恐怖のせいで余計ハードル上がってるし」
o川;゚ー゚)o「あ、でもドクオちゃん来てくれたら大丈夫!多分!」
('A`)「……俺一応君より年上だからね……「ちゃん」て……「ちゃん」て……」
(´・ω・`)「うーん、ただ君が安心できるようになるまで、ドクオを君の傍に置いていけるほど、うちの事務所は余裕ないんだよなぁ」
o川;゚ー゚)o「うぅ……」
113
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:25:38 ID:k7OanjQ60
('A`)「だよなぁ、今週末も閻魔省の本部で会議とかあるしなぁ」ズズズ
('A`)「あ、コーヒーおかわり持ってきて」
(´・ω・`)「は?パシリとかふざけんなよぶちころすぞ。僕は天才フランケンsy」
('A`)「お前家事当番だろ、今日」
(´・ω・`)「はぁ?コーヒーとかは含まれないと思うんですけどー」
('A`)「……なぁ、先月の携帯料金、いくらしたと思う?」
(´・ω・`)「さ、さぁ、いきなりなんのことことととととと」
(#'A`)「お前がアホみたいに糞みたいなネットゲームに狂ったように課金しまくるから馬鹿みたいに金かかってんだよおおおおおおおおお!!!!!!!」
114
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:26:26 ID:k7OanjQ60
(´・ω・`)「いいいいいいや、それはほら、あっあああああれだよ、しらなかったんだ、おかねかかるって」
(´・ω・`)「だってがちゃがちゃいっぱいまわしたいでしょ?まわしたくなるでしょ?どくおもきっとそうなるよ、うん、しょうがないよ、しょうがない」
(´^ω^`)「しょうがない」
o川*゚ー゚)o「うわ、だめだ、この人」
('A`)「退会しといたから」
(´^ω^`)「え?」
('A`)「そのゲーム退会したから。カードは全部売って通信費に充てたから。あと、お前もう向こう半年携帯所持禁止な」
(´^ω^`)
(´゜ω゜`)「っはああああああああああああああああああああああああ!!!!!???」
115
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:27:36 ID:k7OanjQ60
('A`)「お前これで何回目だよこういうの。なぁ。携帯代は全部俺の分の金から出してるんだぞ」
(´゜ω゜`)「あ……あ……あぁ……」
('A`)「ちゃんとお前には生活費別にして給料もやってるだろ?それも相当額。なんでおまえそういうのも一日で使い切っちゃうんだよ」
('A`)「俺はお前が糞ゲーに金を突っ込むのは別に口出ししないよ。それがお前の金ならな」
('A`)「お前が携帯欲しいって言ったから買ってやったのに、こんなことになるなんて思わなかったよ、がっかりだ」
(´゜ω゜`)「お……こほぁ………」
('A`)「たのむから、手伝いくらいは真面目にやってくれよ。家事は二人でやるってのは決まり事だろ?なぁ」
(´゜ω゜`)「……は……ぃ……」
('A`)「じゃぁコーヒーもってきて」
(´゜ω゜`)「わか……った……」フラフラ
116
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:30:21 ID:k7OanjQ60
ガチャ バタン
o川*゚ー゚)o「ん?二人はここにすんでるの?」
('A`)「ん?あぁ、この建物は事務所のあるここ二階以外も、三階はうちの物だからな」
('A`)「つっても三階の方には風呂以外あんまいかないなあ。寝るのも事務所が多いし」
o川*゚ー゚)o「フランコン……フランケンシュタインさんと一緒に寝てるの?」
('A`)「あいつは寝ないよ。ずっと書斎で本読んだりゲームしたりネットサーフィンとかしてる」
o川*゚ー゚)o「なんか寝ないってゾンビっぽいね」
('A`)「ほんとにな。生活スタイルもろもろ含めてな」
117
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:32:14 ID:k7OanjQ60
――――――――――――――――――――――………………………………
(#´・ω・`)「くそっ、ドクオの奴、覚えてろよ!!!」ゴポゴポ
(#´・ω・`)「しょうがないじゃないか!トップレアの確率80000分の1なんだからいっぱいまわしたくなっちゃうんだもん!!!」ゴポポ
(´・ω・`)「あ、沸いた」
(´・ω・`)(しかしお尋ね者である僕をかばっててもらってるのも事実……大きく出ることはできない……)チョロチョロ
(´・ω・`)「よし、注げた」
(#´・ω・`)(しかしこのままじゃこの事務所内での僕のカーストは最下位だ……二人しかいないけど)
118
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:33:10 ID:k7OanjQ60
(´・ω・`)「砂糖は三つだっけ……あいつ糖尿になるぞ」
(#´・ω・`)(どうすればこの状況を打開できるか………)
(´・ω・`)「はっ!!!」
(´・ω・`)(逆転の!発想!!!)
(´・ω・`)(上に!行けないなら!!)
(´・ω・`)(下を!!!作ればいい!!!!)
(´^ω^`)
――――――――――――――――――――――………………………………………………
119
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:34:08 ID:k7OanjQ60
('A`)「マスクしててもダメなの?」
o川*´へ`)o「うーん、ちょっとはマシになるかなぁ……」
ガチャッ
(´^ω^`)
('A`)「おっ、かえってきたか」
(´^ω^`)「コーヒー、どうぞ」カチャリ
('A`)「ありがと」
120
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:34:15 ID:VCjA4/cYO
面白い支援
121
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:35:06 ID:k7OanjQ60
(´^ω^`)「ところで口裂け女さん……いや、素直さん。いい就職先の提案があるんですが」
o川;゚ー゚)o「ほ、ほんとに!?」
(;'A`)「え?お前そっちの筋のコネ何かあったっけ?」
(´^ω^`)「いや、うちの事務所の秘書をやっていただこうと思いまして」
o川*゚ー゚)o「!」
(;'A`)「はぁああ!?」
(´^ω^`)「ドクオも最近物凄く忙しくなってきてるし、やっぱり手伝いは多い方がいいんじゃないかと思ってね」
(;'A`)「いや、そうだけどだけどさ」
122
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:36:19 ID:k7OanjQ60
o川*゚ー゚)o「やりたい!」
(;'A`)「ちょt」
(´^ω^`)「うん、いい返事だ」
o川*゚ー゚)o「でへへ」
(;'A`)「ええい、静かにしろ!いいか?特殊職業案内所の秘書官にはちゃんと試験があるんだぞ!それもかなり難しい!」
(;'A`)「それに元都市伝説はおそらく面接ではじかれる!退魔局のスパイ対策で向こう側からの介入は徹底して排除するんだよ!」
(´^ω^`)「試験は問題ないさ。この超天才の僕がティーチングするからね」
(´^ω^`)「それに元都市伝説といっても彼女が口裂け女だったことはまだ本部に伝えてない。いくらでもごまかせる」
(´^ω^`)「それにさっきのオペで口裂け女の情報は十分把握した。探知部の奴らに気付かれない仕掛けだって作れるさ」
123
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:37:00 ID:k7OanjQ60
(;'A`)「って言ってもなぁ」
o川*゚ー゚)o「ここで働かせてください!」
(;'A`)「う、うーむ」
o川*゚ー゚)o「ここで働きたいんです!!!」
(´^ω^`)「ドクオ!!!」
(;'A`)「……1ヶ月だ」
o川*゚ー゚)o「え?」
(;'A`)「1ヶ月後にちょうど試験がある!それに合格したらここで雇うことにするよ」
o川*゚ー゚)o「ほんと!?やったぁ!」
('A`)(まぁ1ヶ月じゃ無理だろうし、それまでにどっか就職先探すとするか)
124
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:39:10 ID:k7OanjQ60
(´^ω^`)「ふふ、じゃあそれまでここの三階の部屋を貸してあげよう。勉強も僕が教えやすくなるしね!」
(;'A`)「何でだよ!」
(´^ω^`)「口裂け女の件の解決を本部に伝えないってことは他の閻魔省職員の調査も入るかもしれないだろ?」
(´^ω^`)「ただでさえS級指名手配されてるのに、余計僕が見つかりやすくなっちゃうよ」
('A`)「それはただの噂だったってことで報告書でっちあげて……」
(´^ω^`)「あぁもうグダグダとうるさいな、はい決定!決定したから!!!」
(;'A`)「だ、だから」
o川*>ー<)o「よっしゃ!!お勉強頑張っちゃうもんね!!!ふふふふふ」
(´^ω^`)「ようし頑張れ頑張れふふふふふ」
125
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:40:04 ID:k7OanjQ60
(;'A`)「だk」
o川*゚ー゚)o「そうと決まれば引っ越しの準備しなきゃね!!あんまり荷物無いからすぐ終わるよ!」
('A`)「もう好きにして……」
o川*゚ー゚)o「ぐふふふ!ありがと!どっくん!」
('A`)「え?何?どっくんて」
o川*゚ー゚)o「え?だって同じ職場になるんだからあだ名決めて距離を縮めなくちゃね」
('A`)「え?どっくん?俺?」
126
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:40:49 ID:k7OanjQ60
o川*゚ー゚)o「うん!名前ドクオだし、さっき手繋いでたときどっくんどっくんしてたから」
('A`)
(´;ω;`)「ぎゃはははははは!!初心童貞!!初心童貞!!!!!」
o川*゚ー゚)o「で、そっちはショボンね!」
(´・ω・`)「え?」
127
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:41:29 ID:k7OanjQ60
o川*゚ー゚)o「眉毛しょんぼりしてるし、シュタインってしょぼんっぽいしね!」
(´・ω・`)
o川*>ー<)o「ようし、何か俄然やる気でてきたぞおおおぃ!!!」
o川*゚ー゚)o「お祝いとかあるのかな!?あ、そうだ出前取ろうよ出前!!」
o川*゚ー゚)o「いっぺんとってみたかったんだよね!!出前!!ぬふ!ふふふふ!」
('A`)
(´・ω・`)
128
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:43:10 ID:k7OanjQ60
o川*゚ー゚)o「きゅーちゃんを加えた新事務所に乾杯!とかやるのかな!?あ、あたしまだお酒飲めないけど!!」
o川*>ー<)oイェーイ
o川*゚ー´)o⌒☆ウインクバチューン
('A`)
(´・ω・`)
新メンバーを加えて(予定)大きく変わるドクオ就職案内所!!!
そもそも変わる前の描写が一切ないがどうなのか!!?こうなのだ!!!!
次回はおそらく1ヶ月以内に!!
129
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:46:08 ID:k7OanjQ60
・第1話〜口裂け女o川*゚ー゚)o〜
おわり
130
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:46:24 ID:XUkeIIacO
乙!!!
キューちゃんが適度にうっとうしいです!!!
131
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 00:55:06 ID:/HuSLAl.0
キューちゃんうざかわいい!
132
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 01:10:00 ID:ddhFBKpg0
いい勢いを感じる!!こういうの好きだ!!
133
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 01:14:08 ID:CRLsGGrs0
乙
面白い!
134
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 01:32:06 ID:M5fQpP1IO
続きが楽しみー
135
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 01:50:40 ID:zRuF5m5Y0
乙!面白かった
キュートのギャップがいいなwww
136
:
名も無きAAのようです
:2013/01/11(金) 11:24:34 ID:1SPQB2SkO
助け屋ギコの人?
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