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ミニラノベ祭りのようです
288
:
名も無きAAのようです
:2012/12/19(水) 00:57:43 ID:FkOfLKIc0
( ´_ゝ`)「かたっぽでいい。おれ、かたっぽだけがいい」
( ФωФ)「?どうしてだ?そのままだと、残ったもう片方が冷えるだろうに」
( ´_ゝ`)「嫌。嫌!どっちもは嫌だ」
そう言って、何かを恐れるかのように体を縮こめ
毛糸で覆われていない方の耳を、ぎゅっと押さえてうずくまった。
彼が青冷め震えているのは、寒さのせいだけだったのだろうか。
( ФωФ)「……おかしな子であるな、アニーは」
ぽつりと口に出してみると、確かにおかしい。ちぐはぐな防寒着だけではなく、頭のことでもない。
この寒空の下、いつも外で所在無さげに座り込んで、一体何をしているのだろう?
( ФωФ)「……確かこの前も聞いたが。
アニーは、いつも外で何をしているのだ?誰かを待っているのか?」
( ´_ゝ`)「うん。おかあさん。戻ってくるの待ってる」
( ФωФ)「母さんか。なるほどな。外に働きに出ているのだな」
( ´_ゝ`)「ううん。家にいるよ。だから外で待ってるんだよ」
( ФωФ)「……??」
( ´_ゝ`)「けものくさくて嫌なんだ。早く戻ってこないかな」
柔らかな灰白の瞳にモノトーンの街並みを映しながら、彼は無感情にそう呟くのだった。
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