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ミニラノベ祭りのようです

263名も無きAAのようです:2012/12/19(水) 00:19:34 ID:px2jPo6w0

一匹の猫が森の中を歩いていました。
その猫は青い毛とすらりとした尻尾を持っており、その尻尾は荷物を結びつけた木の棒を器用に掴み、ゆらゆらと揺らしています。



(,,゚Д゚)「ここいらに小人はいないか」

木々の間を抜けると開けた場所にでました。
猫は誰もいない、その場所で声を張り上げます。

「おや、これは珍しい。こんなところに誰かがやってくるとは」

誰もいなかったはずの場所に、猫以外の声が降ってきました。

川 ゚ -゚)「なにか用か?」

猫から一番近い木の根元に、猫よりも小さな小人がいました。
その小人は頭に被ったとんがり帽子を直しながら猫に近づきます。

(,,゚Д゚)「この世界で一番の物知りな小人族に、聞きたいことがあって来た」

(,,゚Д゚)「"春風"が欲しいんだ。どこに行けば手に入れられる?」
http://blog-imgs-55.fc2.com/m/z/k/mzkzboon/boonpic2_424.jpg

川 ゚ -゚)「まさにわたしは、この世界でもっとも知識を持った小人族だ。
     そんなわたしが答えよう。
     "春風"はどこにでもあるし、どこにもないことを」

(,,゚Д゚)「矛盾しているじゃないか。はっきりと言ってくれ」

川 ゚ -゚)「はっきりもなにも、今のが答えさ」

(,,゚Д゚)「ふざけたことを抜かすな。貴様の頭を噛み千切るぞ」

川 ゚ -゚)「ふむ、痛いのは好みではないな。
     しかたない、"春風"に辿りつく方法を教えてやろう」

川 ゚ -゚)「ここからずっと南へ進むと良い。
     そうすれば、お前の求めているものが見つかるだろう」


猫は小人に礼を告げることもなく南へ向かいました。


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