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君の心に流れる星は

67 ◆azwd/t2EpE:2012/11/26(月) 00:23:06 ID:ZNzT5Rbc0
 教会から少し離れ、改めて鐘に目を向ける。
 どうやら新しく取り替えたばかりのようで、傷ひとつ見当たらない。
 いい音が鳴りそうだ、と思った。
 
 鐘から目を下ろすと同時に、近づいてくる人影に気づいた。
 こちらも、半年振りだった。
 
ξ*゚⊿゚)ξ「香椎さん!」
 
(*゚ー゚)「ツンちゃん! 久しぶり!」
 
ξ*゚⊿゚)ξ「お久しぶりです! お会いしたかったです!」
 
 純白に包まれたツンは、化粧が施されていることもあってか、随分大人びて見えた。
 六年前に比べると、まるで別人のようだ。
 
(*゚ー゚)「ツンちゃん、すっごいキレイ! 似合ってる!」
 
ξ*゚⊿゚)ξ「ホントですか!? ありがとうございます!」
 
 いつになくツンは高揚しているようだった。
 これも、あの部屋で淡々と物語を書いていた頃を思うと、劇的な変化だ。
 
 六年前のあのとき、この日のことはツンの想像に入っていたのだろうか。
 こうやって、二人が結婚式を挙げることを、想像できていたのだろうか。
 
(*゚ー゚)「内藤さんは幸せだね。こんなに可愛いお嫁さん貰って」
 
ξ*゚⊿゚)ξ「そういう褒められ方は、とっても恥ずかしいです!」
 
(*゚ー゚)「ごめんごめん。でも本当に、幸せだと思うよ」
 
ξ*゚⊿゚)ξ「それは、私も、です」
 
 途切れ途切れの言葉には、照れが滲んでいた。
 思わず抱きしめたくなる。


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