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君の心に流れる星は

59 ◆azwd/t2EpE:2012/11/26(月) 00:08:48 ID:ZNzT5Rbc0
 合理性を無視してでも現実にしてしまうのがツンの力だ。
 内藤には、そう言われたことがある。
 実際、まさに言葉どおりの状況になっていたようだ。
 
(*゚ー゚)「だから、不安でした。私の存在もイレギュラーだから、こうやって話すこともできないんじゃないかって」
 
(*゚ー゚)「でも、こうやってここに来れたのは、広い意味でストーリーに合致してたんですね、きっと」
 
 また、香椎の言葉の意味が理解できなかった。
 しかし、こちらの疑問符には構わず、香椎は手に持っていた鞄を開く。
 
(*゚ー゚)「だけどまだ、物語は終わりません。終わらせません」
 
 そう言って香椎が鞄から取り出したものは、既に懐かしく思えた。
 
(;^ω^)「!」
 
ξ;゚⊿゚)ξ「紙と鉛筆!?」
 
 何年も側にありつづけた、あの紙と鉛筆だ。
 それを、どうして香椎が持っているのか。
 
(*゚ー゚)「あ、盗んできたわけじゃないよ。今日、ツンちゃんが居なくなるのを知る前に、いつもどおり手に取ったものだから」
 
ξ;゚⊿゚)ξ「それは、いいんですけど」
 
 わざわざこれを届けに来てくれた、ということだろうか。
 確かに、この紙と鉛筆があれば、明日を迎えられる。
 まだ、物語を書くことができる。
 
 しかし――――
 
( ^ω^)「香椎さん、だめなんだお。ツンは、明日のことまでしか想像を現実に変えられないんだお」
 
 内藤の言うとおりだ。
 今までに何度も試したが、明後日以降のことが実現した例はないという。


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